月刊短波2023年4月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間  JST

◎Radio Northern Europe International日本向特別放送 4版新規
 Radio Northern Europe International(RNEI)は来る2023年4月29日の18:25-18:55に台湾の送信所より9900kHzで日本向放送を実施する。(RNEI Rose氏 4/28) 不発のようでした。

◎Unique Radio AustraliaがBCL向特別番組「Calling All Radio Nutzz 」を放送 4版新規
 Unique Radio Australiaは来る2023年4月30日の03:00-06:00に特別放送「Calling All Radio Nutzz 」を放送する。電波伝搬、新旧の短波放送、最近の話題、音楽、DXニュースなどBCLに興味のある内容満載である。米国フロリダ州と英国で実際に聞こえている音声をhttp://uk4-vn.mixstream.net:8104/index.html上で中継する。またリスナーはライブチャットにhttps://libera.chat/上より参加できる。次回は秋の放送となる。(WORIG 4/28)  周波数は5035kHz(Manilla送信所 100W)、URLはhttps://www.uniqueradio.biz/。

◎"C.M. Claudius"がアジア向特別短波放送 3版新規
 インドのAlokesh Gupta氏によると、スイスのe-pop名手Claudius Obrecht氏の音楽番組「C.M .Claudius」が来る4月22日(土)にアジア向短波特別放送を行う。スケジュールは以下の通り。
 4/22 22:00-23:00 AM 23:00-24:00 DRM 周波数 21580kHz
 英国のChris Mackerell氏によれば、送信所は英国Wooffertonで、出力はAMが250kW、DRMが125Wで、送信方向は70度。前回のアジア向特別放送以降に発表した新ナンバーを中心に放送する。
(WORIG 4/18) 前回は2022年11月でした。東南アジア、豪州向ビームで日本からは若干外れています。受信報告の宛先は<c.obrecht @ swissonline.ch>。


◎Radio Iglooが特別放送 3版新規
 スウェーデンのRadio Iglooが来る4月26日の02:00より5940kHzで特別放送を実施する。今回は同国の旧海賊局Radio Queen(Britt Waderにあった)、Radio Syd(Öresundにあり、1960年代前半に2波で放送していた)をしのぶ内容で、Malmö Shortwave Clubの協力で制作されたものである。受信報告を歓迎する。(SW Bulletin 4/16 via WORIG 4/16)多分オランダのZwolle送信所(1kW)からで、放送時間は1時間でしょう。受信報告の宛先は〈radioigloo @ gmail.com〉。

◎WRTH2023のA23サプリメント発行
 2版新規
 
World Radio TV Handbook 2023のA23サプリメントが発行された。国際放送局部分のA23スケジュールを掲載している。626~658ページとページNo.までつけられている。33ページpdf版でhttps://wrth.info/wp-content/uploads/2023/04/WRTH23_INT_Summer-1.pdfよりダウンロード可能である。(Radio Data Center)  

Marconi Radio Internationalが復活祭特別放送  2版新規
 スペインのManuel Méndez氏によると、イタリアのMarconi Radio Internationalが2023年復活祭特別放送を実施する。スケジュールは以下の通り。
 4/9  01:30-02:30 15060
           03:00-04:00 5130USB
   4/10 01:30-02:30 15060
           03:00-04:00 6700
           04:00-05:00 5130USB
(WORIG 4/8) 受信報告は<marconiradiointernational @ gmail.com>へ。

◎4820kHzでペルーの新局Radio Senda Cristiana  
2版追加 3版追加
 
米国のRon Howard氏によると、ペルーのArequipa州Cohahusiから新局Radio Senda Cristianaが放送を開始しているのを2023年3月30日の15:45-16:35に4820kHzで確認した。内容はキリスト教の説教と賛美歌。この局はキリスト教団体Cotahuasi Ministry Center Project が建設・運営しているもので、https://quechuamissions.com/peru2に写真等が掲載されている。ケチュア人のためにキリスト教伝道のためのFM放送(99.9MHz 300W)を2008年から実施してきていたが、このほど受信可能地域を広げるため短波でも放送することになったもの。(WORIG 3/30) 「Senda Cristiana」とは「キリスト者への道」というような意味。
 チリのMarcos Cox氏によると、ペルーの新局Radio Senda Cristiana(4820kHz)は同国内の他の放送局の番組を中継している。確認された中継はLimaのRRI、TrujilloのRadio Integridadで、IDもそのまま出ている。(WORIG 4/6) 当初これらの局と誤認されましたので注意が必要です。
    米国のRon Howard氏によると、Radio Senda CristianaのBrad Shaw氏(Quechua MissionsのHP https://quechuamissions.com/about上からメールを送ることが出来る)はメールで、同局は出力1kW、放送時間は来年にかけて06:00-12:00、18:00-22:00になる予定である、と伝えてきた。(WORIG 4/8)
   チリのMarcos Cox氏によると、Radio Senda Critiana(4820kHz)でケチュア語の放送も行われているのを確認した。TrujilloのRadio Integridadの中継の後に出てきた。中国の西蔵広播電台の混信を受けている。時間は08:43頃、独自番組はこれだけかも知れない。(WORIG 4/19)


◎サウジアラビア「Alarabiya FM」が短波21745kHzで登場

エジプトのTarek Zeidan氏によると、サウジアラビアから新放送「Alarabiya FM」が21745kHzで20:00-21:00に放送を開始した。「Al Arabiya」とは「アラビア語」の意味で、カタールの「AlJazeera」に対抗してサウジアラビアが開始したTVネットワーク(「AlArabiya」と「Alhadath」)の1つである。同局はTVと同内容の音声放送を「Alarabiya FM」として、Jeddah 106.6MHz、Riyadh 103.5MHz、Damman 88.9MHzで放送しているが、これが短波にも登場したものらしい。なお同局のストリーミング放送はhttps://www.alarabiya.net/live-stream-fmで聴くことができる。(WORIG 3/24) HFCCには同時刻に21745kHz、250kW、315°でEncompass社が登録しています。同社の仲介で短波中継を開始したものと思われます。同局のURLはhttps://www.alarabiya.net/、連絡先E-mailは<contactus @ alarabiya.net>、S-mailアドレスはP.O. Box 72627 Dubai Mediaと、UAEのドバイになっています。日本でもハム用のビームアンテナで受信できたという報告があります。小生宅でもかすかにアラビア語で何か言っているのは聞こえます。高い周波数のコンディションの向上に期待したいものです。



