月刊短波2021年2月号(第3版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎WRTH B20 Updates発行
3版新規
World Radio TV Handbook 2021年版のB20
Updatesが発行された。http://www.wrth.comのUpdatesから「International
Updates」を選択し、pdf版を無料でダウンロードすることができる。なおWRTHについての読者アンケートも実施しているhttps://app.surveymethods.com/EndUser.aspx?8DA9C5DA8DCAD1D98Dにアクセスして回答を送って欲しい。(WRTH発行者
Nicholas Hardyman氏)
◎2-3月の国際ZOOMミーティング 3版新規
インドのIndian DX
Club Internationalは来る2月13日の「国際ラジオデー」にちなみ、同日の18:30-19:30にZOOMミーティングを開催する。参加希望者はhttps://forms.gle/dadkbqwMGHrHhQCx7から申し込む。ビデオメッセージは
idxc.internationa l@ gmail.comで受付ける。
米国の第34回Winter SWL
Festは2月26-27日にZOOMで開催される。参加料は$5.00(Paypalで送金)、参加希望者は2月15日までにhttp://www.swlfest.com/forums-events より申し込む。
2月に予定されていたEDXCのZOOMミーティングは3月に延期された。詳細が決まり次第発表する。(EDXC事務局 Chrissy Brand氏)
◎KTWR日本向けDRM放送を強化 ~2月13日より
2版新規
KTWRのAsia Broadcast Technical
Operations DirectorのMike Sabin氏からのメールによると、KTWRは来る2月13日(土)の放送より毎週土曜日の日本向けDRM放送の時間を1時間に拡張する。放送時間は20:30~21:30となる(従来は20:30-21:00)。周波数は9910kHz、送信出力は50kW(350度)である。従来英語のみの放送だったが、2月13日からは最初に日本語番組が放送されて、その後英語番組になる予定である。この2言語による放送を実施するため1時間への放送時間拡張が決まったものである。受信レポートのあて先は、ktwrdrm
@ twr.org。 (大阪府 影山敦久氏)
◎BRB Denge Welatが11530kHzに復帰
2版修正
クルド秘密局BRB Denge Welatは2月初旬から25mbの周波数を11540kHzから従来の11530kHzに変更した。変更部分は以下の通り。放送はクルド語。
15:00-22:00 11530 Grigoriopol 300kW 130度
22:00-00:00 11530
Grigoriopol 300kW 116度
00:00-01:00 11530 Issoudun 250kW 90度
(Ivo Observer 2/5) 他の12:30-15:00 7350 Issoudun 250kW 90度、01:00-07:00 9525 Issoudun 250kW 90度は変更なしの模様です。
◎MWLISTの視覚化
ドイツのNils
Schiffhauer氏は、有名なMWLISTの中波放送の部分を世界地図にプロットして視覚化した。その場所にある中波局を地図上から特定できる。
https://dk8ok.org/2021/01/02/seeing-is-believing-tableau-visualizing-mwlist/。(WORIG 1/2)
◎TV-DXの歴史ビデオ公開
米国のTim McVey氏によると、 Antique Wireless Associationの会員Robert
Lozier氏制作の「長距離TV受信の歴史」ビデオが公開されている。https://youtu.be/w51l-B4mXJo。WORIG
1/3) 米国におけるTV-DXingについて解説。最初には丑年にちなんでか「十牛図」などが出てきます。デジタルTV時代でもDXingは可能としています。
◎スイスではアナログFM放送が2023年初めに終了
英国のMike
Terry氏によると、スイスでは公共放送が2022年半ば、民間放送は2023年1月にアナログFM放送を全面終了することになった。これは当初の計画より2年早まって実行されるもので、以降はDAB+放送のみとなる。スイスでは2020年の調査ですでに人口の13%しかアナログFM放送を聞いておらず、DAB+放送の聴取者は2015年に比べて22%増加していることがその背景にある。スイスの通信省(OFCOM)は567万ドルを投じてFM放送の終了周知を行うことにしている。原記事はhttps://www.swissinfo.ch/eng/switzerland-to-pull-plug-on-fm-radio-by-2023/46260292を参照のこと。(WORIG 1/4)
