月刊短波2015年9月号
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎Radio New Irelandが短波放送中止
ブラジルのDaniel Wyllyans氏によると、パプアニューギニアのNBC Radio New
Ireland(3905kHz)は最近短波放送を中止した。これは最近同局から届いたeQSL(E-mailアドレスはrnewireland @
nbc.com.pg)によって判明した。英国のMike Terry氏も同局のProvincial Radio Network
ManagerであるMichael
Samuga氏より7月30日に次のメッセージを受け取った。Kaviengにある短波送信機は老朽化と部品の供給不能でついに使えなくなった。復旧する
つもりはあるが、費用がかかりとても無理である。パプアニューギニア政府には新しくDRM対応短波送信機の導入を要請している。但しそれが実行されるの
か、何時になるのかは分からない。(DXLD 1530)
◎BahrainよりeQSL
スペインのMichael Haun氏によると、Radio Bahrainは受信報告に対してeQSLを発行している。発行者はGeneral
Directorate of Technical and Technology AffairsのFatima
Amin氏で、E-mailアドレスはfatima.amin @ iaa.gov.bhである。(WWDXC TP 1217)
◎IRRSより新局Radio Abisinia
ブルガリアのIvo Ivavov氏によると、IRRSは新たに新局Radio
Abisiniaの中継を開始した。スケジュールは毎週日曜日の01:00-03:00に15470kHz(Bucuresti送信所、150kW、
165度)である。エチオピア向でアムハラ語である。(WWDXC TP 1217)
NDXCの長谷川清一氏によると、この放送は日本のDXerに受信されており、連絡先として米国Washingotnのアドレスをアナウンスしている。
(DXLD 1531) http://www.radioabisinia.comというHPが開設されており、それによるとQTHはRadio
Abisinia, P. O. Box 56533, Washington DC 20040, U.S.A.となっています。
◎WRMIよりAWRのキューバ向放送
WRMIのJeff White社長によれば、Adventist World
Radio(AWR)は8月2日より同局のキューバ国内にあるスタジオAWR-Cubaで制作したキューバ向番組「Somos
Cuba」をWRMIのOkeechobee送信所から放送する。毎日20:00-20:30及び08:00-08:30で周波数は5950kHz。主としてキューバの若者向である。(WWDXC TP 1217)
◎NBCオーストラリア中継の真相は?
オーストラリアのCraig
Seager氏によると、7月に行われたパプアニューギニアNBCのオーストラリア中継について、送信所はBrandonとされており、放送内でもそのよ
うにアナウンスされたが、実際にはShepparton送信所も使用された模様である。6075kHzと12025kHzの放送はShepparton送
信であり、9860kHzの放送がBrandon送信であったと推測される。Brandon送信所では老朽化した10kW送信機1基をクロアチアRIZ社
製の20kW送信機に置き換えたところRadio
Australiaのリストラで不要になってしまったので、今回9860kHzの送信に使ったと思われる。米国のGlenn
Hauser氏によれば9860kHzは音調、衛星中継による時間ずれともに同時におこなわれていた12025kHzのものと異なっており、この推測を裏
付けるとしている。(DXLD 1531)
◎AFN-Diego Garciaの短波停波
デンマークのAnker Petersen氏によると、昨年12月以来AFN-Diego
Garciaは4319kHz、12759kHzともに一切受信された記録がない。これはAFNの短波局の内最後に残っていたものだが、ついに廃局になったものと思われる。米国のPaul
Walker氏によれば同島の送信鉄塔が撤去されており、短波だけでなく中波(1485kHz)も廃止されたものと思われる。(DXLD 1531)
◎AIRが「異変通告窓口」
インドのAlok Dasgupta氏によると、All India
Radioの短波放送(国際放送、国内向放送とも)を受信中に送信の異変(周波数や中継内容がいつもと違う等)を察知した場合にはdirectorsmsair @
gmail.comに連絡して欲しいとのことである。送られたメールは該当する送信所や制御室、責任者に転送されることになっている。
◎インドが中国からの越境電波侵略に対処
スペインのJose Miguel
Romero氏によると、インドは北部のヒマラヤ地域で中国と長い国境線で接しているが、最近中国はインド地域で話されている言語の放送を強力に送り込ん
