月刊短波2018年2月号
(第3.1版)
編集 赤林隆仁 時間
JST
◎ソニーICF-SW35生産完了・ICF-7600GR販売完了 ~ソニーの短波ラジオ終焉 3版追加
ソニーのICF-SW35は2017年12月以降ソニーのオンラインストアでの販売が停止されたが、1月になって「生
産完了」が通告された。 http://www.sony.jp
/radio/products/ICF-SW35/を参照のこと。ソニーのBCLラジオもいよいよICF-7600GRを残すのみとなったが、その
ICF-7600GRも2月9日になってオンラインストアでの販売が停止された。http://www.sony.jp/radio
/products/ICF-SW7600GR/を参照のこと。(滋賀県
居松重和氏)ICF-SW35は2000年に発売されて以来18年間、ICF-7600GRは2001年に発売以来17年間のロングラン機種でした。かっ
て一世を風靡したソニー の短波ラジオもRadio
Nikkei専用の2機種を残し終焉消滅となります。市中在庫はまだ入手可能です。
(左)ICF-SW35 (右)ICF-7600GR
◎海賊局Studio 52がIssoudun送信所から高出力送信 3版新規
オランダの海賊局Studio
52が来る2月10日の00:00-01:00にTDFのIssoudun送信所より5970kHzで欧州西部向(21度)で高出力送信(100kW)を
予定している。言語はオランダ語と英語。(DX REMIX NEWS #1057) 同局のQTHはPostbus 92188,
1090 AD, Amsterdam, Holland、E-mailはinfo @
studio52nd.nl、URLはhttp://www.studio52nd.nl。
◎Dengê Kurdistanが改名 3版新規
伝統あるクルド秘密局Dengê Kurdistanが2月2日より「Dengê Welat」という局名に改名した。(DX
REMIX NEWS #1057)
welatはクルド語で「祖国」、「大地」という意味です。URLはhttp://www.denge-welat.comに変わった模様です。旧URL
で あるhttp://www.denge-kurdistan.comは使用されていないようです。
新しいロゴ
◎WRTH2018のB17アップデート提供 2版新規
World Radio TV HandbookのSean
Gilbert氏によると、WRTH2018のB17アップデートが提供された。http://www.wrth.com/_shop/wp-
content/uploads
/WRTH2018IntRadioSuppl1_B17SchedulesUpdate.pdfよ
り無料でダウンロード可能である。(WWDXC TP 1332)
◎4KZ続報
オーストラリアのJohn Williams氏が12月29日付Amateur Radio
Newslineに寄稿した記事によると、4KZが5055kHzで放送開始して以来外国からも受信報告が寄せられている。同局を運営しているNQ
Radioの社長Al
Kirton氏(ハムVK4FFKZである)によれば正式開始は2017年12月20日、出力は500Wで、認可出力1kWの半分である。送信機が故障し
ており高周波部の基板交換を行うまではこの出力で放送を行う予定である。送信所はQueensland州北部の熱帯地域にあり、逆V
アンテナより送信されている。ターゲット地域は北部地域奥地とヨーク半島だが、New South
Wales州やVictoria州、ニュージーランド、カナダのAlbert州や米国California州でも聞こえている。ABCが北部地域向短波放
送を2017年1月に廃止してしまった事に対する補完措置としての位置付けである。放送時間は14:00-08:00である。受信報
告はE-mailではAl Kirton氏(Al @ nqradio.comまたはal @
nqradio.com.au)に、郵便ではRadio 4KZ, P.O.Box 19, Innisfail,
Queensland 4860, Australiaに送付すればQSLが発行される。(WWDXC TP 1328)
オーストラリアのBrian
Powell氏によると、4KZは1月16日より04:55-23:06に放送している。受信報告を歓迎する。宛先はRadio
4KZ, 1 Edith Street, Innisfail, Queensland 4860,
Australia、E-mailはreception @ 4kz.com.auである。(WWDXC TP 1330)
◎Holy Tibet RadioよりE-QSL
米国のBruce W. Churchill氏によると、中国チベットの西蔵人民広播電台(Holy Tibet
Radio)は4905kHz等のE-mail(holytibetradio @
163.com)による受信報告に対してE-QSLを発行している。(WWDXC TP 1328)
現在このメールアドレスに送っても届かなくなっている模様です。個人的にE-QSLを発行していたのが西側メディアに掲載されたため閉鎖された可能性も
あります。なお同局のURLには公式メールアドレスとしてnewvtibet @
yahoo.com.cnが掲載されています。
◎AIR-GantokよりE-QSL
米国のBruce W.
