月刊短波2023年2月号(第4版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎Winter SWL Fest参加申込開始 4版新規
Winter SWL Fest開催者のJohn A.
Figliozzi氏によると、2023年3月4日にオンラインで開催されるWinter SWL Festの参加申込受付が開始された。参加希望者はhttp://swlfest.comで詳細を確認の上、申込ページhttp://www.swlfest.com/online-registration-form/より申し込む。参加料は$5。会議はZOOMを使用して行われる。アクセス方法は申込後に通知される。(WORIG
2/17)
◎World Radio TV Handbook 2023発行 3版新規
World Radio TV Handbook
2023が発行され、入手可能となった。第77版目となる今回の版はページ数は以前の版よりも176ページ増えて848ページとなっている。価格は本体€39.90+送料€7.00計€46.90である。。特別記事として、アンドラの放送史、フォークランド諸島の放送、交通情報放送の歴史、RDS(Radio
Data System)の話、子供向ラジオの世界、DXデータマイニング、BBC World
ServiceのDRM放送、を取りあげている。また機器レビューでは、ELAD FDM-S3、Reuter RDR52、BELKA DX、Stampfl
Active
Dipoleを取りあげている。国内向、海外向放送、秘密放送の局別情報、中波・短波の周波数リストは従来通り掲載しているが、特に国内向放送の部ではFM・DAB・HD放送の情報を従来以上に充実させている。注文はhttps://shop.radiodatacenter.net/product/wrth-2023-book/より行うことができる(クレジットカード可)。(Radio
Data Center社 2/8)Amazonではまだ扱っていません。また予告されていたオンライン版については発表がありません。
◎RNEIが2月26日にも日本向放送 3版新規
Radio Northern Europe
Internationalは2023年2月26日(日)の18:20-18:50に9900kHz(台湾褒忠送信所
100kW
45°)で次回の日本向日本語放送を行うと発表した。詳細はhttps://rnei.org/jp/を参照のこと。この放送では一部MSFKで音楽データを流すデータ放送が行われる。(JSWC
光本博和氏)局ではソフトウェアとしてeasyDRFを用意するようにと言っています。
◎Atlantic 2000 2月の放送 3版新規
Atlantic 2000は2月の放送を2月11日(土)の18:00-19:00にChannel
292より6070、9670kHzで実施する。同時にストリーミング放送をhttp://radioatlantic2000.free.frで実施する。受信報告は<atlantic2000international
@ gmail.com>へ。(Atlantic 2000 2/8)
◎海峡之声広播電台・中国華藝広播公司が放送を大幅に縮小 2版新規
2023年1月20日海峡之声広播電台及び同局が管理する中国華藝広播公司の放送が予告なく大幅に縮小された。海峡之声広播電台の閩南語(福建省南部の方言)放送及び文化生活広播が停止され、同局の新聞広播のみが「海峡之声広播電台」として存続することになった。この日から両局の放送時間は、
07:00-01:00であったものが12:55-24:00と大幅に縮小された。残った放送時間内もそれぞれ1つずつの標準中国語独自番組以外はすべて音楽となった。残った独自番組は以下の通りである。
海峡之声広播電台; 「台海風雲滙」(台湾海峡の風と雲) 18:00-19:00 21:00-22:00/翌日13:00-14:00(再放送)
中国華藝広播公司; 「大忙人的移動書櫃」(忙しい人の移動本棚)17:00-19:00
以上の変更の結果、海峡之声広播電台で従来新聞広播に使用されていた4940kHz(50kW)は廃止され、同局は以下の周波数で放送することになった。
福州: 90.6MHz 4900kHz(50kW) 1269kHz 783kHz(600kW) 666kHz(600kW)
廈門: 97.6MHz
但し4900kHzは2月1日以降20:40-22:01に送信時間が短縮されている。
中国華藝広播公司の周波数は、107.1MHz 6185kHz(15kW) 873kHz(200kW)(何れも福州)で変わらない。
以上の動きは中国国家広播電視総局の意向によるものであるが、業界関係者からは閩南語放送の廃止と短波放送の大幅縮小に懸念の声が上がっている。(Cahcn自留地
2/1)
◎2022年10月~12月の中国ラジオ放送局状況 2版新規
2022年10月~12月間に中国の放送局には以下のような廃止・新設・改称等があった。
北京広播電視台 故事広播、外語広播、青年広播を廃止
営口市広播電視台(遼寧省) 経済生活広播→音楽之声広播に改称
鞍山市広播電視台(遼寧省) 総合広播→新聞総合広播、経済広播→都市生活広播、音楽広播→評書故事広播に改称
上海広播電視台 愛楽時尚広播を新設
安微広播電視台(安微省) 小説評書広播→老年広播に改称