でインドに電波侵略を行っている。特にAIRの電波の弱いラダク地域等にはヒンズー語・ネパール語放送を直接FM波として家庭に送り込んで来ている。放
送内容は中国の一方的宣伝でありインドにとって好ましくない影響を与えている。更に2012年には属国化したネパールでもCRIのヒンズー語・ネパール語
放送を同国全土にFM中継しておりこれらの電波もインドに越境して来るようになった。インド政府はこの事態に対処するためジャム・カシミール
に1kWFM送信所を100カ所、10kWFM送信所を4カ所増設する計画で、現在17カ所の土地を取得し、15カ所はほぼ完成している。インド政府は
AIRのFM放送のカバー率を現在の40%から60%にできるとしている。(DXLD
1531) 広い山間部をFM放送でカバーするのは不可能(中国側からの放送にも言えますが)なため短波の併用が望ましいのでは。
◎Radio Free Iraq放送中止
ドイツのHansjoerg Biener氏によると、RFE/RLのイラク向アラビア語放送Radio Free Iraq(إذاعة
العراق الحرّ)が7月31日で廃止された。今後はイラク国内で放送されるRadio
Sawaに周波数・放送内容が引き継がれる。1998年に放送を開始した同局はイラク国内で番組制作に当たっていたが、その間スタッフやその家族は絶え間ない攻撃を受け多くの死傷者を出した。2014年にはバグダッド支局長のMuhammad
Bdaiwi Owaid
al-Shammari氏が通勤中に銃撃されて死亡した。同局は1998年開始より2004年までは短波、2002-2013年には中波(当初
Armeniaから1314kHz、その後Kuwaitから1593kHz)で放送していた。また中波廃止後はイラク国内13都市でFM放送を行っていた。廃止は2012年にBBGで決定されていた。(DXLD
1531)
◎PreseusはWindows10で動くか?
Perseus4.1aがインストールされたマシンをWindows10にアップデートしたところ通常通り稼働することが確認された。但しそのままでは
ドライバーが認識されず、再読み込みが必要となった。これはMicrotelecom社製ドライバーにMicrosofto社認定の署名(signature)がないために起こるものである。(DXLD 1531)
◎Perseusのv5.0近々にリリース
Perseus開発者のNoco氏によると、Perseus用ソフトウェアの新バージョンであるv5.0がほぼ完成し8月中にリリースできる運びとなっ
た。本来2014年末にリリース予定であったが遅れていた。新バージョンではDSP処理の仕方を改善してパフォーマンスを向上させている他、同調方式も変
更している。開発はWindows7を前提として行った。なおドライバーにはMicrosoft社の要求するサインはないので、システムが要求した場合は
再インストールして欲しい。(DXLD 1531) デモバージョンは既に提供されています。
◎コリンズ・メカフィル生産打ち切り
ドイツのChristoph Ratzer氏によると、米国のRockwell
Collis社はメカニカルフィルターの生産を打ち切る方針を明らかにした。DSP技術の進展で需要が頭打ちになり生産コストが高騰したため、65年に及
んだメカニカルフィルター生産に終止符が打たれることになった。現在は受注生産で納期は12週間かかる。(DXLD
1531) AR7030にはオプションで取付可能でした。
455kHzを中間周波数とするアナログ型受信機のスーテタス的存在であった
◎Radio Denmarkの長波
デンマークにはRadio
Denmarkの長波放送243kHz(Kalundborg局)が残存している。この局の送信時間は13:35-14:05、16:00-17:05、
19:45-20:35、01:45-02:10で気象通報のみを放送している。Radio
DenmarkのQSLカードはこの局の受信に関してのみ発行される。受信報告の宛先はJens Christian Seeberg,
Teracom, Banestroget 19-21, DK 2630 Taastrup,
Denmarkである。E-mailの場合はjens.seeberg @ teracom.dkである。(WWDXC TP
1218) 送信所の管理会社から発行されている模様です。数少なくなった欧州長波局、欧州に出張の際は是非挑戦して見て下さい。
Kalundborgの長波アンテナ
◎AWR-Asiaが新たにモンゴル語放送開始
ブルガリアのIvo
Ivanov氏によると、AWR-AsiaはGuamのKSDA局より8月1日より新たにモンゴル語放送(内蒙古、モンゴル向)を開始した。既存の英語放 を置き換える形で19:30-20:00に17730kHz
(KSDA Guam送信所、100kW、315度)で行われている。(WWDXC TP
1218)
◎Voice of Indonesiaの短波放送復活
米国のRon Howard氏によると、Cimanggis送信所の故障で3月1日より短波放送を中断していたVoice of
