月刊短波2014年10月号(第4版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎RTIリスナー秋季懇談会開催 4版新規
RTIによると、同局のリスナーズクラブ玉山会の秋季懇談会が以下の様に開催される。本年は懇談会のみでRTIスタッフの参加はない。
日時: 11月2日(日)12時より受付入場 13時開始16時閉会
会場: ホテルウィングインターナショナル新大阪2階 (大阪市淀川区東三国2-32-9、電話 06-6395-1500、Fax 06-6395-1700)
アクセス:地下鉄御堂筋線東三国駅下車北へ3分
会費: 1名7,000円、当日受付で徴収
来賓: 台北駐大阪経済文化辦事處 各大学台湾留学生(予定)
参加問い合わせ・申込: メールrtitw @ aol.com、rti74095 @ ezweb.ne.jp、電話090-9710-1719、Fax06-6864-6378。申込は10月27日までに。
(滋賀県 居松重和氏)
◎台湾・淡水送信所に新送信機 ~DRMでも試験放送実施 3版新規
スイスAmpegon社は台湾の淡水送信所に新型短波送信機を納入・設置した。この新送信機から試験電波が10月4-6日及び11-13日の
01:00-02:00にAMで、また10月18・19日の同時刻にDRMで推定11665kHzで発射されることになった。(DX RE MIX
NEWS #873)
RTIのドイツ語放送では以下の様に淡水送信所から特別試験送信を実施する。受信報告には特別QSLカードが発行される。
10/4-6 10/11-13 01:00-02:00 11665 AM
10/18-19 01:00-02:00 11665 DRM
(台湾 Fred Lü氏)
淡水送信所の特別QSLカード
◎Voice of Russiaの10月1日短波再開は確認できず 2版新規
HFCCのスケジュールには10月1日よりのVoice of
Russiaの短波放送スケジュールが掲載されているが、10月初めに世界中のDXerが確認したところでは、現在HFCCに掲載の周波数、時刻で同局が
放送している事実は確認されていない。(DXLD 1440)
◎RFAのベトナム語短波放送復活 2版新規
Radio Free Asiaは7月に廃止したベトナム語短波放送を10月1日より復活させた。復活スケジュールは次の通り。
23:00-24:00 9950(Tinian 250kW 270度) 12045(Saipan 100kW 270度)
08:30-09:30 9940(Tinian 250kW 270度)
(DX RE MIX NEWS #875)
◎WRMIからFamily Radioの日本語放送開始 ~中国・インド向にも試験放送
米国のWRMIは10月1日よりWRMIのOkechobee送信所よりFamily
Radioの日本語放送を開始する。試験放送の位置づけであるが、リスナーの反応を見て本放送に移行する。時間は19:00-20:00、周波数は
7570kHzである。なお同日より20:00-21:00 7570kHzで中国語放送、10:00-11:00
15770kHzでヒンズー語放送も開始される。(JSWC 大武逞伯氏)
WRMI社長のJeff
White氏によれば、アジア向放送の新設は、日本、中国、インドのリスナーにどれくらいWRMIからの放送が聞こえるのかを調べるのが目的としている。
Okeechobee送信所からアジアは遠いが周波数と時間を選べば良好に受信できると見られており、今回の放送でこれが確認できれば日本、中国、インド
という大きなリスナー集団を獲得できるからである。日本・中国向放送は北米西部にビームを向けて、インド向放送は欧州・中東にビームを向けて送信される。
受信報告はE-mailではinfo @ wrmi.netに、S-mailではWRMI Radio Miami International,10400
NW 240th Street, Okeechobee, Florida 34972 USAに送って欲しい。(WWDXC TP 1178)
◎「モンゴルの声」リスナーの集い開催 ~東京・大阪で
9月30日の「モンゴル声」 日本語放送によると、同局では,東京と大阪で「リスナーの集い」を開催することになった。