◎中央人民広播電台で習近平思想学習番組
台湾在住のAlan
Davis氏から受け取った情報では、中国の中央人民広播電台は新年になってからカザフ語の第17放送とウイグル語の第13放送で、18:00-19:00、00:00-01:00(再放送)に「新時代新征程」(新しい時代の新しい旅)と題する習近平思想学習番組を開始した。年初だけの番組か、恒久番組かは不明。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)
◎AIR国際放送に英語ニュース
英語番組がなくなったAll India Radio External
Serviceに1月8日から英語ニュースが出現した。17:30-20:30に9950kHz(Delhi 100kW
342度)で行われている南アジア向ウルドー語放送の後、20:30-20:40に同一周波数で放送されている。(Ivo Observer 1/8)
◎雲南人民広播電台が新英語ID
米国のRon Howard氏によると、中国の雲南人民広播電台は6035kHzの放送で新しい英語ID「Yunnan Radio
International」を使用している。1月10日にモニターしたところ、19:00、19:30、19:43、20:00に英語・中国語のIDが出た。(WORIG 1/10)
◎Encore - Classical Musicの最新スケジュール
英国 「Encore - Classical Music」(Radio Tumbril、http://www.tumbril.co.uk)のBrice Avery氏によると、同局の最新スケジュールは以下の通りである。
土曜 20:00-21:00 6070 9670 Channel 292 欧州向(本放送、以下は再放送)
日曜 10:00-11:00 5850 5850 5010 WRMI 北米・中米向(9455kHzより変更)
月曜 02:00-03:00 9670 Channel 292 欧州向
月曜 07:00-08:00 3955 Channel 292 欧州向
月曜 12:00-13:00 5950 WRMI 北米向
火曜 22:00-23:00 15770 WRMI 欧州・北米東部向(木曜から変更)
木曜 12:00-13:00 5800 WRMI 南米・カリブ海・米国向(放送されない週がある)
土曜 05:00-06:00 6070 Channel 292 欧州向
受信報告に対してはeQSLを発行する。
(WORIG 1/8)
◎ROCV局6200kHzで放送再開
スペインのManuel Mendez氏によれば、ベネズエラのRadio Onda Corta Venezuela(ROCV 在El Tigre)はこのほど6200kHzで放送を再開した。同局は6200kHzないしは7375kHzで放送を再開すると同局のオーナーGregorio
Kina氏が発表していた。6200kHzの放送23:00頃に出ているのをBonaireのリモートSDRやメキシコでの直接受信で確認した。Kina氏は目下アンテナの調整を実施中とのことである。(WWDXC TP 1543)
◎2020年のボリビア局事情
ドイツのHansjoerg Biener博士、デンマークのAnker Petersen氏によると、ボリビアの短波局で2020年にアクティブであったのらしいは以下の局である。
3310kHz Radio Mosoj Chaski,
Cochabamba;欧州では年間を通じて受信できた。WRTH2021によれば放送時間は18:00-22:00及び06:00-10:00、インターネット放送は14:00-17:30及び02:30-06:30とされている。URLはhttps://www.mosojchaski.orgだが、インターネット放送は聞こえない。
5952.5kHz Radio Pio Doce de Siglo Veinte,
Llallagua;2020年になって南米のDXerから放送を再開したことが伝えられたが、北米・欧州では聞こえた報告がない。5950kHzに
WRMIが出ていることにもよる。http://www.radiopio12.com.bo上ではCochabamba、Oruro、Siglo
Veinte各局の番組を聴くことができる。Siglo
Veinte局のインターネット放送時刻はWRTH2021に記述されていないが、17:30-11:30にスペイン語、ケチュア語、アイマラ語、その他の現地語で行われている。
6135kHz Radio Santa Cruz, Santa Cruz de la
Sierra;2020年下期に受信例が報告されている。ブラジルのRadio
