月刊短波2019年8月号(第4版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎今年もハムフェアで盛り上がるJSWC 4版新規
日本短波クラブ(JSWC)は今年もハムフェア(東京ビッグサイト、8/31-9/1)に出店し例年通り講演会を行う。出店ブース
はJ-78。なお今年の会場は新設の南館となるため時間の余裕を持って出掛けた方が良い。会場では展示、グッスの配布・販売、アンケート、BCL
相談の他、「月刊短波」でも紹介された平原哲也会員著「日本時間 LA HORA JAPONESA
-日系社会向け」のラジオ番組 ペルー編」の頒布販売も行う。8/31(土)の14:00-17:00には西棟の701会議室において、講演会「短波の伝
わり方 ~現状と将来~」(赤林隆仁会員)が開催される。会場の広さの都合で原則はJSWC会員向けだが、JSWC非会員の場合は事前にJSWC
事務局(jswchq @ live.jp)に連絡して承認を受ければ受講可能である。(JSWC)
◎元スリランカ放送岡田陽子さんとのインタビューを放送 3版新規
8月10日(土)の Reach Beyond (HCJB Australia)
の尾崎一夫氏のアナウンスによると、8月17日(土)の放送では、予定を変更して、かつてスリランカ放送(SLBC Sri Lanka
Broadcasting
Corporation)日本語放送でアナウンサーを担当していた、岡田陽子さんとのインタビューを放送するとのことであった。非常になつかしい岡田さん
の声を、是非とも拝聴したいものだ。なお、Reach Beyond
日本語放送のURLは、http://reachbeyond.chowder.jp/ である。(神奈川県 加藤信哉氏)
07:30-08:00 15410kHz 20:00-20:30 15565kHz。
◎WRTHのA19スケジュール追補版発行 2阪新規
World Radio TV
HandbookのA19スケジュール追補版が7月31日に発行された。pdf版4ページでhttp://www.wrth.comよりダウンロードでき
る。(WWDXC TP 1392)
◎Atlantic 2000 InternationalがRadio Andorra記念特別放送 ~オンラインでも 2阪新規
スペインのManuel Mendez氏によると、Atlantic 2000 InternationalはRadio
Andorra(1981年に閉局)が1939年8月7日に放送を開始してから80年になるのを記念して、特別放送を8月10日の17:00-18:00
及び8月12日の04:00-05:00の6070kHz(ドイツRohrbach送信所)で行う。ストリーミング放送は
http://radioatlantic2000.free.fr、http:
//atlantic2000int.listen2myshow.com/、http:
//atlantic2000.radiostream321.com/で実施される。podcastはhttps:
//www.mixcloud.com/atlantic2000で提供される。(DXLD 1931)
◎Voice of Hope Africa最新スケジュール 2阪新
規
Voice of Hope Africaの最新スケジュールは以下の通りである。すべてLusaka送信所。
土・日 21:00-22:00 13680 アフリカ西部向 9680 アフリカ中部・南部向 英語
毎日 22:00-01:00 13680 アフリカ西部向 9680 アフリカ中部・南部向 英語
毎日 01:00-03:00 6065 アフリカ西部向 4965 アフリカ中部・南部向 英語
火~金曜 03:00-04:00 6065 アフリカ西部向 4965 アフリカ中部・南部向 英語
土~月曜 03:00-04:00 6065 アフリカ西部向 4965 アフリカ中部・南部向 英語/ハウサ語/フルフルーデ語
(WRTH Update 7/31)
◎新RFPIのA19スケジュール 2阪新規
フランスを拠点とする(新)Radio For Peace
International(URL http://www.rfpi.eu、Facebook http://www.facebook.com
/radioforpeaceinternational、E-mail contact @
rfpi.eu)のA19スケジュールは次の通り。放送はフランス語。
土曜 09:00-10:00 Okeechobee 9395 北米向
月1回金曜 11:00-12:00 Monteicello 5130 北米向
第3木曜 23:00-24:00 Okeechobee 21525 アフリカ西部向