Indonesiaが8月12日に短波放送を復活した。確認されたの9526kHzで19:00より英語放送、20:00よりは中国語放送、22:00からは再び英語放送となった。(WWDXC TP 1218)
8月13日からは各言語の放送が復活した。9526kHzのみで19:00-06:00、19:00 英語、20:00
中国語、21:00 日本語、22:00 英語、23:00 インドネシア語、00:00 中国語、01:00 アラビア語、02:00
スペイン語、03:00 ドイツ語、04:00 英語、05:00 フランス語と各1時間づつである。変調は浅い。(DX REMIX NEWS
#923)
◎海賊局Radio CominternからQSL
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、共産党の海賊局(02:30-03:00
6990kHz)はE-mail(050353 @
mail.ru)による受信報告に対してeQSLがVoronezhのSergei氏から発行された。それによると同局は共産党の運営によるもので、インターネットやABS衛星上の「赤のチャンネル」でも放送中であるという。(WWDXC TP 1218)
手作りの送信機
◎Voice of Zimbabwe閉鎖 ~職員は解雇
スペインのJosé Miguel Romero氏によると、Zimbabwe Broadcasting
CorporationはGweruにある国際放送Voice of
Zimbabweの職員50名に解雇通知を送り局を閉鎖する決定を8月13日に行った。Voice of
Zimbabuweは表向きは同国の国際放送だが2002年より同国に対する外国からの短波放送を妨害するために電波を発射する任務に当っていた。
(WWDXC TP 1218)
◎Radio Ranginkaman
イラン向秘密同性愛者放送Radio
Ranginkamanは毎週火・土曜の01:00-01:30に7575(非発表だがGrigolipol)、
15630kHz(Konstinbrod、50kW、90度)でペルシャ語放送を行っている。(Ivo Ivanov SW News
Aug.14/15)
◎HCJB仙台リスナーの集い開催
HCJBの尾崎一夫氏は今年も「ふるさと訪問」で来日することになっている。仙台では氏を囲んで次のように「HCJB仙台リスナーの集い」を開催する。
日時:10月17日(土)12:30-15:30
場所:寿司勝(すしかつ)仙台市青葉区中央4-2-20 TEL 022-222-7225(仙台駅西口 「イービーンズ」裏側出口を出て、西に10m)
会費:1,500円(昼食代含む)
参加希望者は10月13日(火)までにE-mailメール(akiba63 @ ybb.ne.jp)にて幹事の秋葉浩之氏に申込む。
(JSWC 秋葉浩之氏)
◎「関西HCJBの集い in Kobe」開催
10月3日(土曜日)にHCJBの尾崎師を神戸に迎えてし、「関西HCJBリスナーの集い in 神戸」を開催する。
【日時】 10月3日(土) 11:30-14:30
【場所】 神戸たちばな(和食処) 兵庫県神戸市中央区北長狭通1-3-6光陽ビルBF
【会費】 3,000円
【アクセス】 阪急神戸線三宮駅徒歩1分/JR神戸線三ノ宮駅徒歩2分/神戸市営地下鉄三宮駅徒歩2分
参加希望者は9月13日(月)までにkobe201508 @ gmail.comに、氏名・住所・年齢・連絡可能な電話番号・メールアドレス・BCL歴・コメントを記入の上申し込む。
(京都府 永井正和氏)
◎Reach Beyond AustraliaのE-mailアドレス閉鎖
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、Reach Beyond Australiaは受信報告用のE-mail(radio @
reachbeyond.org.au)を閉鎖することになった。閉鎖後はhttp://www.reachbeyond.org.au/contact
/Contact-Informationより直接受信報告を送ることができる。(DXLD 1532)
◎Rádio Dofusora do Amazonasが短波放送再開
ブラジルのDaniel
Wyllyans氏によると、ブラジルManausにあるRádio Dofusora do
Amazonasが4805kHzで8月10日より短波放送を再開した。米国のArt
Delibert氏はこの情報に基づき、8月11日にマサチューセッツ州の海岸で18:30頃同局を確認した。(DXLD 1532)
◎RFIが住所変更
英国のAllen Dean氏によると、フランスのRadio France Internationalの宛先が変更になっている。新住所は80 Rue Camille Desmoulins, 92130
Issy Les Moulineaux, Franceである。(DXLD 1532)
Issy Les Moulineauxはパリ北郊の都市で、パリから地下鉄で行くことができます。
◎RFAのモンゴル秘密送信所?