Aparecidaと同一周波数なので注意。WRTH2021によれば放送時間は20:00-11:00である。インターネット放送はhttp://www.irfabolivia.org/category/comunicacion/radio-santa-cruz上からAM及び
FM放送へのリンクがある。
5935kHz Radio Jatun Ayllu Yura(La Voz de los Ayllus);2020年7月初めに再開したと伝えられるが、物議の的となっている。
(WWDXC TP 1452)
◎インドの大短波送信所が続々と閉鎖に
インドのJose Jacob氏によると、All India Radioの海外向短波送信所が続々と閉鎖されている。最近閉鎖されたのは以下の3送信所である。
Aligarh 250kW、Goa Panaji 250kW、Chennai 100kW。
(WWDXC TP 1452)
◎ペルーのRadio Logos復活
ドイツのHansjoerg Biener博士によると、ペルーのRadio
Logosが2020年10月より4810kHzで復活し、ペルー国内やラテンアメリカ諸国で受信されている。但しMartinique島から出ていると思われる強力なSTANAG信号が4812kHzにいて混信する。同局のwebサイトはhttps://radiologoschazuta.com、facebookはhttps://www.facebook.com/Radio-Logos-4810-Mhz-Chazuta-501777529885017である。(WWDXC TP 1452) URLからもfacebookに飛びます。
放送局とスタッフ (同局のfacebookより)
◎ベネズエラRadio Rumbosが創立71周年
ベネズエラのRadio Rumbos(YVLL 670kHz)は2020年12月1日で創立71周年を迎えた。この局は「Gigante
Rumbos」ないしは「Radio Rumbos 670 AM」と呼ばれており、同国にニュース、トークショー、娯楽を伝え続け「La
Emisora de Venezuela」の別名もある。放送は1949年12月1日に、地元紙「La Religión」の発行人であったMaría
Pellín氏により、首都Caracasの中心部にあるJunínビル内のスタジオで開始された。第一声は「Desde Caracas,
Venezuela, patria del Libertador Simón Bolívar, transmite Radio Rumbos,
una voz valiente en el cielo de
América」であった。同局が1959年に開始した「Noti-Rumbos」と呼ばれるニュース番組は、2人のアナウンサーがマリンバの響きに載せて交互にニュースを伝えるもので、現在も人気を博している。短波の4970、9660kHzを使用していたこともあったが、現在は670kHz・100kWの中波で全土をカバーしている。(Arctic Radio Club
mv-eko 1/11 via WORIG) 20世紀には4970kHzで日本でも受信されていました。
20世紀のBCLには懐かしい局名だ!
◎Dayton Hamvention今年は中止
米国のStephen Michael Kellat氏によると、2021年のDayton
Hamventionは、新型コロナウイルス蔓延の中止されることが決まった。オハイオ州ではワクチン投与が開始され、1月11日までに2.61%の住民が投与を受けたが、予定時期の5月にどれだけの抑制効果が得られるかが不明であるため。(WORIG 1/11) 5月21-23日にオハイオ州Daytonで開催予定でした。
◎BBG/USAGM Watchが発行打ち切りに
英国のMike Cooper氏によると、米国の旧BBG(Broadcasting Board of
Governors)、現在のUSAGM(US Agency for Global
Media)のOBらによってメディアの自由、ジャーナリストの権利を守る立場から組織を監視・批判するために発行されてきたBBG
Watch、USAGM
Watchが2020年12月23日を以て発行を停止する。トランプ政権による混乱が収束される目処がつき、組織を放逐されたが再び復帰する人材が増えてきたのがその理由とされている。詳しくはhttps://bbgwatch.com/bbgwatch/bbg-usagm-watch-ends-its-publication/を参照のこと。(WORIG 1/11)
◎キプロスの送信所現況
フランスのMichel Fremy氏によると、キプロスに過去3つあった大送信所の内、BBC東地中海中継局とUSAGM(VOA及びRadio
Sawaが使用した)の設備はすでに撤去されたが、MC Doualyia(Radio Monte Carlo
