月刊短波2019年7月号(第4版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎オランダFRSが7月29日特別短波放送 4版新規
スペインのManuel Mendez氏によれば、オランダの海賊局Free Radio Service
Hollandは来る7月29日の01:52-06:00に7700kHz及び5810kHz(予備周波数5800kHzになるかも知れない)で今夏の特
別短波放送を実施する。受信報告や感想は、郵送の場合P.O.Box 2702, 6049 ZG Herten, the
Netherlands、E-mailの場合frs @ frsholland.nlへ。
詳しくはhttp://www.frsholland.nl/20-latest-news/132-frs-on-air-sunday-
evening-july-28th.htmlを参照のこと。なお9月1日は同局の放送開始39周年に当たるため、更に特別な放送が予定されてい
る。(DXLD 1929)
◎アジア放送研究会第41回近隣諸国放送研究フォーラム開催 4版新規
アジア放送研究会は、今年も「近隣諸国放送研究フォーラム」を開催する。このフォーラムは、近隣諸国の放送を調査研究するために必
要な知識 を共有することを目的に、日本を含めた東アジア地域の放送事情に関する研究発表やパネルディスカッションを中心に構成しているもので、
1998年からは一般にも公開している。今年のフォーラムは第41回目で、来る8月25日(日)の10:00-17:00に東京都文京区内の会場
で開催される。内容は、東アジアの国際放送の報道内容分析、希望之声国際広播電台の放送内容分析と送受信状況、AFNの台風・大雪等非常時の放送
分析、民間対北放送の変遷史と現況、星星広播電台の放送と内容分析などを予定している。参加費は資料代・昼食費込みで\2,000である。参加希
望者はhttp://www.abiweb.jp/act/forum2019.htmを参照の上、画面上から申込を行う。申込期限は8月9日。
定員は40名であるため、定員に達した時点で上記ページはクローズされる。(アジア放送研究会)
◎WBCQ 500kW送信を開始 ~1日12時間 3版新規 4版追加
WBCQは7月11日より、新500kW送信機の運用を開始した。周波数は9330kHz、スケジュールは以下の通りで当初予定さ
れていた24時間送信ではない。内容は地球平面説の「World's Last Chance 」によるWLC
Radio。周波数はすべて9330kHz、Monticello送信所、出力500kW。なお従来の9330kHzのスケジュールは破棄された。
05:00-08:57 75度 北アフリカ向アラビア語
09:00-12:57 255度 メキシコ向英語
13:00-14:57 300度 北米西部向英語
15:00-16:57 57度 欧州西部向英語
(ブルガリア Ivo Ivanov氏)
DXLDyg
7/13によると、現在はまだ試験放送フェーズであり、9330kHzに加えて11705、15180kHzも使用することを予定しているが、調整に時間
を要しそうである。試験放送フェーズが終了後は24時間送信となる。(WWDXC TP 1390)
◎中国DRM短波試験放送斉斉哈爾の周波数・時刻を変更 3版新規
中国の中央人民広播電台は7月3日よりDRM短波試験放送(第1放送「中国之声」を放送)の内斉斉哈爾局の周波数と放送時刻を変更
した。従来の17800、15735、9870kHzが13850、11990、13710kHzに変更され放送時間も一部変更された。今後更に
変更・増波を行うことが7月9日発表された。(Cahcn的自留地 7/3 7/9) 7/3現在のHFCC登録のDRM送信スケ
ジュールを参照してまとめると以下の様になると思われます。出力はすべて30kW。
北京送信所: 6030 05:25-03:05(火曜 15:00-18:00は停波) 0度 華北向、13825 10:00-18:00
0度 華南向
昆明送信所: 9540 18:00-20:00 32度 華北向、17790 10:00-12:00 16:00-18:00 32度
華北向、21555 12:00-16:00 32度 華北向
烏魯木斉送信所: 9655 07:00-10:00 17:00-21:00 98度 華北・華東向、17830 10:00-17:00