東京: 10月11日(土) 13:00-15:00 在日モンゴル大使館(渋谷区神山町、駒場東大前駅下車、東大教養学部の裏)
大阪: 10月13日(月) 12:00-14:00 民族学博物館(吹田市千里公園、モノレール万博記念公園下車)
東京の集いはJSWCの細谷正夫氏が世話人となる。「モンゴルの声」からはモンゴル公共ラジオ局副長・バヤルサイハン氏、日本語課課長・ボルガン氏、日本語
課スタッフ22名、日本語専門家・金井伸子氏、カメラマン1名の計6名が訪日して参加する予定である。大阪の集いでは終了後15:00より「モンゴル
民族芸術コンサート」が開催される。鑑賞は無料だが希望者は予め在大阪モンゴル領事館にウェブサイト(http://osaka.mfa.gov.mn
/)上または電話(06-6241-7761)で直接申し込む。9月30日の放送内容はhttp://jp.vom.mn/上で直接確認することができる。
(東京 細谷正夫氏)(JSWC 大武逞伯氏)
◎Radio Exterior de España 10月15日で短波放送を廃止 ~組合は猛反発 2版追加
スペインの海外放送Radio Exterior de
España(REE)は10月15日で短波放送を廃止すると発表した。この発表に対して組合は猛反発しREE救済キャンペーンを開始した。同組合では
REEの聴取者はアルゼンチン、インド、マレイシア、日本を中心に400~1000万人おり、更にスペインの漁船員にも聴かれている。廃止されれば中南米に
渡ったスペインからの移民やその子孫も自分の母国で何が起きているのか分からなくなるとしている。今年5月・6月の2ヵ月間にREEでは1000通の手
紙をリスナーから受け取ったが、その内83%は短波でREEを聴いており、また62%は南北アメリカからであったとしている。またマドリッド郊外の
Noblejas送信所の廃止で154万ドルを浮かせるという計画についても批判している。(WWDXC TP 1178)
同局によると10月15日の07:00以降の放送が停止される。(WWDXC TP 1179) 21:00-23:00に11910kHzで行われている北京中継も終焉となります。
◎Radio Ukraine InternationalがWRMIより短波放送再開
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Radio Ukraine
InternationalはWRMIのOkeechobee送信所より9月26日から短波放送を再開した。08:30-09:00
11580kHz(100kW、44度)で、北米向英語放送である。
WRMI社長のJeff
White氏によると、ウクライナに対する世界の関心が高まっている中で開始したもので、北米のみならず欧州でも受信できると期待される。放送は少なくとも年内は継続され
る。(WWDXC TP 1178)
◎「プロパガンダ・ラジオ」発行
NHKのETV特集「日米電波戦争」の取材時に発掘された音源を元に、戦前・戦中の国際放送「ラジオ・トウキョウ」の実態を解明した「プロパガンダ・ラ
ジオ 日米電波戦争 幻の録音テープ」が刊行された。著者の渡辺孝氏は番組制作に携わったディレクター。国際親善を目的として開始された国際放送が、国のプ
ロパガンダ機関となり、戦争末期には和平交渉の手段として使われるという軌跡をドキュメント形式で追ったものである。筑摩書房刊、価格\2,300(税
別)、351ページ、ISBN
978-4480818324。(東京都 鳥居英晴氏)本書は戦時ラジオ放送に関するテレビ番組制作をきっかけにして、アメリカの公文書館に残されている
戦前に放送されていた日本の海外放送の録音や関係者へのインタビューをもとにして、ラジオ・トウキョウのプロパガンダの側面にフォーカスを当ててその放送内容
を詳しく記述したものです。著者は中学生時代に「短波少年」であったと記載しています。
◎V-Lo用ラジオTAXAN MeoSound VL1発売
加賀ハイテックはV-Low(88-108MHz)で行われるマルチメディア放送と通常のFM放送が受信可能で、緊急信号を受信すると自動的に起動する
ラジオ受信機「TAXAN MeoSound
VL1」の受注を9月1日から開始する。防災用の位置づけで、FM東京はこれを利用した新しい防災情報システムの導入を自治体に働きかける。マルチメディ
