月刊短波2021年5月号(第4版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎海峡之声広播電台の短波一時休波 4版新規
中国福建省の海峡之声広播電台は送信機メンテナンスのため短波放送(新聞広播4940kHz、閩南語広播4900kHz)を一時停止する。停止期間は5月16日~7月13日で、7月14日より元通り送信する。短波放送停止期間は新聞広播は中波の666kHz、FM90.6MHz(福州地区)、閩南語広播は中波738kHz、97.8MHz(廈門地区)で受信することになる。元記事はhttps://cahcn.github.io/posts/2021-05-16-Voice-of-Strait.html。(Cahcn自留地 5/16)
◎朝鮮の声一時夜の日本語放送25mbの周波数をQSY 4版新規
ドイツのArnulf
Piontek氏が、5月19日日本のリモートSDRで確認したところ、16:00-21:50に行われている朝鮮の声日本語放送の11865kHz(球場送信所)が12015kHzに変更されていた。他の短波の周波数9650kHz(球場送信所)、6070kHz(江界送信所)は不変。(WORIG
5/19) 5/19夜の放送は12015kHzで出ていましたが、アナウンスは11865kHzのままでした。5/20朝の放送、5/20夜の放送は11865kHzに戻っていましたので誤送出と思われます。
◎FRS Holland5月24日に特別放送 4版新規
FRS
Hollandは来る5月24日の00:52-05:05に7700/5790/3920kHzで特別放送を実施する。特別放送では1970年代の音楽、ラジオ関連の話題、今年3月以降届いた手紙の紹介が行われる。受信報告やコメントは郵送ではP.O.Box
2702 in 6049 ZG Herten, the Netherlands (印刷されたQSLを発行)、E-mailでは<frs @
frsholland.nl>へ。優秀ナコメントにはCDや記念冊子も送られる。寄付はPaypalでも受付ける、送り先は前述のメルアドと同じ。(FRS
Holland 5/12)
◎WRTHがA21 Full Schedules Update発行 3版新規
World Radio TV HandbookよりA21スケジュールの全容を記述したA21 Full
Schedules
Updateが5月10日発行された。全体で80ページあり、国際放送の国別スケジュール、秘密放送のターゲット地域別スケジュール、国際放送送信サイト表、DRM国際放送、宗教放送クロスレファレンス、言語別スケジュールが改定されている他、A21国際放送周波数表も掲載されている。pdf形式でhttp://www.wrth.com/_shop/?p=7147より無料でダウンロード可能である。(赤林)
◎Telstar-RadioがNauen送信所から短波放送 3版新規
ドイツのStudio52-Radioグループに属するTelstar-Radioがドイツ政府よりNauen送信所の短波放送設備から放送する許可を取得した。最初の放送は来る5月22日(土)の20:00-23:00に6045kHz(100kW)で欧州西部向に行われる。言語は英語、ドイツ語、オランダ語で、旧オランダ海賊局の「のり」で各国のなつかしい音楽を放送する。連絡先はpuntenelli
@ hotmail.com。(BDXC Communication May via WORIG
5/8) 原情報はhttps://studio52radiogroup.jimdofree.com/を参照して下さい。
◎中国におけるFM DX記録を公開 3版新規
中国のDXerによる2013-2021年におけるFM
DXingの記録が公開されている。https://gitee.com/bcler/fmdx/raw/master/FMDX_List_Cahcn.pdf(中国語)。(Cahcn的自留地
5/7)
◎アルゼンチンRAEの公式スケジュール 3版新規
英国のDave
Kenny氏によると、アルゼンチンRAEはfacebook上に公式スケジュールを発表した。新型コロナ蔓延のためスタッフは現在も在宅勤務を継続しており番組は週1~2回分しか制作できない状況である。すべてWRMI中継。
英語 木11:00 5800 北米向
日本語 木・土17:00 9455 北米・アジア向
中国語 木・土18:00 9455 北米・アジア向
ポルトガル語 水11:00 5800 南米向
イタリア語 土11:00 5800 北米・欧州向
ドイツ語 火・金01:00 7780
北米・欧州向
フランス語 金11:00 5800 北米・欧州向
上記以外の時間についてSDRで確認したところ再放送や音楽を流していた。
(BDXC Communication May via WORIG 5/8)
◎ロシアで短波SSTVの実験 2版新規
ロシアNizhny Novgorodにある電波物理研究所(НИРФИ:Научно-исследовательский
радиофизический институт)は来る5月7日に短波によるSSTV送信の実験を、150kW送信機、144本のダイポールアンテナを使用して実施する。予定時間は17:00-18:00、22:00-23:00で、周波数は4300、5227、5828kHzであるが、伝搬状況によっては変更される可能性がある。送信モードはFMによるSSTV、帯域幅は5kHzである。信号はRobot36というAndroid用ソフトで復調できる。使用予定送信機はPKV-250である。受信報告はНИРФИにメールで送って欲しい。今後3基のPKV-250送信機を組み合わせて750kWで送信する予定もある。元記事はhttps://vk.com/dxing?w=wall-3271973_5703。(RUSDX