土曜 05:00-06:00 Rohrbach 欧州向 Okeechobee 15770 北米向
(WRTH Update 7/31)
◎VOAがロヒンギャ語放送を開始 2阪新規
ブルガリアのIvo
Ivanov氏によルと、VOAは7月29日より、月~金の20:30-21:00に行われていた英語放送の時間を振り替えてロヒンギャ語放送を開始し
た。なお土・日は今まで通り英語放送(Learning English)である。周波数は9310(Udon Thani 250kW
276度)、9980(UdonThani 250kW 280度)、11570(Tinang 250kW 270度)。(DXLD
1931)
◎TDXCからPROPAGATION Edition7発行
戸塚DXersサークル(TDXC)は、毎年8月に発行している会誌「PROPAGATION」の通巻7号目を公開した。号を重ねるごとに記事
もページ数も増えているが、今年も昨年に引き続き200ページ超えの厚さとなった。内容は昨年サークル有志により開催された岩手・北山崎を初
めとするDXペディションレポート、会員各位が訪ねた海外で聞いた受信ルポや局訪問、イ
ベント参加記、DXer対談、OM探訪(今回は長瀬博之氏)、シャック訪問、受信機レビュー、製作記事、無線、QSL、書籍レビュー、BCLとグルメを絡
めた紀行文などの定番記事は例年通り充実している。今号ではそれらに加え「(BCL的)小説」、「技術記事翻訳」、「短波放送を命綱とした海外駐
在員の実録」、「大橋照子アナ」等々、旧来のBCL
雑誌にはなかったがBCLとどこか接点がある新カテゴリーの多彩な記事が掲載されている。さながら「BCL界の文集」と化してきた感があ
る。短波放送が縮小傾向なのは残念なことだが、BCLの楽しみ方はもっと拡大出来るのではないかと、明るい展望さえ見えてくる気がする。下記
URLよりpdf形式のものを無料でダウンロードして閲覧できる。http://my-bcl-life.sakura.ne.jp
/PROPAGATION.htm。(TDXC 中川弘夫氏)
◎BBC南極向特別放送の録音
英国のAlan Pennington氏によると、去る6月22日の06:30-07:00に行われた2019年BBC南極向特別放送の録音が
https://www.bbc.co.uk/programmes/w3csz4pn上で公開されている。(WWDXC TP 1388)
◎対北放送A19スケジュール(一部)
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、一部の対北放送のA19スケジュールは6月28日現在以下の通りである。
国民統一放送 21:00-24:00 6045 Dushanbe 100kW 71度
曠野之声 22:30-24:30 7615 Tashkent
100kW 70度
北韓改革放送 23:30-24:30 11565 Tashkent 100kW 76度
05:30-06:30 7505 Tashkent 100kW 76度
殉教者之声 00:30-01:00 7530 Tashkent 100kW 76度
(WWDXC TP 1388)
◎ロシアBCL界の重鎮Mikhail Timofeev氏死去
ロシアのVasily Gulyaev氏によると、ロシアBCL界の重鎮であったMikhail
Timofeev氏が6月26日死去した。56歳であった。死因は不明だが、救急車で病院に運ばれた後に死亡したとのことである。氏は1962年に生ま
れ、RTRSのSt.Petersburg支局で働く傍ら、同地を拠点にDX活動を行い、"Exotic DX
News"を発行、また自宅に受信機博物館を作ってBCLに貢献していた。EDXCがSt.Petersburgで開催された時にも重要な役割を果たし
た。 (WWDXC TP 1388)
ロシアのAlexander Berezkin氏によると、6月24日の朝にMikhail
Timofeev氏はいつものように歩いて職場に向かう途中、高血圧による脳卒中の発作を起こして病院に搬送され死亡したということである。(DXLD
1927)
◎WWV開局100周年記念行事
英国のMike
Terry氏によると、米国コロラド州にある時報局WWVは来る2019年10月1日に開局100周年を迎える。WWVを管理運営するNational
Institute of Standards and Technology (NIST)は地元アマチュア無線クラブNorthern
Colorado Amateur Radio Club (NCARC)
と共同で記念イベントを開催する。100周年の記念式典はNISTの主催で10月1日、Fort