◎英国Wellbrook社が営業を終了
 ALAループアンテナで有名な英国Wellbrook Communications社は2023年4月末に営業を終了する。経営者がリタイアするためである。27年間のご愛顧に感謝する。(Wellbrook Communications社 HP) 名機ALA1530ループアンテナも入手できなくなってしまいます。米国では既にALA1530が売り切れているそうです。日本では日本通信エレクトリック社が現在\63,800(送料別)で販売しています。



◎KNLSが正式に朝鮮語放送
 インドのAlokesh Gupta氏によると、KNLS局を運営するWorld Christian Broadcastingは昨年北朝鮮向朝鮮語放送を2023年初めに実施することを発表していたが、A23正式に開始されることになった。スケジュールは以下の通りである。
 20:00-21:00 9730 300°
 22:00-23:00 7395 315°
(WORIG 3/24) 福永光洋氏が既に2月12日に試験放送が出ているのを20:00 9720、22:00 9760kHzで確認しています。また同氏はhttp://lib.bible.kr/wcb上に2023年1月1日以降の毎日の番組がmp3形式でアップロードされていることも指摘しています。

「월드 크리스천 한국어 방송」(世界クリスチャン韓国語放送)と称している ロゴにもKOREANが入っている


◎Domestic Broadcasting Survey 2023年版発行
 デンマークのAnker Petersen氏は「Domestic Broadcasting Survey」(DBS)の2023年版を発行した。 DBSとしては第25版、前身の「Tropical Bands Survey」(TBS)からは通算51版となる。2022年4月~2023年3月の受信結果に基づき、第1部:120・90・75・60mb内で受信された国内向短波局周波数順リスト、第2部:41mb以上の周波数帯で受信された国内向短波局周波数順リスト、第3部:全バンドで2018年以降受信されていない国内向短波局周波数順リストとなっている。A4版14ページ。http://www.dswci.org/dbs/dbs/dbs25.pdfより無料でダウンロードできる。印刷版は今後JSWC(日本短波クラブ)より発行される予定。(赤林)



◎広西文藝広播南寧局送信所を変更予定

 95.0MHzで放送中の広西文藝広播南寧局は、送信所(TVチャンネル104も送信されている)を市中心部の人民公園より、市西部に移転する。目的は南寧市西部・南部・無錫空港周辺地域での受信状態の改善で、当該年次の予算に移転費用が計上されている。(Cahcn自留地 2/16)

950 Music Radioの名称で音楽を放送している


◎ブルガリアSpaceline社の連絡先
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Kostinbrod送信所を管理するSpaceline社の担当者連絡先は<lz1ax @ mail.bg>である。次のような送信に対して送信所からQSLが発行されることがある。
 Radio For Peace International 15700 100kW 90° 火・木曜 16:00-16:30 ペルシャ語
(WWDXC TP 1534)



◎Radio Verdadが4055kHzで「衛星短波放送」の試験
 米国のGlenn Hauser氏がグアテマラRadio VerdadのEdgar Amilcar Madrid社長から受け取ったメッセージによると、同局は2月29日より4055kHzで「衛星短波放送」の試験を行っている。(WWDXC TP 1534) 「衛星短波放送」の意味が不明ですが、衛星から短波を送信しているのではなく、送信所と局との間の通信回線が衛星という意味のようです。

◎アイスランドRUVの長波廃止の背景
 米国のStephen Luce氏によると、アイスランドのRUVは2023年2月18日の00:11に207kHz(50kW)での長波送信を終了したが、高さ218mとアイスランド3位の高さを誇っていたEidar送信所の鉄塔は2月29日には撤去されてしまった。長波放送はFM放送によって完全に補完されるとRUVでは言っている。なお国家安全上の理由からGufuskalar送信所からの長波放送(189kHz 100kW)は当面維持される。RUVでは廃止の理由として長波送信鉄塔の維持費用が非常に高いにも拘わらず長波を受信できるラジオを持っている人が少ないこともあげている。長波放送をFMに切り替えるために2017年よりあまり人が住んでいない場所にもFM中継所の設置を進めてきており、ほぼ計画通り完成した。サービスエリアが広くなるように高地にアンテナを設置するだけでなく、海路の安全確保のため海沿いにも設置された。また中継局に電力を供給する電力施設、そのバックアップ施設も建設した。この方策でやがてはGufuskalar送信所からの長波送信も停止したいとしている。
英国のMike Barraclough氏によると、Eidarの長波鉄塔除去の様子がビデオで公開されている。
 https://www.ruv.is/frettir/innlent/2023-03-01-langbylgjumastrid-a-eidum-fellt
 https://www.ruv.is/english/2023-02-28-third-largest-structure-in-iceland-is-demolished-wednesday
 米国のBen Dawson氏によると、廃止された218mの送信鉄塔は当初もっと高くする予定であったが、航空当局の要請でその高さになった。送信機を制作したHarris社の技術スタッフはこの高さの送信機で最も効率が良いように設計を行い、その技術がその後の同社製長波送信機のシリーズに採用された経緯がある。
(WWDXC TP 1534)

撤去前のEidar送信所鉄塔 数秒で木っ端みじんに倒壊した(同局のHPより)