5/2 via WORIG 5/2)
НИРФИのURLはhttp://www.nirfi.unn.ru/、E-mailはrf
@ nirfi.unn.ru、宛先は603950, г. Нижний Новгород,
ул. Большая Печерская, д. 25/12a。
◎BBC WS新番組表を配布 2版新規
英国のAlan Roe氏によると、BBC World ServiceはA21シーズンより地域別番組表の配布を再開した。以下からダウンロード可能である。
アフリカ中部西部向 http://downloads.bbc.co.uk/worldservice/schedules/west-centralafrica_audienceguidetolistening.pdf
アフリカ東部南部向 http://downloads.bbc.co.uk/worldservice/schedules/east_southernafrica_audienceguidetolistening.pdf
中東向 http://downloads.bbc.co.uk/worldservice/schedules/middleeast_fsu_audienceguidetolistening.pdf
東アジア向 http://downloads.bbc.co.uk/worldservice/schedules/eastasia_audienceguidetolistening.pdf
南アジア向 http://downloads.bbc.co.uk/worldservice/schedules/southasia_audienceguidetolistening.pdf
(WORIG 5/1) 各国別の短波放送以外の聴き方も記述されています。日本では大阪のFM Cocolo
76.5MHz(音楽番組)、Usen440のE-17が記述されています。ビルマや中国については記述がありません。
◎Asian
DX Review5月号発行 2版新規
Indian DX Club
Internationalは「Asian DX Review」の5月号を発行した。今月号の巻頭特集は「ATA - The Indian Standard
Time & Frequency Station」である。全23ページで、同クラブのHP(https://idxci.in/)よりダウンロードできる。(赤林)
◎「TV-FM受信ガイド」2021年版発行 ~pdf版は無料ダウンロード
「VHF-DX blog
~海外FMを聞く」(http://fmdx.blog81.fc2.com/blog-entry-38.html#more)によると、VHF-DX専門のサークルJVUDXC(Japan
V・UHF DXers
Circle)では、2021年版の「TV-FM受信ガイド」pdf版の無料公開を行っている。同クラブは毎年、前年の受信結果をまとめた「TV-FM
受信ガイド」シリーズを発行しているが、諸事情により冊子での発行は2011年で停止しており、2012年以降はpdf版で発行している。同誌は一般へのVHF-DXの普及を目的に、JVUDXC会員以外にも無償で配布されている。希望者はhttp://fmdx.blog81.fc2.com/blog-entry-38.html#moreに記載された要領で、https://firestorage.jp/download/4ac6e04cbf2ffab5cbf97592e402b699acf3298cよりダウンロードを行う。韓国、北朝鮮、中国(FM・TV別)、香港、台湾、ロシア、東南アジア・南アジア(FM・TV別)、オセアニア(FM・TV別)、その他の地域別に、最新受信実績、過去の受信実績、放送概況が記述されている。(赤林)
◎Global Radio Guide Summer 2021発行
Teak
PublishingのPress Releaseによると、同社は「Global Radio Guide Summer
2021」を発行した。このシリーズとしては16版目となる。500局の情報を網羅した24時間の時間別短波放送(一部中波・長波)周波数ガイド「Global
Radio Frequency Guide」、1100以上の周波数を網羅したユーティリティ局周波数表「Action Band Hot 1100+
Frequency List」が中心である。更に各放送局のDX番組を曜日別に記述した「Best of the Best DX
Programs」、各局のQSL発行状況を記述した「Radio QSL Guide」、BCL界の話題を網羅した「Bits and
Bytes」、特別記事としては「Cold War Demon Has Returned」、「The Falkland Islands Radio
War」、「Digital Radio Mondiale 2021」、「Monitoring Sound of Hope」、「Navigation to the
Shortwave Airwaves」、「Guides to the World's Shortwave Tropical Bands」、「GRG SDR