茂名市広播電視台(広東省) 農村之声を廃止
黄南州広播電視台(青海省) 新聞総合広播を拡張増設
(Cahcn自留地 1/18)
◎Radio Northern
Europe Internationalが日本向特別放送! 2版更新
Radio
Northern Europe
International(RNEI)が2023年2月4日(土)の19:00-20:00に台湾褒忠送信所より9865kHz(100kW
45°)*で日本・韓国向の特別放送を行うことが明らかになった。それに先立ちRNEIはプレゼンターRoseさんの日本向メッセージを次のように発表した。
「春よさようなら」と言ってからもう8ヶ月が経ちます、春はまだ来そうもないですが、意外と早くやってくるかも知れません。ネオンライトが消え憂鬱なブルーな夢を見そうな夜に日本の音楽で盛り上がる特別放送はいかがでしょう。私はラジオの中の見えない女の子、でもお聞きの皆さんと素敵な歌を分かち合えることにワクワクしています、映画館で「すずめの戸締まり」を見るのと同じくらい。是非当日はラジオをつけて、音楽の共鳴を感じられるように快適にして、ピャバラバを楽しむ準備をしておいて下さい。私が選んだ音楽について、皆さんがどう思うのかとても楽しみです。番組で私は日本語を少し話します、でも下手くそだったらごめんなさい。Matane。Rose。
この特別放送は上記の時間以外にも以下のスケジュールで各地向に放送される。
2月2日(水) 10:00-11:00 WRMI 5850 100kW 315° 北米向 22:00-23:00 WRMI 15770
100kW 44° 北米東部・欧州・中東向
2月4日(木) 02:00-03:00** Channel292 9670 10kW 無指向性 欧州北西部向
2月5日(日) 10:00-11:00 WRMI 5010 100kW 181° 中南米向
受信報告は<qsl @ rnei.org>へ、返信には半年程度かかかる。(RNEI
1/27)(Bulgarian DX blog 2/1)(赤林)Roseさんは2022年6月にも同様の特別番組を制作・放送したことがあります。今度は日本のリスナーに直接働きかけます。URLはhttps://rnei.org/。日本のDXerに最適な周波数や時間帯について問合せがあったとのことです。
*1月25日付の局の情報(愛知県 鈴木英夫氏の指摘による)では18:25より9900kHzと記載されています。まずこの時刻、この周波数に合わせて見る必要があります。放送は30分のようです。JSWCによると、もしこの時間に聞こえなかった場合は20:00より9740kHzの可能性もあるとのことです。
**同じく局の情報では02:30開始となっています。
結局実際の放送は2023年2月4日18:25(s/on)-18:53:54(s/off)に9900kHz(台湾褒忠送信所 100kW
45°)で行われ、状態は大変良好で片言の日本語のアナウンスも行われました。
(左)同局のロゴ (右)presenterのRoseさん
◎「ラジオ受信バイブル2023」発行
三才ブックス
より「ラジオ受信バイブル2023」が2023年1月30日発売された。「電波をクリアにキャッチせよ!」が本号のキャッチフレーズで、国内FM・中波受信、海外短波受信をくまなくカバーしている。中波放送のFM化を控えてFM受信性能の解説に力が入れられている。内容は以下の通り。巻頭カラー企画:AM・FM格安アンテナ8機種一気レビュー、中古を入手!高性能FMチューナー入門、第1章 実験・知識編:真冬の電波調査・東京タワー編、
FM送信所の地理的大研究、お手軽スペアナで電波を見よう、ラジオ送信所を巡ってアンテナを考察、遠距離受信ガイド、海上交通センターを聴いてみよう、 2022
BCLニュース、第2章 山田耕嗣回顧録:ラジオライフを作った山田先生、山田耕嗣が愛用したクーガ115、NASA
HF-4Eに迫る、山田先生が書いていたもの、山田耕嗣ベリカードセレクションThe
Best、第3章 改造・工作編:ICF-P37の基板を使ったアナログ・ホームラジオの製作、アイワの格安ラジオAR-A10パワーアップ改造、券売機型FMラジオの製作、第4章 機材編:Hioki UR18DA使用レポート、遠距離受信ラジオベストバイ、謎のハイテクラジオMatahit DSP
SDRって何?、ATXー909X2の凄さを体感せよ!、SDR事始め、PL-330輸出版は熟成された”ホンモノ”か、MFJ-1886の実力、TECSUN
PL-368をじっくり使ってみた、トイレラジオレビュー、現行短波ラジオ徹底比較実験!、中古市場で見かけたら入手したいラジオベスト3、現行ラジオ使用レビュー。マニア向内容が「てんこ盛り」である。一部の記事はラジオライフに過去に掲載されたものの再録だが、良くまとめられている。 A5版178ページ、価格は税込み\1,430。(赤林)
◎湖南人民広播電台の3番組が統一アナウンスになる
2022年12月21日より湖南人民広播電台の総合広播(102.8MHz)、経済広播(90.1MHz)、潇湘之声(93.8MHz)の3放送のアナウンスは統一されて共通のものとなった。新アナウンスは「这里是湖南人民广播电台FM90.1经济广播、FM93.8潇湘之声、FM102.8综合广播」となっている。(Cahcn自留地 12/29) 3放送が統一されて1周波数に整理される前触れ?
