月刊短波2019年1月号(第3版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
謹賀新年
◎Studio52がNauen送信所から特別送信 2版新規 3版追加
英国のMike
Terry氏によると、オランダの「面白局」Studio52はドイツのNauen送信所から1月19日(土)の21:00-24:00に
5970kHz(125kW)で欧州西部向に特別放送を行う。詳細はhttps://studio52radiogroup.jimdo.com
/を参照のこと。同局は1月1日にも同様の特別放送を行った。(DXLD 1901)
ドイツのRoger
Thauer氏によると同局は、更に1月19日の21:00-24:00にも同一周波数(5970kHz)、同一送信所から放送を行う。今後のスケジュー
ル等についてはhttps://studio52radiogroup.jimdo.com/を注目のこと。(WWDXC TP 1369) 多分月1回くらい送信があるかも知れません。
◎RFA干支のQSLカード発行 ~今年は豚年!
Radio Free
Asia(RFA)は2019年の干支である「豚年」のQSLカードを発行する。この年生まれの人は活気があり、積極的ながら上品であるとされている。い
つも注目されており、何かをしようと決断したら「猪突猛進」して誰も止めることができない、ただし豚は忙しい一生を送るので、適当に休息をとるこ
とも心がける必要がある。このカードはRFAが発行する69種類目のQSLカードであり、1月~4月中の受信報告に対して発行される。受信報告は
郵送、 E-mail、techweb経由の何れも受付る。(RFA Andrew "A.J"
Janitschek氏) 絵柄は猪でなく豚です。実は漢字の「猪」(zhu)は豚のことです。西遊記の「猪八戒」も豚ですね。中国から十二支が伝わって
きた頃の日本には豚がいなかったため、「猪」に豚に似ている動物であった「イノシシ」を当てて読むようになったため、日本だけ「イノシシ年」に
なったとのことです。中国でも「亥年」と書きますがこれは豚年(Year of the Pig)のことです。アジアの他の国でも同じです!
RFAの「ブタ年」QSL
◎旧Radio Australia Nigel Holmes氏旧Shepparton送信所の活用を提案 ~ABCは否定的
ドイツのRoger Thauer氏が11月23日の「SWLing Post」の記事として報告したとことによると、Radio
Australiaで短波放送を担当していた旧職員Nigel
Holmes氏はABCの国内向短波放送の復活について旧Shepparton送信所を活用すべきだと語った。ABCのNorthern
Territory SW Serviceは3カ所の短波送信所からNorthen Territory、Queensland、Western
Australia及び周囲の島々の一部をカバーしている、聴取人口は少ないものの遠隔地でAM/FMの電波が届かない地域の居住者、砂漠の中を
移動している人々や運転手、太平洋の離島に住んでいる人々にとっては唯一の情報源であり、災害時にはライフラインとなっていた。送信費用は年間
190万オーストラリアドルかかっていたが、ABCは都市部でDAB+放送を実現する資金にするという理由でこれを廃止してしまった。ABCによ
ればAM/FM電波が届かなければ衛星放送を受信すれば良いとしているが、今まで短波を利用していた人々は高価なパラボラアンテナや衛星受信機を
装備しなければならず、それに対してABCは何も行っていないので事態は改善していない。送信機を3カ所(しかも気候の悪い場所)に分散せず、旧
Shepparton送信所に残存する50kW送信機をそのまま利用すれば運用コストは従来の半分で済む。廃止されたTennant
Creek送信所には新型のContinental 418G HF 100
kW送信機が眠っているので、これをSheppartonに移動すればなお理想的である。送信アンテナは旧Brandon送信所に残存するHR2/2
/0.4とHR2/2/0.6を持ってくれば6-12MHz間で全方向をカバーできる。(WWDXC TP 1364 米国のKim
Eliotto氏によれば、Radio New Zealandはオーストラリア労働党がNorthern
Territory向短波放送復活を公約した事に関してABC顧問のJemima
Garrett女史にインタビューを行った。それによればNortern
Territory向短波放送が復活するのであれば、太平洋向短波放送復活の議論も出てきそうである。同程度の費用をかければ復活できるからである。しか
し個人的にはABCとしてはどちらも「あり得ない」としている。女史によればどうしても短波放送を復活するのであれば旧Shepparton送信
所の活用が実際的だが、Northen Territoryにあった3送信所を活用する手もあるという。(DXLD