Buyers Guide」、「Traveling the World via Shortwave Radio Broadcasts」、「Monitoring
the Shortwave Action Bands」など豊富な内容である。Amazonの電子書籍Kindleとして販売されている。Gayle Van
Horn編集。価格は$9.01(日本では\972)。紹介ビデオはhttp://www.teakpublishing.com、内容見本はhttps://www.amazon.com/Global-Radio-Guide-Summer-2021-ebook/dp/B0938DDK5Lを参照のこと。(赤林)
◎Issoudun送信所から秘密放送A21スケジュール
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、TDFのIssoudun送信所(フランス)からの秘密放送のスケジュールは以下の通りである。
Radio Republica
毎日 10:00-11:00 9490 150kW 285度 キューバ向スペイン語
金ー日 11:00-12:00 9490 150kW 285度 同上
BRB Denge Welat
11:30-14:30 9525 250kW 90度 西アジア向クルド語
01:00-06:00 11530 250kW 90度 同上
Dimtse Woyane(HFCC未登録)
13:00-14:00 11620 250kW 130度 アフリカ東部向ティグリナ語
01:00-02:00 17870 250kW 130度 同上
Manara Radio International
16:00-17:00 13710 100kW 170度 アフリカ西部向ハウサ語
01:00-02:00 15285 250kW 170度 同上
FPU Radio Tamazuj
23:59-00:57 15400 250kW 138度 アフリカ東部向アラビア語Juba方言(水・土の00:45-00:55に英語ニュース)
Radio Tigray Media House Dimtse Tigray(HFCC未登録)
00:00-01:00 17870 250kW 130度 アフリカ東部向ティグリナ語
Bayto Yiakl USA
木・日 00:30-01:00 17545 150kW 120度 アフリカ東部向ティグリナ語
Dimtse Wegahta Tigray(Voice of Dawn Tigray)
02:00-03:00 15340 250kW 127度 アフリカ東部向ティグリナ語
Dandal Kura Radio International
03:00-03:30 11830 100kW 167度 アフリカ中部向カヌリ語
(WORIG 4/4) 他の送信所からの送信を併用している局もあります。
◎中国交通広播情報
2021年3月末現在中国交通広播は以下の地域で放送されている。すべてFM放送。
99.6 北京・天津・唐山地区、河北省廊坊・張家口
101.2 河北省の大部分の都市
98.8 河北省雄安新区
90.5 湖南省
94.8 湖北省武漢
95.5 上海
100.6 内蒙古自治区呼和浩特
103.5 陝西省西安
106.5 山西省太原
91.7 甘粛省蘭州
101.9 寧夏省銀川
91.7 新疆維吾爾自治区烏魯木斉
104.7 河南省鄭州
101.4 黒竜江省哈爾浜
87.5 江蘇省
94.1 山東省済南
87.7 四川省成都
88.7 広西省南寧
90.5 吉林省長春
87.5 浙江省杭州
88.3 貴州省貴陽
100.4 安徽省合肥
99.3 遼寧省瀋陽(2021年3月28日開局)
現在放送が行われていないのは福建省、江西省、広東省、海南省、重慶市、雲南省、西藏自治区、青海省である。
(Cahcn自留地 3/28) 中央人民広播電台第15放送で、各地都市で行われている交通放送とは組織が異なります。
◎USAGMで配下の局の受信報告受領代行
New Zealand DX Timesの編集長Stu Forsyth氏が、RFAのAJ
Janitschek氏に確かめたところ、USAGM配下のRFA、VOA、Radio
Marti、RFE/RL、他の放送機関に対する受信報告は各放送機関だけでなく、USAGMのFrequency Coordination
Officeが受領を代行する。E-mailはqsl @ usagm.govである。(NZ DX Times 4月号 via WORIG 4/4)
◎AIRがチベット語放送復活
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、インドのAll India
Radioは4月3日よりチベット語放送を復活した。スケジュールは19:45-21:00 11560(Delhi 100kW
102度)である。(WORIG 4/3) 2020年12月より停止されていました。
◎コンゴ短波放送はすでに終了
スウェーデンのThomas Nilsson氏によると、Christoph Ratzer氏は旧仏領コンゴのRadio
Congo(Brazzaville)から数年ぶりに返信を受け取った。それによると、6115kHz(50kW)で行われていた同局の短波放送はデジタル化の進展で既に廃止されたとのことである。(WWDXC TP 1461)
FMのアナログ放送のみになった模様で、デジタル化の進展のせいではないようです。広い国土全体をカバー出来るのでしょうか?