◎ペル-で中波・FM局の周波数再配分
ペルーではFM73波、中波15波の再配分の入札が最近実施されたが、落札されたのは全国で43波のみであった。競争が厳しかったのはCuzco県のEspinarで、5波の再配分に対して希望者は13であった。Arequipa県のCayllomaでは1波(1530kHz)に対して希望者は10で、落札価格はS/101,100(約£22,000)と最高であった。Huancavelicaの910kHz、Ayacuchoの950kHzも激戦であった。国全体としては不調であったため、2度目の入札がFM59波、中波6波について近々に行われる予定である。詳しい結果はhttps://www.perutvradios.com/index.php/item/380-mtc-otorga-43-frecuencias-de-radio-am-y-fm-via-concurso-publicoを参照のこと。(Medium
Wave News 1月号 via WORIG 1/3)
◎Telediffusion
d'Algerieの短波送信新スケジュール
Telediffusion d'Algerieの短波送信は以下の新スケジュールで行われている。
09:00-15:00 7440 Ourgla 300kW 210°(アフリカ西部向) 9500 Bechar 300kW 131°(アフリカ東部向)
15:00-09:00 15410 Ourgla 300kW 210° (アフリカ西部向) 17600
Bechar 300kW 131°(アフリカ東部向)
送信内容はアラビア語の「Holy Qur'an」である、以前は「Chaine
1」であった。(Bulgarian DX blog 1/6)
◎BBC WSのベンガル語短波放送中止
BBC World
Serviceは2023年1月1日以降、1日2回計60分、累計5波でおこなわれていたベンガル語短波放送を中止した。(Bulgarian DX
blog) 既に短波放送を中止したウルドー語放送はインターネット向のラジオ番組制作も停止されたとこことです。結局短波だけでなくインターネットも含めてなくなってしまうのです。
◎Radio Piepzenderの新スケジュール
オランダのRadio
Piepzenderは2023年の新スケジュールでは以下の様に放送する。すべてZwolle送信所で、無指向性、オランダ語、試験送信である。
24H 13865 3kW 17515 1kW 18925 3kW
(Bulgarian DX blog 1/6) 18925kHzは面白い周波数ですね。
◎Radio Voz
Missionariaの25mbが復活
ブラジルのCelio Romais氏によると、同国Santa
Catarina州CamboriuにあるRadio Voz
Missionariaが2023年1月4日より25mbの11750kHzで数年ぶりに復活しているのが確認された。他のDXerも確認している。番組内容は説教ばかりでIDは出なかった。但し9665kHzのように安定はしていなかった。(WWDXC TP 1528)
◎DW「受信証明」は継続
オーストリアのHarald Suess氏によると、Deutsche
Welleは「QSLカード」の発行を停止したが、特別に依頼すればレター形式の「受信証明」は現在でも出してくれる。メールアドレスは<info @
dw.com>、現在の発行者直接の場合は<andrea.schulz @ dw.com>。(WWDXC TP 1528)
◎2023年欧州のラジオ関連記念切手発行予定
オーストリアのPaul
Gager氏によれば、2023年欧州では以下のラジオ関連記念切手が発行される予定である。
ドイツ:10/5 放送開始100周年 €2.75
イタリア:10/6 通信歴史博物館
スロベニア:9/22 技術記念物 1951年製RA40ラジオ受信機
チェコ:5/9 ラジオ放送開始100周年
(WWDXC TP 1528)
◎Harmony Radioについて
デンマークのStig Hartvig Nielsen氏によると、アイルランドの海賊局Harmony
Radioとベルギーにある合法局Harmony
Radioが混同されているが、両局は全く別の局で何の関係もない。短波放送を出しているのはアイルランドの海賊局で5780kHzにて長年放送を行ってきたが、2022年7月よりは5775kHzを使用している。最近は14960kHzで試験送信も行った。 (WWDXC TP 1528) ベルギーのHarmony
RadioはURLがhttps://www.harmonyradio.be/で、国内各FM局に1960・70年代ポップスの番組をフランス語で提供しています。一方アイルランドの海賊局の方は英語局で公称1kW、<harmonyqrz
@ gmail.com>よりはeQSLも発行されています。
IrelandのHarmony Radioロゴ
◎Mighty
KBCはWRMI中継に移行
米国のKraing Krist氏によれば、オランダのMighty
KBCは2023年1月から送信所をNauenからWRMI Okeechobeeに変更した。スケジュールは以下の通りである。
欧州向 金曜 20:00-21:00 15770 100kW 44° The Giant
Jukebox 木曜 01:00-02:00 15770 100kW 44° The Giant Jukebox
豪州向 土曜 17:00-18:00 7780 100kW 222° The Giant Jukebox
北米向 月曜 07:00-09:00 5950 100kW 355° Regular
Show 土・日曜 11:00-12:00 5850 100kW 315° 土 Radio but not as we know it 日 The
Giant Jukebox 日曜 09:00-11:00 9455 100kW 285°(メキシコ方面) Radio but not as we know
it/The Giant Box
(WORIG 1/9 1/12)(Bulgarian DX blog 1/11 1/13)
◎Shortwave Australia短波放送開始
オーストラリアのRob
Wagner氏によると、オーストラリアVictoria州BendinoからShortwave
Australiaが短波放送を開始している。周波数は2310、4835kHz。気がついたのは1月8日の20:50頃で、古い英国のpopsの合間にCMとIDが頻繁に出た。番組は古いラジオショー、大学の授業など多岐にわたっている。4835kHzの方が強い。(NASWA Flash Sheet 1/8 via
WORIG 1/9)