スペインのJosé Miguel Romero氏によると、Radio Free
Asia(RFA)のモンゴルUlaanbaatar中継が7460kHzで06:30に受信できる。米国のGlenn
Hauser氏によると、RFAではUlaanbaatar中継は隠蔽されており、QSLカードに表記されないし、HFCCに登録もされていない。
(DXLD 1532) これはRadio UlaanbaatarのKhonhor送信所からの中継でA15スケジュールでは06:00-07:00
7460kHz 韓国語、10:00-12:00 17730kHz チベット語、20:00-23:00 7470kHz チベット語となっています。
◎「QSL.Window」発行
ドイツのRudolf
Grimm氏によると、DXerからの情報による2010年からの世界各局のQSL発行実績・受信報告の宛先、E-mailアドレスをとりまとめた
「QSL.Window」の2015年8月改訂版が発行された。
http://dxways-br.blogspot.comの右側による「QSL.Window」からダウンロード可能である。(DX+D
1532) 39ページあります。
◎Ictimai Radio再びFM信号が受信される
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、アゼルバイジャンのIctimai Radioが再び短波の広帯域FM放送を出している。8月18日の20:30-22:00の9676.9kHzでアゼリ語番組が出ているのを確認した。(WWDXC TP 1219)
上記のFM放送はStepanakertから出ているVoice of Justiceの妨害用である。ブルガリアのRumen
Pankov氏によると、Voice of
Justiceは9677kHzで15:58-19:00及び20:00-21:54にアゼリ語放送を行っているのが受信出来る。IDは
「Edaletin Sese Radiosu」と言っている。8月17日に受信した時には上記の妨害は出ていなかった。(DXLD 1533)
◎Issoudun送信所からのエチオピア秘密局
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、フランスIssoudun送信所からのエチオピア向秘密局は以下の様に出ている。送信方向はすべて130度。
Oromo Voice Radio / Raadiyoo Sagalee Oromoo
火 01:00-01:30 17850 250kW 01:00 オロモ語 01:15 英語 (エチオピアからのデジタルノイズジャミングが出ている)
Radio Xoriyo Ogaden
火 01:00-01:30 17870 500kW ソマリ語
Radio Xoriyo Ogadenya
日 01:00-01:30 17630 500kW ソマリ語 (エチオピアからのデジタルノイズジャミングが出ている)
Radio Assenna
日 02:00-03:00 15245 250kW ティグリナ語
Eritrean Forum Medrek
日 02:00-04:00 15245 250kW アラビア語
(WWDXC TP 1219)
◎IRRSが国連放送を中継
Italian Radio Relay Service(IRRS)はRadio Cityの時間枠で国連放送(United Nations News)の中継を開始した。
土曜 03:00-04:00 7290 欧州西部向英語
なおRadio Cityのもう一つの時間枠(土曜 17:00-18:00 9510)ではスケジュール通りRadio Cityの英語放送が出ている。双方ともBucuresti送信所、150kW、290度。
(WWDXC TP 1219)
◎新宗教局eBible Fellowship放送開始
NDXCの長谷川清一氏によると、「eBible Fellowship」という新しい宗教局が放送を開始した。スケジュールは20:00-21:00
9625vkHzで、台南送信所より250kW、250度で出ている。ベトナム語放送。但し同時刻、同周波数にはパラオのT8WH中継のRadio Japan(20:15-21:00 インドネシア語)が出ており混信する。
(WWDXC TP 1219)
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、同局は8月15日以降混信を避けるために周波数を9690vkHzに変更した。(DXLD 1533)
eBible Fellowshipは米国のキリスト教宗教団体で、QTHはP.O. Box 1393,
Sharon Hill, PA 19079-0593, USA。周波数の変動はジャミングから逃げるためでしょうか?