◎World Music RadioのA21スケジュール
デンマークのWorld Music RadioのA21スケジュールは以下の通りである。
927kHz Hvidovre 500kW 近々24H放送を再開の予定
5930kHz Bramming 200W 24H
15790kHz Randers 200W 土・日16:00-翌日05:00
25770kHz Maarslet 150W 4月中に送信開始予定
受信報告はWorld Music Radio (WMR), P.O.Box 112, DK-8960 Randers S+,
Denmarkへ、印刷したQSLカードの送付を希望する場合はIRC2枚または€5.00を同封すること。2021年用の新QSLカードは4月より発行予定である。(BDXC "Communication" 4月号 via WWDXC TP 1461)
◎DX番組リストA21版発行
A21スケジュールにおける英語・ドイツ語・スペイン語のDX番組をまとめた「List of SWL/Media Programmes in
English, German and
Spanish」が4月4日発行された。無料でhttps://www.wwdxc.de/swl.pdfよりダウンロードできる。(WWDXC TP
1461)
◎DRM短波放送A21スケジュール
インドのAlokesh Gupta氏によると、世界の短波DRM放送のA21スケジュールが公開されている。https://tinyurl.com/e22prbk5よりpdf形式でダウンロードできる。(WWDXC TP 1461)
◎米国ではFM局数が減少
英国のMike Terry氏がRadio Today 4/5の報道として伝えたところによると、米国の商業FM放送局数は過去15ヶ月前にピークを迎えた後減少傾向になったことが分かった。またAM局は過去30年間で最低となったことも分かった。
商業FM放送局数は1990年には4350局、1996年には約6000局、2019年末には6772局と増え続けたが、2021年3月末には6682局と15ヶ月で90局減少した。減少の原因、今後も減少が続くのかについてFCCは特に分析結果を示していない。商業AM局数は1990年の約5000局をピークに減り続けており、著しく減ったとは言えないが4546局とピ-ク時に比べて9%減少している。FM局の中でも教育FM局は増え続けており、2021年3月末で4213局と過去5年間で3%増加した。FM中継局数は1990年の1850局から8521局と順調に増加を続けている。原記事は
https://www.radioworld.com/columns-and-views/from-the-editor/u-s-commercial-fm-station-count-is-downを参照のこと。(WORIG 4/7)
◎EiBi A21スケジュールリスト発行
EiBiのA21スケジュールが4月5日に発行された。ユーティリティ局を含めて超長波~短波全域の周波数が網羅されている。http://eibispace.de/より目的に応じたファイルがダウンロードできる。(WORIG 4/6)
◎短波録音アーカイブサイト
米国のJoe Hanlon氏によると、短波録音アーカイブサイト「Shortwave Radio Audio
Archive」が開設されている。1982年8月8日と9月12日にWRNOで放送された「World
of Radio」の録音等が収録されている。https://shortwavearchive.com/。(WORIG
4/6) 歴史的なものよりも2011年以降の最近のものが多いようです。
◎新局Bay Islands Radio情報
オーストラリアのCraig Seager氏らによると、新局Bay Islands
Radio(5045kHz)はBrisbaneの東南東約40kmのNorth Stradbroke
Islandに位置し、地上高わずか6mのInverted
Vアンテナから最大約180-200Wで送信されている。放送は17:30~20:30頃に受信され、古いロック音楽を流している。
(Australian DX News 4月号 via WORIG 4/5)
元々はインターネット放送局であった
◎All India RadioのA21全スケジュールを公開
インドのJose Jacob氏によると、All India Radioの海外向、国内向のA21全周波数スケジュールがPrasar Bharatiのwebサイト上からダウンロードできる。
海外向 https://prasarbharati.gov.in/wp-content/uploads/2021/04/External-Services-0504-converted.pdf
国内向 https://prasarbharati.gov.in/radio-network/#1529430888808-cdb5b52b-a5f93a27-c80c
なおAll India Radioから従来送付されていた紙媒体によるスケジュールは今後は発行されない。
(WORIG 4/8) 国内向は上記HPから地域、サービスを選択すると、北部、東部、北東部、西部、南部、Vividh Bharati別にpdf形式でダウンロードできます。
インドのJose Jacob氏によると、All India Radioの海外向放送のA21スケジュールは以下のサイトでも公開されている。https://qsl.net/vu2jos/es/time.htm。短波ではチベット語放送の復活の他、中国語、インドネシア語、ネパール語放送の周波数が変更されている。(WWDXC TP 1461)
◎Music Programmes on Shortwave A21版発行
英国のAlan Roe氏は、A21版の「Music Programmes on
Shortwave」を作成した。短波局の音楽番組情報を時間別に記述している。28ページ。pdf版がhttps://s3-us-west-