◎DPA Mac再び商業データ通信短波放送をFCCに申請
 米国DPA Mac社はDRMモードでのデータ提供を内容とする短波放送の申請を2023年2月末に再びFCCに提出した。同社は「米国の声を大きく伝える」、「短波帯の若返り利用」をモットーに短波放送による商業データ提供を提唱してきた。申請の詳しい内容は公表されていないが、イスラエルのデータ通信用短波機器ベンダーRaft Technologies社とイリノイ州の短波実験局との合意に基づいて、シカゴより取引データを広範囲に短波送信するという業務に関するものとされている。FCCは民間短波放送局が放送以外のデータ通信事業等に参入することを認めておらず、同社からの以前の申請に対しては拒絶し、2022年9月に「委員会規則で定める他の放送業者への許認可に重大な影響を与える」からとその理由を発表している。(WORIG 3/5) 

◎IRCA Slogans List/The latest Recent MW Station Contacts for Reception Report Verifications
 IRCA(International Radio Club of America)では次のリストをKraig Krist氏(KG4LAC)のサイトから無償提供している。アクセスはhttps://misc.kg4lac.com/irca/。

 IRCA Slogans List;米国及びカナダの4,600に及ぶ中波局のスローガンを集めたもの。受信時の局名推定に力を発揮する。
 The latest Recent MW Station Contacts for Reception Report Verifications ;米国及びカナダの中波局に対する受信報告の宛先と担当者の氏名・タイトルを2021年・2022年の実績から収集したもので、QSLを得るには必須の資料。(IRCA DX Monitor 3/11 via WORIG 3/6)

◎2023 IRCA Conventionは8月に開催
 2023年の「IRCA/DecalcoMania Convention」は来る2023年8月24日-25日にLas Vegasの「The Orleans Hotel-Casino」(https://www.vegas.com/)で開催されることになった。詳細は今後https://www.ircaonline.org/info.php?pnum=75ea07357b7340上で発表される。(IRCA DX Monitor 3/11 via WORIG 3/6)

◎アフガニスタンで多数のラジオ局が閉局
 Radioinfo Asiaによると、2021年8月にタリバンがアフガニスタンを支配するようになって以来117の放送局が閉局され、女性1,075人を含む1,900人の放送関係者が職を失ったことがAfghan Independent Journalist Unionの調査で分かった。タリバンが政権を取る直前、アフガニスタンには345局の放送局があり、女性1,200人を含む5,000人が放送に従事していた。しかし19ヵ月後の2023年2月には放送局数は223局、従事者数は1,881人に減少した。減少の理由は経済的な困窮と、タリバン政権による放送内容規制や放送ジャーナリストの逮捕が続いていることによる。(Australian DX News March via WORIG 3/6)

◎イタリアの中波新局Radio Z100 Milano
 イタリアのAntonello Napolitano氏によると、新局Radio Z100 Milanoが1350kHzでの放送免許を取得した。試験放送はが行われており、IDは出ないが北イタリアでは受信できる。イタリアのDXerにとってはこの局の登場で他国の放送がこの周波数で聞こえなくなるのが心配とされたが、この局はイタリア時間の00:00-08:00(冬期 08:00-16:00、夏期 07:00-15:00)には放送を休止するとのことで問題はなさそうである。(ARC mv-eko March 6 via WORIG 3/6) オンライン放送がhttps://onlineradiobox.com/it/z100/?cs=it.z100&lang=enで出ていますが、中波990kHzと表示されています。WRTH2023には1350kHz、200Wと記載されています。
 
◎ロシアでの放送ハッキング
 ロシアではこのところ放送番組がハッキングされ、「ミサイル攻撃がある」などの偽の警報が出される事件が相次いでいる。スタジオに他人が出入りしたり、回線を操作された痕跡はない。専門家によれば、モスクワを含む多くのロシアのラジオ局は放送番組を事前にファイル化しておいて順次放送しているが、ハッカーはリモート操作で放送局のコンピュータ上のファイルを書き換えて犯行に及んでいるものと見られる。(RUS-DX #1227 3/5 via WORIG 3/6)

◎VladivostokのTavrichanka送信所が完全解体に
 Vladivostok近郊のTavrichanka送信所ではRTRSにより、南側にあるアンテナの解体工事の入札がこのほど行われた。2022年末には北側にあるアンテナの解体工事の入札も実施された。これで1940年から2016年まで使用されていた同送信所は完全に過去のものとなる。この送信所はVladivostokからの国内向放送の他、海外向のYunost、Voice of Russiaの長波、中波、短波の大送信所としてソ連時代とそれ以降も使用された。短波放送の送信を2014年に停止したが、同地域の民間放送局VBC (612 kHz)、「New Wave 」(738 kHz)、「Lemma 」(783 kHz)、「Studio OK」 (1476 kHz) の送信所としても2000-2016年に使用されていた。(RUS-DX #1227 3/5 via WORIG 3/6)
 カナダのLev Lytovchenko氏が2007年にDX Listening Digestに掲載したところによると、もう一つの極東送信地点であったRazdolnojeもこのTavrichankaもウクライナ起源の地名である。1930年に旧ソ連の指導者スターリンにより極東やシベリアに強制移住させられたウクライナ人によって付けられた地名である。Tavrichankaはロシアによって現在占領されているクリミアにあったTavriaを元に名付けられた。またRazdolnojeはVladivostokとUssuriskの間にある大きな村であったため、「広大な土地」という意味のウクライナ語から名付けられた。(WWDXC TP 1535) Tavrichanka(Тавричанка)送信所(東経131°53'、北緯42°21')はVladivostokの西郊、湾を挟んだ対岸に位置します。