◎Marconi Radio Internationalが15年振りに放送再開
イタリアの海賊局Marconi Radio International
(MRI)が8月15日、15年振りに放送を再開した。信号は弱いものの、ブルガリア、スコットランド、オランダで受信されている。同局は1986年1月
4日より放送を開始したが一時休止していた。現在はノンストップ音楽とID(イタリア語、英語、スペイン語、カタロニア語)のみの試験放送で
01:30-05:30で周波数は11390kHz、出力30Wにて不定期に出ている。受信報告はmarconiradiointernational @
gmail.comに。(DX REMIX NEWS #924)
◎オーストラリア5055kHzの新免許先はCraig Allen氏で不変
オーストラリアのIan
Baxter氏によると、一時同国の5055kHzの免許が別局に予定される予定と伝えられた件について、5055kHzの免許先はニューサウスウェールズ州Newcastleで、免許人はOzy RadioのCraig
Allen氏となっており、この周波数で同氏が放送を再開するものと思われる。ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、Radio
Vanuatuが3945、7260kHzに加える周波数として5055kHzでの放送(16:00-05:00 10kW
無指向性送信)を予定しているのが懸念材料である。
米国のRon Howard氏によると、現在コミュニティ局向に免許されている短波の周波数は以下の通りである。
2355kHz 免許先不明
2368.5kHz Radio Symban
3210kHz Vintage FM
5045及び5055kHz Ozy Radio(?)
Ron Howard氏がCraig Allen氏から受け取った情報では、Ozy
Radioは5055kHz(1kW)で近々に再オンエアーするとのことである。過去に5050kHzで出ていた時はわずか400Wであったので、再開すれば期待できる。(DXLD 1534)
◎Radio Madagascarがストリーミング放送開始
David Kernick氏によると、マダガスカルのRadio
Madagascar(短波は5050kHz)がオンラインストリーミング放送を別サイトhttp://www.anio-info.comから開始し
た。FMの99.2MHzで出ている番組が周波数ジングルとともに24時間放送されている。また同局は公式facebookページを
http://www.facebook.com/radio.madagasikaraに開設した。(DXLD 1533)
◎Radio Bulgariaが短波放送再開 ~ドイツの小出力送信所より
Radio Bulgariaは8月28日よりドイツKall-Krekel送信所よりドイツ語の短波放送を再開した。スケジュールは以下の通りである。何れも出力1kW、無指向性送信。
00:30-01:00 7310 (中国が混信)
01:30-02:00 6005 (イランが混信)
04:30-05:00 3985 (韓国希望のこだま放送が混信)
(Ivo Observer 8/28-29)
◎Radio Bulgariaインターネットストリーミング放送をも開始
ドイツのHansjörg Biener氏によると、Radio Bulgariaの番組はpodcast形式でのみ提供されてきたが今般インターネット上で「24hours Radio Bulgaria」というサービスが提供され、ストリーミングでも聞こえるようになった。URLはhttp://bnr.bg/en/page/24hours。スケジュールは以下の通り。開始時間を示す。時間は30分。
20:00 02:00 08:00 14:00 アルバニア語
20:30 02:30 08:30 14:30 ブルガリア語
21:00 03:00 09:00 15:00 英語
21:30 03:30 09:30 15:30 フランス語
22:00 04:00 10:00 16:00 ギリシア語
22:30 04:30 10:30 16:30 ロシア語
23:00 05:00 11:00 17:00 セルビア語
23:30 05:30 11:30 17:30 スペイン語
00:00 06:00 12:00 18:00 アラビア語
00:30 06:30 12:30 18:30 ドイツ語
01:00 07:00 13:00 19:00 トルコ語(実際には音楽のみ)
(DXLD 1534)
◎Reach Beyond日本語放送誤送信
8/15と8/16のReach
Beyond(HCJB)日本語放送の内容が、アナウンスされている内容と異なっていた。Kununura送信所の担当者であるStephen氏に問い合