1.amazonaws.com/groupsioattachments/9411/81970586/126688/0?AWSAccessKeyId=AKIAJECNKOVMCCU3ATNQ&Expires=1618049626&Signature=0qcjkLmVTS7vHSNmVHhjo4dSjNI%3D&response-content-
disposition=inline%3B+filename%3D%22Music+on+Shortwave+A-21+v1.pdf%22よりダウンロードできる。(WORIG 4/9)
◎Bible Voice Broadcastingの夏スケジュール
Tony Ashar氏によると、Bible Voice
Broadcastingの夏スケジュールがhttps://e12b6dff-71d8-49a0-9213-6e770a9e31ba.filesusr.com/ugd/22d1db_31908eb2de944dc2912f1f93912e7028.pdfで公開されている。(WORIG 4/8) 「B21
Summer」と不可解な名称がついています。
◎WLC Radio A21スケジュール
WBCQの250/500kW送信機からのWLC RadioのA21スケジュールは以下の通りである。HFCCに登録されたものとは若干異なっている。
10:00-10:57 13570 500kW 198度 南米向スペイン語
11:00-11:57 9330 250kW 245度 中南米向英語
12:00-14:57 9330 250kW 270度 北米中部向英語
15:00-17:55 9330 250kW 280度 北米西部向英語
18:00-20:57 9330 500kW 76度 欧州向 18:00 スペイン語 19:00 ポルトガル語 20:00 フランス語
21:00-21:55 9330 500kW 180度 南米北部向スペイン語
22:00-22:57 9330 250kW 220度 中米向スペイン語
23:00-00:55 9330 250kW 300度 北米西部向英語
01:00-01:57 9330 500kW 57度 欧州向英語
02:00-02:57 13570 500kW 54度 欧州向ドイツ語
03:00-03:57 13570 500kW 76度 欧州向フランス語
04:00-06:57 13570 500kW 71度 アフリカ北西部向アラビア語
07:00-09:57 13570 500kW 175度 南米向ポルトガル語
なお他にKostinbrod中継(16:00-19:00 13840 100kW 126度
中東向アラビア語)、Wooferton中継(02:00-04:00 17770 250kW 126度 アフリカ東部向英語、03:00-06:00
9800 300kW 114度 中東向アラビア語)がある。
(Ivo Observer)
◎Baltic Wavesの新スケジュール
リトアニアのBaltic Waves(1386kHz)はRimantas Pleikis社長の逝去で、現在連絡がとれなくなっている。中継している各局のスケジュールを参照して現在の送信内容をまとめたところ次のようになった。
12:30-14:30 12:30 Radio Japan ロシア語(週末はNHK World TVの英語放送音声を放送)、13:00 Polskie Radio 白ロシア語、14:00 Polskie Radio ウクライナ語
21:00-22:00 Polskie Radio 英語
00:30-06:00 00:30 Polskie Radio ポーランド語 01:00 Polskie Radio ロシア語
01:30 Polskie Radio ドイツ語 02:00 Radio Japan ロシア語 03:00 Radio
Liberty 白ロシア語(インターネット放送では別番組) 04:00 Radio Liberty ロシア語・白ロシア語
インターネット放送はhttps://forum.ukrtvr.org/index.php?topic=678.1590で行われており、03:00-06:00はロシア自由化関連の番組(Youtubeやpodcast等)を流している。
(RUS DX #1128 4/11 via WORIG 4/11)
◎ShortwaveserviceのA21スケジュール
ドイツShortwaveserviceのA21全スケジュールは以下の通り。独:ドイツ、西:スペイン、仏:フランス、蘭:オランダ。
3985kHz; 23:00-07:00 23:00 Vatican Radio 独語 23:20 Radio Belarus 西語 23:40
Radio Belarus 仏語 00:00 Radio Tirana 独語 00:30 Radio Slovakia
International 仏語 01:00 SRF Echo der Zeit 独語 02:00 Radio Belarus 英語 03:00
Radio Slovakia International 独語 03:30 Radio Slovakia International 仏語
04:00 Radio Belarus 英語 57:00 Radio Belarus 独語
6005kHz; 17:00-01:00 17:00 Radio Ukraine International 独語 18:00 Radio
Slovakia International 英語 18:30 Radio Prague 独語 19:00 Radio Slovakia
International 独語 19:30 SRF Rendez-Vouz 独語 20:00 Radio Slovakia
International 独語 20:30 Radio Slovakia International 仏語 21:00 月-土Voice of
Mongolia 英語 日 Radio Amathusia 蘭語 21:30 月ー土 Radio Tirana 英語 日 Radio
Amathusia 蘭語 22:00 Radio Slovakia International 独語 22:30 Radio Slovakia