Churchill氏によると、インドの保護国SikkimにあるAIR-Gantok(4835kHz)のWRTHに記述されているアドレス
gantok @ prasarbharati.gov.inaにレポートしたところ、airgtk @
rediffmail.comからE-QSLが届いた。返信者はDeputy Director for
Engineering.のA. Saha氏であった。(WWDXC TP 1328)
◎チェコ海賊局Radio Bila Hora
チェコのKarel Honzik氏によると、同国の海賊局Radio Bila
Horaが01:00頃3381kHzで受信されている。正確なロケーションは不明。00-08時頃に欧州各地のDXerにより受信されている。番組は古
いpops等の音楽番組。08:00にチェコ国歌が演奏される。(WWDXC TP 1328) 受信報告はrbh @
email.czに。URLはhttp://rbh.czechian.net/。
◎Short Wave RadioのWinsen送信所とは?
ドイツのRoger Thauer氏によると、Short Wave
Radio(6160、3975kHz)のWinsen送信所はHamburg近郊にあるとされてきたがこれは間違いである。Hamburg近郊の
Winsen(Luhe)ではなくHannoverの北Celle地方にあるWinsen(Aller)である。正確な所在地は北緯
52.6667度、東経9.7667度である。局はWinsenの名称しか発表せず何故か秘密にして来た模様である。(WWDXC
TP 1328)
◎ADXBが住所変更 ~法外な私書箱料金のため
Austrian DX Board(ADXB)はアドレスを次のように変更した。 新アドレスはc/o Arts
Center, Zeltgasse 7, A-1080 Vienna, Austriaである。従来P.O.Box 1000,
1082
Viennaであった。私書箱の使用料が3年契約で€670とバカ高くなりクラブの財政では支払えなくなったためにやむなくこの歴史的番号の私書箱を手放
すことになった。なお3月迄は旧私書箱当ての手紙は自動的に転送されることになっている。(WWDXC TP 1328)
ちなみに隣のドイツでは年間€17、日本では無料です。
◎Radio JoystickがMoosbrunn送信所より高出力送信
スペインのManuel Mendez氏によれば、Radio
JoystikはオーストリアのMoosbrunn送信所より毎月第一日曜日(次回は2月4日及び3月4日)の20:00-21:00に
7330kHz(300kW)で欧州西部向に高出力短波放送を行っている。(WWDXC TP 1329)
◎World Music Radio Denmarkが放送開始 ~デンマークから13年ぶりに放送
英国のMike Barraclough氏によると、デンマークのWorld Music Radio
Denmarkは昨年11月に中波927kHz用のの300W送信機及び短波5840kHzの100W送信機を取得し、2018年1月より放送を開始する
と発表した。5840kHzの短波放送は既に昨年12月28日の18:10の放送しているのが英国で確認されたが、中波は確認されて
いな い。 同局のURLはhttp://www.wmr.radio。
同局によると、1月7日09:00より5840kHzの短波放送のみ逆Vアンテナを使用して正式にオンエアーした。同局はデンマー
ク西部のKarup送信所より
5815kHz(7kW)で一旦オンエアーしたが、2005年1月8日にハリケーン級の嵐により送信所が吹き飛ばされて13年間停波していた。今後中波の
927kHz及び短波の15805kHzでも放送を開始する予定である。番組は熱帯地域の音楽が中心で、URL上でもストリーミング
放送される。(WWDXC TP 1329)
◎長波時報局MSFが計画停波
英国のMike
Terry氏によると、長波時報局MSF(60kHz)はAnthrn送信所より現在Babcock社により運営されているが、アンテナ及びマストの調整
のため2018-2019年にかけて以下の日の19:00-23:00に停波する。
2018年 6/14 9/13 12/13
2019年 3/14 6/13 9/12
12/12
調整が早く済んだ場合は予定より早く送信を再開する。(WWDXC TP 1329)
◎Shortwave Radiogram放送のスケジュール
米国のKim Andrew Elliot博士によると、Shortwave
Radiogram放送は現在次のスケジュールで行われている。
日曜 01:00-01:30 9400 Spaceline Kostinbrod送信所
日曜 10:30-11:00 9265 WINB
月曜 08:30-09:00 9265 WINB
月曜 17:00-17:30 7730 5850 WRMI
(WWDXC TP 1329)
◎RAEが放送開始60周年
アルゼンチンRAEのAdrian
Korol氏によると、同局は2018年に放送開始60周年を迎える。これを記念してMaipu