1848) 聞く耳を持たない「何が何でも短波を廃止したい」嫌短波派を排除しないとどうにも進まないような気もします。
◎Radio Hargeiaの7120kHz復活
ドイツのWolfgang
Bueschel氏によると、送信機の修理のために過去数週間7120kHzの短波放送を停止していたソマリアRadio
Hargeisaが12月初旬に復活した。欧州では強い信号強度で入感している。(WWDXC TP 1364)
◎Global Radio Guide Winter 2018-2019発行
米国の Teak Publishing Companyから「Global Radio Guide Winter
2018-2019」がAmazon Kindleの電子書籍として発行された。昨年まで「International Shortwave
Broadcast
Guide」という名称で発行されてきたもので、今回で通算第11版となる。世界の英語放送スケジュールを中心に500局のスケジュールを掲載しており、
特別記事としては「The Battle of the Airwaves in
Cuba」、またDRM放送、radiogram放送の話題も取り扱っている。ユーティリティ局1000波のリストも付属している。Amazon.com
より即刻入手できる。(WWDXC TP 1364) 改名に伴い略称もGRCと変更。価格は\964、Kindle
unlimited会員は無料。
◎Unique Radio 5045kHz復活宣言
英国のAlan Pennington氏によると、オーストラリアのUnique
Radioは11月26日、同日の20:00より5045kHz(AMまたはLSB)で短波放送を復活すると発表した。受信報告はnri3 @
yahoo.com.auへ。(DXLD 1848)
オーストラリアUnique RadioのTim
Gaynor氏によると、出力125Wで逆Vアンテナから送信しており、ニューサウスウェールズ、ビクトリア、南オーストラリア、タスマニア、ニュージー
ランドで既に聞こえている。5050kHzの台湾が20:00より混信するが、帯域を2.8kHzに狭めることで回避している。局の詳細は
http://www.uniqueradio.bizを参照のこと。podcastはhttp:
//www.uniqueradio.podomatic.comで提供されている。
米国のGlenn Hauser氏によると、この発表にも拘わらず誰も5045kHzで受信した人はいない。米国のBruce
Churchill氏はオーストラリア・ニュージーランドのリモートSDR受信機をチェックしたが受信できなかった。(DXLD 1848
1849)
Tim Gaynor氏によると、近々2368.5kHzで終夜放送も実施する予定である。Hobart Radio
International(http://www.hriradio.org)とは協力関係にあり、番組や資材の提供を受けている。現在の放送時間は以
下の通り。
月・水・金曜 18:00開始 土・日曜 17:30開始 5045kHz (120W、逆Vアンテナ)
土曜日 19:00開始 9625kHz (WINB中継、北米・太平洋向)
なお2019年1月1日より13日まで放送を休止し、14日からは新スケジュールで放送する予定である。
(DXLD 1850)
◎アラスカHAARPの発射予定はtwitterで
米国のWalt
Salmaniw氏によると、アラスカの電離層実験局HAARPが4910kHz電波を発射している。確認できたのは12月1日06:00より開始の発射
電波で09:30まで断続的に発射された。発射情報は事前にtwitter上ので@ctfallenで発表された。試験電波発射の期日、周波数、
時間は次のtwitter上で予め発表される。
@uafhaarp、@ctfallen、@uafairbanks。HAARPについての詳細はhttps://www.gi.alaska.edu
/haarp/を参照のこと。(DXLD 1849)
◎雲南PBS復活
米国のRon
Howard氏によるおt、中国の雲南人民広播電台の短波放送は6035kHz(FM99の番組を「香格里拉之声」として放送)、7210kHz(少数民
族向放送)ともに9月よりQRTしており、6035KHzではブータンが聞こえていたが、6035kHzの「香格里拉之声」がこのほど復活した。
7210kHzは不明。(DXLD 1849)
◎Scandinavian Weekend Radioが月初に24時間放送
フィンランドのScandinavian Weekend
Radioは毎月第一土曜日の07:00より次の日の07:00まで24時間の放送を行っている。周波数は11720kHz。今度の放送は1月5日
07:00開始の予定。(DXLD 1849)
◎米国沿岸警備隊局の気象通報