International 仏語 23:00 Radio Slovakia International 西語 23:30 Radio Slovakia International 英語
00:00 Polskie Radio 独語 00:30 Radio Slovakia International 英語
6085kHz; 16:00-02:00 Radio Mi Amigo International 独語・英語・蘭語(詳細はhttp://www.radiomiamigo.international/english/sw-schedule.html)
インターネット放送はhttp://www.shortwaveservice.com。
(WWDXC 4/2)
◎ドイツ語短波放送リストA21版
A21版のドイツ語短波放送のリストがhttps://www.wwdxc.de/hfd.pdfに掲載されている。(WWDXC)
◎HAARPに新たな国家資金投入
米国のBenn
Kobb氏によると、米国国立科学財団はアラスカ大学Fairbanks地球物理学研究所に5年間で930万ドルの資金援助を行うことになった。この資金は同大学がGakonaにあるHAARP(High Frequency Active Auroral Research
Program)施設で行っているオーロラ地球物理、宇宙物理、電離層科学の研究に使用される。原記事はhttps://news.uaf.edu/national-science-foundation-funds-creation-of-research-observatory-at-gakona。(WWDXC TP 1462)
◎オランダMike RadioのA21スケジュール 3版追加
英国のAlan Pennington氏によると、オランダMike RadioのA21スケジュールは以下の通りである。送信所はHeerde、出力1kW、750度。言語は英語、オランダ語。
毎日 01:00-08:00 3940 4865
日曜 15:00-22:00 6195
日曜 22:00-04:00 15070(6/1より実施の予定)
なお予備の周波数として5810kHzが使用される場合がある。URLはhttps://mike-radio.nl/。
(WWDXC TP 1462)
◎Radio Romania Internationalの新型コロナ対応
ドイツのHansjoerg Biener博士がRadio Romania InternationalのHP上で確認した同局の新型コロナ対応は以下の通りである。
・スタッフはお互いの物理的接触を極力避けるため自宅で仕事をしている。
・ドイツ語課が受け取った受信報告に対する返信は予算と人員の問題で従来から芳しくはない。QSLカードは毎年末に印刷されるが、QSL発行者は雇用が不安定な非正規職員である。eQSLの提案もなされてはいるが、少なくともeQSLが発行されたことはない。
・ドイツ語課当てに出した手紙の内容はほぼ例外なくお便りの時間で紹介されている。
・同局のSorin
Georgescuさんによると、3月末に新QSLカードができあがり順次発行してはいるが、発行担当者が1人のため時間がかかっている。受信報告を受け
取ってからQSLの発行までに1.5ヶ月位かかるとしている。1月中に届いた手紙類は3月中に見終わったとのこと。
原記事はhttps://www.rri.ro/de_de/horerpostsendung_2832021-2634182。
(WWDXC TP 1462)
◎ 英国Longwave Teleswitchサービスが終了
British DX
Clubの会誌「Communication」4月15日号によれば、英国ではBBCの長波の電波198kHzを利用した電力料金最適化を行う
Radio Teleswitch
Serviceが4月23日で終了することになった。システムを管理するEnergy
UKが発表したもので、今後は各電力会社が提供する「スマートメーター」を利用することを推奨している。198kHzで行われてきたBBC第4放送の長波放送は存在理由の一つがなくなり、2023年中にすべて廃止される公算が強くなった。(WWDXC TP 1462)
◎2021年のトロピカルバンドの傾向 ~短波局の減少止まらず
デンマークのThomas Nilsson氏によると、DSWCIのAnker
Petersen氏が「2021年のトロピカルバンドの傾向」を発表した。それによれば1973年に1,106局もあったトロピカルバンド内の短波局数は
2021年現在はわずか74となった。これではもう興味の対象とは言えなくなってしまっている。追い打ちをかけるようにBBCはここ数週間でAM放送の周波数を大幅に削減する。ここ数年間で欧州では中波放送もなくなってしまいそうである。せいぜい短波や中波の放送が残っている内に楽しんでおくべきである。
Anker Petersen氏によると、1973年よりDSWCIが発行してきた「Tropical Bands Survey」に基づいて2200-5800kHz間でアクティブな国内向短波放送(周波数ベース)の数は以下の表の通りである。
地域 |
1973 |
1985 |
1997 |
2009 |
2021 |
アフリカ中部 |
102 |
76 |
40 |
18 |
3 |
アフリカ南部 |
57 |
39 |
33 |
20 |
5 |
中東 |
9 |
4 |
1 |
0 |
0 |
インド亜大陸 |
62 |
45 |
45 |
29 |
5 |
東南アジア |
40 |
29 |
21 |
4 |
1 |
インドネシア |
171 |
105 |
65 |
13 |
2 |
中国・台湾・蒙古 |
119 |
105 |
65 |
13 |
2 |
旧ソ連地域 |
61 |
59 |
47 |
7 |
4 |
極東 |
38 |
28 |
28 |
9 |
6 |
パプアニューギニア |
17 |
20 |
20 |
15 |
2 |
豪州・太平洋 |
10 |
4 |
13 |
8 |
6 |
中米 |
21 |
23 |
24 |
5 |
1 |
カリブ海 |
29 |
3 |