CollinsにあるWWVの局舎で行われる。NCARCは特設アマチュア無線局WW0WWVを開設し、WWVの施設を使用して9月28日-10月2日に
4基の送信機・アンテナで120時間連続運用を行う。 (DXLD 1926)
◎放送用指向性アンテナの歴史
米国のBruce Earle氏によると、中波放送用指向性アンテナ開発の歴史について記述した「THE DEVELOPMENT OF
THE DIRECTIONAL AM BROADCAST ANTENNA」がRadio Worldのサイトで公開されている。John
Shneider氏が「Spectrum
Monitor」誌に寄稿した記事を元にしたもので、複数のタワーを組み合わせて指向性を出す仕組みが開発された経緯、ITUは米国での指向性アンテナ使
用に反対していたことなどが記述されている。
https://www.radioworld.com/columns-and-views/roots-of-radio/the-
development-of-the-directional-am-broadcast-antennaで閲覧できる。(DXLD
1926)
◎新Radio For Peace InternationalからQSL
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、6070kHz(Channel
292)で04:00-05:00に放送しているフランスの新Radio For Peace
InternationalはQSLカードを発行している。https://rusdx.blogspot.com/2019/06/blog-
post_81.htmlを参照のこと。(DXLD 1927)
◎Radio Verdad送信機復旧・インターネット送信も開始
ドイツのHansjoerg Biener博士によると、送信機が発火して故障したグアテマラRadio
Verdadでは、カナダから救援に来る筈だった技術者Ralph Bortwick氏代わりに社長のEdgar Amilcar
Madrid博士が自力で送信機の部品交換を行った。その結果欧州では4055kHzで受信可能となった。(WWDXC TP 1390)
Radio Verdadの社長Edgar Madrid博士によると、送信機故障時の代替措置としてRadio
Verdadのインターネット送信をhttp://www.mixlr.com/radio-verdad-internacional-tv上で開始し
た。 (DXLD 1927)
インターネットの受信画面
◎韓国国家情報院の新対北放送
フィンランドのMauno
Ritola氏らによると、中波756kHzで韓国国家情報院の新たな対北放送が開始されている。放送は24時間行われており20:00-04:00には
韓国に関する情報、04:00-20:00にはKポップスを放送中である。局名はアナウンスされておらず、放送中では「756AM」とだけ言って
いる。(DXLD 1927) WRTH2019追補版には連絡先として、韓国 06796 서울特別市瑞草区内谷洞
国家情報院 が記載されています。
◎韓国極東放送増力計画
フィンランドのMauno
Ritla氏によると、韓国極東放送(FEBC)はHLKX1188kHzの出力を100kWから200kWに増力する計画である。それに伴い送信所を現
在の京畿道始興(シフン)市から更に郊外に移転して、2年後に実現させる予定である。(DXLD 1927)
ドイツのHansjoerg
Biener博士によると、韓国FEBCは北朝鮮との国境に近い新送信所に250kWの新中波送信機を設置した。FEBCでは北朝鮮に対するプロテスタン
トの布教放送を今後強化したいとしている。現在FM放送の他にソウルHLKX(1188kHz、100kW、1977年導入)と済州
HLAZ(1566kHz、250kW、1973年導入)から放送しており、RFA及びVOAの朝鮮語放送を双方ともに中継している。新送信所からの送信
はどちらかの送信所を置き換えることになろう。(WWDXC TP
1390) 出力は200kWまたは250kWで、HLKXを置き換えるらしいですが、HLAZも老朽化していますね。
◎Radio Northern Star秋には19mbでも放送予定
米国のTerry Colgan氏が、ノルウェイRadio Northern StarのSvenn
Martinsen氏から受け取ったメールによると、同局は現在放送中の5985kHz(50W)に加えて秋には19mbでも放送する予定である。また中
波1611kHz(70W)も秋には2kWに増力する予定である。(DXLD 1927)
◎太陽黒点極小期がやってくる!?