555にある局舎の玄関に飾り付けを行う。また3月よりは8カ国語で新しい内容の番組制作も計画している。General
Pacheco送信所からの短波放送が再開できることを確信しているが、ストリーミング放送、podcastでも受信できる。更にwebサイトの一新、記
念QSLカードの発行も考えている。(WWDXC TP 1329)
◎Ampegon社WBCQに新短波アンテナ群建設
英国のMike Rerry氏がRadio
World誌の報道として伝えたところによると、スイスAmpegon社は米国WBCQ局に高出力回転式短波アンテナ群を建設すると発表した。送信出力は
500kW、アンテナはどの方向にも送信可能で送信利得は23dBが期待できる。非常に悪い天候状態にも対処できるように特殊な構造
が採 用さ れて
いる。高い周波数用と低い周波数用の2系列のアンテナ群を整備することで、6-26MHz間の任意の周波数で送信可能である。コンピュータ制御に
より早い速度(1.2度/秒)で回転することが可能である。接地システムにも新技術が使用され、絶縁碍子も最小で済むようになってい
る。 (WWDXC TP 1329)
WBCQは火災で送信所が焼け、再建資金を募集中ですが、Ampegon社製の新鋭送信システムを導入する資金が本当に捻出できたのかに疑問が持たれてい
ます。
◎「QSL Window」最新版発行
ブラジルのRudolf
Grimm氏によると、同氏が2012年以来発行している、ブラジルを中心とするDXerが世界各局から獲得したQSLの実績に基づき、局の宛先及びE-
mailアドレスを記載した「QSL
Wondow」の最新版が発行された。今回はeQSL獲得のためのE-mailアドレスも充実している。A4版64ページで、pdf版が無料で入手でき
る。http://dxways-br.blogspot.comにアクセスし、右の方にある「QSL
Window」をクリックすることでダウンロード可能である。(WWDXC TP 1329)
2018年版QSL Window
◎ブラジルのAM局廃止計画
米国のJimThomas氏によると、2013年にブラジルの通信当局MCTICはAM放送のFM化の方針を明らかにした。
1722局 存在 する
AM放送局の内1391局がこの方針に従ってFM化を行う事に同意した。FM化作業は2017年に開始され2018年中にすべて完了する計画である。とこ
ろが現在までに実際にFM化を行ったのは600局であり、かなりのAM局が残存する見込みである。(DXLD 1802)
短波局がAM局に含まれるのかどうかは不明です。
◎Voice of Armenia最新スケジュール
ブルガリアのIvi Ivanov氏によると、Voice of
Armaniaの最新スケジュールは以下のようになっている。周波数はすべて4180kHz(Erevan送信所、50kW、無指向性)。
00:30-00:45 アッシリア語、00:45-01:00 ギリアシア語、01:00-01:30
クルド語、01:30-02:00 Yezidi語、火-土 02:00-02:15 トルコ語、日・月 02:00-02:30
トルコ語、火ー土 02:15-02:45 アゼリ語、日・月 02:30-02:45 アゼリ語、02:45-08:15
ペルシャ語、03:15-03:45 アラビア語。(DXLD 1802)
◎Halifax Coast Guard Radio
米国のHarold Frodge氏によると、カナダ海兵隊のHalifax Coast Guard
Radio(コールVCS)が2749kHzUSBで10:41-11:02に受信できた。Grand Banks &
Gulf地域の海上気象通報で、英語及びフランス語で行われた。(DXLD 1802)
VCSの送信所(「COASTAL RADIO STATIONS」より)
◎フィンランドYLEのラテン語ニュース継続に
ドイツのHansjoerg
Biener博士によると、フィンランドYLEは放送として唯一残っていたラテン語ニュース放送「Nuntii
Latini」を2017年12月いっぱいで打ち切る予定であったが、3,000件にのぼる反対意見が寄せられたため、2019年迄放送を継続することに
なった。このラテン語放送はかってはYLEの短波放送で海外向にも行われていた。(DXLD 1802)
RUS-DX
1/14によると同番組は1989年に開始され、現在でも世界中で約1万人の聴取者がいた。これらの聴取者から廃止反対の意見が寄せられた。中にはラテン
語を自分の子供に教えるのに必須という聴取者もいた。ベルギーの学者Christian Laus氏(アントワープ大学)やDirk
Sacre氏(レーベン大学)らや科学者のグループも継続に尽力し、Nuntii
Latiniを大学でのラテン語学習に活用していることを強調した。(DXLD 1803) ラ テン語ニュース放送はVatican RadioとドイツのRadio
Bremenにも残っています。
番組のロゴ
◎新ナイジェリア向秘密放送IPOB Radio Nigeria開始 2版追加
米国のAndrew Kim Eliotto博士によると、「The Indigenous People of
Biafra」(IPOB)という団体が1月4日、ナイジェリアの北部地区向に新たなハウサ語の放送をナイジェリア時間1月6日19:00より