ア用のカラー液晶画面、AC、内蔵充電池、乾電池の3ウェイ電源、懐中電灯機能・警報音発声機能も兼ね備えている。(日経ニューメディア 8/27) 価格は不明です。
◎BBC Monitoringが新webサイト開設
英国のMike Terry氏によると、BBC
Monitoringが一般聴取者向の新しいwebサイト「MONITORING」を開設した。http://www.bbc.co.uk/monitoring。8月
29日は「Interference leaves broadcasters in a
jam」(ジャミングで放送局窮地に)という興味深い記事が掲載された。(DXLDyg 9/3)
◎エチオピアERTAがEBCに改名
英国のChris Greenway氏によると、エチオピアの国営放送Ethiopian Radio and Television Agency
(ERTA)は名称をEthiopian Broadcasting Corporation
(EBC)と改名した。「EBC」の名称はTV放送では従来の「ETV」(Ethiopian Television)、ラジオ放送では「Radio
Ethiopia」に換わって使用されている。同局は王政廃止後「Voice of Revolutionary
Ethiopia」と称していたが、1987年に「Voice of Ethiopia」、1994年に「Radio
Ethiopia」という名称に変わった。(DXLDyg 9/1)
EBCの新ロゴ
◎Radio Ethiopia改名後も旧局名でアナウンス
英国のDavid Kernick氏によると、エチオピアの国営放送Radio Ethiopiaは正式局名をEthiopia Broadcasting
Corporation(略称EBC)に変えた筈だが、放送では現在でも「Radio
Ethiopia」の名称が併行して使用されている。特に英語放送では全面的に旧局名が使用されている。なお同国の新年に当る9月11日英語FM局 「EBC
Radio 97.6」がスタートした。(WWDXC TP 1176)
◎Radio Free Asia放送開始18周年記念QSLカードを発行
Radio Free
Asiaは放送開始18周年の記念QSLカードを発行する。18年前の1996年9月30日の06:00に行われた中国語放送が同局の最初の放送であった。9月1日~12
月31日の間の受信報告に対して発行される。このカードで同局のこれまで発行したQSLカードとしては55枚目となる。(RFA)
◎RFAもテキスト放送の試験を実施
Radio Free Asiaは米国IBBと協力して広東語によるテキスト放送の試験を9月15日より実施する。スケジュールは以下の通り。
23:58-24:00 金 13585 土 13635 日 13700 月 13585
07:58-08:00 金 15290 土 15300 日 15380 月
15390 火 15260
受信報告に対しては特別QSLカードを発行する。形式・復調方法はVOAのradiogramと同じであるため、http://voaradiogram.netを参照す
ること。
(RFA A .J.Janitschek氏)
18周年記念QSLに「radiogram」と上書きされた特別QSL
◎TWR-Israelの放送
ブルガリアのRumen Pankov氏によると、Trans World
Radio-Israelの放送がアルメニアのGavar送信所から行われている。時間は03:46-04:16で周波数は1350kHz、出力1000kWである。毎週
金曜日はヘブライ語、土曜日はロシア語である。日曜日は英語の放送であったが最近はヘブライ語となっている。(WWDXC TP 1175)
◎Radio AustraliaA14スケジュールで時間短縮
オーストラリアのGary Baxter氏によると、Radio
AustraliaはA14スケジュールの変更を行った。18:00-20:00にあった2時間のTok
Pisin語放送は16:30-17:00と19:00-19:30の2回計1時間に短縮された。1週間に7日放送されていたビルマ語放送は月~金曜の5日に短縮された。
(WWDXC TP 1175)
◎マレーシアの2短波放送がQRTか?
