オレンジ マキアート

 

♪茶色の小瓶♪が私の携帯から流れてくる。

このメロディの時は、メールが来たと言う知らせだ。

おや、我が師・土龍さんからではないか。なになに?

「G-13型とらくたー…」もとい

「オレンジマキアートって飲物があるが飲んだ事あるか?

ないなら飲め!今飲めすぐ飲め!」(原文のまま)。

なんやねん、いきなり…。

取り敢えず何回かのメールのやり取りを経て、

「缶コーヒーである」「某所のファミマにて手に入れた」

事が解る。

「師匠がコーヒーを勧めて来るなんて珍しいな…」思えばこの時気付くべきだった…。

師と私はあまり缶コーヒーを飲まない。

私はマックスを飲むが、師はそれも飲まない。二人して、缶は紅茶が多いのだ。

早速情報を基に、近所のコンビニを巡るが…無い

全然無い。止む無く土龍さんに、手に入れられない旨を告げる。

すると、その日の内に確保してくれたのである。流石はわが師である♪。

その日はなんやかんやと話したので遅くなり、翌日ゆっくりと飲む事にした。

翌日

私の気分は最高であった♪。手元に師匠お勧めの缶飲料が有るのだ。

ウキウキしながら、BGMの「ときめきメモリアル ピアノコレクション」を掛ける。

そして愛用の座椅子を用意、最近お気にいりの「エン女医 あきら先生」を片手に缶を空けた。

そして一口。私は缶飲料の場合、最初の数口を一気にのんでしまう癖が有る。

そして…

ま…マズイ!!!!

なんだ!! この得体の知れないコーヒーは!!!!!!!!

「オレンジマキアート  ココアのほろ苦さにオレンジが香るスウィートなエスプレッソです」。

それが宣伝文句だ。

だがどう好意的に解釈しても

「コーヒーだけでは目新しさに欠けるので、ココアの舌触りとオレンジの香りを加えてみました。

私達は立派な味御地です。他社には到底真似出来ないでしょう」。

と言う事であろうな…。

 

だがこれのどこがお勧めなのか? 土龍さんに電話して真意を確かめる。

矢 「なんでこんなコーヒーがお勧めなんですか!!!」  

土龍 「飲んだ感想は?」

矢 「凄まじく、マズかったです!!!」

土龍 「いや、それ意外で」

矢 「気分が悪くなりましたよ」

土龍 「だよなぁ、俺もそうだもの(笑)」

…様するに、犠牲者その2…と言う事らしい。

このコーナーでは商品の否定をしたくは無いのだが、これだけは止めた方が良いと思う。

私はこの製品を生産ラインにのせた「宝酒造」の開発員の舌を疑ってしまう。

そして期せずに「ビーンズサワー」以上のインパクトのある飲料が発見された事になった。

 

追加レポート

オレンジマキアートを最後まで売っていたのは、尼崎市若王子にある「ありがとう」なのだが…。

ここの店員より重要な証言を得る事ができた。

「その商品は一月ほど前に1ケース入ってきて、それ以降入荷は無かったと思います」

恐らく店長が新製品リストに有ったものを、試験的に購入したものと思われる。

なにより店員の記憶では、1ケースで一ヶ月持った商品は初めてらしい。

私が「とてつもなくマズい!!」旨を伝えると、「やっぱりそうでしたか」との返事でした。