15110kHzで開始すると発表した。ブルガリアのIvo
Ivanov氏によると、HFCCには同一送信所・同一周波数で01:00-02:00と登録されており、実際この時刻に15110kHzで弱い信号が確
認できた。01:00-0他のDXerによっても確認されている。局名は 「IPOB Radio
Nigeria」と称しているようだ。(DXLD 1802)
英国のRichard Langley氏によると、この放送は既に北部のビアフラ向放送を行っているRadio
Biafraとは関係がなくむしろ敵対関係にある模様でRadio
Biafraはfacebook上では「フロリダにある団体がウソを流しており騙されるな」と言っている。IPOBでは放送局名について
「Radio
Nagaskiya」と言っている。第1回目の放送では「Nagaskiyaという名称はNarasawa州の名称からきている」としナイジェリアのフラ
ニ(またはフルベ)族を擁護する立場の内容であった。(DXLD 1803)
正式局名はRadio Na Gaskiya、ハウサ語で「真実」をいう意味がある。局では自局のことを「Radio Nigeria
Hausa Service」と称している。放送開始は1月7日で、放送時間・周波数はは01:00-02:00
15110kHz(送信所はKostinbrod)、ナイジェリア北部のハウサ語を話す人々。局のURLはhttp://ipob.org。なおもう一つ
の秘密局Radio Biafraは時を同じくして短波放送を停止した。(WRTH B17updater 1/30)
フラニ族はイスラム系の遊牧民族でナイジェリアではキリスト教系の農耕民族(ビアフラに多い)の村を襲撃して紛争となっています。ビアフラを支援する
Radio Baifraとは犬猿の仲といえます。同じ地域向の秘密放送でも民族・ 宗教間の争いがあるのです。
IPOBのロゴ
◎ロシア「ブザー局」についての資料
RusDX 1月7日号によると、4625kHzで発振され続けているロシアの「ブザー局」UVB-76に関しての資料記事が
https://gold-manaa.livejournal.com/417178.htmlに掲載されている。但しロシア語である。
(DXLD 1802)
現在同局は05:45頃4625kHzUSBで受信できる。(DX REMIX NEWS #1054)
◎SIBC今後の方向決まる
CIDX Messenger1月号によると、政府の財政危機で電力を止められたSolomon Islands
Broadcasting
Corporation(SIBC)について、ソロモン諸島政府の委員会は12月15日に「緊急措置」を決めた。その内容は次の通りである。①ソロモン諸
島中央部のみをカバーしている中波放送の停止(代替措置としてHoniara近郊に周波数96.3MHz(800W)のFM放送を立
ち上げる)、②短波放送の放送時間を毎日18時間から12時間に削減、③送信機の電源は可能な限り自家発電装置とする、④FM放送と短波放送の夜間番組内
容を統一してスタッフを削減する。⑤(著作権料のかかる)外国音楽は流さず、(国内法で制御可能な)国内の音楽を主として流す、⑥リスト
ラに より職員を大幅に削減する。(DXLD 1802)
短波放送(5020kHz、9545kHz)に軸足を移して再建を図る模様です。
◎1790kHzに実験局WH2XDE/3
米国のTerry L
Krueger氏によると、米国マサチューセッツ週Waylandに電波伝搬研究のための実験局WH2XDE/3が設立され1790kHzでCW電波を発
射中である。免許出力は5000Wだが実際には70W程度で出ている。RTTYモードを使用することもある、周波数は
1720-1800kHz で動くこともある。運営団体の連絡先はマサチューセッツ州ではなく、Kestrel Electronic
Design LLC, c/o Gerald T Whitney, 2083 Stirne Rd, Victor, NY
14564, USA でE-mailはked283 @
gmail.com。受信報告に対してQSLカードを発行している。(DXLD 1802)
◎2017年は太陽黒点ゼロの日が100日以上
英国のMike Terry氏がThe Wireless Institute of
Australia(http://www.wia.org.au/)の発表として伝えたところによると、現在太陽活動サイクルはサイクル24(1755
年以来)にある。サイクル24は2008年12月から始まり、2014年4月に太陽黒点数は最大となったが、最大時でも平均値は
116.4にすぎず、過去100年で最低の値であった。太陽の低調な活動は今後もそのまま継続すると見られている。2017年には太陽黒点数がゼロの日が
100日以上
あった。次のサイクル25は2020年頃までには始まり、2024-25年頃に黒点数は最大に達すると見られるが、サイクル24と同じく極めて低調な活動
期であると見られている。(DXLD 1802)
高い周波数が極めて安定になることはもう望めないようです。13mbや11mbは今世紀中は使用されないのでは?