Cyprus)が使用していた中波送信設備は現在も残存しており、送信所の所有者であるTrans World
Radio(TWR)が希望すればいつでも再稼働は可能ではある。TWRはキプロスの森林省に買い取りを打診している模様だが、不調に終われば2月には解体工事に着手することになる。(WORIG 1/13)
◎新型コロナ対応の評価でAIR職員とPrasar Bharatiが対立
英国のMike Cooper氏によると、All India Radio(AIR)の上部組織であるPrasar
Bharatiは、インドで新型コロナウイルス対応のロックダウンが行われた2020年春の期間中、All India
Radioの放送が途切れたことは1回もなく、番組内容にも何ら影響を及ぼさなかったと結論した。これに対してAIRの職員や組合は事実に反すると反発している。実際には多くの臨時職員が職を失いそのままの状態である。海外放送は一時全面停止して現在も完全には回復していない。国内向FM放送は途切れはしなかったが、番組編成や内容を変更しており、これらもまだ完全に元に戻ってはいないとしている。原記事はhttps://timesofindia.indiatimes.com/india/air-rjs-refute-prasar-bharatis-claims-that-no-station-has-been-shut-down-during-covid-19-lockdown/articleshow/80263958.cmsを参照のこと。(WORIG
1/14)
◎AIRのExternal Serviceが復活 3版追加
米国のRon Howard氏によると、2021年1月15日よりAll India
Radioは試験放送ベースで、海外向放送をほぼ復活させた。海外放送は2020年3月24日に新型コロナウイルスのために一旦停止され、復活後も削減さ
れた状態が続いていた。
インドのAlokesh Gupta氏によると、AIRの海外向放送は1月26日より正式に全面復活する。海外向放送は2つの近隣向サービス(NSⅠ、NSⅡ)と世界サービス(WSⅠ、WSⅡ)の4サービスで形成される。
復活後のスケジュールは以下の通り。送信所名 K:Kingsway、B:Bengaluru。
NSⅠ
12:00-13:00 バルチ語 9950 K
16:45-17:45 ダリ語 11560 K
17:45-18:30 パシュトン語 11560 K 17830 B
23:30-00:45 パシュトン語 9950 K 11560 B
22:00-24:00 シンハリ語 15030 B
22:30-23:30 ダリ語 9950 K 11560 B
NSⅡ
11:45-12:45 ビルマ語 15030 B
13:00-14:00 ネパール語 11740 K 15030 B
15:15-15:45 シンハリ語 11560 K
18:00-19:00 ネパール語 9950 K
WSⅠ
08:45-10:15 中国語 13695 B
10:30-11:30 インドネシア語 13695 B
11:45-12:30 タイ語 13645 B
14:00-15:00 アラビア語 15030 B
19:45-21:00 チベット語 11560 K
21:15-22:15 スワヒリ語 15030 B
01:15-02:30 ペルシャ語 9620 B
02:30-04:30 アラビア語 9620 B
WSⅡ
18:45-19:45 ロシア語 17830DRM B
04:30-05:30 フランス語 9620DRM B
(WORIG 1/14)
インドのJose
Jacob氏によると、https://qsl.net/vu2jos/es/time.htmに最新スケジュール全体を掲載している。(WWDXC TP 1455)Ivo Ivanov氏によれば1月27日にはほぼ出ていなかったが、2月に入り順次出てきており2月9日にはほぼ出揃ったとのことです。NSはNeighborhood
Service、WSはWorld
Serviceの略でしょう。送信所はKingsway、Bengaluruのみに集約されています。既報のように英語は消滅しています。
◎AWR WavescanがQSL収集サービス
AWR WavescanのAdrian
Petersen氏によると、北米の有名なDXerの中には自分たちが集めたQSLカードやレターが死後失われてしまう懸念を持っている人が結構いる。
Wavescanではこの問題に対応したいと考えている。米国での新型コロナウイルス流行が収束し、郵便物の汚染の恐れがなくなった時点で、QSLカード
やレターの寄贈を受け付ける。寄贈されたカード類は公開することを考えている。現在は約10万枚のQSLカード類を保管しているが、今後集められるものを含めて永久保存を目的とした保管庫を新設するつもりである。(WORIG 1/14)
◎2月13日は「世界ラジオデー」
英国のMike