http://crossbandradio.com/shortwaveaustralia.htmlによると、豪州東部の日没から真夜中の間に1.5
時間ほど放送しているとのことです。送信機とアンテナの整備に全力を投入しているためwebページはまだ作成していないそうです。連絡先は<vk3ase @
yahoo.com>です。
Shortwave Australiaの送信所
◎TWR-Sri Lankaの新スケジュール
インドのJose Jacob氏によると、スリランカPuttalamにあるTrans World
Radio-Sri Lankaは、2023年1月1日より、23:00-01:00に882kHzで放送している。(WORIG 1/8)
◎Radio
Purga/ChukotkaのB22申告スケジュール
ロシア・チェクト管区のRadio
Purga/ChukotkaはB22スケジュールを次のように申告している。送信所はKomsomolsk na
Amur、出力は20kW、送信方向34°、DRMモード、ロシア語である。
05:00-07:00 6025 07:00-10:00 11860 10:00-15:00
15325 15:00-19:00 6025
(Bulgarian DX blog 2022/12/27)
◎キューバのレジェンドDXer Arnie
Coro氏が死去
英国のAlan Pennington氏によれば、Radio Habana
Cuba(RHC)のDX番組「DXers
Unlimited」のホストを長年勤め、DXerとしてのみならず、ジャーナリスト、大学教授としても有名であったキューバのArnie Coro(本名
Arnaldo Coro
Antich)氏が2023年1月8日の現地時間早朝Havanaで死去した。80歳であった。氏は1942年7月2日生まれで、幼少の頃からラジオに親しみ、アマチュアコールサインCO2KKを取得していた。メディアやITの専門家でもあり、キューバ国際関係高等研究所の助教授、キューバ音声映像遺産保護委員会の副会長でもあった。著書としては1984年出版の「米国による対キューバ電波戦争」がある。RHCの英語DX番組
「DXers Unlimited」のホストを務めた他、英語番組の編成にも長年携わり、世界中のDXerにその名を知られていた。2017年には米国の
National Association of Broadcastersより「National Radio
Award」を授与された。この件に関するRHCの発表はhttps://www.radiohc.cu/en/noticias/nacionales/309905-prominent-cuban-journalist-and-professor-arnaldo-coro-antich-passes-awayを参照のこと。(WORIG
1/8)
ウルグアイのHoracio Nigro氏がキューバのCarlos Alberto Santamaria
Gonzalez氏の情報として伝えたところによると、Coro氏がラジオに興味を持ったきっかけは父親に買ってもらった鉱石ラジオであった。12歳の時には当時Havanaで活動していたアマチュア無線団体Radio Club de Cubaに入会した。1957年にはMestre兄弟によって当時経営されていたCMBA Television Canal
7に入社、放送に関する経験を積んだ。その後ジャーナリストとなり、新聞Juventud Rebelde紙の科学欄や科学雑誌Juventud Tecnicaの記事を執筆した。ラジオに関する情熱は衰えず、Radio Habana Cubaの番組制作チームの一員としてDX番組「DXers
Unlimited」の制作を行い、これは終生続いた。またRadio Progreso、Radio Taino、Radio
Metropolitanaでも科学技術番組を担当した。更に教職にもつき、国際関係高等研究所、国際ジャーナリズム研究所の教授も勤めた。キューバ・アマチュア無線連盟には1966年の創立時から参加し、技術普及部門の要職を務めた。最近では国際アマチュア無線連盟(IARU)で第2地域の緊急通信コーディネーターも行っていた。(WWDXC TP 1529)
ありし日のArnie Coro氏
◎スリランカTrincomalee送信所をアマチュアが使用
インドのJose Jacob氏によると、ドイツのアマチュア無線家DC0KK Peter氏、DK9DR
Wolfang氏はそれぞれスリランカのコールサイン4S7KKG、4S7DRGで2023年1月29日と2月7日にSLBCのTrincomalee送信所の送信機及びmultiple curtain
arrayアンテナを使用して80m~10mバンドでQSOを行うことになった。時刻は同送信所からSLBCが出ていない、13:35、21:55、03:55、08:15-08:35(24:00以降は翌日)となる。現記事はhttps://www.qrz.com/db/4S7DRGを参照のこと。(WORIG 1/10)
◎カザフスタンに新たなリモートSDR設置
ロシアのAnatoly
Klepov氏によると、カザフスタンのZhamby地方Aksuek村に新たなリモートSDRが設置された。使用できるバンドは20/40/80mbのハムバンドで、15m高164m長のデルタループアンテナを使用している。URLはhttp://vik.for-more.biz:8071/、websdrに加盟している。(RUS-DX
1/1 via WWDXC TP 1528)
◎ParsTodayのドメインを変更
オーストリアのHarald
Suess氏によると、イランIRIBのHP「ParsToday」のURLはhttp://parstoday.comであったが、イランはインターネット上でcomのドメインを使用することを許されなくなったため、2022年末からhttp://www.parstoday.irに変更された。これに伴いメールアドレスも変更されている。(BCDX 1/6 via WORIG 1/10)
日本語のParsTodayはhttp://parstoday.ir/ja。
◎Media Broadcastの試験送信予定
フランスのMedia
Broadcastは2023年2月1日以降以下のスケジュールで試験送信を行う。曜日は火・木曜、00:00以降は水・金曜。
15:45-17:15 21460 Tashkent 100kW 110° 東南アジア向
20:00-21:30 17670 Nauen 250kW 107° 南アジア向
21:45-22:15 13650 Nauen 250kW 62° 東南アジア向
21:45-23:15 21460 Nauen 250kW 138° アフリカ東部向