米国のRon Howard氏によると、9月1日以降マレーシアのTraxx FM (7295 kHz)とAsyik FM
(6050kHz)が聞こえていない。同国の他の短波放送は聞こえている。8月31日の独立記念日にも両局は放送していなかった。(WWDXC TP
1175)
◎なつかしいRNWのビデオ多数公開
英国のMike Barraclough氏によると、今では過去の局になってしまったRadio
Nederland Wereldomproepの1955、1959、1961、1968、1972年のフィルムがYou
Tube上の「Nederlands Instituut voor Beeld en
Gelui」で公開されている。https://www.youtube.com/user/BeeldenGeluid/にアクセスし、
「wereldomroep」のキーワードで検索する。(WWDXC TP 1175)
◎Radio AdygeaのQSL情報
RUSdxによると、Krasnodar Regional Radio TV Broadcasting
Center(KRTPTS)よりRadio AdygeaのQSLカードが発行された。宛先はul. Radio, 3-A, Krasnodar,
Russia 350038である。同局の周波数はA14では7325kHzだが、B14では6005kHz(100kW、Armavir送信所)より
23:00-03:00に放送されることになっている。(WWDXC TP 1175)
◎Paul Ormandy氏「1991-96年のロシア独立系放送局」を発表
New Zealand Radio DX LeagueのPaul
Ormandy氏は今年の冬の著作として「1991-96年のロシア独立系放送局(Russian Independent SW Stations
1991-1996)」を発表した。当時同クラブの会誌NZ DX
Timesに掲載された記事を元にまとめたものである。http://www.radiodx.com/articles/station-
profiles/europe/russian-independent-sw-stations-1991-96/で参照することができる。感想を直接ormandy
@ orcon.net.nzに寄せて欲しいとのことである。(WWDXC TP 1175)
◎ドイツKall送信所の送信予定
英国のChristian Milling氏によると、ドイツKall送信所の最新送信スケジュールは以下の通りである。
3985kHz(1kW) 下記以外の時間は24H Radio 700
12:30-12:45 月-土 Missionswerk Freundesdienst
14:30-14:45 日 Missionswerk Freundesdienst
19:00-19:15 Missionswerk Freundesdienst
00:00-01:00 Radio Slovakia International (00:00 オランダ語 00:30
仏語)
01:30-01:45 火ー日 Missionswerk Freundesdienst
02:00-02:30 Radio Slovakia International 仏語
03:30-04:00 Radio Slovakia International オランダ語
04:00-04:30 Voice of Mongolia英語 (10/6迄)
6005 kHz (1
kW) 下記以外の時間は15:00-03:00 Radio 700
15:00-17:00 Radio Belarus オランダ語
17:00-21:00 Radio Mi Amigo(9/14のみ)
18:00-19:00 第4日曜日 Radio Gloria International
19:00-19:15 Missionswerk Freundesdienst
00:00-01:00 Radio Slovakia International (00:00 オランダ語 00:30
仏語)
01:30-01:45 火ー日 Missionswerk Freundesdienst
02:00-02:30 Radio Slovakia International 仏語
02:30-03:00 Voice of Mongolia 英語 (10/6迄)
7310 kHz (1 kW) 下記以外の時間は15:00-01:00 Radio 700
18:00-19:00 第4日曜日 Radio Gloria International
19:00-19:15 Missionswerk Freundesdienst
23:30-00:00 Voice of Mongolia 英語(10/5迄)
00:00-01:00 Radio Slovakia International (00:00 オランダ語 00:30 仏語)
(DXLD 1436) Radio Slovakia Internationalの短波放送は残存しているのですね!
◎インドAIRがハッジ特別放送
インドのJose
Jacob氏によると、同国のAIRは2014年ハッジ(メッカ巡礼)に向かうインド人のためのウルドー語特別放送をサウジアラビア向に9月6日~11月
4日の間実施する。時間は14:30-15:00で、周波数は11670(Aligarh)、15210(Panaji)、15770(Delhi)。
(DXLD 1436)
◎New FoundlandのCCG気象情報
米国のRobert Wilkner氏によると、カナダNew