ARRL Letter 6/27によると、科学誌Natureは「Oscillations of the baseline
of solar magnetic field and solar irradiance on a millennial
timescale」という記事を掲載し、その中で17世紀に観測された「マウンダー極小期」に匹敵する長期の太陽黒点極小期が、早ければ2020年頃か
ら始まり、以後3ソー
ラーサイクル程度は継続すると予測した。これは太陽黒点数の減少に既に苦しんでいる短波愛好家には致命的に嫌なニュースである。これは太陽表面と内部で生
じるほぼ11年周期の2種類の波の同期がずれることで起こる太陽磁気の長期的な変化から導き出されたものであり、2019~2055年には「マウ
ンダー極小期」に相当する時期が到来するというものである。17世紀に起こった「マウンダー極小期」では太陽活動が極度に弱まり、その結果当時の
MUFはせいぜい2~3MHzであったのではないかと推測されている。(DXLD 1927)
英国のMike Terry氏によれば、アマチュアのDXコンテンスト名手Frank
Donovan氏(W3LPL)は、こういう予測は当たらないことが多く、間違いに違いない。サイクル25はもうそこに来ているとしている。英国のIan
Kelly氏によれば、欧州の中波DXerの間では、北米局を対象としたDXingの可能性が最高に高まるため最小期の到来を期待する意見が多
い。(DXLD 1928)
17世紀の「マウンダー極小期」は1645~1715年に起こり、地球の気温が下がり「小氷河期」とも言われています。
◎デンマークWorld Music Radio 15805kHzで200W放送に
英国のMike Barraclough氏によると、デンマークのWorld Music
Radioは、7月6日の17:00-03:00に15805kHzで200W放送を開始した。今後毎週土曜日及び日曜日の16:00-05:00に放送
が出る予定である。送信は新設の3エレメント八木アンテナから行われている。ビームは北を向いておりスカンジナビア方面での受信が期待できる。な
お従来の5840kHzでは24時間放送を継続中である。なお同局はfacebookに架設中の八木アンテナの写真を掲載した。 (WWDXC
TP 1389)
デンマークWorld Music RadioのStig Hartvig
Nielsen氏によれば、同局が24時間放送を行っている5840kHz(Rander送信所)の出力は公称の8kWではなく100Wである。この送信
機は2005-2005年には7kWで使用されていた。最近周波数の微調整を行い8Hzアップさせて正確に5840.00kHzとした。
15805kHz(200W)の方は土・日曜の16:00-05:00に放送中である。新型の3素子八木アンテナを使用し、ビームはスカンジナビ
ア半島北部、日本、北米西岸を向いている。
ドイツのWolfgang Bueschel氏がフィンランドのMauno
Ritola氏宅のリモートSDRで確認したところによると、15805kHzの電波はAMだが、LSB部分の2.4kHzには正常に変調がかかっている
ものの、USBには500Hzの部分しか載っていない。(WWDXC TP 1391)
15805kHz用八木アンテナ架設風景(同局facebookより)
◎Radio Nacional de El Salvador開局87周年記念ビデオ公開
ドイツのPaul Reinersch氏によると、Radio Nacional de El
Salvadorの開局87周年記念ビデオ「87 años rnes」(上映時間1時間18分)がYou
Tube上で公開されている。2019年3月2日に同局が開局87周年を迎えた事を記念したものである。 La Secretaria de
Comunicacionesの制作で、同国のラジオ発展に寄与した人物を紹介している。
https://youtu.be/OVgX5qXeKOw。 (WWDXC TP
1389) かっては短波放送も行っていましたが、現在は首都San Salvadorにおける96.9MHzのFM放送のみになっています。
◎CRI Bamako中継一部のみ放送か?