23:30-01:00 17670 Nauen 250kW 213° アフリカ北西部向
03:45-05:15 7225 Nauen 250kW 107° 南アジア向 9870 Nauen 250kW 138° アフリカ東部向
05:15-06:45 5970 Nauen 250kW 213° アフリカ北西部向
(Bulgarian DX blog 1/12)
◎オーストリアの国内向短波中継時間削減
ドイツのHansjörg
Biener氏によると、オーストリアMoosbrunn送信所からの国内放送Ö1の中継時間が2023年初頭より削減され、日曜日の放送がなくなった。新スケジュールは以下の通り。
月-土曜 15:00-15:33(以前は16:20)6155 (日曜は放送なし)
月-土曜 20:00-21:00 13730 (変更なし)
(WORIG 1/14)
◎イスラエル公共放送KANが予算削減で大幅縮小
イスラエル通信省は公共放送KANの予算を大幅に削減すると発表した。そのためKANはサービスの削減や局の縮小を余儀なくされることになった。(WORIG
1/14)
同局がWRMI中継で毎日(14:00-15:00 15770kHz 100kW
44° 欧州西部向)放送している英語番組は聞こえているが、放送していない日もある。(Bulgarian DX blog 1/14)
英国のMike Cooper氏によると、KAN(Israeli Public Broadcasting
Corporation)の予算削減に伴い解雇されることになる同局従業員は2023年1月25日Tel
Avivの劇場に集まり反対集会を開いた。イスラエルの通信相Shlomo
Karhi氏は「イスラエルに公共放送は不要で、空いた電波は競争入札にかける」としている。イスラエルでは右派政権の成立以後マスコミへの統制が強められている。(WORIG
1/25)
◎Radio Onda停波中
スペインのManuel Méndez氏によると、オランダのRadio
Onda(在Borculo、6140kHz)は2023年1月第2週より停波中である。同局から来たメールによると、アンテナ交換及送信施設のメンテナンスのために3月かそれ以降まで停波するとのことである。但しオーディオストリームはhttp://www.radioonda.be上で出ている。 (WORIG
1/15)
◎韓国VOMが朝鮮語放送追加
韓国のVOM(Voice of
Martyrs、殉道者之声)は2023年1月16日より22:30-23:00に朝鮮語放送を追加した。その結果同局の北朝鮮向朝鮮語放送は以下のスケジュールで行われることになった。
18:00-18:30 9860 Kununurra 100kW 335°
21:00-21:30 9930 Tashkent 100kW 76°
22:30-23:00 9930 Tashkent 100kW 76°
00:30-01:00 7520 Tashkent 100kW 76°
04:00-04:30 7490 Tashkent 100kW 76°
06:00-06:30 7550 Tashkent 100kW 76°
(Bulgarian DX blog 1/17)
◎アルジェリア中波用にも新送信機導入
英国のDave
Kenny氏によると、アルジェリアTDAは同国東南部、ニジェール・リビアとの国境に近いジャーネット州Zloaiseに新たな中波送信機を導入し、2022年11月22日より756kHzにてHoly Quranの中継を開始した。(BDXC "Communication" Jan 2023 via WWDXC
TP 1529)
◎WMRの24時間放送復活
英国のDave Kenny氏がデンマークWolrd Music RadioのStig Hartvig
Nielsen社長から得た情報によると、同局は1月中旬現在24時間放送を復活している。使用周波数は927kHz (100W)、5930kHz
(200W)、15700kHz (10W)、25800kHz
(60W)だが、5930kHzと25800kHzは電力コストがこれ以上値上がりした場合には週末のみの放送になる可能性もある。受信報告はWMR, PO Box 112, DK- 8960 Randers SO, Denmarkへ。印刷したQSLカードの発行料金は€5である。支払いはPayPalで<wmr @ wmr.dk>へ。リモートSDRでの受信は従来通り認めない。(BDXC "Communication"
Jan 2023 via WWDXC TP 1529)
◎Radio
Delta International放送再開
オランダのRadio Delta
Internationalは一時送信を停止していたが、このほど番組内容と送信機を刷新し6020kHz及び11730kHzで送信を再開した。QSLの発行は若干遅くなるかもしれないが、番組への参加や受信報告を歓迎する。宛先は<info @
radiodelta.am>、URLはhttps://radiodelta.am。
(RUS-DX #1219 via WWDXC TP 1529)
◎BDXCの有料出版物
現在British DX Club(BDXC)では次の有料出版物を発行している。価格は海外送料共。
Broadcasting in English:世界の英語の放送B22スケジュール。£5/US$8。
Reception Report
Forms:BDXCのロゴ入り英語受信報告用紙。25枚綴り。£7/€7/US$8。
支払いは「British DX Club」宛(British DX Club, 19 Park Road,
Shoreham-by-Sea, BN43 6PF, U.K. Europe)に銀行小切手または郵便為替、またはPaypal<bdxc @
bdxc.org.uk>で。(BDXC "Communication" Jan 2023 via WWDXC TP 1529)
◎EiBiリスト最新英語リスト公開
米国のKraig Krist氏によれば同氏はEike Bierwirth氏制作の2023年1月19日版EiBiリスト及びその抜粋版を公開した。https://www.kg4lac.comにアクセスし、「schedule」をクリックして必要なものをダウンロードできる。(WORIG 1/20)
◎欧州海賊局メルアドリスト公開
スペインAERによれば欧州短波海賊局の連絡先メールアドレスのリスト「European SW pirate
addresses」が公開されている。"radio”を除いた局名でアルファベット順に掲載されている。
https://ukdxer.webs.com/addresses。(WORIG 1/24)
◎LRA36スタッフのREEでのインタビュー録音公開
米国のTK