Terry氏によると、来る2月13日(土)はUNESCOの「世界ラジオデー」である。これは2011年に提案され、2012年から正式に採用された国際的なイベントデーである。2021年は国際ラジオデー設定10周年に当たり祝賀行事が計画されている。詳しくは
https://en.unesco.org/commemorations/worldradiodayを参照のこと。(WORIG 1/14)
◎RNZPが周波数変更 3版追加
Radio New Zealand Pacificは1月14日より、周波数変更を以下の様に行った。Rangitaiki送信所、50kW、325/35度。
14:59-16:58 13730 (11725kHzより変更)
16:59-18:58 11725(14:59-18:58より変更)
(Ivo Observer 1/19) 太陽活動回復によりMUFが上がってきたため、日本での13730kHzの信号は安定しています。広島の隠塚明氏は1月14日にいち早く気づかれたそうです。
2月13日よりは夜の放送の周波数も変更した。
18:59-21:58 9700 (月-金は325度、土・日は35度) (11725kHzからの変更)
(Ivo Observer 2/13)
◎Michael Pack USAGM会長辞任 ~米国政権交代
1月20日に就任した米国バイデン大統領は、直ちにUSAGM会長Michael
Pack氏に辞任を勧告し、同氏は「不当勧告」とのメッセージを残し同日辞任した。Pack氏は前トランプ政権より保守派メディアからUSAGM(US
Agency for Global
Media)会長として昨年6月に送り込まれ、配下の各組織の長やベテランの職員を次々と罷免・解雇して、メディアの親トランプ化を推進していた。しかし強引なやり方に反発も強く、議会からは召喚状を出され、解雇された従業員からは訴訟を起こされていた。また言論の自由侵害、資金の私的流用等の批判も受けていた。配下最大の機関であるVOAの局長には新たにKelu Chao氏が任命された。Kelu
Chao氏はVOAに20年以上(政府機関には40年)在籍し、香港支局長、中国語放送課長、東アジア部長を歴任したベテランで、Pack氏に対する訴訟
では氏が番組内容にも干渉したと証言した。(voanews 1/20)
Michael Pack氏の辞任に伴い、Pack氏から12月に再任命を受けたばかりのVOA局長Robert
Reilly氏は側近とともに格下げとなった。Robert
Reilly氏がVOA局長から格下げになったのはこれで2回目(しかも1年間で)で、VOAの歴史上初めてのことである。また同時にMiddle
East Broadcasting Networks、Office of Cuba
Broadcastingの局長も交代した。バイデン政権は早急にすべてのUSAGM及び放送機関の人事を確定し機能を正常化したいとしている。またPack氏が1月19日に任命した保守的なUSAGMの審議委員も交代させる予定である。(voanews 1/21)
◎Oromia National Mediaは更に周波数変更!
ブルガリアのIvo
Ivanov氏によると、IRRSより1月13日より9555kHzから9835kHzに変更して出ることになっていたOromia National
Mediaは更に周波数を変更し、9830kHzで出ている。現在のスケジュールは火・木・日曜の01:30-02:30 9830
Kostinbrodである。英国のAllan
Pennington氏によると、同局のfacebookには9835kHzと記載されているが、英国でも9830kHzに出ているのが確認できた。
(WWDXC TP 1453)
◎RFI Issoudun送信所より船舶向DRMデータ通信試験
ベルギーのMichel Fremy氏によると、Radio France
Internationalは1/11より、Issoudun送信所から「DRMCAST」と呼ばれる船舶向DRMデータ通信の試験を行っている。これは
HFCCに未登録の周波数、時刻で行われる。
スケジュールは次の通り。
22:00-02:00 7405、21:00-24:00 9900、23:30-00:30 15285、00:00-00:30 9905、08:00-09:000 5875。
(WWDXC TP 1453) 短波を低速WiFi(正に究極の「WiFi」ですが!)として直接使う方法ですね。
◎ロシアではRFE/RL活動禁止に
ロシア政府はRFE/RLを「外国の手先機関」と認定し、膨大な罰金と活動停止を通告した。これによりロシア国内ではソ連の崩壊以降初めてRFE/RLの取材活動が全面的に禁止され、職員は逮捕されることになった。(RUS-DX 1/24 via WORIG)
◎アイルランドに”Laser Hot Hits”誕生
アイルランド内の秘密送信所より「Laser Hot