◎TWR-Bonaireに新高出力送信機 ~但し中波
ドイツのHansjoerg
Biener博士によると、2017年12月14日TWR-Bonaireに450kW新中波送信機が到着した。新送信機は設置・調整の上2018年1
月」より試験送信を行う。このことで800kHzで送信されている同局のサービスエリアが拡大することが期待されている。(WWDXC
TP 1330) カリブ海方面にお出かけの節は要チェックです。
届いた送信機の包装をほどくスタッフ達(TWR-BonaireのHPより)
◎Guinea-Bissauがオンラインで
英国のDavid
Kernick氏によると、アフリカ西部の小国Guinea-Bissauの珍局RadiodifusaoNacional
(RDN)はかって(1980年代の後半くらい)は短波の5475kHzと中波の1034kHzで出ていたが、1990年代の内戦で全面停波し、現在は
FM放送しか行っていない。そのRDNがストリーミング放送を開始sita.URLは
http://www.rdngbissau.com で放送時間は14:55-09:00で言語はポルトガル語である。(WWDXC
TP 1330)
◎Voice of Indonesiaまた停波
フィンランドのMauno Ritla氏、米国のRon Howard氏によると、インドネシアVoice of
Indonesiaの9525kHz(Cimanggis送信所)が12月中旬より再度停波している。(WWDXC TP 1330)
◎Radio Nauruがストリーミング放送開始
英国のDavid Kernick氏によると、中部太平洋の島嶼国家ナウルにあるRadio
Nauruは105.1MHzのFM放送のみで出ていたが、このほどストリーミング放送を開始した。URLは
http://radionauru.nr:8000/liveである。同局は独自のURLは持っていない。ナウル政府のURL(http:
//www.naurugov.nr/)からもこのストリーミング放送にリンクしている。「FM105」の名称で出ており、03:00に
Radio Australiaのニュースが出た後、03:05に独自番組が開始される。終了は21:00。(WWDXC TP
1330)
◎Radio KuwaitのB17スケジュール
Radio
KuwaitによるとB17スケジュールは以下のようになっている。この他に衛星放送が極東向にはAsiaSat5より3820MHz(100.5度E、
27.5MS/S、3/4、垂直)でアラビア語放送が出ている。受信報告の宛先は、Ministry of
Information, Communications
Engineering Management,P.O.Box 967,13010 Safat,
Kuwait、E-mailはkfwfreq @ madeiagov.kwである。
湾岸地域向ペルシャ語 17:00-19:00 7250
北アフリカ向アラビア語 20:00-01:00 9750
アフリカ中部向Holy Quran 23:00-01:00 11630
極東向アラビア語 14:00-18:00 15515
欧州向アラビア語 18:45-22:25 15110
欧州向英語 03:00-06:00 15540
北米向アラビア語 02:00-05:00 13650
北米向アラビア語 05:00-09:00 17550
東南アジア向フィリピン語 19:00-21:00 17760
南アジア向ウルドー語 01:00-03:00 15540
東南アジア向英語 14:00-17:00 11970
(赤林)
◎Radio Bahrain短波中継の内容変更 ~若者向FM放送を中継
ブルガリアのRumen Pankov氏によると、Radio Bahrainは9745kHzで従来アラビア語のGeneral
Programを中継していたが、1月初めより若者向のアラビア語Shabab
Program(Shababとは若者のこと)を中継している。番組内容はアラビア語で歌うディスコテクノソングが多い。同番組は
FM98.4MHzで行われており毎時15分すぎに「ninety eight point four Shabab eF
eM」のIDや「Shabab ef em」のジングルが出る。(DXLD 1803)
◎8000kHzにブラジル海賊局出現
ブラジルのDaniel Wyllyans氏によると、8000kHzにブラジルの海賊局Rádio
Casaが出現した。時刻は05-09時頃。局の所在地はSão Paulo州のAmparoで連絡電話番号は+55 19 99945
6585である。(DXLD 1803) 米国でもそれらしきキャリアは受信できたそうです。
◎チリRCWが新周波数のテスト
チリのClaudio Galaz氏にようrと、同国の海賊局Radio Compañía