◎Radio Lemmaの今
 Vladivostokから放送されているRadio Lemmaはロシア沿海州で人気のある放送局の10指に入る局で、情報と音楽を放送している。すべての番組が自主制作である。この局の開始は1996年7月22日で当時の周波数は中波の783kHzであった。2000年6月にはFM102.7MHzでの放送権を取得し、その後中波放送を廃止して現在はFM放送のみである。局のスローガンは「聴け、行動しろ、生きろ!」でラジオ局全体に通用するものである。(RUS-DX #1228 3/12 via WORIG 3/12) かつて中波の783kHzは日本でも比較的良く受信できました。局名の「lemma(лемма)」は数学用語で「補助定理」というような意味です。URLはhttps://radiolemma.ru/でオンライン放送もあります。住所はВладивосток, Народный проспект, дом 13, 5 этажъ、E-mailは<info @ radiolemma.ru>。

◎Signal Identification Guide

 ロシアのRuslan Slavutsky氏によると、Signal Identification Guideが2023年2月27日に改訂された。ウォーターフォール画面と音声で電波上の各種モードの識別ができるようになっている。受信機としてはRTL-SDR、Airspy、SDRPlay、HackRF、BladeRF、Funcube Dongle等が使用されている。https://www.sigidwiki.com/wiki/Signal_Identification_Guide。(RUS-DX #1228 3/12 via WORIG 3/12)

◎ベラルーシ放送専用アプリ推奨で言論統制
 Radio Reporterの記事によれば、ベラルーシではラジオやTVが聴取できる放送専用アプリのダウンロードが2023年2月23日以降国民に推奨されている。このアプリは2010年に英国で開発されたもので、既に13ヵ国が採用している。このアプリは使用者の住んでいる国や地域の放送局のみが受信できるようになっており、元々は英国の放送局の著作権保護のために考え出されたものであるが、ベラルーシでは自国の決められた放送のみが聴取でき外国の放送が聴取出来ない仕組みに変えられている。同国には西側諸国のシステムは権利者の許諾なく使用できるという法律があり、英国にアプリに関する著作権上の許諾を求めないで使用している。元記事はhttps://blog.radioreporter.org/belarus-radioplayer-copied。(RUS-DX #1228 3/12 via WORIG 3/12)

◎AFN-Koreaの中波は3波のみ
 フィンランドのHannu Niileksela氏がAFN Techinical Servicesから得た情報では、2023年3月現在AFN-Koreaの中波は3波のみになっている。
 Camp Carroll(大邱)1440kHz 5kW
 Camp Humphreys (平沢) 1440kHz 10kW
 Camp Mujuk(浦項) 1512kHz 0.5kW
(Mediumwave .info March) 2019年1月には8波ありました。WRTH2023には1440kHzしか掲載されていません。現在日本のAFN各局(東京、三沢、岩国、沖縄)を含んでAFN-Pacificの支局ということになっています。

◎BCL関係者の物故状況
 Winterfest 2023でカナダのSheldon Harvey氏が報告したところによると、2022年度には今まで報道された人を除いて以下のようなBCL関係者の物故が報告されている。
 英国 Richard Measham氏: 2022/03/22死去、 BDXC会員、BBC Monitoringで情報誌「World Broadcasting Information」の編集長として活躍。
 デンマーク Kaj Bredahl Jurgensen氏: 2022/04/15死去、81歳、初期からの旧DSWCI会員、38年半に渡り同クラブ会誌「Shortwave News」の編集長を務めた。
 フィンランド Pertti Ayras氏: 2022/05/23死去、80歳、1950年代からのフィンランドDX界の大御所。2021年のLapland DXpeditionにも参加。
 米国 Jerry Plummer氏: 2022/07/24死去、68歳、米国短波放送界の大物で、2022年にはNASBの会長となった。WWCRの周波数マネージャー、HFCCの運営委員を長年務めた。
 イタリア Robert Scaglione氏: 2022/08/01死去、故Dario Monferini氏と並ぶイタリアDX界の重鎮。AWRイタリア語放送のDX番組制作に一時携わった。
 米国 Violet Peterson氏: 2022/03/31、88歳、AWRのAdrian Peterson氏の妻、AWRの一員としてPeterson氏を支え、同局のDX番組の原稿作成、QSL発行業務を裏で支えた。
(CIDX Messenger March via WWDXC TP 1535)

◎イタリアAmica Radio Venetaの情報
 イタリアのDario Gabriell氏によると、北イタリアVigonzaにあるAmica Radio Veneta(1017kHz)は聴取者からの受信報告に対する受信確認を開始している。宛先はVia Paradisi 26, 35010 Vigonza (Padova), Italyである。E-mailでは <amicaradioveneta @ yahoo.com>。mp3形式の録音を貼付すると喜ばれる。原則eQSLだが、印刷されたQSLを希望する場合は23×11cm以上の大きさの自分の宛先を書いた封筒の同封と、€3相当の返信料同封が求められる。PayPalで支払う場合は<amicaradioveneta @ yahoo.com>へ。(WWDXC TP 1535) オンライン放送はhttp://www.amicaradioveneta.it。

◎Bakhmutの中波送信所

 英国のDan Goldfarb氏によると、ロシア軍の進撃をウクライナ軍が阻んで激戦となっているウクライナBakhmutにはUkraine Radio第一放送873kHzの送信所がある。この送信所は北緯48.59028625420397°、東経37.86394540609312°のChasovoiarska miska hromadaにあり、Nautel社製の25kW送信機で放送していたが、2022年12月に砲撃で損傷を受け送信を停止している。戦闘が激化する中、送信鉄塔が倒壊している恐れもあり心配である。(WWDXC TP 1535)

◎英国政府BBC WSに新たな財政支援
 インドのAlokesh Gupta氏によると、英国政府はBBC World Serviceを維持するために新たな財政支援を行うことを決めた。総額2,000万ポンドで、現在42言語で行われているサービスを今後2年間維持するためと、正しい情報が不十分な地域向の英語放送の充実に充当される。原記事はhttps://www.gov.uk/government/news/new-funding-agreed-to-keep-bbc-world-service-on-airを参照のこと。(WORIG 3/14)