FoundalandのSt.John'sにあるカナダ沿岸警備隊の気象通報が09:07-09:15に2598kHzUSBで受信できた。(DXLD
1436)New
Foundlandには沿岸警備隊の無線局で2598kHzを使用している局が5局ありますが、St.John's局はコールサインVONで放送しています。
◎HCJB本局の送信所が故障
ドイツのEike Bierwirth氏、Harald
Kuhl氏によると、HCJBのエクアドルQuito本局にある6050kHz用の送信機(10kW)去る8月12日より停止している。3個のコンデンサ
が破損したためで、米国からの補修品が届くまでoff the airとなる。(WWDXC TP 1176)
◎Deutschlundfunkの長波放送年内で廃止
英国のKlaus Werner氏によると、ドイツのDeutschlundfunkは9月号の番組雑誌の中でChris
Weck技術責任者の言として、153kHzで行われている長波放送を今年(2014年)の12月31日で廃止することを発表した。また中波放送全般も来
年(2015年)末に廃止するとしている。財政上の理由によるものとしている。(WWDXC TP 1176)
◎サウジアラビアに短波送信機とアンテナを新設
インドのAlokesh Gupta氏によると、スイスのAmpegon社はサウジアラビアのGulf
社と共同で同国Riyadhにある短波送信施設の更新を行うことでサウジアラビア政府と合意した。それによると、同社はRiyadh送信所に4基の
500kW短波送信機(各送信機とも真空管は終段管1本のみ)と4基の短波用アンテナHRS4/4/0.5、制御用システム「BroadMaster」を
納入し、現用のアナログ送信機(1に真空管が4本使用されている)と置き換える。2014年秋に工場試験を行った後、年末にはサウジアラビア向に出荷し、
2015年夏には実際の運用に入る予定である。Ampegon社は、過去にもサウジアラビアに多数の短波送信施設を納入した実績がある。(WWDXC
TP
1176) 過去に納入した設備にはそのまま使用されていないものもあるとのことで、これを以て同国が短波放送を増強するとは言えないかも知れません。
◎英国の長波標準電波が計画停波実施
英国のMike
Terry氏によると、同国の長波標準電波局MSF(60kHz)は現在Babcock社によって運用されているが、アンテナ及びマストの保守作業のため
今年~来年に計画停波を実施する。この期間は英国では電波時計が正しく作動しなくなる。(WWDXC TP
1176) 同局のHPによると、停波予定は2014年11月11日 19:00-23:00、2015年3月12日
19:00-23:00、6月11日 18:00-22:00、9月10日 18:00-22:00、12月5日
19:00-23:00となっています。
◎BDXCが創立40周年
英国のMike Terry氏によると、同国のBritish DX
Club(BDXC)は1974年の設立以来40周年を迎える。これを記念してクラブ誌「Communication」の40周年記念号(9月号)が無料
公開された。http://www.bdxc.org.uk/よりダウンロードできる。次の40周年に向って頑張りたいとしている。(WWDXC TP
1176) 1974年といえばNSB(現ラジオ日経)で「ハロージーガム」の放送が開始され、小生は国産の1kHzアナログ直読機八重洲FR-101を
初めて入手した年です。
「Communication」の40周年記念号 次の40年が経った時小生
は何歳かな?
◎RTEが短波試験放送 ~復活の機縁か?
アイルランドのPatrick O'Leary氏によると、同国のRaidio Teilifis
Eireann(RTE)は9月21日の19:00-20:00に15415kHz(送信所は不明)にてアイルランド語で短波の試験放送を実施した。番組
は国内向放送「Raidio na Gaeltachta」の中継であった。(WWDXC TP 1177)
◎オーストラリアの短波道路・気象情報サービス
ニュージーランドのJonathan Wood氏によると、「Australian 4WD
Network」と言われる短波による道路・気象情報サービスが各地から行われている。Adelaideからのサービス(コールVKS-737)は
17:00-17:30と17:35-18:02に8022kHzで音声により行われている。タスマニア州のSt
Marys局からは17:30-17:35及び18:05-18:10に5455kHzで行われている。他にも多数の局が出ているが、詳細は「VKS-
737 & RFDS Base Stations」でグッグって調べて欲しい。(DXLD
1437) http://www.vks737.on.net/pdfs/DOC%2040.pdfに詳細なスケジュールや周波数が記載されています。
国土が広大なため道路情報も短波でなければ駄目なのですね。
◎マン島で放送記念切手発行
英国のDavid Kernick氏によると、同国マン島では10月1日にManx
Radioに関連した8枚一組の記念切手が発売される。同局の放送開始50周年を記念したものである。インドのAlokesh
Gupta氏によると、http://www.iompost.com/stamps-coins/collection/manx-radio-
50th-anniversary/ に詳細な情報が掲載されている。(DXLD 1437)
◎カシミールの大洪水でRadio Kashmirが停波