Hits」が1月24日より出ている。放送開始は21:00、周波数は6280kHz(パラで6205kHz)、出力200Wである。放送は英語で、欧州西部向。(WORIG 1/24) 英国の放送局で、URLはhttp://www.laserhothits.co.uk/。
◎CRI国内向「環球資訊広播」の最新周波数
中国国際放送(CRI)の中国語「環球資訊広播」(CRI NEWS Radio)は2021年1月21日現在中国国内向に以下の周波数で放送されている。
FM/AM
北京 FM 90.5MHz AM 900kHz
天津 FM 105.4MHz
重慶 FM 91.7MHz
忻州(山西省) FM 98.1MHz
広州(江門鶴山送信所) FM 107.1MHz
中山(広東省) FM 107.1MHz
珠海(広東省) AM 702kHz
海口(海南省) FM 104.4MHz
烏魯木斉 AM 1008kHz
短波(喀什送信所)
13810kHz 20:58-22:57
11790kHz 20:58-23:00
原記事はhttp://blog.sina.com.cn/s/blog_7ae04bef0101ecls.html。
(psy247的博客 1/21)
上記の送信所の内Google Map等で確認できるのは以下の通りである。
北京 国家広播電視総局(NRTA)第491送信所 北京市朝陽区双橋 北緯39度53分8秒99 東経116度34分37秒47
https://goo.gl/maps/fZTWhaGppfdURPen9
https://www.bing.com/maps?osid=2b765fb7-bb50-47e6-8dfc-
5431000d754c&cp=39.886089~116.574411&lvl=17&style=h&v=2&sV=2&form=S00027
珠海 広東第909送信所 珠海市香州区科技二路 北緯22度22分57秒44 東経113度33分25秒85
https://goo.gl/maps/8B4KuUrqreWhacBh9
https://www.bing.com/maps?osid=213ca07a-66e6-4baa-b734-cc5b07a4316b&cp=22.382457~113.556775&lvl=18&style=h&v=2&sV=2&form=S00027
この送信所からは中央人民広播電台の756/1215kHz、珠江教育広播電台の1062kHzも送信されている
烏魯木斉 新疆第6501送信所 烏魯木斉市沙依巴克区桃園路 北緯43度48分36秒43 東経87度34分55秒23
https://goo.gl/maps/emoLsrjrehRVfghy7
https://www.bing.com/maps?osid=e6621f13-5bef-42fc-8842-4b0eef22e087&cp=43.810443~87.581828&lvl=19&style=h&v=2&sV=2&form=S00027
喀什 喀什叶城県薩依巴格郷
https://goo.gl/maps/E8iV6kwPfnjpo23EA
https://www.bing.com/maps?osid=1e4acb6b-de40-434a-
9136-8dc31397473a&cp=39.362324~75.738703&lvl=14&style=h&imgid=4e4c19ea-8848-4a2d-a4e2-438f7efb2822&v=2&sV=2&form=S00027
(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)環球資訊広播のURLはhttp://newsradio.cri.cn、喀什送信所の位置はHFCCに登録された緯度経度(喀什市中心部)とは異なります。
北京のFM90.5MHzがメイン周波数となっている
◎リトアニアのRimantas Pleykis氏死去
Christian Milling氏によると、有名なリトアニアのラジオ企業家Rimantas
Pleykis氏が1月24日に死去した。64歳の若さであった。氏はソビエト時代に最初の民間放送局Radio
M1を開設し、現在1386kHzで放送中のRadio Baltic
Wavesの創業経営者としても著名であった。2000年代初めには同国のSitkunai送信所の短波送信設備強化にも尽力し、同送信所に北米向ビームアンテナを設置した。またソビエト時代のジャミング研究者としても著名で、関連する著書やビデオもある。
英国のAllan Pennington氏によれば、Rimantas
Pleykis氏は1957年11月25日、リトアニアの首都Vilniusに生まれた。Vilnius大学でジャーナリズムを学び、その後同大学講師となった。Radio