◎ITUのMonitoring File最新版
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、スイスGeneveのITUより2023年2月23日付のモニタリング結果ファイルがExcel形式で提供されている。
 https://www.itu.int/en/ITU-R/terrestrial/monitoring/RegMon/DBFfiles/377.zip
(WWDXC TP 1535) 2852-27940kHz間のユーティリティー局も含む1585波についてのモニタリング情報が記載されています。東京で受信された情報が沢山掲載されています。

◎Bay Islands Radio情報
 米国のRon Howard氏がオーストラリアの"Bay Islands Radio"(5045kHz)より得た情報では、同局の局名について"Island FM"と称しているメディアがあるがこれは誤りで、正しくは"Bay Islands Radio"である。同局の使用アンテナは社長のShannon氏が制作したダイポールで、高さ13mを維持するために同じく手製のバルーンで浮かせている。16m位の高さまでは上げられるが、素子がアルミ製であるため、同局が位置するRussell島の強風も持ちこたえるためには13mが限度である。試しに垂直アンテナを立てるべきという案もあるが、ダイポールの方が遠方まで届くので当面このアンテナを使用する。送信機はオーストラリアSRK社製で500-600Wの出力が出る。価格はAU$6,500した。実はもう一台pll.gr社製のものを購入したが、火入れ後2分で壊れてしまい、交渉の上1年間かけて返金してもらった。5045kHz用短波送信機の写真は、https://app.box.com/s/quw05fbsqz2mp38tpm8rukdc17ouapnq、アンテナの写真はhttps://app.box.com/s/x2h2w8chhstllzmkvhmxg0wrh9hvxtyw、https://app.box.com/s/29x2d6u2qhmt2rderxwq1qk8fbtxdblr、88MHz用FM送信機の写真はhttps://app.box.com/s/syduk17oi4664547jg2le7n1zcfuio9gを参照のこと。(WORIG 3/16)

◎Radio DXの情報
 米国のRon Howard氏が、Norfolk諸島から5045kHzで試験放送を行ったRadio DXのNick氏より得た情報では、同局は高さ50mの樫の木のてっぺんから敷設した垂直アンテナから送信している。アンテナの海面からの高さは140mほどとなる。写真はhttps://app.box.com/s/a8kap4o851ej7hlja1uk8tlthjrncpez を参照のこと。オーストラリアにはまだ短波DXの夢が満ちあふれているようだ!(WORIG 3/16)

◎ロシアがウクライナの占領地域にアマチュア無線コールサインを一方的に割当
 DARC(ドイツアマチュア無線連盟)からの情報によると、ロシアはアマチュア無線に関して独自のコールサインを設定しているが、このほどウクライナの占領地域にコールサインの割当を実施した。2014年に占領したCrimea地区にはR6K、R7K、Sevastopol市にはR6R,R7Rが既に割り当てられている。
 Kherson地区 R1H R1V、Donetsk地域 R6O R7O、Zaporizhia地区 R6S R7S、Luhansk地域 R6Z R7Z。
(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)
 フィンランドのMauno Ritola氏によると、これは世界的に認められていない一方的な発表で、本当に運用が行われるかの確証はない。ロシアでは2014年以降アマチュア無線活動の条件としてロシア政府の意向に沿ったプロパガンダを送信することが求められており、自由なアマチュア無線活動は行われていない。例えば7055kHzでは民族の憎悪を煽る内容の送信が行われている。(WORIG 3/21)

◎ロシアのRadio Mariya放送休止に追い込まれる
 ロシアSt.Petersburgのカトリック放送局Radio Mariyaは負債が百万ルーブル(約170万円)に上ったとして、2023年3月21日より1ヶ月間の放送休止(St.Petersburg 1053kHz 10kW、Vyborg FM中継局)を命じられた。この間https://radiomaria.ru/上でのインターネット放送及びYouTube上の配信は継続される。同局では寄付と支援を募っている。(RUS DX #1229 3/19 via WORIG 3/19)

◎Pridnestrovian Radio Centerの電力危機解消
 モルドバGrigoriopolのPridnestrovian Radio Centerでは電力危機が解消したため節電モードでの送信が打ち切られた。これで従来通りフルパワー1000kWでのRadioRussiiの24時間送信(621kHz)やRadio1+のFM送信が復活することになった。(RUS DX #1229 3/19 via WORIG 3/19)

◎RFE/RLのロシア法人に「破産宣告」
 モスクワ仲裁裁判所はRFE/RLのロシア法人に「破産宣告」を行った。同法人が国税600万ルーブル(約1,020万円)及び「西側の手先」としての罰金720.8万ルーブル(約1,225万円)の支払を怠っており債務超過になったとするものである。(RUS DX #1229 3/19 via WORIG 3/19)

◎IRCA Reprints更新
 米国のInternational Radio Club of America(IRCA)のNick Hall-Patch氏によれば、同クラブは過去の会誌に掲載した1100以上のアンテナ、電波伝搬、受信機、アクセサリ-、中波DX一般の記事 (Reprint)を希望者に無料提供している。このほど2022年12月にアップデートしたReprintのリストを公開した。2022年6月末までに会誌「DX Monitor」に掲載された記事が反映されている。最新インデックスをhttps://www.ircaonline.org/editor_upload/File/reprints/irca-reprint-index.pdfからダウンロードでき、希望記事をクリックすることで、自動的にIRCAのサイトからpdf形式のものを入手できる。新たに付け加えられたアイテムには「NEW」のマークが付けられている。(WORIG 3/21)

◎ブラジルRadio Continental AMが短波で出現
 ブラジルのJuan I. Gutiérrez氏によると、同国の中波放送Radio Continental AMが日曜及び月曜の04:00-12:00に7585kHzで試験送信を行う。受信報告はwhatsappで<+55 77 99904-0483>に送って欲しい。(WORIG 3/22) 同名の局がブラジルSerrinhaとPorto Algreにありますがどちらかは不明。