98度 華北・華東向
東方送信所: 11695 10:00-18:00 41度 華東・華南向、17770 10:00-18:00 16度 華北向
斉斉哈爾送信所: 11990 13:00-18:00 225度 中国西南部向、13710 18:00-21:00 203度
華南向、13850 17:00-21:00 225度 中国西南部向
◎ザンビアの電力不足でVoice of Hopeスケジュール変更 2
版新規
Voice of HopeのRay
Robinson氏によると、ザンビアではKariba水力発電所の水位低下により、7月1日より電力供給制限が行われている。そのため、同国の
Voice of Hopeは現地時間の朝の放送を取りやめ以下の暫定スケジュールで放送している。
月-金曜 22:00-24:55 土・日曜 21:00-24:55 9680 無指向性 13680 315度
火-土曜 01:00-04:00 4965 無指向性 6065 315度
詳しい番組表はhttp://voiceofhope.com/schedule/voh-africa_program_grid.pdfを
参照のこと。
(WWDXC TP 1388)
◎RRI新地方局 ~ただし中波
IRCA DX Monitor 6/1号等が伝えたところによると、日本のDXer Okamura
Hiroyuki氏が去る2月11日の03:00に1467kHzにてRRI-Ranai(マレイ半島とボルネオの間に位置するRiau諸島にある)が新
たに出ているのを発見した。フィンランドのJari Savolainen氏が調査したところインドネシアの放送設備会社Catur Mitra
Adhikaraが2018年にRRI
Ranaiの放送設備を完成したことがわかった。RanaiはRiau諸島のNatara島にある。米国GatesAir社製の中波10kW、
FM10kWの送信機がOrban社製のオーディオプロセッサーとともに納入されたとのことだ。(DXLD 1922)
◎Radio News誌のアーカイブ公開
英国のMike
Terry氏がSouthgate誌2019年5月24日号の報道として伝えたところによると、20世紀に米国で発行されていたラジオ雑誌「Radio
News」誌の1919年~1971年の全号がpdfファイルとして公開された。同雑誌はHugo
Gernsback氏が1904年に創立したラジオ部品通販会社Electro Importing
Companyのカタログが発展して1919年6月に創刊された雑誌で、1929年からはZiff-Davis出版社が発行を引き継ぎ1971年まで発行
された。詳しい経緯はhttps://wn.com/radio_news_1/wikipediaを参照のこと。ダウンロードは
https://www.americanradiohistory.com
/Radio_News_Master_Page_Guide.htmよりできる。(DXLD 1922)
Radio News誌1919年7月号 50ページで価格は15セント
◎Radio Franceの予算大幅カットに ~組合はストライキで対抗
米国のMike Cooper氏によると、「Radio France 2022」という計画の中で、Radio
France(フランス国営放送)は今後3年間に6000万ユーロを削減することを宣言した。放送のデジタル化で人手が要らなくなることから、その内の
25%は人員と給与の削減で実現することにしている。同局の予算の57%は局内のジャーナリストの人件費であるためで、285のポストを廃止して
これを稼ぎ出すことにしている。それでも残りたい人には無給勤務を求めることにしている。節減した6000万ユーロの内2000万ユーロは放送の
デ ジタル化投資に回す。(WWDXC TP 1386)
英国のMike Terry氏によると、Radio
France(フランス国営放送)内の6つの主要な労働組合は連合で6月18日、すべての番組制作を拒否するストライキを行った。これは同局が財政合
理化策として提示した300人の職員解雇に反対するためのもので、Radio Franceのパリ本部「Maison de la
Radio」では同日反対集会が行われた。(DXLD 1925)
デジタル化でアナウンスは自動音声となり、番組制作はAIが行うので放送局に人手が要らなくなると見ているようです。国際放送RFIはどうなるのでしょう
か?