Wood氏によると、アルゼンチン南極局LRA36のスタッフとのインタビューを収録したスペインRadio Exterior de Españaの番組「Amigos
de la Onda
Corta」(2023年1月12日放送、30分)の録音が公開されている。https://www.rtve.es/play/audios/amigos-de-la-onda-corta/amigos-onda-corta-emisora-radio-antartida-12-01-23/6774417/。(WORIG
1/20)
◎East Sandy DXpeditionの記録
米国のDon Moore氏らが、2022年10月に同国Pennsylvania州西部のEast
Sandyで行ったDXpeditionの記録が公開されている。https://swling.com/blog/2023/01/a-dxpedition-to-east-sandy/。(Michigan
ARE Tipsheet via WORIG 1/19)
◎Kaliningradから 549kHzで送信試験
ロシアのKaliningrad Radio Center
#5は2基目の中波送信施設の復活整備を終了し、549kHzで試験送信を開始した。試験送信の出力は50-70kWに抑えている。アンテナは以前に長波171kHzの送信用に使用していたマスト高が257mのものを転用している。送信スケジュールは公表されていないが、平日のモスクワ時間9-17時となる筈である。この送信スケジュールは1基目の中波1143kHzでも同様だと思われる。(RUS-DX 1/1 via WORIG 1/1)
◎ロシアで復活した中波局
<https://vk.com/public158109176>によればロシアでは現在以下の中波局が試験放送中または実際に放送中であ る。
1.試験放送中の局
549kHz 75kW Bolshakovo送信所
欧州東部、バルト海沿岸、ウクライナ、ベラルーシ、ロシア欧州部分向
1143kHz 150kW Bolshakovo送信所
欧州東部、バルト海沿岸、ウクライナ、ベラルーシ、ロシア欧州部分
1215kHz 150kW Bolshakovo送信所
欧州東部、バルト海沿岸、ウクライナ、ベラルーシ、ロシア欧州部分
1089kHz 1200kW Kuban送信所 欧州東部、バルト海沿岸、ウクライナ、ロシア欧州部分、クリミア、コーカサス向
2.本放送中の局
999kHz 500kW Pridnestrovskiy送信所
欧州東部、バルト海沿岸、ウクライナ、ロシア欧州部分
1413kHz 500kW Pridnestrovskiy送信所
欧州東部、バルト海沿岸、ウクライナ、ロシア欧州部分、クリミア、コーカサス向
(RUS-DX #1221 1/22 via WORIG
1/23) Bolshakovoはカリーニングラード、Kubanはロシア南部クリミアの対岸、Pridnestrovskiyはモルドバの沿ドニエストル地区(ロシアが領有権を宣言)にあります。
◎Kaliningrad Radio
CenterのQSL代行発行
カリーニングラードのBolshakovo送信所からの中波送信再開で同送信所を管理するKaliningrad
Radio
CenterがQSLカードを発行するかどうかが話題になっている。現在のところ、同センターはQSLカードを発行する計画はあるが、本放送を開始後となる見込みである。しかし本放送がいつ開始されるかは決まっていない。そこでロシアのAndrey
Molokov氏はそれまでの間仲間とともに私的なQSLカードを発行することにし、RTRS
Kaliningrad支局の許可も得た。但し公式なQSLではなくあくまで「keepsake」(想い出の記録)である。受信報告の宛先は<andrey_hamradio
@ mail.ru>である。Kaliningrad Radio
CenterはBolshakovo送信所から549及び1143kHzで15:00-23:00に試験放送を行っている。ロシア国内及びCIS諸国には印刷したカードを郵便で送付するが、それ以外の地域にはeQSLとしてメールで送付する。Pridnestrovian Radio and Television
Centerの放送にも対応する。原記事はhttps://vk.com/public158109176?w=wall-158109176_2801。(RUS-DX
#1221 1/22 via WORIG 1/23)
◎Kuban Radio Centerより中波送信試験
ロシアKrasnodar地方のKuban Radio Centerは中波送信試験を2月1日から2日間1089kHzで行う。時間は2/1 16:00-2/3
16:00の2日間である。Radio Sputnikのロシア語番組が流される予定である。出力は1200kW。この試験放送の受信に対してもAndrey
Molokov氏がQSL発行を代行する。受信報告は<andrey_hamradio @ mail.ru>へ。(RUS-DX #1222 via WORIG
1/29) クリミア半島の東側に位置しています。
◎SDXFが2月13日に特別放送
Swedish DX
Federationは来る2月13日の19:00-20:00及び23:00-24:00にドイツのChannel
292より9670kHzで特別放送を実施する。受信報告や感想は<qsl @
sdxf.se>に。詳細はhttp://www.sdxf.se/WP/を参照のこと。(RUS-DX #1221 1/22 via WORIG 1/23)
◎Winter SWL Fest
2023はZOOM開催
米国Winter SWL Fest実行委員会のJohn A. Figliozzi氏によれば、2023年の第36回Winter SWL
Festは新型コロナ再蔓延の影響で2023年3月8日の1日のみZOOMで行われることになった。参加予約の方法は今後発表する。現在決まっている内容についてはhttp://www.swlfest.com/を参照して欲しい。(WORIG
1/25)
◎インドネシアに残った短波3波
インドネシアRRIがA23シーズンに登録したのは以下の3波であった。RRIではすべて海外向英語放送用と登録している。
3325 Palangkaraya 40kW 02:00-15:00
4750 Cimmangis 3KW 11:00-14:00
7290 Nabire 1kW 14:00-17:00
使用アンテナとして登録されているのはカーテンアンテナ及び水平半波長ダイポールアレイ(中央部給電、反射器なし)である。
(BC-DX via WORIG 1/25)
もし申告されている時間通りとすれば、A23では日本語放送はどうなるのでしょうか?