◎謎の「ロシア国歌局」多数の周波数で
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、昨年10月より受信されているロシア国歌を流す局で流れている国歌は同国のロックバンド「Lyube」(Любэ)によるものであることが分かった。9310kHzUSBで受信されていたが、3月下旬には7032kHzUSB、6828kHzUSBで同時に受信された。このことから複数の送信機から出ていることがわかる。なおロシアのBCLは同局のことを「軍事放送」(военное радио?)と称しているとのことである。(WORIG 3/22) ”Любэ"は「立米」でなくて「潤滑油」のこと。

◎Radio Northern Star情報 ~"The Sea"は閉局
 ノルウェーRadio Northern StarのSvenn Martinsen氏によると、同局の最新の状況は以下の通りである。
 カントリーミュージック、スカンジナビア音楽、ゴスペルを専門に放送していた "The Sea"は間もなく閉局するが、設備は当面維持される。
 2023年2月6日よりRadio Northern Star本局は、"The Sea"が使用していた1611kHzで中波の送信を再開した。"The Sea"は短波とインターネットのみでの放送となった。
 3月14日に"The Sea"は短波放送を中止した。インターネット放送はBergenのFM局”Kysten/The Coast"(93.8MHz)のアドレスhttp://kysten.cc/streamを借用し3月末まで実施される。”Kysten/The Coast"の番組はRadio Northern Starが制作しており、内容は"The Sea"と似ている。またこの日より”Kysten/The Coast"とRadio Northern Starは短波の5895kHzをシェアすることになった。”Kysten/The Coast"の放送時間は毎日19:00-20:00、土曜・日曜は19:00-22:00である。同局の番組内にはVoice of the Free Gospel、 Norea Radio、 Christian Radio Norwayの中継もある。
 3月31日に”The Sea"は閉局する。将来の再開に備えて放送設備は維持しておく。”The Sea"で放送していたカントリーミュージックはThe Northern Starに引き継がれ、その分の番組時間が長くなる予定である。この状態で中波・短波免許3、FMデジタル放送試験免許1を有することになる。4月2日以降は国外から2つのwebストリーミング放送も開始する予定である。URLはhttp://www.northernstar.cc、受信報告は<1000 @ northernstar.no>へ。(WORIG 3/22) 「中波・短波免許3」の内容はBergen Erdar送信所の5895kHz(50W)、1611kHz(400W)、Bergen Kringkastar送信所の1314kHz(400W)。

◎コンゴRadio Kahuziの近況
 米国のDon Robinson氏がコンゴ民主共和国BukavuのRadio Kahuziから受け取ったnewsletterによると、同局は困難な状況で停波中であるがこれを打破するべく努力を行っている。
 短波送信機について、米国のHCJB Engineering Center(インディアナ州Elkhart)では中国製の基板や部品で新短波送信機TB1000を完成した。この送信機は4-7月頃にBukavuに移動・設置される予定である。またFM送信機については補修基板が米国からBukavuに到着し、送信機の修理・試験を終えた段階である。電力供給が極めて不安定であるため、200A/Hの12V充電池4基をスタジオ近くに設置し、常に充電状態にしておき、インバータにより停電時の電力を供給できるようにした。神のおかげで復活の日は近い。(WORIG 3/21) 米国のBelievers Express Serviceが運営する宗教放送局です。6210kHzとFMで放送していましたが2022年8月頃より停波中です。

◎エルサルバドルに新局Radio Cristo Viene ~短波でも放送か?
米国Don Moore氏によれば、今年の旅行始めに行ったメキシコ・ユカタン半島の村Francisco Uh Mayに滞在中にエルサルバドルの新局Radio Cristo Vieneを1170kHzで発見した。放送開始は20:00である。Google Mapで場所を調べたところ短波の6670kHzでも放送しているとの記述があった。聞こえてはいないが心に止めておく価値はありそうだ。(Michigan ARE Tipsheet March 24 via WORIG 3/23) Google Mapによれば同局のオフィスはCalle Principal Calle A la Aldea Infantil, San Miguel, El Salvadorにあり、電話番号は+503 7553 5859とされています。URLはhttps://www.tabernaculoemanuel.com/となっています。

同局のロゴ


◎ブラジルの短波海賊局
 ブラジルのDaniel Wyllyans Nova Xavantina氏によると、2023年現在ブラジルには18の短波海賊局が存在する。2018年にも18であった。現在アクティブは海賊局の情報は以下の通りである。大半はNGOの経営によるが中にはアマチュアによる「面白局」もある。
 5900 Rádio Casa 24H <radiocasa8000 @ gmail.com> https://radiocasa.net/ https://www.facebook.com/radiocasa8000/
 6145 Gold Istrumentals
 6170 Rádio Saturno <radiosaturno @ yahoo.com>
 6265 Rádio Tury 試験放送
 7400 Radio Antares <antaresradiobrasil @ gmail.com> <wldpc@outlook.com> https://zeno.fm/radio/antares/
 7585 Rádio Continental 試験放送
 7685/13555 Rádio CidadeOldies 非定期試験中 15010/21500のこともあり https://www.facebook.com/ramos.figueiredo.56
 9485  Rádio Pink 試験放送
 7455 kHz Rádio Casa 5900と同じ
 7540 Radio Alpha Centaury
 7620 Rádio Floresta 試験放送
 8000 Rádio Casa 5900と同じ
 9290 Rádio Araucária 18:00-08:00に非定期的試験放送
 9926 Free Radio Minas Gerais
 9965 Rádio Pirâmide 試験放送
12000 Rádio Transglobe
13525 Rádio Tury*
15625 Free Radio da Bahia <edsantoslocutor @ yahoo.com.br>
15998 Free Radio do Maranhão 試験放送
21475 Radio Gospel Mix International 試験放送
(HCDX 3/23)