リストラで揺れるMaison de la Radio(パリ、手前はセーヌ川)(Wikipediaより)
◎AIR-Gantokでチベット語放送
オーストラリアのRobert
Wagner氏によると、AIR-Gantokは4835kHzで21:00過ぎにヒンズー語以外の言語でお経などを放送している。インド
Siliguri在住のPartha Sarathi
Goswami氏に確認したところこの言語はインド訛りのチベット語で、現地時間の夕方にこの言語の放送が行われているとのことである。また他の時間はネ
パール語が使用されている。(WWDXC TP 1386)
AIR-Gantokの玄関(Prasar Bharati Parivarより)
◎「Prasar Bharati」がAIRに短波放送中止勧告
英国のMike Barraclough氏が「The Print」誌6月7日号の報道として伝えたところによると、All India
Radio(AIR)の上部管理組織である「Prasar
Bharati」は5月AIRに対し短波放送中止の勧告を行った。その内容は3基の最新型短波送信機を除いて今後6ヶ月以内にすべての短波送信機の運用
を停止すべきというものである。All India
Radioは1939年以降行ってきた短波放送を中止せざるを得なくなる可能性が出てきた。現在インド国内には46基の短波送信機があり、その内28基が
海外向放送に使用されている。現在150カ国に向けて13のインド言語、15の外国語で行われている海外放送も大半が停止されることになる。
AIRの上層部はこれに対して「海外放送の効果は依然として大きい。短波放送は世界のどの地域にも到達するからである。FM放送ではそうは行かな
いし、インターネットも制限されている地域があるためインターネット放送でも代用することは不可能である。反インド国ではAIRのwebサイト
を遮断してしまえば済むのである。」と反論している。「Prasar
Bharati」側は以下のように再反論している。短波放送を廃止しても何も影響はない。だいたい短波放送を聞いている人などいない。だから廃止すれば大
幅な予算の削減になる。今後はFM放送や中波放送のデジタル化に注力しなければならない。国外で放送する必要があればそこで現地局の送信時間を買
い取って中継すれば良い。中国でさえネパールでは同じ事を始めた。インドの短波送信機は導入から四半世紀以上経ったものが多く、そもそも使い物に
ならない。しかし古い短波放送設備を更新する費用があれば代わりに新規のデジタル放送に投資すべきだ。(WWDXC TP
1386) 3基の送信機からの短波放送は残るのでしょうか?
Prasar
Bharatiのロゴ 中央はインド、左下はAIR、右下はDoodarsha(TV放送)のロゴ
◎ペルーに新局Radio Sur Andina
ペルーLima在住のDXerによると、5月17日の09:42に4930kHzでCuzcoの新局Radio Sur
Andinaが放送を開始した。放送局と送信所はCuzco市内のSicuaniにあり、出力は1kWと見られる。放送の中で「放送初日」とアナウンス
していたのでこの日から出ているのであろう。コールサインはOAW7M。(WWDXC TP
1386) 同局のURLはhttp://radiosurandina.com、E-mailはcontacto @
radiosurandina.com、facebookやアンドロイド専用アプリもあります。
◎キルギスタンKTRKの中波放送ほとんど停止
キルギスタンKTRKの中波放送は612kHzを除いて停止された模様である。短波の4820kHzでは国内向第二放送が
09:00-21:30に中継されている。出力は15kW。(WRTH Monitor March 2019 Updates via
WWDXC TP 1386)
◎Unique Radio正式発表 ~3210kHzUSBでも放送
オーストラリアUnique RadioのTim
Gaynor社長によると、同局は正式に2波による送信を開始した。3210kHzUSBは月・金の夜間と時々土曜日に放送する。5045kHzは火曜日
の夜間に放送するが遅い時間には3210kHzUSBに切替わる場合がある。現在朝の放送も検討中である。更なる変更も予想されるため、詳しくは
https://www.uniqueradio.bizを参照して欲しい。
3210kHzUSBの使用開始は6月3日であった。米国WINBからの中継9265kHzも併行して行われてい る。World of
Radio、ARDXCのDX番組、Hobart Radio Internationalの放送もあるが日によって時間が異なる。(DXLD
1923)
オーストラリアUnique