◎ウクライナの中波放送が聞こえなくなる
ウクライナのAlex
Miatlikov氏によると、ウクライナで中波657/873/1278/1404kHzで放送されていたUR1が2023年1月1日以降聞こえなくなった。ロシアの攻撃で電力施設が被災した影響である可能性が大きい。1278kHzのKurisove送信所は施設に技術的な問題も発生しているとのことである。(MWlist
iog 1/23 via WORIG 1/25)
◎秘密局2局が送信をキャンセル
マダガスカルのTalata
Volonondry送信所から行われていた以下の2秘密局(エチオピア・エリトリア向)の送信が1月からキャンセルされた。何れも送信出力250kW、
送信方向340°、言語はティグリナ語であった。
Radio
Mazaris Sumay 02:30-03:00 11705
Radio ERISAT 03:00-04:00 11690
(Bulgarian DX blog 1/25)
◎CRI送信所一覧表
B22で使用されている中国国際放送(CRI)の送信所とその設備は以下の通りである。冒頭についているのは略号。
Be:北京 竇店 150kW×4 500kW×6、馬実村 100kW×12、双橋
100kW×8 150kW×6
Gem:格爾木(ゴムルド、青海省)100kW×4
Huh:呼和浩特(フフホト、内蒙古自治区)畢克斉 100kW×3
Jin:金華(浙江省) 500kW×3
Kash:喀什(カシュガル、新疆維吾爾自治区)薩依巴 100kW×4 500kW×8
Kun:昆明(雲南省)安寧 100kW×4 150kW×4 500kW×4
Lha:拉薩(ラサ、西蔵自治区)100kW×13
Lin:霊石(山西省)100kW×6
Mnn:南寧(広西壮族自治区)15kW×2 100kW×3 150kW×1
Szg:石家荘(河北省)南坡庄 500kW×2、会口 100kW×6
Ur:烏魯木斉(ウルムチ、新疆維吾爾自治区)呼図壁 100kW×9 500kW×8
Xi:西安(陝西省)咸陽 150kW×4 500kW×6、宝鶏・四方山 100kW×6、宝鶏・新街
150kW×1
(WWDXC "DX Magazine" Jan 2023 via WWDXC TP 1530)
B22の日本語放送の送信所は以下の通りです。19:00-20:00 9440 咸陽 7325 金華、20:00-21:00 7325 金華 7260
咸陽、21:00-22:00 7325 金華 7260 咸陽、22:00-23:00 7410 金華 7325 咸陽 、23:00-24:00 7410 金華
7355 咸陽 、00:00-01:00 7220 金華 5980 咸陽、21:00-01:00の1044kHzは江蘇省常州からの送信です。出力と送信方向は、金華500kW
59°、咸陽 500kW 73°、常州 600kW 70°。
◎IARUアマチュアバンドモニター結果発表
スペインのGaspar
Miro氏によれば、IARU(国際アマチュア無線連盟)は第1地域(欧州・中東)での2022年中のアマチュアバンドへの他の放送局・無線局の侵入状況調査結果を発表した。https://www.iaru-r1.org/wp-content/uploads/2023/01/IARUMS-R1-Newsletter-2022-12.pdf。(WWDXC
TP 1530)
◎Radio Vostok
Russiaは中波で放送続行
ロシアKhabarovsk地区を中心に放送中のRadio Vostok
Russiaは06:00-21:00に中波765kHzで放送中である。中波765kHzは次の送信地から同一周波数で送出されている。 Berezovy 5kW、Bikin 5kW、Bogotodskoye 5kW、Chegdomyn 5kW、De-Kastri 5kW、Khabarovsk 20kW、Komsomolsk-na-Amur Khabarovskiy 20kW、Krasnoe 5kW、Sovetskaya Gavan 5kW、Troitskoye 5kW、Zimmermanovka 5kW。FM周波数はKhabarovsk
103.7MHz、Komsomolsk-on-Amur 88.9MHz、Amursk 100.9MHz、Vanino
105.8MHzである。同局のURLはhttp://vostoknews.ru/。同局を聴くのに適したKiwi SDRはKhabarovsk
<https://khv.swl.su/>、Novoskbirsk <http://kiwi.42dx.ru:8073/>
<https://nsk.swl.su/>などである。同局のURLは <http://vostoknews.ru/>である。なおFM放送とwebストリーミングの放送時間はは05:00-24:00である。
(Bruce
Portzer's Pacific-Asian Log 《PAL》 Guide)( RUS-DX #1221 via WWDXC TP 1530)(RUS-DX
#1222 via WORIG 1/29)
◎英国Absolute Radioが中波完全撤退
英国のMike Terry氏によると、同国のAbsolute Radio(旧名Virgin
Radio)は2023年1月20日を以て1215kHzで放送していた全国のネットワーク局の中波放送を終了した。既にFMからも撤退しており、旧AM周波数1197/1233/1242/1260kHzも含めて空き周波数となり、英国のDXerには米国中波局等のDXingチャンスが増えることになる。 (WORIG 1/26)
◎米国FCC海賊局取締に本腰
英国のKike Terry氏が1月26日付けのInside
Radioの報道として伝えたところによると、米国FCCは新型コロナの影響で一時停滞した海賊局の取締に本腰を入れ始めた。2022年には無免許海賊局の運営者に対して38件の訴訟を起こした。その内21件は放送局の設備や場所の所有者に対するものであった。2022年1月には「海賊局法」が成立し、1回の電波法違反行為につき設備・土地の所有者・管理者に対しても10万ドル以上最大200万ドルの罰金を科すことができるようになった。また特に海賊局の多い5地域については摘発後6ヵ月以内の再調査が義務付けられて海賊局の復活を抑制できるようになった。海賊局摘発数の約半分に当たる18件はニューヨーク、ペンシルバニア州は16%、メリーランド州は11%であった。原記事はhttps://www.insideradio.com/free/fcc-says-its-pirate-enforcement-is-picking-up-including-new-hires-and-equipment/article_ca2470da-9d61-11ed-8f70-f7ef226e3ebd.html。(WORIG