Worldwide(RCW)は6925kHzで放送中だが、1月15日より新たに49mbの試験放送を開始したとfacebook上で発表した。使用予
定周波数は5900、6092、6155kHzで、まず5900kHzから開始する。(DXLD 1803)
◎北部湾之声放送に英語番組セグメント
米国のRon Howard氏によると、中国の北部湾之声放送(Beibu Bay
Radio)は00時台に数分の英語番組セグメントを設けた。ポピュラーソングの紹介や米国ABC
TVのショーの一部などが放送されている。(DXLD 1803)
◎デンマークRadio 208が短波でも送信予定
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、デンマークのQRP(低電力)中波局Radio
208は短波11440kHzでの放送を近々に開始する。中波1440kHzとパラで放送する予定である。(DXLD 1803)
Radio 208というのは1991年迄208kHzで放送していたRadio
Luxembourgの長波番組のニックネームでした。従来
300W程度の中波で放送していましたので短波も同規模かそれ以下だと思われます。
◎VOA Honolulu中継局のその後
ドイツのHansjoerg
Biener博士によると、HonoluluにあったVOA中継局は1970年代初めに廃止され、送信機はスクラップになったとされていたが、1972年
にドイツで発行された「Rundfunk und
Fernsehen」という雑誌を精査したところ、同中継所の送信機は1972年にフィリピンのFEBCに売却されたことが判明した。
Transmitter Documentation
ProjectによるとManilaのFEBCではGates社製100kW短波送信機を1976年より運用開始したと記載されているが、これが
Honoluluから移送されたものであろう。(DXLD 1803)
◎インドでは「BCLアプリ」!
インドのJose Jacob氏によると、「DX
India」による専用のBCL用アプリ(スマホ用)がhttp://www.qsl.net/vu2jos上で提供されている。AIRのスケジュール等
にすぐアクセスできる。(DXLD 1803) 現在アンドロイド用のみです。
◎ハワイの日本語ラジオ番組情報
ホノルルの韓国系宗教放送局GBC(KHCM、880kHz)は2016年9月より「GBCハワイ日本語クリスチャン番組」を放送して
いる。現在の放送時間は現地時間毎日21:00-22:00(16:00-17:00JST)で、「御言葉の響き」(ハワイ日本語キリス
ト
教会連合有志教会牧師の説教)、「信仰と人生」(CGNTV:淀橋教会峯野牧師担当の対談)、「感謝の夕べ」、「黙想エッセイ」、「聖書
朗読」等の番組が放送されている。また、この枠内で放送されている日韓両語による「J-Gospel智恵子とハレルヤ!」(中村智恵子、
韓国名Jeon Young
Joo担当)は土曜日11:00/23:00(日曜日06:00/18:00JST)に再放送が行われている。過去のJ-Gospel番組はhttps:
//www.mixcloud.com/GBC_Hawaii_Jp/で再生できる。第29回(2017年9月4日)の放送ではGBC日
本語番組の歴史が語られている。GBCのオンライン放送はhttp://gbchawaii.net/で聴くことが出来る。
(東京都 平原哲也) 出力2kW、かっては中国CRIの中継を行っていました。
◎Ozy Radioで中国TecsunのCM
米国のRon Howard氏によると、5045kHzのOzy
Radioでは23:00頃中国Tecsun社のCMを流していた。(WWDXC TP 1331)
◎エチオピア向新秘密放送Radio
OMNが試験送信
米国のRon Howard氏によると、エチオピア向秘密放送Radio OMN(Oromiya Media
Network)が去る1月26日の01:00より約1時間11575、11600kHzに試験送信を行った。言語はオロモ語であった。放送開始後すぐに
ジャミングが発射された。OMNは米国のMinneapolisに本部があるNGO(URLは
http://www.oromia,edia.org)である。この局は昨年12月23日の00:00からも試験送信を行っていた。
(WWDXC TP 1331)
この送信はブルガリアのKostinbrod送信所から行われ、送信方向は195度、出力は11575kHzが50kW、11600kHzが100kWで
あった。IBB Monitoring Systyemによると11600/11630kHzが使用予定として登録されている。(DX
REMIX NEWS #1054) 近々本放送が開始されるものと思われます。
◎78年前のRCI短波送信機を販売
英国のMike Terry氏によると、カナダRCI(Radio Canada