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、CRIのBamako中継は7月12日現在以下の放送のみが受信されている。出力は100kW。
02:00-02:57 13645 111度 15125 111度 アフリカ南部向スワヒリ語
03:00-03:27 11640 85度 13645
111度 アフリカ中西部向ハウサ語
03:30-04:27 11640 85度 13685 20度 アフリカ中部/中東向 アラビア語
04:30-04:57 11640 111度 13630 111度 アフリカ南部向ポルトガル語
05:00-06:27 11640 111度 13630 111度 アフリカ南部向英語
06:30-07:27 11975 20度 13630 111度 アフリカ西部/南部向 フランス語
HFCC登録の他の時間には信号が出ていない模様である。(WWDXC TP 1389)
◎Voice of Nigeria 11770kHz再使用
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Voice of
Nigeriaは6月29日より、01:00-06:00(01:00 アラビア語/イグボ語、01:30 英語、04:00 フランス語、04:30
フルフルデ語、05:00 ハウサ語)の放送で9690kHzに代わって11770kHz(Abuja送信所 50kW 248度 アフリカ中西
部向)を使用している。これはA15、B15シーズンに使用されていた周波数である。なお周波数は不安定である。(WWDXC TP 1389)
◎NRC DX NEWSアーカイブ公開
米国のArtie Bigley氏によれば、National Radio Club(NRC)の会誌「DX
NEWS」のアーカイブが公開された。公開されたのは第1巻~第82巻で、http://nationalradioclub.orgにアクセスし、
「The Archives」、「DX News Archives」を辿って行けば参照できる。(DXLD 1928)
http://nationalradioclub.org/DXNs/で即時参照できます。第1巻は1933-1934年に発行された12冊、第82巻
は2014-2015年に発行された20冊。
DX News 創刊号 1933年11月
◎Universal Radio Catalog 2019年前期版発行
米国のGlenn Hauser氏によると、オハイオ州の有名販売店Universal
Radioは120ページの2019年前期版カタログを発行した。冊子でもpdf版でも入手可能である。(DXLD
1928) かっては受信機やアンテナを通販で購入できましたが、現在では出版物等を除き米国・カナダのみに向けて販売してします。
https://www.universal-radio.com/catalog.htmlから各分野毎にダウンロード可能です。
◎SM Radio Dessau特別記念短波放送
ドイツのMax Berger氏によると、SM Radio
Dessauは現在DessauにあるBauhaus(国立デザイン芸術学校)創立100周年、同じくDessauにあるDB鉄道車両修理工場創立90周
年を記念して特別短波放送を次のように実施する。
8/18 19:00-20:00 6070 (Moosbrunn 100kW)
8/26 01:00-02:00 6070 (Rohrdorf 10 kW)
受信報告の郵送先はMax Berger, Naumburger Strasse 49, 04229
Leipzig-Plagwitz, Germany、E-mailではmaxberger @
smradio-dessau.de。詳しくはhttp://www.smradio-dessau.deを参照のこと。(WWDXC TP
1390)ドイツの面白局でChannel292から月2回くらい6070kHzで放送しています。
◎アイルランドRTEの長波放送一時停止
英国のMike
Terry氏によると、アイルランドRTEの長波放送252kHzは7月10日より約10週間の予定で送信を停止している。252kHzの長波放送を今後
2年間維持するために現行アンテナの改修が必要なための措置で、あくまで「臨時停波」としている。アイルランドの停波で英国ではAlgeria
Chaine3の放送が同周波数で受信できるようになった。(WWDXC TP 1390)
◎WRMIが7780kHzで!