◎BBCペルシャ語放送継続 ~週1回のみ
 フランスのJean-Michel Aubier氏によると、BBC World Serviceは廃止するとしていたペルシャ語放送を現地時間の毎週日曜日のみ継続することにした。A23スケジュールは以下の通りである。
 日曜 12:30-13:30 12015 Dhabbaya
 日曜 13:30-14:30 15525 Dhabbaya
 月曜 01:00-02:00 6195 Seela
 月曜 03:30-04:30 6100 Dhabbaya
(WORIG 3/24) B22では同じ時刻で毎日放送でした。周波数は各1波となり1/3になっています。

◎ソマリアWarsan Radio聞こえる
 米国のBruce Churchill氏はオーストラリアAdelaideのSDRでソマリアBaidoaのWarsan Radioを7750kHzUSBで03:55頃に受信することができた。通常04:30s/offの筈だがそれ以降も放送が行われていた。ソマリア音楽、ソマリ語。ニュージーランドMangawhaiのSDRでも受信できた。(WORIG 3/25)URLはhttps://warsanradio.com、E-mailは<warsanradiobaidoa @ gmail.com>。warsanは「尋ねる、聞く」という意味。

"Warky Afmaay"は「鋭く迫る」という意味



◎中国交通広播の全国実施状況
 2023年3月現在の中国交通広播(FM放送)の中国全土での実施状況は以下の通りである。周波数はMHz。*印は新設された局。
    99.6 京津唐地区・河北省廊坊・張家口、101.2 河北省の大部分の都市、96.5 河北省滄州、107.2 河北省唐山周辺地区、91.1 河北省保定、98.8 河北省保定及び雄安新区、 90.5 湖南省、94.8  湖北省武漢、95.5 上海市、87.5 江蘇省無錫・南通、89.2*  江蘇省南、87.5 浙江省杭州、100.6 内蒙古自治区呼和浩特、103.5 陝西省西安、106.5 山西省太原、91.7 甘粛省蘭州、101.9 寧夏回族自治区銀川、91.7 新疆維吾爾自治区烏魯木斉、104.7 河南省鄭州、101.4 黒竜江省哈爾浜、94.1 山東省済南、87.7 四川省成都、 88.7広西壮族自治区南寧、90.5 吉林省長春、88.3 貴州省貴陽、100.4 安徽省合肥、99.3 遼寧省瀋陽、107.5 江西省南昌・景徳鎮、100.5*  重慶(2023年3月25日開局)。
 以下は計画中の局;   107.0  雲南省昆明、98.6  河北石家庄、97.7  青海省西寧。

 現在のところ広東省、海南省、雲南省、西蔵自治区、青海省には放送局が未開局の状況である。なお重慶市では2016年に一時中心部をカバーする101.9MHzが開局したが、半年後に理由を公表せず停止した経緯がある。(Cahcn自留地 3/25) URLはhttp://www.cnr.cn/gsgb/。全国展開を宣言してからの展開速度は早くないように思えます。



◎KhabarovskにHumor FMが開局?
 KhabarovskでHumor FM(Юмор ФМ)が90.2MHzで開局した。(RUS-DX #1230 3/25 via HCDX 3/25) Юмор ФМはロシア全国に展開しているFMネットワーク局です。Khabarovskでは91.0MHzで放送していたことがあるため、周波数変更または再開局の可能性もあります。Khabarovsk局はWRTH2023には掲載されていません。



◎AIRのA23全スケジュール公開
 
インドのJose Jacob氏はAll India RadioのA23全スケジュールを公開した。
 時間別 https://qsl.net/vu2jos/es/time.htm
 言語別 https://qsl.net/vu2jos/es/time.htm
 周波数別 https://www.qsl.net/vu2jos/sw/freq.htm
 また南アジア地区の短波放送のA23スケジュールをまとめた「A23 DX South Asia Guide」を https://qsl.net/vu2jos/DXSAに公開した。
(Radioactivity 3/27)

◎AIRが国内向にHalbi語放送を開始
 
インドのAlokesh Gupta氏によれば、All India Radioは2023年3月26日よりJagdalpur局からHalbi語による15分間の週間ニュースを毎週日曜日の11:00-11:15(現地時間07:30-07:45)に開始した。(Radioactivity 3/27) Halbi語はインド東南部のChhattisgarh州Bastar地方などで約80万人が話している同地方の方言。JagdalpurはJeyporeの北西に位置するBastar地方の中心。周波数は756kHz、200kW。

◎広西北部湾之声に大きな変更なし
 A23の広西北部湾之声のスケジュールが発表されたが以前と比べて大きな変化はない。夜の短波放送開始時の放送はタイ語の「Top Music」となる。(Cahcn自留置地 3/26)  夜の放送18:45-01:03、朝の放送07:48-10:02、周波数は5050、9820kHz。


◎米国に「海賊ロシア局」
 
米国に「海賊ロシア局」Radio Vostochnaya Zvezdaが出現している。当初4015kHzで受信され、2023年3月27日からは7325kHzUSBで一日中DXerに受信されている。IDはそのまま英語で出る。音楽放送。アリゾナ州方面から出ている模様。(WORIG)
米国のLucas Bandura氏が地下情報として入手したところによると、7325kHzの局は従来から7290kHzで「Radio Pushka」と称して出ている局と同じオペレーターが運用していることが分かった。7325kHzではモードがLSBやFMに切り替わったり、7320kHz付近にQRVすることもある。(WORIG 3/29) 「Vostochnaya Zvezda(
восточная звезда)」は「東方の星」、「pushka(пушка)」は「大砲」という意味。

◎Radio Andorra Revival 4月3日に放送
 
Radio Andorra RevivalのChristian Ghibaudo氏によると、同局の4月の放送は4月3日の01:00-04:00 6005、04:00-07:00 3985kHzでChannel 292より行われる。今回のは1979年に放送された「CARTE BLANCHE TO FRANÇOIS CHATEL」。 (WORIG 3/29)