わせたところ、Melbourne~Kununura間の音声データ転送用光ケーブルがPerth付近で損傷しており放送データが届かない状態のとのこと
であった。メー
ルがKununuraから来るところを見ると、インターネット回線を使用しているのではないようである。こういう場合は、Kununura送信所に備えて
ある代替放送データが送信されているようで、8/15・8/16には今年の4/11・4/12に放送された分が使用された。なお8/16夕刻には復旧し
正常な放送に戻った。(京都府 永井正和氏)
◎ブラジル日本語放送の長老死去
ブラジル・サンパウロ州マルチノポリス(Martinópolis)のRádio Diário AMで日本語番組Melodias
Niponicasを担当していた橋永パウロさんが8月13日肺炎の為83歳で亡くなった。8月14日には番組は通常通りに始まったが、橋永さんが前夜に
亡くなったという悲報(ポルトガル語)が繰り返し流され、これが最後の放送となった。その後(8月28日現在)もMelodias
Niponicasの放送枠であった現地時間午前8-9時(20:00-21:00 JST)にはノンストップで日本音楽が流されている。(東京都 平原哲也氏)
パウロさんの両親は1928年に大分県より渡伯。自身は1932年に当地で生まれた。幼年時代、Ranchariaの日本語学校で学び、1955年から
Pres.Prudenteに在住。1970年代、「多くの日本人が町にいるのに日本語のラジオ番組がないのは淋しい。日本の歌が聞きたい」との声を聞
き、市内の放送局を調査。妹と会社を立ち上げ、1971年5月に同番組を始めた。7年後、ラジオ局が売却されたことで移った他局が短波放送にのせたことか
ら、パラナ、ミナス、バイーア、国外はアルゼンチン、ペルーなど、遠くは日本へもパウロさんの声は届いた。ラジオ愛好家で「日本時間~日系社会のラジオ番
組~」の著者でもある平原哲也氏は、同番組から「軍艦マーチ」が鳴り響くのを聴いて驚いたという。「Pres.Prudenteの場所も、移民の歴史につ
いても、恥ずかしながらほとんど知らなかった」という平原さんとは文通も始めた。「反響がうれしくてもらった手紙は今も大事にとってある」さまざまな聴き
手からの便りが、ラジオ放送を続ける原動力となっているという。(ニッケイ新聞 2014年2月14日) Rádio Diário
AMは1010kHzで放送しており放送はURL(http://www.diario1010.com.br)からも聴取可能。
放送中の橋永氏(ニッケイ新聞 2014/2/14より)
◎スウェーデンSala送信所より8月30日に特別送信
スウェーデンのSala送信所は8月30日(日)に次のような特別送信を行った。周波数は9405kHz、出力10kW、モードはJ3E(搬送波添加上側波帯)、無指向性送信。
18:00-19:00 Radio Nord Revival スウェーデン語
19:00-20:07 Swedish DX Federation特別放送 スウェーデン語
20:07-21:08 Radio Sala 97 FM 英語・スウェーデン語
(Ivo Observer 8/30) 区切りが毎正時でないところが面白いですね。秋口に向けて休日の夕方は要チェックです。
◎Voice of Abkhaziaが債務不履行で放送停止に
Rus DXによると、ジョージア(旧グルジア)のアブハジア地区から短波で放送されていた独立系メディア「Voice
of
Abkhazia」が急遽送信を停止された。ジョージア政府により8月19日急遽実施されたもので、理由は「債務不履行」。放送中に急に送信アンテナへの信号を切られてしまい、その日の放送の後半部分が放送できなかった。従業員は今後路頭に迷うことになるとしている。「Voice of Abkhazia」はアブハジア国営会社「Apsnytwi Axwytkarrratw Teleradioeilaxwyra」
によって行われていたが、最近はコマーシャル収入が減り財政難に陥っていた。局の幹部によるとそれでも借金の70%は返済済であったという。(DXLF
1534) アブハジアはジョージアとロシアとの間の地区で、民族的な違いからジョージアからの独立を目指す運動が盛んです。「Voice of Abkhazia」はSokuhmi送信所より9335kHz(5kW)で行われていました。他の中波、FMの放送も停止されたかどうかは不明です。
出典の略称
DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX Window
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
WRTH: World Radio TV Handbook
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