米国のJim
Barrett氏によると、WRMIはバンド外にあたる7780kHz(100kW)の送信免許を獲得した模様である。割り当てられているアンテナが44
度固定のため、米国中部・西部やカナダ向には送信できず、あまり使用されることなないように見受けられる。カナダのRichard
Langley氏によると、確かにアンテナは44度だが、北米東岸、欧州、中近東向には適している。Radio Ukraine
Internationalの中継に使用されているが、カナダでもよく受信できるので、問題は無いと思われる。(WWDXC TP 1390)
41mbは7600kHzまでなので変則周波数です。最新のHFCC
登録スケジュールによると、WRMIは7780kHz(100kW、44度)で00:00-12:00、更に7730kHz(100kW、285
度)でも08:00-18:00を登録しています。
◎Vatican Radioブラジル向放送を再開に
Cristian Mocanu氏がZENITの報道として伝えたところによると、Vatican
Radioは来る8月1日よりブラジル向ポルトガル語放送を再開する。10月6日~27日にアマゾン地域教会会議が開催されるのを機とした放送再開で、近
代的な情報手段がない同地域に在住する2,500万人の人々に情報を伝えるのが目的である。(WWDXC TP 1390)
10:00-10:30 7305kHz(Greenville送信所、250kW、164度)。
◎RAEのWRMI中継周波数変更
ドイツのWolfgang
Bueschel氏によると、WRMI中継で行われているアルゼンチンRAE海外放送は7月1日よりスケジュール変更を発表したが、発表スケジュールには
誤りが多く信用できなかった。7月13日にWRMI Jeff
White氏がWRMIの全最新スケジュールを発表したため正しい情報が明らかになった。(DXLD 1929)
ドイツのWolfgang
Bueschel氏によると、7月16日以降にモニターした結果では以下のスケジュールであった。英語放送は従来の60分から30分に短縮された。
英語 火-土 10:00-10:30 9395 北米向
日本語 火-土 17:00-18:00 5950 北米西岸・アジア向
中国語 火-土 18:00-19:00 5950 北米西岸・アジア向
ポルトガル語 月-金 20:00-21:00 9955 ラテンアメリカ向
イタリア語 火-土 06:00-07:00 9395 北米・欧州向
ドイツ語 火-土 07:00-08:00 7780 北米・欧州向
スペイン語 火-土 07:00-08:00 5010 ラテンアメリカ向
フランス語 月-金 08:30-09:00 7780 北米・欧州向
(WWDXC TP 1391)
◎Radio 4KZ増波に
オーストラリアRadio 4KZのAl
Kirton氏によると、同局は従来の5055kHz(24時間放送)に加えて新周波数2484kHzの使用を予定している。時間は
17:00-05:00。(DXLD 1929)
◎インドのコミュニティー放送事情
英国のMike
Cooper氏によると、インドでは農村地区のコミュニティーラジオが盛んである。https://www.thehindu.com/news
/cities/Hyderabad/community-radio-gives-boost-to-rural-development
/article28497112.eceに記事が掲載されている。インドのJose
Jacob氏によると、5月31日現在251局あるインドのコミュニティー放送局の一覧表がインド政府より公開されている。
https://mib.gov.in/sites/default/files
/List%20of%20251%20Operational%20CRS%20in%20India%20as%20on%2031-05-2019%28new%29.pdf。
(DXLD 1929) FMだと思われますが周波数の掲載はありません。
◎IBB Kuwait中継局拡張計画 ~入札希望者の見学も実施
英国のMike Cooper氏によると、米国USAGMはIBB
Kuwait中継局の機能を更に拡張する計画である。目的は短波放送によるアフリカ大陸の完全カバーである。現在の中継局はUmm
Al-Rimam(首都Kuwait
Cityの北西40km)にあり、2,223エーカーの敷地を占めている。計画ではアンテナシステムをより強力なものと置き換えることにしており、それに
伴い、局の設備全般の更新も行う。現在入札参加者を募集中で、入札希望者は米国東部標準時間7月22日12時までにUSAGMのDavid
Wallace氏(dwallace @
usagm.gov)宛に必要な情報を添えて申込み、許可を得れば8月5日及び6日の現地時間10:00より同中継局(住所はUmm