Interntional)がSackville送信所で使用していた1940年RCA製の50kW短波送信機が$5000で売りに出されている。送信機
は5×2.5mの部屋内に収まるという。この送信機は2017年2月にMi'gmawe'l
Tplu'taqnn社が取得したが、1970年代に使用が中止された後、主要部品が取り除かれており実際に使用することはできないとのことである。
(WWDXC TP 1331)
◎Bilinchi RadioのQSL発行者
ドイツのChristian Milling氏によると、キルギスのBilinch
Radio(4010kHz)への受信報告に対してはInternational Relations Department
OfficerのCholpon Temirbekova氏よりQSLが発行される。手紙の場合はPublic
Broadcasting Corporation of the Kyrgyz Republic, 59 Jash
Gvardiya boulevard, 720010 Bishkek, Kyrgyz
Republicの同氏宛に、E-mailの場合はmontecristoyanni @ gmail.comに送付する。(WWDXC
TP 1331)
◎VORW Radio Internationalの今後のスケジュール
米国のVORW Radio Internationalは今後次のスケジュールで放送する。
毎週金曜日: 05:00 7780 欧州/北米向 08:00 9955 南米向 09:00 7730 北米西部向 10:00
5850 9395 北米向 9455 メキシコ向
毎週月曜日: 06:00 7780 9265 9395 北米向
(VORW Radio International)WRMI中継でしょう。
◎WRMIのRadio Tirana中継が一時途絶える
米国のGlenn Hauser氏によると、1月24日の08:00、WRMIがRadio
Tiranaの中継を開始する時刻になっても5850kHzではギリシア音楽が放送されていた。この事態は1月26日になって正常に戻った。ドイツの
Christian Milling氏によると、これは事前に通告なくRadio
Tiranaがストリーミング放送のURLを変更したことが原因で、氏が調査して正しい接続先を見つけ出した結果解決したものである。(WWDXC
TP 1331) 現在のストリーミング放送のURLはhttp://rti.rtsh.al/en_US/です。
◎Denge Kurdistanが4810/1395kHzにも出現
1月20日よりDenge KurdistanがVoice of
Armeniaの国際放送用周波数4810kHzと中波の1395kHzでも出るようになった。全体のスケジュールは以下の通り。送信所はErevan。
言語はクルド語。なお4810kHzでは00:30以降通常通りのVoice of Armenia国際放送が出ている。
12:30-00:30 4810 50kW 無指向 (新規)
12:30-01:00 7520 300kW 192度 (継続)
01:00-07:00 1395 500kW (新規)
01:00-07:00 7320 300kW 280度 (継続)
(DX REMIX NEWS #1054)
◎アルゼンチン海賊局よりQSL
カナダのEdward Kusalik氏はアルゼンチンの海賊局Lupo
Radio(6973kHz)よりQSLカードを受け取った。それによると、送信出力は25Wとのこと。この局の受信にはアルバータ州Lamontにある
ハム用の7MHzビームアンテナを使用した。受信報告の宛先はluporadio @ hotmail.com。(DXLD 1804)
◎Hyderabadに新200kW中波送信機
インドのJose
Jacob氏によると、AIR-Hyderabadは去る1月17日に738kHzの中波送信を予告なく停止して、新200kW中波デジタル送信機への入
替工事を実施し、1月19日より新送信機の運用を同一周波数で開始した。(DXLD 1804)
◎Radio Carolineがマン島から中波放送
ドイツのHansjoerg Biener博士によると、旧海賊局Radio
Carolineは毎月1回土曜日の17:30から月曜日の06:00(3月30日のイースター時は拡大)までManx
Radio(1368kHz)より中継放送を行う。放送は以下のように行われる。
1/20-22 2/17-19 3/30-4/3 5/12-14 6/23-25 7/21-23 8/18-20
9/22-24 10/20-22 11/24-26 12/15-17。
Manx
RadioのHP上(http://www.manxradio.com/on-air/radio-caroline/)にも言及がある。(DXLD
1804) 英国にお出掛けの節は是非受信を!