◎DX番組スケジュールA23版発表
 
米国のGlenn Hauser氏は各短波局の英語によるDX番組のスケジュールを集めた「DX/SWL/MEDIA PROGRAMS A23 update」を発表した。http://www.worldofradio.com/dxpgms.html。(WORIG 3/28)
 ドイツのWorldwide DX Clubは「SWL/Media Programs in English German & Spanish」のA23版を発行した。https://www.wwdxc.de/swl.pdfよりダウンロードできる。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)


◎Bible Voice BroadcastingのA23全スケジュール
 
ギリシアのZacharias Liangas氏によると、Bible Voice BroadcastingのA23全スケジュールが発表された。https://www.hagcm.org/_files/ugd/22d1db_3ba7e85cd34345d9ae384c8404a8ea23.pdfよりダウンロードできる。(WORIG 3/29)

◎アイルランドRTÉ が長波252kHzでの放送打ち切り
 
英国のMike Terry氏がRadio Todayの報道として伝えたところによると、アイルランドRTÉは長波252kHzで行われていたRadio 1の放送を現地時間の4月14日いっぱいで終了する。以降Radio1の放送はFM放送とスマホアプリのみとなる。英国ではFreesat、Sky、Virgin Media中継及びオンラインのストリーミングで聞くことができる。廃止理由について長波の送信には大電力が必要で二酸化炭素排出量が増加しRTÉが削減目標を達成できなくなる、長波を受信できるラジオが減っている、他の手段で完全に代替できるためとされている。252kHzの長波放送は1988年より使用されており1988-2002年にはAtlantic 252を放送、その後TeamTalk 252の送信を行っていた時期を経て、2004年からはRadio 1を送信していた。2014年には廃止の計画に対する反対があり、施設の寿命を延ばす対策をおこなってきたが限界に達し、新たに投資して新規機器を導入するに値しないとの結論に達した。元記事はhttps://radiotoday.ie/2023/03/rte-radio-1-names-the-day-to-turn-off-252-long-wave。(WORIG 3/31)  アイルランド北東部にあるClarkstown送信所から150kWで行われている比較的新しい送信所で、今まで何回か寿命を延長するためのメンテナンス工事が行われていました。

Clarkstown送信所の252kHz送信鉄塔(RTÉのHPより)


◎A23青木リスト公表
 
米国のRon Howard氏によると、A23の青木リストが公表された。http://www1.m2.mediacat.ne.jp/binews/ut/userlist1.txtより参照・入手できる。(WORIG 3/30)

◎Radio SE-TA2の2023年放送予定
 
ドイツのBernd Seiser氏によれば、同国のRadio SE-TA2は2023年の放送予定を次のように発表した。全てNauen送信所からの送信である。
 4/1 19:00-20:00 6095 再放送4/2 19:00-20:00 6115
 5/4 17:00-19:00 6115
    7/1 19:00-20:00 6095 再放送7/2 19:00-20:00 6115
    10/7 19:00-20:00 6095 再放送10/8 19:00-20:00 6115
    12/25 18:00-20:00 6095 再放送12/31 18:00-20:00 6115
    4/1・7/1・10/7の放送は3カ月毎の定期番組「Let's Go Rock'n Roll」、12/25の放送は年1回の定期番組「Musikalische Frueh-schoppen」、5/4の放送は特別放送である。
(WWDXC TP 1537)


◎Radio Carpathia情報
 
英国のAlan Roe氏によると、ルーマニアのRadio Carpathiaは東欧の古い流行歌をpops、ロック等と一緒に放送する特異な局である。同局のスケジュールは以下の通りである。 
    第3日曜日 21:00-22:00 9670 Channel 292 (4月は16日)
    第3日曜日の次の月曜日 11:00-11:30 5850 WRMI (3月20日開始、4月は17日)
(BDXC "Communication" #581 via WWDXC TP 1537) URLはhttps://radiocarpathia.org/、E-mailは<radiocarpathia @ gmail.com>、S-mailはLuca Trifan,O.P. 6, C.P. 615
400810 Cluj-Napoca, ROMANIA。

"carpathia"はルーマニア国内を東側から覆っている山脈の名称


◎各地域ビーコンハンドブック2023年版発行
 ドイツのMichael Oexner氏によると、同氏編集の世界のビーコン局の情報を集めた各ハンドブックの2023年版が発行された。 欧州版ENDBH(European Non-Directional Beacon Handbook、8,300局収録)、全世界版GDNDBH(Global~、17,300局収録)、北米版NANDBH(North American~、5,900局収録)があり、冊子(GNDBH以外)、CD、ダウンロードで有料にて入手できる。詳しくはhttps://ndblist.info/index_htm_files/NDBpublications2023.pdfを参照のこと。(WWDXC TP 1537)
 
◎総務省民放のAM放送休止についての方針発表
 本林良太氏からの情報によると、総務省は民放のAM放送見直し・FM転換について、2023年3月9日に基本方針を発表した。内容は複雑だがAMの「送信休止」期間を設けることが骨子で、電波法では6カ月以上停波した場合には放送免許が取り消されることになっているが、特例措置を設けて2023年11月1日~2025年1月31日の間はAM局が試験的に6カ月以上の送信休止を行っても放送免許取り消しを行わないとするものである。試験的な停波を希望するAM局は2023年5月から開始される一斉再免許申請の際にその旨と対策を記載する。認可が下りた場合実際には2024年2月より休止することができる。但し大規模災害の際は途中での運用再開、その後の再休止を可能とする。その結果で次のどの形態にするかを決定する。
 ①AM継続・FM転換なし(現状通り)
 ②AM親局のみ継続・中継局は一部または全部廃止してFM補完局でカバー
 ③基本的にFM転換を行うがAM親局・中継局の一部または全部を継続する
 ④AM放送を廃止し全面的にFM転換する
(赤林)2024年2月には中波を停波する局が出てくることになります。北海道HBC、北海道STV、秋田県ABSは既に①の形態にする方針を表明しています。


出典の略称

 
   WORIG : World of Radio io group
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  
   NDXC: Nagoya DXers' Circle  



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