AL-Riman Abdaly Road 80,
Kuwait、入口に参集のこと)の見学を行うことができる。但し見学中の質問には答えられない。質問がある場合は8月12日までにDavid
Wallace氏宛に質問を送ること。(DXLD 1929)
◎TWRの「Silk Road送信機」稼働
Medium Wave NewsのエディターSteve Whitt氏によると、Trans World
Radioがキルギスタンに設置中だった「Silk
Road送信機」が完成し612kHzで6月10日の23:00前より電波を出し始めた。最初の送信の録音がhttps://www.twr.org
/news/twr-reopens-route-reach-millions-christ-silk-road/に掲載されている。ロシア
のVasily Gulyaev氏によると、送信機は国営のKyrgyz Radioと共用で09:00-21:00にはKyrgyz
Radioの放送が、その後休止があり22:57-01:30にTrans World Radioの中央アジア各国語の放送がある。(DXLD
1929) Bishkek送信所のKyrgyz
Radio第一放送用の612kHz、150kWの送信施設をTWRが約60万ドルで更新したものと思われます。なお従来からの1467kHzは別番組で
使用されています。カザフ語、ウイグル語、ウズベク語、ロシア語が使用されています。Silk Road送信機からの送信はTWR-Europe
and Camenaの管轄です。
◎Birinch RadioのAM放送は2波のみ
キルギスタンのKTRK Birinch
Radioは第二放送を09:00-21:30に短波4820kHz(15kW)で中継している。また第一放送は612kHzで09:00-21:00に
行われている。Birinch RadioのAM放送はこの2波を残すのみとなった。(WRTH July 2019 updates)
◎乱数局研究情報センター
カナダのSheldon
Harvey氏によれば、同氏らは世界の乱数局を研究するサイト「乱数局研究情報センター」(Numbers Station Research
and Information
Center、略称NSRIC)を立ち上げた。乱数局とそれに関連したスパイ行為に焦点を置いている。https://www.numbers-
stations.com 。(DXLD 1929)
◎Etonが「Elite」シリーズBCLラジオを発表
米国Eton社(旧Grundig)は新しいBCLラジオのラインアップとして「Elite」シリーズを発表した。Elite
Mini、Elite Traveler、Elite Executive、Elite
Fieldの各機種の他、最高位機種としてテーブルトップ型の「Elite Satellite」がある。Elite
Satelliteは旧Satelliteシリーズで米国では人気を博していたE1の後継機種である。EliteシリーズのBCLラジオは今秋(11月
頃)に登場する予定で既に予約販売が行われている。(DXLD 1929)
Ellite
Satelliteの予定価格はUS$400、主な仕様は以下の通り。選択度:7/4/2.5kHz、同期検波付、IFパスバンドチューニング付、二段階
AGC、1700メモリー、3ウェイチューニングシステム、大きさ:33.2×18.0×6.4cm、重量:1952g。
◎「Radio Survivor」サイト立ち上げ
カナダのSheldon Harvey氏によると、ラジオの過去、現在、未来に関するニュース・話題サイト「Radio
Survivor」が米国のMatthew Lasar、Paul Riismandel、Jennifer
Waits氏らによって立ち上げられた。短波放送から、FM、AM、衛星放送、インターネット放送まですべてのラジオ放送の話題を取り上げる。大学局、海
賊局、コミュニティー放送局にも焦点を当てる。URLはhttp://www.radiosurvivor.com。(DXLD 1929)
◎ラジオ写真のサイト
カナダのSheldon Harvey氏によると、13,564機種のラジオの写真を集めた「THE RADIO ATTIC’S
ARCHIVE」が古ラジオの販売店「Radio Attic」により公開されている。機種の中には「Radio
Attic」(https://radioattic.com/)で販売されているものもあるが、大半は熱心な収集家から提供されたものである。
https://radioatticarchives.com/ 。(DXLD 1929)
メーカー名から検索できます。日本製も数多く収録されています。
◎KTWRがDRM定期送信
オーストリアのChristoph