3 |
2 |
3 |
南米北西部 |
98 |
48 |
19 |
3 |
1 |
エクアドル |
47 |
33 |
22 |
5 |
0 |
ペルー |
78 |
69 |
78 |
28 |
7 |
ボリビア |
35 |
42 |
25 |
14 |
1 |
ブラジル |
107 |
87 |
67 |
35 |
10 |
南米南部 |
5 |
2 |
1 |
0 |
1 |
世界合計 |
1106 |
819 |
627 |
247 |
74 |
ここ数年短波局の数は毎年減少傾向で、過去1年間で10局減少した。All India Radio各局の短波放送廃止が効いている。短波放送の送信機を維持して行くよりも、他のメディアに投資した方が良いという判断からである。
過去1年間で廃止された11波は以下の通りである。周波数(kHz)、出力(kW)、局名・所在地、廃止月(2020年)の順。
2850 50 朝鮮中央放送, 平壌, 北朝鮮 4月
3265 50 WBCQ, Monticello, Maine U.S.A. 5月
3365 1 R Cultura, Araraquare, SP Brazil 3月
4800 50 AIR, Hyderabad India 10月
4810 50 AIR, Bhopal India 10月
4910 50 AIR, Jaipur India 10月
4920 50 AIR, Chennai India 10月
5010 50 AIR, Thiruvananthapuram India 10月
5045 0.1 Unique R, Gunnedah, NSW Australia 4月
5050 4.5 AIR, Aizawal India 1月
5130 50 WBCQ, Monticello, Maine U.S.A. 9月
(SW Bulletin 4/18 via WORIG 4/18)
◎アンドロイドOS用DRM復調アプリ発売
英国のRichard Langley氏によると、アンドロイドOS用のDRM復調アプリ「STARWAVES DRM SoftRadio
App」が発売された。€4.5と安価である。詳細はhttps://starwaves.com/starwaves-drm-softradio-app-for-android-now-available/を参照のこと。(WORIG 4/18)
英国のMike
Terry氏によると、Starwavesはスイスにあるドイツ系開発会社が提供するもので、受信機と結合して長波~FMで行われるすべてのDRM放送を
携帯端末上で復調することができる。またDRMで実現される緊急警報、スライドショー、局ロゴの表示、番組内容の表示にも対応している。
(WORIG 4/21) https://starwaves.com/starwaves-receivers-at-bes-delhi-2020/も合わせて参照されることをお勧めします。
Starwavesの操作画面 英語・ドイツ語・中国語に対応 受信機と接続してあればオンライン接続は不要(同社のHPより)
◎Radio Verdadの状況
スペインのManuel Méndez氏が、グアテマラRadio Verdad(4055kHz)のÉdgar Amílcar Madrid局長から受け取ったメールによると、4月19日に送信機の修理をJhaír Ramirez氏とカナダから来たRafael Borthwick氏によって行い、不良部分の多くを修復した。しかしまだ送信できる状態には回復していない。更に修理を継続し、一日も早く電波を出せることを神に祈っている。(WORIG 4/20)
◎あの「Swiss Shortwave Merry-Go-Round」が更に甦る!
英国のMike Terry氏によると、Radio Switzerlandで24年間続いたBob Thomann氏とBob
Zanotti氏による「Swiss Shortwave
Merry-Go-Round」は両Bob氏が世界中のリスナーから寄せられた短波放送に関する質問に答える形式で、多くのリスナーから親しまれたDX番組で
あった。番組で回答された内容は現在もそのまま役立つものが多い。そこで番組終了後の2004年に両Bob氏は「Switzerland in
Sound」の中で再現番組を作成した。この再現番組が現在も公開されている。https://switzerlandinsound.com/2-bobs-get-technical/。(WORIG 4/19)
◎Pan American Broadcasting Tony Alamo MinistriesのA21スケジュール
米国のカルト系宗教団体Pan American Broadcasting Tony Alamo MinistriesはA21では以下の様に放送している。放送は英語。
月曜 01:00-02:00 11830 Nauen 125kW 128度 中東向
月曜 01:30-02:30 6155 Tashkent 100kW 163度 南アジア向 7425 100kW 90度 中央アジア向
(SW DXBulgaria News 4/18-19 25)
◎Radio Iran International周波数変更
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、英国からイランに向けた秘密局Radio Iran
Internationalは4月25日より周波数を変更して放送している。新スケジュールは次の通り。番組はペルシャ語。送信所はTashkent、100kW、236度。周波数は不安定、放送は一部しか出ていない場合がある。
11:30-15:00 12020 (5830より変更)
15:00-22:30 15560 (11550より変更)
22:30-01:00 15630 (5830より変更)
01:00-11:30 9930 (5830より変更)
(WORIG 4/25)
◎モスクワ郊外からのWRN738kHz試験送信開始
放送免許が失効していたモスクワ738kHzのWorld Radio Networkは、2021年1月22日に「Freedom