インドのAlokesh Gupta氏によると、9月7日にインド北部のカシミール地区をおそった大洪水のため首都SrinagarのRadio
Kashmirは送信機が浸水したため停波している。AIR(Doordarshan)のTVスタジオも浸水して使用不能となったが仮スタジオに移転して
TV放送は継続されている。(DXLD 1437)
◎「Russian Woodpecker」が復活
IARU Monitoring Systemによれば冷戦時代に「Russian
Woodpecker」として通信に妨害を与えたロシアの水平線(OTH)レーダーが復活しつつある。ロシアの航空・宇宙防衛隊が配備した
「Kontainer」と呼ばれるシステムで2013年12月2日にモルドバのKovylkinoに配備された。3000km先から来襲する敵を感知で
き、来たるべき(西側との)戦闘の準備試験のためとされている。IARU Monitoring Systemによればロシア本土のNizhny
Novgorodに既に配備されたOTHレーダーは14128kHzにて35kHz幅のパルスを発信しており、20mbアマチュアバンドの通信に支障を与えている。
(DXLD 1437)
◎エチオピア2秘密局情報
ブルガリアのIvo Ivanov氏によれば、エチオピア秘密局Dimtse Radio ErenはSofia
Kostinbrod送信所より02:00-02:30に11855kHz(50kW、195度)でオロモ語放送を行っている。またVoice of
Oromo
Liberationは月曜日の02:00-03:00にアファール語、木曜日の02:00-02:30にアファール語、木曜日の02:30-03:00
にアムハリ語で放送中である。周波数は13830kHz(Issoudun送信所、100kW、125度)。(DXLD 1438)
◎European Music Radioの情報
European Music RadioのTom Taylor氏によると、来年3月迄の放送スケジュールは10月まで16:00-17:00
7265kHz、17:00-18:00 9485kHz、11月~3月は17:00-18:00 7265kHz、18:00-19:00
9485kHzである。放送は毎月第3日曜日のみ(9/21、10/19、11/16、12/21、1/18、2/15、3/15)である。(DXLD
1438)
◎Kall-Krekel送信所NordAMの放送を短波送信
ドイツのHarald
Kuhl氏によると、同国のKall-Krekel送信所は同国のNordAMの放送を去る9月21日の22:00-23:30に6005、
7310kHz、9月22日の05:00-06:30に3985kHzにて臨時送信した。このように同局はスケジュール外の放送局の短波送信を行う事がある。同送信所の
HP(http://www.shortwaveservice.com)をチェックすると良い。(DXLD 1438)
◎web上で受信可能なロシア各局
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、ロシアでweb上引き続き受信可能な全国局は以下の通りである。各局のURLは次の通り。
Voice of Russia http://www.ruvr.ru
Radio Russii http://www.radiorus.ru
"Mayak" http://www.radiomayak.ru
"Yunost FM" http://www.radiounost.ru
"Vesti FM http://www.radiovesti.ru
Radio Culture http://www.cultradio.ru
(DXLD 1438)
◎Rádio Nacional da Amazoniaが独自QSL発行
中国江蘇省のJonathan Short氏はブラジルRádio Nacional da
Amazoniaから印刷された独自のQSLカードを受信報告後150日で受領した。同局は以前はQSLカードを発行していなかった。(中国 張世峰氏)
Jonathan
Short氏の受領したRNAの新QSLカード、放送母体の略称EBCはエチオピアと同じ!
◎FM局への外国局混信は滋賀県でも
Eスポ出現時に地元FM局と外国局が混信する現象は滋賀県で起きている。春から夏にかけて、89.4MHzのFM京都に中国大陸からのFM局が混信し、
それが年々酷くなっており、FM京都が完全に聴こえない日もある。関西では89.9MHzのKiss
FM(神戸)や、89.4MHzのFM京都α-stationは欧米からの観光客が持ち込んだラジオで聴けるよう配慮して欧米バンドと重なる
87.5~90MHzを使用していると聞いているが、混信問題が深刻化するとは想定外であったようだ。(滋賀県 居松重和氏)
◎関東広域AMラジオ3社のFM補完中継局に欧米バンド内で予備免許
総務省関東総合通信局発表の報道資料(http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/press/26
/0902ho.html)によると、9月3日付で以下の3社のAMラジオ局にFM補完中継局の予備免許を付与した。
TBSラジオ&コミュニケーションズ 90.5MHz 7kW
文化放送 91.6MHz 7kW
ニッポン放送 93.0MHz 7kW
送信所は何れも東京スカイツリーで、本放送の開始は2015年春以降。
ここでも春・夏期に外国放送混信の問題が起こることが予想される。(滋賀県 居松重和氏) 日本における「脱AM」の序曲?