カナダのMark Coady氏によれば、米国沿岸警備隊通信部隊(Coast Guard Communication
Command)の気象通報が次のように受信できる。
NMG(New
Orelans)は4316/8502/12788kHzUSBで20:30前後(20:27-20:34)に海上気象情報を放送している。他の放送時刻
は12:30、14:15、18:30、20:15、00:30、02:30、06:15、08:30である。
NMC(Point Reys)は07:30前後に8764kHzUSBで同様な放送を行っている。
(DXLD 1849)
米国沿岸警備隊の短波音声による海上気象放送は以下の様に行われています。すべてUSB。出典はhttp://www.nws.noaa.gov/om
/marine/hfvoice.htm。大西洋地域1カ所、メキシコ湾1カ所に対して太平洋地域は4カ所。米国がどの海域を重視しているかが分
かります。
Chesapeake(NMN): 4426 6501 8764kHz
12:30 14:15 18:30
6501 8764 13089kHz 20:15 00:30
06:30 08:15
8764 13089 17314kHz 02:15
New Orleans(NMG): 4316 8502 12788kHz 12:30
14:15 18:30 20:15 00:30 02:15
06:30 08:15
Point Reyes(NMC): 4426 8764
13089kHz 13:30 19:30
8764 13089 17314kHz 01:30 07:30
Kodiak(NOJ):
6501kHz 11:03 01:45
Honolulu(NMO):
6501 8764kHz 15:00 21:00
8764 13089kHz 09:05 03:00
Guam(NRV):
6501kHz 18:30 00:30
13089kHz
12:30 06:30
◎Radio Vanuatu短波放送再開
オーストラリアのRob Shepherd氏によると、Radio
Vanuatuが短波放送を再開しているが、以前より弱い出力で放送されているものと思われる。周波数は7260kHz、11月25日の18:30にフラ
ンス語と現地語の放送が受信された。(DXLD 1849) 以前の公称出力は1kWでした。
◎2018年末国内局の動き
各総合通信局のHP等によると、2018年末には以下のような国内局の動きがあった。
・岩手県のNHK盛岡放送局岩泉小本(88.3MHz、10W) 中継局に11月29日付けで、本免許が交付された。12月1日開局。
・東京都府中市の「ふちゅうFM」(87.4MHz、10W、東京外国語大学送信所)に12月5日付けで予備免許が交付された。
東京都内では14局目のCFM放送である。12月31日正午に開局。愛称はラジオフチューズ。URLはhttp://www.radio-
fuchues.tokyo/。
・福井県のFBC福井放送の敦賀及び美浜 (2局共に93.6MHz、10W)
補完FM中継2局に対し11月28日付けで、本免許が交付された。 同局4・5局目の補完放送であ
る。
・京都府向日市のCFM局「FMおとくに」(86.2MHz、20W)が12月2日午後14時30分に開局した。URLは
http://fm-otokuni.com/。
・山口県のKRY山口放送の周防大島(92.3MHz、100W) 中継局に12月5日付けで本免許が交付された。 12月5日開局。
(富山県 小林浩氏)
(左)府中市幸町にある「ふちゅうFM」のスタジオ (右)「FMおとくに」のロゴ
◎Klingenfuss Publicationsより2019年版出版物5点発行
ドイツのKlingenfuss Publicationsより2019年版出版物5点が発行された。
2019/2020 Guide to Utility Radio Stations:
0-30MHz間の世界の業務局についてアクティブな周波数8,467波について周波数・コールサイン・局名・カントリー・電波形式・送信スケジュールや
その詳細情報を表形式で掲載、更に国別局名・周波数リスト、コールサインリストから検索できるようになっている。付録として数百枚のスクリーン
ショット、各種コード表、各業務サービスの詳細説明やスケジュールも掲載されている。A4版550ページ。送料共€50。
2019 Shortwave Frequency Guide:世界の短波放送局4,619波で実際に使用されている周波数・
局名・送信地・カントリー・開始時間・終了時間・言語・ターゲット・その他情 報、Guide to Utility Radio
Stationsに掲載されたアクティブな8,467波の周波数・局名及び所在地・コールサイン・電波形式・備考を掲載。放送局については国別・局別のス