Technology
Foundation」の団体名で新たな免許を取得し、モスクワ郊外のNoginsk第9送信所より50kWで放送を再開することになった。試験電波は4月20日に発射され、22日よりはモスクワ時間13:00-16:00に試験放送を行うことになっている。受信報告等はfeedback2 @
wrn.ruまたはletters @ wrn.ru、電話では+7 495 95 06
738へ。URLはhttp://wrn.ru/letters.html。(RUS-DX 4/25 via WORIG 4/25)
◎Guam KUAM放送再開
米国のBen Dawson氏によると、GuamのKUAM局は経営形態を変えて4月21日の17:00より元の630kHzで放送を再開した。出力は2kW。送信設備は臨時のもので、当面不定期送信となる予定である。(WORIG 4/23)
ニックネームはIsla63のまま
◎ブラジルの日本音楽番組
ブラジル・サンパウロ州内陸部で日本人が開拓したBastos市にあるRadio Capital FM
105.9は毎週水曜日08:30-09:30(現地時間火曜日20:30-21:30)にポルトガル語による日本音楽番組「プラス81 函館空港
(+81 Aeroporto de
Hakodate)」を放送している。担当は奥原マリオ潤と三宅ローザ(歌手・司会者)の母子である。番組は1976年に起きたミグ25の函館空港への着陸事件のニュース音声(ロシア語、日本語、ポルトガル語)で始まり、冒頭に簡単な日本語挨拶がある。三宅ローザが毎回のテーマに沿った選曲を行っている。
ちなみにマリオ潤の父親は奥原マリオ清正で、兄の奥原康栄と共に戦後のブラジル日本語放送界の立役者として活躍した人物である。第1回目の放送は2020年4月28日に行われた。番組はpodcast(https://anchor.fm/plus81)でも聴くことができる。2021年3月9日の番組「Happy White Day (No.46)」では八代亜紀のメッセージを含め、いつも以上に日本語アナウンスが聞かれる。(東京都 平原哲也氏)
(左)同局のロゴ (右)三宅ローザ(ブラジルのNIKKEI新聞より)
◎消えつつある旧東欧FMバンドの現状
冷戦下の東欧圏では西側からの電波が入ってくるのを避けるためFM放送バンドは「OIRTバンド」と称する65.8-74MHz(東ドイツを除く)に設
定されていた。西側ではTV放送に使用されていた周波数帯である。このことで西側に接している国で市民が西側のFM放送を傍受するのを防止していた。冷戦の終結で旧東側の国でもこのバンドは徐々に使用されなくなったが、現在でもベラルーシ、モルドバ、ロシア、ウクライナの4ヵ国ではこのバンドを使用し続けている。しかしこれらの国でも最近はバンド内の局が激減している。ロシアでは政府の方針でOIRTバンドの局をCCIRバンド(87.5-108MHz)
に移すことが行われている。国営Radio
Rossiiは多くの局を移転している。FM局の少ない地方都市では問題なく移転されているが、元々CCIRバンド内で放送中のFM局の多い大都市では周波数の空きが少なく移転はまだ完了していない。例えばMoscowではCCIRバンド内のFM局は最低400kHzおきに配置されており、200~300kHzおきに配置されている西側諸国と比べ使える周波数が少ないため調整に手間がかかるためである。2021年3月27日に主要都市で調査したところSt.PetersburgではOIRTバンド内に4局(Radio Rossii 66.3MHz、Radio Petersburg
69.47MHz、Radio Orfey 71.66MHz、Radio Grad Petrov
73.1MHz.)、Moscowでは3局(Ostankinoタワーから送信のRadio Rossii 66.44MHz、Avtoradio
68.90Hz、Radio Radonezh 72.92MHz)、Kaliningradでは1局(Radio Shanson
72.11MHz)が残存していた。原記事はhttps://blog.radioreporter.org/russia-the-last-frequencies-of-the-cold-war-are-about-to-be-extinguished。(WORIG 4/26)
Radio Radonezhのように政府にとって都合の悪い局を懲罰的にOIRTバンドへ配置している例もあります。OIRTバンドが消滅すると、独自のGalapagosバンドは76-90MHz間のJapanese FMバンドのみになりそうです。
◎インドのOM DXer新型コロナで死去
インドのJose
Jacob氏によると、インドの老練中波DXerでアマチュア無線家(VU2UR)でもあった、Begaluru在住のM.L.Manohar(ニック
ネームArasu)氏が4月28日に新型コロナウィルス感染症で死去した。82歳であった。(WORIG 4/29)
◎Myanmar Radio BBCの中継放送を入替
米国のRon
Howard氏が、4月28日の21:50-22:01に5985kHzで確認したところによると、この時間に放送されていたBBCの「Learning
English with BBC
Burmese」というBBCビルマ語放送からの中継語学番組が行われておらず、数年前に放送された英国制作の「Say It In
English」という語学番組を代わりに放送していた。(WORIG 4/28) 以前に行われていた「賢い人はBBCを聴かない」運動の再開かもしれません。
出典の略称
WORIG : World of Radio io group
SRSB: Shortwave Reception from Sofia Bulgaria
WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
WRTH FB: World Radio TV Handbook facebook
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