RadioはGunnedah送信所から5045kHzLSBで120Wの定期送信を開始した。毎週月・水・金曜日の17:30-21:00頃に定期放送
を行っている。また週末に不定期放送が出ることがある。同局の現在のQTHは:P.O. Box 814, Gunnedah 2380
NSW, Australia、URLはhttps://www.uniqueradio.biz/、E-mailはnri3 @
yahoo.com.au。(WRTH Monitor March 2019 Updates via WWDXC TP 1386)
◎Charleston RadioはQSLカードの発行なし
短波放送(5140kHz)も開始した海賊局Charleston Radio
にギリシアのZacharias
Liangas氏が受信報告を送ったところ、メールで返信があり「受信報告をありがとう。当局では開局以来QSLカードを発行していない。今後もその方針
で
ある。QSLカードを自動発行するソフトウェアを持っていないからである。」とのことであった。しかしギリシアのリスナーのために「ギリシア語の
78回転レコードを放送する」とのメッセージもあった。(DXLD 1923)
◎Radio Kahuzi電力不足
スペインのManuel Méndez氏によると、コンゴBukavuのRadio Kahuzi
(6210kHz)の終了時刻は03:03だが、聞こえない日も多い。この点について局に問い合わせたとこころ、電力事情が悪く現地時間の夜間に停電
(Kahuziへの電力供給が停止する)があると、送信が行えなくなることがある。原因はKahuziへ電力を供給しているアルミニウム線の絶縁
が悪く随所でショートして電力が180-380Vの間で大幅に変動することにある。大幅な電圧変動では送信機が破壊してしまうので、送信を見合わ
せて いる。(DXLD 1923)
◎WRNはMoscowで復活の予定
ロシアのIgor Yaremenko氏によると、英国のWorld Radio Network(Encompass Digital
Media)は非公式ながらMoscow地区で放送を復活する計画であることを明らかにした。今度はNogiskにある20kW送信所を借用して
1017kHzで出る予定にしている。(DXLD 1923)
◎Bahamas and Caribbean Weather Centerの気象放送
カナダのGilles Letourneau氏(「The World
of Utilities」のエディター)によれば、米国フロリダ州LakelandにあるBahamas and Caribbean
Weather Center(コールサインWCY)は以下のスケジュールでこの海域内の船舶に向けて短波気象通報を行っている。
19:00-19:30 カリブ海向 4045 8137
19:30-20:00 バハマ向 4045 8137
20:00-20:30 カリブ海向 4045
20:30-21:00 北米東岸向 4045 8137 12350
21:30-22:00 カリブ海向 8137 12350
22:00-22:30 中央アメリカ向 8137 12350
(DXLD 1923)
◎2019年EDXC総会情報
英国BDXCの会誌Commmunications
6月号によれば、来る9月6-9日にアンドラで開催される2019年EDXC総会では、希望者が多ければフランスToulouseからAndorraま
での直通バスを運転する。バスは9月5日の現地時間17:00にToulouseを出発し、Andorraには4時間かけて到着する。希望者は
Chrissylb @ hotmail.co.ukにE-mailで連絡すること。9月6日の午前中にはAndorraのRadio
Valiraを見学することになっている。同日午後に会議の参加受付を行い、夕刻からセッションに入る。翌9月7日にはRadio
Andorraの見学を行う。帰りのバスは9月8日の午後Andorraを出発してToulouseに向かう。9月9日にはToulouse市内観光を予
定している。詳しいことはhttps://edxcnews.wordpress.com、http://www.bdxc.org.uk、
http://rsgb.org/main/news/ralliesで確認して欲しい。(DXLD 1923)
◎Scandinavian Weekend Radioの新スケジュール
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、フィンランドのScandinavian Weekend
Radioは6月8-9日の放送より、以下のスケジュールで放送している。放送は土曜日06:00~日曜日06:00のみである。Virrat送信所から
100W、無指向性送信。言語はフィンランド語、英語。
06:00-21:00 6170 11690