ケジュールも掲載している。DRM放送、radiogram放送も取り扱われている.A4版350ページ。送料共€40。
2019 Super Frequency List on CD: Guide to Utility Radio
Stationsに掲載されたアクティブな業務局の8,467波及び過去に使用されていた23,813波について周波数・コールサイン・局名・カント
リー・電波形式・備考を表形式で掲載、Shortwave Frequency
Guideの短波放送局の部分に掲載された4,619波について周波数・局名・送信地・カントリー・言語・放送時間・ターゲットエリア・備考を掲載した
CD。色々なキーワードから検索可能なWindows版検索ソフト付属。デジタル通信の画面1670枚を付録として掲載。送料共€30。
2019 Frequency Database for the Perseus LF-HF
Software-Defined Receiver: Perseus受信機で同調している周波数にその時刻に出て
いる可能性のある放送局・業務局の情 報を表示させるためのデーターベース。Guide to Utility Radio
Stations掲載の業務局8,467波、Shortwave Frequency
Guide掲載の4,619波計13,086波の中から候補の情報が受信画面に表示される。CDで提供。送料共€50。Perseus以外でも使用可能な
Excel形式のデーターベースは放送局用€100、業務局用€200。
1997-2019 Digital Data Decoder Screenshots on USB Stick:
1997年から2018年までにモニターされたデジタル通信画面の画像から16,000枚以上を厳選してUSBメモリーに搭載して提供。送
料共€210。
組み合わせて購入した場合には割引価格が適用される。詳細はhttp://www.klingenfuss.orgを参照のこと。
(Klingenfuss Publication)
◎KiwiSDR+TDOAで電波発信局の位置がPC上で把握できる
2018年末現在350台あまりのKiwiSDRが世界中で稼働している。稼働中のKiwiSDRからの信号は
http://www.sdr.hu上で確認でき、1200~2400波以上について一気に調査することができる。最近複数のKiwiSDRから
の信号時間差を利用して発信源の位置を自動的に推測するTDOA(Time Diffeence on
Arrival)ソフトウェアが実用化され、短波信号の発信元の位置特定が非常に容易となった。この技術は短波帯だけでなく中波帯のNAVTEXにも有用
である。2019年版Guide to Utility Radio
Stations等にはその結果も反映されている。(Klingenfuss Publications)
TDOAソフトウェアについてはhttps://sites.tufts.edu/eeseniordesignhandbook/files/2017
/05/FireBrick_OKeefe_F1.pdfを参照のこと。
◎EGR/UN Radioの周波数変更
12月7日よりIRRS仲介でSaftica送信所から行われていたEuroean Gospel Radio(EGR)及びUnited
Nations Radio(UNR)の周波数が6075kHzから7290kHzに変更された。出力は300kW、方向は300度。
毎月第1、第2、第4金曜日の次の土曜日 04:00-05:00 UNR 英語
毎月第3金曜日の次の土曜日 04:00-05:00 EGR ドイツ語
日・月曜日 04:00-05:00 UNR 英語
(Bulgarian DX blog 12/13)
◎Supreme Master TVのスケジュール
WRMI仲介でOkeechobee送信所から行われている米国Supreme Master
TVの番組が以下の様に放送されている。出力は100kW、英語放送。
土・日 23:00-24:00 7780 44度 欧州西部向
毎日 06:00-09:00 4980 160度 ラテンアメリカ向
毎日 14:00-15:00 5950 285度 メキシコ向
毎日 23:00-05:00 15770 87度 アフリカ北部・中部向
毎日 20:00-23:00 7570 315度 北米西部向
(Bulgarian DX blog 12/13 12/28) Supreme Master TVはベトナム生まれのChing
Hai女史主催のる瞑想・菜食主義啓蒙放送。
◎Moosbrunn送信所から2つの宗教放送局
ブルガリアのRumen
Pankov氏によると、Moosbrunn送信所から以下の宗教放送が出現した。何れもBVBの放送枠の中で出ている。
Victorious Christian Living Ministries 月曜 04:30-05:15 6080(100kW
130度) 英語放送