◎国会図書館で「電波技術」に欠巻 ~譲渡を受付
国立国会図書館によると、同館の所蔵するBCL関連雑誌の「電波技術」(近代科学社発行)に事故による欠巻が発生して いる。
欠巻となっているのは以下の号である。
19巻9号通巻242号から19巻12号通巻245号(1971.9-1971.12)
21巻1号通巻258号から21巻4号通巻261号(1973.1-1973.4)
21巻5号通巻262号から21巻8号通巻265号(1973.5-1973.8)
22巻9号通巻278号から22巻12号通巻281号(1974.9-1974.12)
23巻4号通巻285号から23巻6号通巻287号(1975.4-1975.6)
同館ではこれらの号を所持している人からの無償譲渡を受付るとしている。
(フィリピン 紺野敦氏) 「短波」誌の欠巻は紺野氏が寄付して埋めたとのことです。
◎旧TWR-Bonaireの短波送信所の写真を公開
James Mills氏によると、オランダ領アンチル諸島のBonaireにあったTrans World
Radioの短波送信所の写真がアーカイブとして保存・公開されている。https://picasaweb.google.com/bradtwr
/TWRBonaireArchives。 (WWDXC TP 1178)
◎カナダCFRXの短波放送復活
カナダのMark
Coady氏によると、同国Trontoの民間局CFRXが6070kHzで復活することになった。同局のQSLマネージャーであるSteve
Canneyによれば故障していた短波送信機の修理が終わり、ダミーロードによる試験でもOKであったとのことである。送信機をアンテナに接続して9月末には再びオンエアーする予定。(WWDXC TP 1178)
◎Radio Candipの受信状況
オーストラリアのNick Hacko氏によれば、コンゴBuniaにあるRadio
Candipが23:00前より5066.335kHzで入感している。02:00頃よりはっきりした音になりフランス語のアナウンスが聞こえる。
02:29にアフリカ音楽のメロディーとIDが出て終了する。(WWDXC TP 1178)
◎Hamburger Lokalradioが10月3日に特別送信
ドイツのMichael Kittner氏によると、同国のHamburger
Lokalradioはドイツ統一記念日に当たる10月3日に特別放送を行う。スケジュールは以下の通り。送信所はドイツGoehrenで、出力は150W、ダイポールア
ンテナからAMモードで出る。放送はドイツ語。
15:00-19:00 6190
20:00-24:00 7265
受信報告の宛先はHamburger Lokalradio, c/o Kulturzentrum Lola, 21031 Hamburg,
Germany、E-mailはm.kittner @
freenet.de。なお1kWで週2回行われている同局の定期短波放送とは別である。(WWDXC TP 1178)
◎RTEが252kHzの長波放送廃止に 2版追加
アイルランドのKevin Carroll氏によると、Raidió Teilifís
Éirean(RTE)は10月27日で252kHzで行われている長波放送を廃止することを発表した。既に中波放送は廃止しているのでRTEのAM放送
は消滅することになる。その結果アイルランドには宗教局Spirit
FMがMonaghan地方で行っている549kHzの放送が残るのみとなる。252kHzではClarkstown送信所の高さ282mのアンテナから
RTEの国内向第一放送が送信されていた。長波放送を聴取していたのは全リスナーの2%であり、影響はないとRTEでは見ている。(WWDXC TP
1178)
Irish
Postの報道によると、252kHzからの撤退でRTEの第一放送はFM、デジタルラジオでのみ受信できる。この252kHzの送信機は1980・90
年代に英国のAtlantic252で使用されていたものである。英国Liverpoolの Tony
Birtill氏のよると、英国にはアイルランド人が多数住んでいる地域があり、彼らは252kHzにラジオのダイヤルを固定して母国の放送を聴いている
という。アイルランドでRTEの技術者だったEnda
O'Kane氏もRTEは98%以上のリスナーには何の影響もないというが、1950年代に英国に移住したリスナーの事を忘れていると批判している。彼ら