21:00-23:00 6170 11720
23:00-03:00 5980 11720
03:00-04:00 6170 11720
04:00-06:00 5980 11720
(DXLD 1924)
◎Alameda Bible Fellowship送信拡大
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、TDF Issoudun送信所から行われているAlameda Bible
Fellowshipの放送に6月10日から以下の分が追加された。放送は英語。
火・木・土 04:30-05:00 11860 500kW 180度 アフリカ西部向
(DXLD 1924) 火・木・土曜 02:00-02:30 13660 で既に行われているアフリカ東部向に追加されたものです。
◎ハンガリーで短波DRM試験放送実施
英国のMike Terry氏が、Digital Radio
Mondialeの6月13日付発表として伝えたところによると、6月1日よりハンガリーの首都Budapestで短波によるDRM試験放送が開始され
た。2105年から技術開発に携わってきたブダペスト工科経済大学(Budapest University of Technology
and
Economy)放送研究所によるもので、周波数26060kHz、出力100W、5/8波長モノポールアンテナによる送信である。1日24時間放送で
Radio Mariaの番組を中継する。当初は標準的なAACコードで放送するが、ドイツFraunhofer
Institute(在Erlangen)の協力でxHE-AAC(音声に加え、スライドショーや文字ニュース表示機能がある)の試験も実施する。実験放
送であるため送信モードを自由に変えることが可能である。同国では2008年に国営放送Antenna
Hungáriaが中波で1ヶ月間Hungarian Catholic Radioの番組をDRM中継したことがある。またAntenna
Hungáriaは2017年にNautel社送信所から1000kW中波DRM機能付送信機を購入し、数日間DRM機能の試験を実施したことがあり、そ
の時には電波がマレーシアまで到達した。(DXLD 1924)
11mbはガラガラですが、今の太陽黒点数の状況では日本での受信は難しそうです。
ブダペスト工科経済大学・電気工学情報学部のキャンパス(Wikipediaより)
◎ロシア語放送ハンドブック第26版発行
ロシアのAlexander Berezkin氏によると、St. Petersburg DX
Clubから第26版のロシア語放送ハンドブック("BROADCASTING IN RUSSIAN"
HANDBOOK)が発行された。長波・中波・短波で放送中のロシア及び全世界のロシア語放送(33カ国52局)の詳細(周波数、A19スケジュール、出
力、所在地、ターゲット、住所、電話・FAX番号、URL、SNS、E-mailアドレス、QSLポリシー)を記述している。内容はロシア語で、
冊子版のみである。A5版60ページ。価格は送料込で€6またはUS$7。Paypal利用可能。申込はdxspb @
nrec.spb.ruのSt. Petersburg DX Clubまたはc/o Alexander Beryozkin, Neva
Radio Electronic Co. Ltd., P.O. Box 13, St. Petersburg,
192007,Russiaへ直接。(DXLD 1924)
◎2019 IRCA/DecalcoMania Convention情報
IRCA DX Monitor6月15日号によると、2019年のIRCA/DecalcoMania
Conventionは来る9月5-7日に米国シアトル近郊のMarriott Seattle Southcenter(400
Andover Park West,Tukwila, WA
98188)で開催される。参加者は同ホテルに相部屋で税別1泊$109で宿泊できる。予約は+1 800-321-2211または+1
206-575-2500で、「IRCAコンベンション参加者」と申告すること。ホテルはSea-Tac空港から2km、Tukwila駅からすぐの地点
にある。非会員の参加料は$25、その場で新たに会員になる場合は$5、その場で会員資格を復活させる場合は無料である。コンベンションでは
FSLアンテナとポータブルラジオによるDXing、北極越えDXing、日本でのDXing、地表型ループアンテナについての講演の他、グルー
プディスカッションも予定されている。コンベンション終了後の9月8日にはワシントン州GraylandへのDXペディションも予定されている。
(DXLD 1924) EDXC2019と一部日程が重なってしまいますね。詳しくはhttps://www.ircaonline.org