Word For the World Ministries 月曜 04:30-05:00 7290(250kW 155度) 英語放送
(WWDXC TP 1365) 前者は米国バージニア州、後者は米国ジョージア州にあるキリスト教団体。
◎フランスも徐々にDAB+化
英国のMike Terry氏によると、フランスではFM放送のDAB+が推進されており、
パリ、マルセーユ、ニース、LilleParisに続きリヨン及びAuvergne-Rhone-Alpes地域にもDAB+放送が導入され12月末には
全土で46局となる。更にアルザス、Haut-Rhin地方、Bas-Rhin地方にも計43局が予定されており、近日中に人口の20%がカバー
される見込みであるり、2020年にはこれが70%になる予定である。フランスのラジオメーカーにはDAB+用チップの取付が法律で義務づけられ
る。 (WWDXC TP 1365) ラジオを聞く人がいなくなってしまわないことを望みます。
◎ペルーのRadio TawantinsuyoがeQSL発行
米国のBruce Churchill氏によると、ペルーCuzcoにあるRadio
Tawantinsuyo(6174kHz、コールOAX7C)はeQSLを発行している。発行者は局長のCarlos
Gamarra氏、氏のメルアドは
adalidcusco @ hotmail.comである。現地切手を同封し郵便によって氏宛に直接送った(Carlos Gamarra
Moscoso, Avenida Garcilazo 411, Wanchac, Cusco Region,
Peru)受信報告に対する返信であった。(WWDXC TP 1365)
2017年10月14日付の受信報告を郵便
(PFC、ペルー切手同封)とE-mailで同時送付したが、郵便は届かなかったらしく、1年後のQSLマネージャーのCarlos
Gamarra氏よりeQSLが届いたものである。(DXLD 1849)
◎英国旧Rampisham送信所売りに出される
デンマークのAdrian Peterson氏がAWR Wavescanで放送したところにようると、1939年から2011年までBBC
World
Serviceその他の短波送信を行っていた英国の旧Rampisham送信所は現在送信機やアンテナが撤去された状態で建物が残っているが、250万ポ
ンドで売りに出されている。一時太陽光発電所の建設が計画されたがまとまらず、結局近くの別の場所に建設された。一部は貴重植物保護地域に指定さ
れている。なおBBCからはRampisham送信所からの送信であることを証明したQSLカードがごく少数発行されており、これは非常に貴重な
ものである。(DXLD 1850)
◎過去の秘密局録音を公開
米国のVito Echevarría氏によると、アフリカ及び中米の秘密局関連の過去録音がYou Tube上に以下の様に公開されている。
Radio Truth (ジンバブエ):
https://www.youtube.com/watch?v=JGpWz1gEELk&t=364s
https://www.youtube.com/watch?v=ea8XuA8zqiA&t=94s
Radio Freedom (南アフリカ):
https://www.youtube.com/watch?v=NoztmnS3TD8
https://www.youtube.com/watch?v=hzE2xFGzcDg&t=740s
Voice of Namibia (ナミビア):
https://www.youtube.com/watch?v=JYfc_W7m2Tg
VORGAN (Voz da Resistência do Galo Negro/UNITA、アンゴラ、1984/1994):
https://www.youtube.com/watch?v=qDiajOoVEd0
Rádio Nacional de Angola (南アフリカ反政府勢力支援番組「Angola Combatente」、1984):
https://www.youtube.com/watch?v=OTnHwp1KamQ&t=1154s
"Cubanos de Africa" (アンゴラ駐在のキューバ軍向に南アフリカから放送、1984年):
https://www.youtube.com/watch?v=R8GZJdAzjWI&t=1133s
Radio 15 de Septiembre (ホンジュラス、1984年):
https://www.youtube.com/watch?v=MFq7YgzsjsQ&t=317s
https://www.youtube.com/watch?v=HLRgt-kZCzs&t=380s
Voz de Sandino (コスタリカ、1983年):
https://www.youtube.com/watch?v=tJFBcAZZIPI&t=765s