◎ラジオ放送デジタル化後のノルウェイ ~聴取者は18%減少
英国のMike
Terry氏がRADIONYTT.NOの報道として伝えたところによると、昨年いっぱいでFM放送も全廃してDAB化したラジオ放送全体について、1月
第1週の聴取率を調査した結果55.1%となり昨年同期のは67.4%であったためよりも聴取者数で18%減少した。国営のNRKについ
て見ると37.30%で、昨年同期の49.0%と比べて聴取者の数は24%減少した。通信当局によればこれは一時的な現象で今年中には元
に戻るとしている。(DXLD 1804)
◎政府閉鎖で米軍ラジオAFN一時停止
イタリアのStefano Valianti氏、ドイツのWolfgang
Bueschel氏らによると、米国政府の政府予算執行停止により、1月20日より一時イタリア及びドイツのAFN各局は番組供給が停止され、クラッシッ
クピアノ音楽のみが放送された。(DXLD
1804) 東京のAFN(810kHz)も同様になりました。DXerとしては停波してもらえると良かったのですが。
◎パキスタンがRFE/RL支局に閉鎖命令
ドイツのHansjoerg
Biener博士によると、トランプ大統領が年初の演説で「パキスタンはウソとペテンだらけだ」と非難しパキスタンに対する年間19億ドルの軍事援助を当
面凍結すると表明したのに反発して、パキスタン内務省は1月19日イスラマバードにある米国RFE/RL支局に閉鎖命令を出した.同時に
RFE/RLがパキスタンの国境地域向に放送しているRadio
Mashaalを「国境地域に住む人々に対して政府に従わないように扇動している」と厳しく非難した。(DXLD 1804)
Radio Mashaalはアフガン国境地域向にパシュトン語で短波(一部中波)放送を行っていますが、今後強化されそうですね。
◎BBC-WSが「アフリカの鼻」向放送開始 2版
追加
英国のChris
Greenway氏によると、BBC-WSは1月29日より「アフリカの鼻」向短波放送を開始した。スケジュールは次の通り。
02:30-03:30 7595 11720 12065 02:30 アムハリ語 02:50 オロモ語 03:10
ティグリナ語
03:30-04:30 9855 15490 03:30 アムハリ語(02:30の再放送) :03:50
オロモ語(02:50の再放送) 04:10 ティグリナ語(03:10の再放送)
(DXLDyg 1/29)
英国のRichard Langley氏によると、BBC
World
Serviceは1月29日よりエチオピア・エリトレア向の新たなサービスを開始した。アムハリ語・オロモ語・ティグリナ語でニュース、時事解説、英語講
座等を毎週月-金曜日に短波、ストリーミングで放送する。北朝鮮向朝鮮語放送に続く新サービスである。これは「報道の自由が損なわれてい
る地域向を含む世界の人々に政府から独立した正しい情報を伝える」というBBCの理念に基づく放送の新設である。この理念に基づいて
「ターゲットエリアの人々に文化・健康・基本的な地域の情報を伝達することが放送の目的である
。但し両国とも報道の自由はなく、放送にジャミングがかかることは必須である。(DXLD 1805)
◎Radio Rossiiが5940kHzに出現! 2版追加
Radio Rossii-Kamchatskaが5940kHzに出現した。07:02にs/offしている。(Now On
the Radio BBS 1/24)
米国のDave Valko氏によると、5940kHzでRadio
Rossii Kamchatskoeが07:00頃弱く受信できた。07:00に時報があり続いて短いニュースが出る。米国のGlenn
Hauser氏によると、この周波数は以前にもFM放送設備のメンテナンス中に復活したことがあり、今回が最後ではないだろう。
(DXLD 1805) You
Tubeに音声が上がっています。https://www.youtube.com/watch?v=5eNBsBg41SI。なおフィンランドの
DXerが1月19日の04:54にRadio Rossii-Magadanを同じ5940kHzで受信したとYou
Tubeに報告しています。https://www.youtube.com/watch?v=wNBtHlgQ4UU。異常低温に伴う緊急短波放送、選
挙のための緊急放送等の推測も行われています。
出典の略称
DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
WRTH: World Radio TV Handbook
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