の生活は貧しくブロードバンドや衛星放送でラジオを聴くなど不可能な状態であるという。これらの批判に対してRTE第一放送の責任者Tom
McGuire氏は長波送信所の維持には費用がかかる上、実際に長波放送を聴いているリスナーは2000人以下で、更に減少傾向にあるため廃止はやむを得
ないと反論している。(WWDXC TP 1179) 同じ252kHzを使用していつも混信していたAlegriaのTipaza送信所では750kW送信機を500kWに置き換える工事が進行中とのことです
が、9月現在Algeriaの信号は出ていません。
◎WRTH2015は予定通り12月に発行
WRTH社のSean
Gilbert氏によると、2015年版WRTH(第69版)は短波放送の激減の中、今年も例年通り12月に発行される。短波秘密局、小電力短波局、国内
向長波・中波・FM局の情報を強化している。WRTH2015を持っていれば大切な受信機が埃をかぶることはない。近々に予約も受付ける。(WWDXC
TP 1178)
◎AWR 2014年DXコンテスト
AWRが例年行っている「DXコンテスト」の2014年の応募要領が発表された。今年の応募条件は1)自分の所有している世界でも珍しいQSLの全リス
トの作成、2)上記QSLに対するコメントとQSLのコピー、3)AWRへの3通の受信報告、4)Seventh-day Adventist
denomination(AWRの経営母体)の施設を訪れた時の写真、5)IndianapolisにあるQSL博物館へ寄付する3枚のQSLカード、
以上のセットを10月末までにQSL DX Contest, Adventist World Radio, Box 29235,
Indianapolis, IN 46229, USAに送付する。(埼玉県 松永志氏)
◎AWRのQSLポリシー
AWRは以下の様な新しいQSLポリシーを発表した。
・受信報告には受信日付、時間(UTCが望ましい)、周波数(kHz)、受信したことが証明できるだけの受信内容、受信状態(SINPOコードが望ましい)の記入があること。
・受信報告は郵便で送ること、但しE-mailによるものも受け取る。
・受信報告に世界通貨表示(ドルまたはユーロ)の切手を同封すること。
・受信報告にIRC(米国では通用しないため)を同封しないこと。
・可能な限りアドレスラベルを同封すること。
・局はQSLカードに必要事項をすべて記入し必ず郵送する。
・7種類のQSLカードが用意されている。
・局からの郵送用の封筒には必ず普通の切手を貼って送る、金額ラベルは使用しない。
・eQSLは発行しない。
・局が受け取った受信報告には必ず返事を出すので、受信報告を再送する必要はない。
・多数の受信報告を世界中から受け取るためQSLの発行には時間がかかることがある。
・受信報告はAdventist World Radio, Box 29235, Indianapolis, IN 46229,
USAに送ること。
(埼玉県 松永志氏)
◎PCJ Radioが「Song of India」を放送
PCJ RadioはインドのBollywood音楽を中心とした音楽番組「Song of
India」を制作し、スリランカのTrincomalee送信所より1125kHzにてインド向に10/4、10/11、10/18、10/25の
22:30-24:30に放送する。またWRMIから短波7570kHz(Okeechobee送信所、100kW、315度)で10/6の
09:00-11:00にも放送する。(DX RE MIX NEWS #873)
◎エチオピアRadio Amhara短波に復帰
エチオピアのRadio Amharaが6090kHz(Geja
Jewe送信所、100kW、無指向性送信)で復活しているのが10月1日に確認された。放送時間は01:00-04:00で、言語はアムハリ語。(ブルガリア
Ivo Ivanov氏) WRTH2014にはAmhara State Radioと記載されています。
出典の略称
DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX
Window
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
WRTH: World Radio TV Handbook
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