https://www.youtube.com/watch?v=gbVCnLvADqk&t=941s
Radio Impacto (コスタリカ反政府民間局):
https://www.youtube.com/watch?v=S6TYPh3beTM&t=1236s
https://www.youtube.com/watch?v=8VYkUzNm9mc&t=296s
"QTH Africa" Clandestine Radio report (1980年代に南アフリカのBCLが集めた秘密局録音):
https://www.youtube.com/watch?v=4C4zIODcNnc&t=753s
(DXLD 1850)
◎短波放送の音楽番組
米国のAlan Roe氏は短波放送の音楽番組をまとめた「Music Programmes on
Shortwave」のB18版を作成した。https://groups.io/g/WOR/files
/Music%20on%20Shortwave%20B-18%20v1.0.pdfよりpdf形式でダウンロードできる。(DXLD
1850) E-mailの登録が必要です。
◎IRCA Mexican Log第21版発行
IRCA(International Radio Club of America)のPhil
Bytheway氏によると、メキシコのすべての中波局の周波数、コールサイン、所在地、出力(昼/夜)、スローガン、スケジュール、番組形式、ネット
ワーク等を記載した「IRCA Mexican
Log」の第21版IRCAより発行された。周波数の他、所在都市からも検索できる。また送信所の正確な経度・緯度も掲載されている。価格は送料共
US$16.00。RCA GOODIE FACTORY, 9705 MARY NW, SEATTLE WA
98117-2334. U.S.Aに直接送金するか、Paypalでphil_tekno @ yahoo.com(宛先Phil
Bytheway氏)へ。(DXLD 1850)
◎ブラジルで短波受信研究書「IMAGENS DO RÁDIO」発行
スペインのJuan Franco Crespo氏によると、ブラジルでの短波受信の歴史等の研究結果を記述した「IMAGENS DO
RÁDIO」が発行された。Antonio Argolo Silva
Neto女史により短波受信の意義、経緯、QSLカード等が315ページに渡りまとめられている。発行元はUEFS Editora。(DXLD
1850) ポルトガル語による本です。価格はR$10.00。ブラジルのAmazonでは扱っていません。UEFSはBahiaにある
Universidade Estadual de Feira de Santanaの略。女史はそこの教授。
◎1940年代のBBC Radio Times閲覧可能に
米国のGerald T Pollard氏によると、1940年代のBBCラジオ雑誌「BBC Radio
Times」は初めてオンラインで閲覧可能になった。https://www.bbc.com/news/in-pictures-4646587を参照
のこと。英国のMike
Terry氏によると、http://www.atvtoday.co.uk/122208-radiotimes/からリンクできる。(DXLD
1850) 実際の閲覧場所はhttps://genome.ch.bbc.co.uk/years/1940です。
1940年1月5日版のRadio Times表紙 写真は当時ヒッチコックの映画等に出演した有名俳優Robert Donat(1905-1958)
◎2019 IRCA Convention開催決定
2019年のIRCA(International Radio Club of America)
Conventionは9月5-7日にワシントン州Seattle近郊のTukwilaのMarriott Seattle
Southcenter(400 Andover Park West,Tukwila WA
98188.USA)で開催される。会場は予約すれば特別価格の1泊$109(税別)で宿泊できる。詳細はIRCAに問い合わせること。(DXLD
1850) http://www.ircaonline.org/info.php?pnum=8594abfdf5bf02に担当者の連絡先
等が記載されています。
◎エチオピア秘密局Radio Voice of Stability
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、エチオピア秘密局Radio Voice of Stability(Idaat Sawt
Alsmood )が12月23日より放送を開始した。スケジュールは以下の通り。
日曜日 00:00-01:00 17545 Issoudun送信所 150kW 122度 ティグリナ語・アラビア語・アムハリ語
◎インドネシア現状では短波局は3局のみ!