/info.php?pnum=8594abfdf5bf02へ。
◎太陽黒点数変動の原因に関する新説発表
太陽黒点数はなぜ11年周期で変動するのであろうか?英国のMike Terry氏が、International Buseiness
Times誌6月4日号の報道(https://www.ibtimes.sg/scientists-reveal-exact-reason-
behind-solar-minimum-maximum-31112)として伝えたところによると、原因として惑星の影響
であるとした論文が発表された。太陽の磁場に木星・地球・金星の引力が影響を与えるという説である。太陽黒点数は平均11.07年で変動を繰り返
している
が、三つの惑星の配列状態と大きな相関があるという。ドイツ研究センター・ヘルムホルツ協会(Helmholtz-Zentrum)の物理学者Frank
Stefanie氏によれば、過去90回の太陽黒点変動との関係を調べた結果、三惑星がある一定の配列になる周期と一致することが判明したとい
う。三惑星 による力は太陽の内部にまでは影響しないが、表面にあるプラズマの状態には影響を与える。過去にFrank
Hoogerbeetsという自称研究者によって惑星の配列が地球上で発生する大地震に影響を与えるという説が発表されたことがあったが、学会ではこれを
否定する結論が下されていた。原論文は「Solar Physics」誌に掲載されている。(DXLD 1924)
◎Radio Akhbar Mufrihaのスケジュール
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、フランスを拠点にEncompass Digital
Media社の中継所より中東向に行われているキリスト教布教放送Radio Akhbar
Mufrihaの最新スケジュールは次の通りである。
06:00-06:15 Woofferton 7300 250kW 170度 北アフリカ向 Tachelhit語
06:15-06:30 Woofferton 7300 250kW 170度 北アフリカ向 アラビア語
木曜日以外 06:45-07:15 Ascension 9530 250kW 27度 アフリカ西部向 Hassiniya語
(WWDXC TP 1387)
◎Radio Verdad一時故障
グアテマラRadio Verdadの社長Edgar Amilcar
Madrid博士によると、同局の送信機は6月14日の夜スイッチオンとともに送信モジュールの一部が発火して、一時送信不能となった。その後その
状態でも300Wの出力は維持できることが分かったため送信を再開、更に予備のモジュールに交換したところ正常な状態に戻った。発火で
600V15Aのヒューズが飛んでしまい、グアテマラにはスペアがないため仕方なく250V15Aのヒューズで代用している。スペインの
Manuel Mendez氏は6月18日の13:30頃4055kHzで同局が弱く出ていることを確認した。(WWDXC TP 1387)
◎AIR-Mumbaiの短波送信が一部停止したが復活 3
版追加
インドのJose
Jacob氏によると、AIR-Mumbaiからの一部の短波送信はアンテナの故障で停止中である。停止しているのは100kWの短波送信機から送信され
ている7340kHzと11945kHzの放送である。
7340kHz; 09:25-13:30 ウルドー語、17:30-20:30 ウルドー語、20:30-20:40 AIR国内向放送、
21:30-24:00 シンディー語、00:00-01:00 バルーチ語
11945kHz; 02:45-04:45 AIR External Service アフリカ東部向英語放送
(WWDXC TP 1387)
Jose Jacob氏によると、上記の放送は7月3日現在すべて復活した。(DXLD 1927)
◎カムチャッカYelizovo短波送信所活用計画
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、同国カムチャッカにあるYelizovo送信所からロシア東端にあるチュクチ自治管区(Чукотский автономный округ )向けて短波放送を行う計画が進行中であ
る。 チュクチ自治管区の首都AnadyrにあるDalnevostochny Regional Center(Дальневосточный Региональный центр )のNikolai
Garanin所長によれば、同自治管区全体でラジオを受信可能にするにはYelizovo送信所にある100kW短波送信機を使用して放送するのが効果