Ratzer氏によると、グアムのKTWRは8月5日より4方向の定期DRM放送を週に一日ずつ実施する。実施目的はDRM放送に最適なサーバーセッティ
ングの条件を見いだすことにあり、毎週異なったセッティングで放送する。番組は英語である。放送はA19シーズン中実施される。スケジュールは以
下の通り。
月曜 21:15-21:45 11580 90kW 285度 南アジア向
火曜 19:26-19:56 11995 50kW 165度 南太平洋向
水曜 19:26-19:56 11995 50kW 315度 中国向
木曜 19:26-19:56 11995 50kW 345度 日本向
(WWDXC TP 1391)
◎マルタもラジオ放送デジタル化へ
ロシアのAnatoly
Klepov氏によると、マルタは水冷式の新型送信機を導入し、ラジオ放送をDAB+方式でデジタル化して全土をカバーすることを決定した。DAB化は地
元のDigi B
Network社(2008年より放送のデジタル化に取り組んでいる)によって推進され、デジタルFM放送対応のカーラジオを近日中に販売する予定であ
る。(WWDXC TP 1391)
◎Polskie Radio長波で外国語放送
オーストリアのPaul Gager氏によると、Polskie
Radioは第一放送を中継している225kHzで、夏休み中2分間づつの外国語放送を実施する。放送波月-金曜で、毎日16:02、17:02、
18:02に英語及びドイツ語で2分間づつ行われる。これとは別にVatican
Radioのポーランド語放送の中継も毎日01:40-01:55に行っている。(WWDXC TP 1391)
◎ウズベキスタンの中波送信施設撤去
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、ウズベキスタンのTashkent近郊のSolnechny
Kuyoshli送信所(北緯41度17分29.49秒、東経69度8分8.45秒)にあった長波・中波(235mのアンテナ鉄塔2基等)は2019年2
月13日に解体撤去された。同国で中波・長波の送信が停止された2002年以降実質的に同送信所は使用されてなかった。同送信所からは長波
162Hzがかっては発信されていた。ドイツのWolfgang
Bueschel氏によると、かってはこの送信所と市内のもう一つの送信所(在Yashnobad区、北緯41度17分29.49秒、東経69度18分
24.70秒)から162、270、576、666、999kHzで放送が行われていた。もう一つの送信所も撤去されるのであろう。(WWDXC
TP 1391)
◎Bangkokの高出力中波送信所休止
Bangkok北郊のSaraburi送信所から行われていたRadio
Thailandの国内放送891kHz(1000kW)は送信機を新型400kWの更新する作業のため今後数ヶ月送信を休止する。(WRTH
J
uly 2019 updates)
◎UAEの中波放送廃止・変更
アラブ首長国連邦ドバイのAsianet
Radio(657、1539kHz、Malayaram語で放送)は放送を中止した。また同じくドバイのRadio Asia
Networkは周波数を1269kHz(現行200kW)から1476kHzに変更した。Ras Al KhaimahのVoice of
Keraraは1152kHz(200kW)の放送を停止した。(WRTH July 2019 updates)
すべてインド系の高出力中波局です。
Radio Asia Netwrokのロゴにも1476kHzが入った
◎Omegaman Radioが短波放送
宗教局Omegaman Radioが短波放送を行っている。A19スケジュールは次の通り。何れもWorld Harvest
Radioの送信所から行われている。
木曜 21:00-22:00 9930 Palau 100kW 318度 中国語
日曜 06:00-07:00 13700 Furman送信所 250kW 47度 英語
日曜 20:00-21:00 9965 Palau 100kW 345度 韓国語
なお日曜の英語放送の周波数は9月1日以降は11750kHzに変更される。
(Bulgarian DX blog 7/25) Omegaman
Radioはキリスト教系の宗教局で、URLはhttp://www.omegamanradio.com、連絡先E-mailは
omegamanradio @ protonradio.com。
キリスト経に反対する悪魔を退治するのガomegaman
出典の略称
DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
WRTH: World Radio TV Handbook
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