デンマークのAnker Petersen氏によると、現在アクティブなインドネシアの短波放送局は以下の3局のみとなった。
3325 RRI Palangkaraya (Voice of Indonesiaを中継) (11/18確認)
3345 RRI Ternate (時々放送) (10/18確認)
7290 RRI Nabire (不定期放送) (10/18確認)
4870kHzのRRI Wamenaは5月17日以来確認されていない。
(DXLD 1851)
◎アマチュアバンド侵入短波局
ARRL Letter 12/18版によると、International Amateur Radio Union Region 1
(IARU-R1) はアマチュアバンドに侵入している短波局について次のように報告した。
・40mbにはソマリランドのRadio
Hargeisaが7120kHzで数週間振りに再び出現した。エリトレアのVOBMEは相変わらず7140kHzと7180kHzに居座っている。
7205kHzで放送中のRadio Sudanはスプリアスを40mb内に撒き散らしている。
・20mbにはロシアのOTHレーダーの電波が11月22日より再び出現して妨害を与えている。周波数は14335-14348kHz。
・イスラエル海軍は7107kHzと7150kHzでデジタル信号を発射している。また11月中旬にはロシア軍のF1B信号が7179kHzで
観測された。ポーランド軍も7001.8KHzを使用しているの確認された。
・30mbでは10108及び10115kHz、17mbでは18834及び18899kHzで1秒おきの信号が確認された。この信号は米国シ
カゴの実験局から発信されているらしい。30mb、17mbではアマチュア無線の法的優先度は低いが、混信を起こす周波数で実験するのは好ましく
ないだろう。
(DXLD 1851)
◎AFN Koreaの周波数
AFN烏山のThomas B. Smith氏によると、AFN Koreaの周波数は現在以下の通りとなっている。
龍山(ソウル) 1530
烏山(ニックネーム Hunphreys) 1440
大邱(ニックネーム Carroll) 1440
Camp Mujuk(浦項) 1512
鎮海 1512
Camp Casey(ソウル北郊) 1197
Camp Red Cloud(議政府) 1161
群山 1440
AFN烏山、AFN群山、AFN大邱では06:00-10:00及び14:00-18:00に独自番組を放送している。また10:00-14:00には全
局がAFN烏山で制作した「Peninsula-wide show」を放送している。
(DXLD 1851) 今年は在韓米軍の駐留経費問題や撤退問題がありこの局の存続も微妙ですね。
◎「LA DXing」がオンラインで閲覧可能に
日本の平原哲也氏によると、日本の中南米DXクラブRadio Nuevo Mundoが発行した中南米DX情報誌「LA
DXing」がオンラインで閲覧可能となった。これは同クラブの創立40周年を記念して行われたものである。URLは
http://radionm.web.fc2.com/。{LA
DXing」は1978年から1997年にわたり計6回発行されたが、現在閲覧できるのは1992年発行の第5版のみである。(DXLD
1851)
LA DXing N0.5 1997年発行184ページ
◎EDXC会長人事
英国のAlan Roe氏によると、European DX Council(EDXC)は事務局長にBritish DX
Club(BDXC)のChris Brand氏を選任した。(DXLD 1851)
◎2019年 SWL Winter Fest
米国のJohn Figliozzi氏及びRichard Cuff氏によると、2019年の「SWL Winter
Fest」(第32回)は2月28日-3月2日にペンシルバニア州Plymouth MeetingのDoubletree Guest
Suitesで開催されることになった。参加の詳細はhttp://www.swlfest.comを参照のこと。主催者のJohn
Figliozzi氏への連絡や提案・発表希望等はE-mailでjfiglio1 @ nycap.rr.comへ。(DXLD 1851)
◎デンマークの新局が試験送信 3版追加
スペインのManuel Mendez氏によると、デンマークに新局Radio
OZ-Violaが誕生し5825kHzで試験送信を開始した。2018年内は12/19と12/28の05:00に試験電波を発射する予定である。同局
のURLはhttp://www.ozviola.dk/Links.htmlである。(WWDXC TP 1366)
12/29の07:10より5825kHzで同局がオンエアしているのが実際に確認された。送信はデンマークのHillerd送信所、出力1.5kW、無
指向性で、欧州西部向デンマーク語。(Bulgarian DX blog 12/29)
カナダのEdward
Kusalik氏が局から得た情報では1月19日、20日の22:00より5825kHz(150W)で再び放送する。今後の放送予定等は
http://ozviola.dkで確認すること。(WWDXC TP 1369)
Violaは同局のマスコットでPCゲーム上の仮想人物
◎World Music Radio 19mbの放送放送開始
デンマークのWorld Music Radioは12月24日より19mbの放送を開始した。16:00-05:00
15805kHz(Randers送信所
200W)で、欧州西部向英語番組。この放送は1月6日迄継続される。その後1月12日以降は同じ時刻・周波数で土日のみの放送となる予定。また現在
5840kHz(100W)で行われている放送は従来通り毎日24時間継続して行われる。(Bulgarian DX blog 12/28)
◎Hamburger Lokalradioの年始特別放送
ドイツのHamburger Lokalradioは1月1日の17:00-20:00に7265kHz(Gohren送信所 1kW
230度)で年始特別放送を行う、何れも欧州中部向。内訳は17:00 Kulturradio ドイツ語、18:00 Deutsche
Welle Worldlink 英語、19:00 Radio Tropicana 英語。(BUlgarian DX blog
12/30)
出典の略称
DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
WRTH: World Radio TV Handbook
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