的である。モスクワの国家放送センターと共同で行った予測調査によれば同自治管区の90%がカムチャッカからの短波放送でカバーできることにな
る。(WWDXC TP 1387) この局はソ連時代一時Magadan送信所から60mbで短波放送を行っていたことがありました。
◎南アフリカ放送史を公開
カナダのColin Miller氏によると、「Broadcasting
Centre-Johannesburg」と題した南アフリカの放送史を記述したパンフレットが
http://www.ontheshortwaves.com上で公開された。1980年頃発行されたものである。(WWDXC TP
1387) 英語・アフリカーンス語で19ページ。
Broadcasting Centre-Johannesburgの表紙
◎カナダの日本語ラジオ番組
カナダ・オンタリオ州・トロントのFairchild Radio
(CHKT-1430kHz)では毎週日曜日の現地時間23:00-24:00(月曜日12:00-13:00JST)に日本語放送を行っている。番組表
では"Japanese Voice"と記載されているが、オリジナル番組ではなく、カルガリーで制作されている"JC
Wave"を流すもの。同局のウェブサイト(http://www.am1430.com)にてストリーミング放送を聴くことが出来る。(東京都 平原哲
也氏) 「加拿大中文電台」という中華系の局です。「multicultural program」の一環として実施されています。
◎ウクライナの首都Kievの表記が変わる
RUS DX 6月16日号によると、米国で地理的な名称を統括するUnited States Geographic Names
Divisionは6月17日ウクライナの首都Kievの表記をKyivに変更することを決定した。ウクライナからの要請に基づくとされている。ウクライ
ナ政府は同国の地名でロシア語表記に基づくものをウクライナ語表記に改めることにしている。(DXLD 1925) ロシア語での表示はКиевでこれをローマ字に直せばKievですが、ウクライナ語の表示はКиївでこれをローマ字に直せば
Kyivとなります。
◎Radio New York Worldwideの録音公表
Jack Amelar氏によると、1971年にロンドンで録音された米国短波局WNYW(Radio New York
Worldwide)の録音が以下のサイトで公開されている。https://www.mixcloud.com/alfred-bunzl/wnyw-
19m-sw-radio-new-york-worldwide-sunday-12th-september-1971/。(DXLD
1925) 1973年まで放送していた商業局で、その後Family Radioに譲渡され宗教局WYFRとなりました。
◎新RFPIのスケジュール
コスタリカにあった局とは無関係であることが判明した新しいRadio For Peace
International(本拠地はフランス)はAtlantic 2000の姉妹局である。現在のスケジュールは以下の通り。
毎月第二金曜日の次の土曜日 05:00-06:00 15770 Okeechobee 100kW 44度 欧州西部向フランス語
毎月第二土曜日 04:00-05:00 6070 Rohrbach 10kW 無指向 欧州中部向フランス語
毎月第二日曜日 09:00-10:00 9395 Okeechobee 100kW
355度 北米東部向フランス語
(Bulgarian DX blog 6/18) URLはhttp://rfpi.eu/fr/、受信報告はqsl @ rpfi.euへ。
新RFPIのロゴ
◎John 17 Ministriesはパラオから送信 ~北朝鮮向
米国インディアナ州に本拠地のある宗教団体「John 17
Ministries」はパラオのT8WHより、以下のスケジュールで北朝鮮向朝鮮語放送を実施している。
日曜 23:00-23:15 9965 Palau 100kW 345度
(Bulgarian DX blog 6/16) John 17
はヨハネによる福音書17の「イエスの祈り」。同団体のURLはhttp://john17ministries.org/。なお同局によれば毎週日・月
曜の05:00に11580kHzで欧州・中東・北アフリカ向放送を行っているとのことです。多分WRMI
Okeechobee送信所、100kW、44度と思われます。
出典の略称
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DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
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