M1をソビエト時代末期の1989年に立ち上げ、この局が後に「Radiocentras」となった。1996-2000年には新生リトアニア政府で情報通信大臣を務めた。2008年にフィンランドで開催されたEDXC会議の後、氏は英国から参加したPennington氏らをSitkunai送信所への見学ツアーに案内するなどDXerとの交流も行った。(WORIG 1/26)旧ソ連のジャミングについて記述した著書が有名です。
Rimantas Pleykis氏 (sputnikより)
◎2月1日Channel 292からの特別放送
米国のBill Tilford氏によると、同氏の運営する「From the Isle of Music」と「Uncle Bill’s Melting Pot 」は2月1日に放送開始10周年を記念して、Channel 292より特別放送を予定している。
From the Isle of Music 2/1 10:00-11:00 3955 6070 9670 (9670kHzは南アジア向ビームを強くして運用)
2/1 12:00-13:00(再放送) 3955 6070 9670 (9670kHzはアフリカ向ビームを強くして運用)
Uncle Bill’s Melting Pot 2/1 11:00-12:00 3955 6070 9670 (9670kHzは南アジア向ビームを強くして運用)
2/2 13:00-14:00 3955 9670 (9670kHzはアフリカ向ビームを強くして運用)
(WORIG 1/26)
◎フィンランドJari Savolainen氏死去
ARC mv-eko 1/25によると、フィンランドの有名DXer Jari
Savolainen氏が去る2020年10月31日に、同国Kouvola近くのコテージで急死していたことがわかった。68歳であった。同氏は1951年12月12日生まれで、RealDXのメンバーとして長らく活躍していた。特に世界の言語識別に長じており、音質が悪い短時間の受信でも正確に識別できた。氏が初めてFinnish DX
Associationに入会したのは1966年であり、54年以上はDXerとして活躍していたことになる。本業は船舶無線技師で、若い頃は世界中を航海していた。その後は地元Kouvola市警察の通信インストラクターをしていたが、視力が衰えたため1990年代初めに引退していた。引退後は短波受信に専念するようになり、衰えた視力を補うためにコンピュータ画像を超大型のスクリーンに投影していた。晩年はSNSも活用してDX界に貢献し、息子のSamiも父を見習ってDXerになった。氏のWORへの最終投稿は2020年8月27日、RealDXへは死の8日前の2020年10月23日であっ
た。フィンランドや世界のDX界に足跡を残した幸せな一生であった。(WORIG 1/26) 小生がJSWCに入会したのも1966年でした。
◎「ラジオ受信バイブル2021」発行
三才ブックスより「三才ムック」のシリーズとして、ラジオ受信ファン向の「ラジオ受信バイブル2021」が発売された。内容は、●カラー企画: HRD-737「BCL」の可能性を探る!、YAMAHA CRX-N470使用レポート、ハイエンドBCLラジオ対決 H501 vs
ATX-909X、●第1章 実験・知識編:海ほたるで受信実験敢行!、ラジオ日本のワイドFMはどこまで飛んでいるのか!?、ラジオEスポ受信術、新潟
県縦断ラジオ受信調査、放送対象地域によるラジオ局の種別、FM保管中継局解体新書、NHK第二・熊本局はどこまで聞こえるのか?、隣県のワイドFMが受信できる環境を整えよう!、海外の通販サイトでラジオを買ってみました、旧アナログテレビアンテナでFMラジオを改訂受信、デジタルラジオ放送DAB+受
信体験記、返信率向上の研究~効率的QSL獲得術、2020 BCLニュース、●第2章
改造工作編:ER-C57WRパワーアップ改造、FMステレオデスクトップラジオの製作、ラジオ魔改造、しゃべらなくても操作できるradiokoラジオの製作、●第3章
機材編:非同調型ループアンテナYouLoop使用レポート、AM/FMラジオベストバイ、水害向け防災ラジオ4選、ラジオを購入するには?、現行ラジオ4機種+ICF-7600GR徹底比較実験、EX5狂想曲、SKYWAVE SSB使用レポート、PAL
BTを徹底的に試す、広帯域受信機IC-R30ラジオ放送受信の実力は?、ワンセグTV音声対応ラジオどちらが買いか
XDR-56TV対RF-U180TV、現行ラジオ使用レビュー(9機種)。記事は書き下ろし+過去にラジオライフ、ラジオマニアに掲載された記事の再掲で構成されている。A5版178ページ、定価1,430(税込)。Amazonジャパン、ヨドバシでは配送料無料。
表紙はTecsunH501
◎「QSL:How I Traveled the World and Never Left Home arrived」発行
Chrissy Brand氏によると、米国ケンタッキー州在住のDXerであるRonald W.