1/26)
◎オーストリアMoosbrunn送信所がピンチ
フランスのRadio
Magazineの報道によると、オーストリアMoosbrunn送信所がピンチに見舞われている。電力価格高騰により送信価格が上がり顧客が減少しているのが最大の理由だが、送信所の運営許可条件として同国の公共放送ORF)の番組を1つは放送していなければならないことが定められている事も忘れてはならない。Radio Austria
Internationalの送信を担っていた時に300kW短波送信機2基を設置したが、その出力に見合った送信アンテナを設置することはできなかった。
現在300kW送信機は運用停止となり、アンテナも回転アンテナ、無指向性アンテナ、ログペリアンテナのみ、送信機は100kW用のみとなっている。ウクライナ戦争勃発時にウクライナ在住オーストリア人向放送で復活を目指したが短期間で終了した。現在運営許可を維持するためにORFの番組を短時間送信している他、300kW送信を停止して送信料を安くしたためAWRが顧客としてついてはいる。しかし大口顧客であった英国Encompass社 (BBC-WSの送信を担当)は2022年に撤退してしまった。その他の小規模顧客は送信価格がより安価なSanta Maria de
Galeria、Kostinbrod、Gavar等の送信所へのシフトを検討している。(WORIG 1/26) BBC
WSの衰退は他の国の短波送信施設にも影響を与えています。
◎BBC World
Serviceアラビア語放送を終了
インドのAlokesh Gupta氏によると、BBC World
Serviceのアラビア語放送は1月いっぱいで85年の歴史を閉じる。以降放送はなくなり、podcastとHPのみとなる。https://www.kuna.net.kw/ArticleDetails.aspx?id=3078840&language=en#を参照のこと。(WORIG 1/26)
ドイツのKai
Ludwig氏によると、短波・中波放送は連日徐々に削減されて行き、1月28日には出なくなっていた。同時にhttps://www.bbc.com/arabic/bbc_arabic_radio/liveradio上でのストリーミング放送も停止された。最終日近くの放送はhttps://nitter.nl/Osha001/status/1618988244473118727#m、https://nitter.nl/atake/status/1618973473321406464#m(1/27
多分これが最終放送)を参照のこと。(WORIG 1/28)
◎World Radio Day 2023
ドイツのHansjörg
Biener氏によると、UNESCOは2023年2月13日に開催される「第12回World Radio Day」(World Radio Day
2023)のテーマを「ラジオと平和」にすると発表した。独立系のラジオ放送が紛争予防と平和構築の柱となることを強調したいとしている。このようなラジオ放送は紛争や緊張を和らげ、その拡大を防ぎ、和解と復興のための話し合いをもたらすとしている。詳しくはhttps://www.abu.org.my/2023/01/26/radio-and-peace-to-be-theme-of-world-radio-day-2023/?doing_wp_cron=1674846209.5822451114654541015625を参照のこと。
このような役割を持ったラジオ放送の例としてコンゴ民主共和国で短波でも放送していたRadio
Okapiが取りあげられている。https://www.hirondelle.org/images/pdf/Etudes/RadioOkapiasapeacebuilder.pdf。(WORIG
1/27)
◎スウェーデンSAQがWorld Radio
Day記念送信
英国のMike Terry氏によると、スウェーデンの保存局SAQ Grimeton
Radioは2023年2月13日の「World Radio Day
2023」に対する記念送信を実施する。周波数は17.2kHz。2月13日21:00より試験送信、2月14日01:00より本送信を行う。本送信では平和に関するメッセージをCWで送信する。詳しくはhttps://alexander.n.se/en/9967/を参照のこと。URL上のオンラインフォームからの受信報告を受付ける。(WORIG 1/27)
◎Radio Saturnoが周波数変更
ニュージーランドのBryan Clark氏によると、ブラジルから非合法に放送しているRadio
Saturnoは周波数を変更した。2023年1月22日の16:50には6150kHz出ていたが、1月28日の同時刻頃チェックしたところ
6170kHzになっていた。同日南米のDXerも同じ周波数で確認している。(WORIG 1/28)
◎Radio Congo6115kHzが良好に
米国のDan Robinson氏によると、中国により設置された送信機から出ているコンゴ共和国Radio
Congoの6115kHzは、このところ送信品質が安定してきている。1月29日の03:30にチェックしたところ、フランス語ニュース、フランス語
IDのあと、03:33にs/offしていた。(WORIG 1/28)
◎BBCの長波放送は更に延命
198kHzで行われているBBCの長波放送は過去数年間廃止が取り出たされてきたが、1983年より行われているRadio Teleswich System
(電力最適化のための切替システム)用制御信号がこの放送に重畳して送信されており、現在でも3送信所からの電波に信号が載っている。このシステムを他に切り替えるまでは当面198kHzの放送は継続される見込みである。原記事はhttps://swling.ru/2023/01/23/otkljuchenie-dv-peredatchika-bi-bi-si-na-chastote-198-kgc-snova-otkladyvaetsja/を参照のこと。(RUS-DX
#1222 via WORIG 1/29)
出典の略称
WORIG : World of Radio io group
WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
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