Kenyon氏がQSLの取得と自分のコレクションについて記述した「QSL:How I Traveled the World and Never
Left Home
arrived」(QSL:いながらに世界を旅する方法)が発行された。放送局の他、ハム局のQSLカードにも言及している。最初の章では短波放送の楽しみとQSLの意義について解説している。
放送局については78カ国からの107枚のQSLカードが紹介されている。年代は1950-60年代のものが多く、もう消滅してしまった局のものも沢山ある。また放送局からの手紙の章もあり、南極にいた英国の気象学者とウルグアイの放送局を通じて連絡をとったエピソード等が掲載されている。英語版だが出版は欧州向がポーランド、北米向がコロンビアで行われている。159ページ、価格は送料別でUS$31.5である。(EDXC facebook) 米国Amazonから購入可能です。
◎海賊局Radio Carolineの創始者の一人Christopher Moor氏死去
英国のMike Terry氏によると、1960年代にRonan O'Rahilly氏とともに、欧州初の本格的短波局Radio
Carolineを立ち上げたChristopher Moor氏が死去した。80歳であった。氏はデンマークからフェリーに使用されていた船舶「MV
Fredericia」を調達し、アイルランドのGreenoreでこれを海賊放送船「Mi
Amigo」に改造した。そして英国の海賊局としての初めてのアナウンス(正確にはSimon Dee氏に続いて第二声目)を1964年のイースター前日の3月28日に自ら発した。その内容は「This is
Radio Caroline on 199, your all-day music
station」であった。この時最初にかけられた音楽はRolling Stonesの「Not Fade Away」であった。(WORIG
1/28) 氏は1941年に米国で生まれましたが、幼い時代に英国に移住しました。199というのは波長199mのことです。波長199m、則ち1520kHzの中波で最初は放送していました。当時の英国はBBC以外の放送は行われておらず、ロック音楽は放送ではあまり流されませんでした。小笠原孝氏によればこの話は英国で映画化され、2009年に「The
Boat that
Rocked](邦題[パイレーツ・ロック])として日本でも公開されたそうです。映画では船の長さや設定年が上記とは若干異なって設定されています。当時BBCではポップ音楽は1日45分以下に規制されていたらしいです。
◎The Shortwave Propagation Handbook第4版発行
1991年に発行されて以来定評のある「The Shortwave Propagation Handbook」の第4版が2月15日に米国CQ
Communications社より発行される。「The CQ Shortwave Propagation Handbook
」と題された第4版には旧版になかった最新の知見が取り入れられ、図版はすべてカラーとなっている。実践的な伝搬予測に主眼が置かれており、短波に関連する趣味や職業の人には大変役立つ参考書となる。著者はCarl Luetzelschwab(K9LA)、Theodore J.
Cohen(N4XX)、George Jacobs(W2ASK)、Robert B.
Rose(K6GKU)の4氏である。冊子版はA4変版208ページである。他にCD版もある。価格(送料別)は冊子版US$42.94、CD版が
US$32.95、冊子版+CD版がUS61.95である。(CQ Communications 1/28)
◎WRMI 4980kHzを9455kHzに変更 ~RAE日本語の周波数変更? 3版追加
WRMIは1月28日以降Okeechobee送信所第5送信機の周波数を4980kHzから9455kHzに変更する。それにより以下の放送の周波数が9455kHzに変更される。出力は100kW、ビームは285度でメキシコ方面を向いている。
10:00-16:00 Supreme Master TV 英語
16:00-17:00 Family Radio スペイン語
火-土曜 17:00-18:00 RAE 日本語
日・月曜 17:00-18:00 WRMI
火-土曜 18:00-19:00 RAE 中国語
日・月曜 18:00-19:00 WRMI
19:00-20:00 Supreme Master TV 英語
20:00-10:00 Brother Stair TOM 英語
(Ivo Observer 1/28)
2月10/11日には同じ番組が4980kHzでも24時間出ていた。(Ivo Observer 2/11) 2月初旬現在確認できていません。
◎Hope Radioの暫定スケジュール
Palau送信所からのHope Radioは現在Angel4、Angel5送信機より以下の暫定スケジュールで出ている。出力は100kW、放送は英語。
Angel4からの送信 15680kHz(東南アジア向 270度)日曜 10:10-11:15 土・日曜 17:00-18:35
Angel5からの送信 9965kHz(北東アジア向 345度)月-金曜 17:00-17:35 土曜 17:00-18:35 日曜 17:00-20:05
Angel3送信機もPalau送信所にあるが、運用開始日は決まり次第発表する。
(Ivo Observer 1/30) s/off時刻は若干遅いです。
台湾RTIからの春節年賀状 今年の春節は2月12日
出典の略称
WORIG : World of Radio io group
SRSB: Shortwave Reception from Sofia Bulgaria
WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
WRTH FB: World Radio TV Handbook facebook
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