月刊短波2024年4月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間  JST

◎Domestic Broadcasting Survey 2024年版発行 4版新規
 
デンマークのAnker Petersen氏は第26回目となる「Domestic Broadcasting Survey 2024年版」を発行した。例年通りpdf版はhttp://www.dswci.org/dbsより無料でダウンロードできる。(WWDXC TP 1577) A4版15ページ、2024年版は例年のような写真の表紙はありません。

◎アラスカKNLSの1号送信機が故障 4版新規
 
オーストラリアのMatt Francis氏によると、アラスカKNLSの第1号送信機(TX1)が故障しTX1より送信されている、17:00-19:00 中国語 11875、英語 19:00-20:00 9580などが現在出ていない。第2号送信機(TX2)より出ている17:00からの太平洋向英語放送(9695kHz)は聞こえている。KNLSを経営するWorld Christian BroadcastingのBryan Basham氏はTX1の故障部品を交換すれば5月初旬には送信が再開できるとしている。(WOR 4/9 via WWDXC TP 1577)

◎TRSWがChnnel 292より試験送信 4版新規
 
米国のTerry Colgan氏によると、同国Texas Radio Shortwave(TRSW)は欧州向試験放送を以下の期日でドイツChabbel 292のRohrbach送信所より行う。
 4/13(土)18:00-19:00 6070
 4/14(日)06:00-07:00 3955(未確定)
 4/14(日)19:00-20:00 9670
受信報告は<texasradioshortwave @ protonmail.com.>へ。
(WORIG 4/10)

◎Atlantic2000の4月特別放送 4版新規
 
フランスのAtalantic2000は4月の特別放送を2024年4月13日17:00-18:00にドイツChannel 292より6070、9670kHzで実施する。なおインターネットでは同時にストリーミング放送が流されるhttp://radioatlantic2000.free.fr。受信報告は<atlantic2000international @ gmail.com>へ。(Atlantic 2000)

◎KBS World RadioのA24スケジュール 3版新規
 
ウクライナのAlexander Miatlikov氏によると、KBS World RadioのA24スケジュールが発表されている。ファイル名は「_240101」となっているが中身はA24スケジュールである。
 言語・周波数別 https://world.kbs.co.kr/service/common/images/about/frequency_240101.pdf
    時間別 https://world.kbs.co.kr/service/common/images/about/shortwave_240101.pdf
(WORIG 4/8)

◎A24青木リスト公表 3版新規
 
インドのAlokash Gupta氏によると、A24の青木リストが公開された。http://www1.s2.starcat.ne.jp/ndxc/pc/ad/nxa24.zip。(WORIG 4/5)

◎WRMIのA24スケジュール公表 3版新規
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、米国WRMIのA24スケジュールがhttps://docs.google.com/spreadsheets/d/1pcIEX8kisrOPqlXHDAq6gympKUgDj0SIb96qce2kGGQ/edit?pli=1#gid=0にスプレッドシートとして公表された。(RUS-DX #1283 via WWDXC TP 1576)

◎NHK World Radio JapanのA24スケジュール 3版新規
 
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、NHK World Radio JapanのA24スケジュールがhttps://www3.nhk.or.jp/nhkworld/ja/information/brochure/pdf/radio_frequency_schedule2.pdfとして発表されている。(RUS-DX #1283 via WWDXC TP 1576)

◎HFCCのA24スケジュール公開 
2版新規
 H
FCCに登録されたA24スケジュールが公開されている。http://www.hfcc.org/data/a24/a24allx2.zip。(RUS-DX #1283 via WORIG 4/2)

◎WRTH2024の夏期スケジュール追補発行 2版新規
 
英国のAlan Pennington氏によると、World Radio TV Handbookの夏期スケジュール追補が2024年4月1日付で発行された。 https://wrth.info/ainternational-summer-schedules-update/よりダウンロードできる。(WORIG 4/3)

◎ロシア語放送A24スケジュール 2版新規
 全世界のロシア語放送A24スケジュールがロシアのNovosibirsk DX Website上で公開されている。Igor Yaremenko氏制作。https://www.novosibdx.info/schedules.html。(RUS-DX #1283 via WORIG 4/2)

◎Claudius Obrecht氏が極東向特別DRM短波放送 2版新規
 
ギリシアのZacharias Liangas氏によると、スイスの音楽アーティストClaudius Obrecht氏がMedia Broadcaastの仲介で2024年4月27日の21:00-22:00に15265kHz(Tashkent送信所)にて極東(日本、中国、韓国)向に特別DRM放送を実施する。(WORIG 4/2)

◎Radio Martíがウクライナ向放送を開始! ~キューバの傭兵向? 2版追加
 
米国のGlenn Hauser氏によると、2024年3月12日の02:00-06:00にキューバ向けの筈の米国Radio Martíが17680kHzでウクライナ向スペイン語放送を開始した。米国によればロシアの要請でキューバからウクライナに派遣されウクライナで戦闘に従事しているキューバの傭兵向である。内容もキューバ向とは異なるものである。出力250kW、45°でGreenville送信所かららしい。(WORIG 3/12)
英国のRichard Langley氏が、2024年2月16日付のWall Street Journalの報道として伝えたところでは、ロシアはウクライナ戦争を戦う傭兵をキューバで募集しており、既に400~3000人がウクライナに派遣されたと伝えている。(WORIG 3/13)
 ドイツのKai Ludwig氏によると、HFCCにも周波数の届けはなく、公表はされていない。番組名の「Abriendo Espacios」(スペースを開く)も一般的すぎる名称である。また米国内の短波送信所が使用されておりもっと有利なBiblisやLampertheimを使用しないのも不思議で、本当の目的は良く分からない。多分ロシアやウクライナでは誰もこの放送を聞く筈がなく、キューバからの傭兵も聞いているとは思えない。(WORIG 3/13)
  
ドイツのWolfgang Bueschel氏によればドイツ国内の中継所を使用しないのは電力料金が従来より50%以上高騰しているためにコスト高を避けたものとも思われる。(WWDXC TP 1575)
  
同氏によると、上記の放送はA24スケジュールでは火-土曜の02:00-06:00に17690kHz(Greenville送信所)「東欧向放送」として発表されている。同時間帯に13605kHzでキューバ向に行われているRadio Martiの番組とは別番組である。HFCCにこの周波数の登録は行われていない。(WORIG 4/4)

◎DWの短波放送A24で「歴史的縮小」
 
ウクライナのAlexander Miatlikov氏によると、ドイツDeutsche WelleはA24より、短波放送の規模を過去最少のレベルに縮小した。(WORIG 3/27)
    米国のStephen Luce氏によると、残っていたアフリカ向短波放送の主力となっていたハウサ語(結構聴取人口は多かった)が短波放送を全廃した。当初HFCCへの登録では残っていたのだが。この調子ではB24かA25には短波放送全廃と思われる。(WWDXC TP 1575)  ケルンに巨大な専用ビルが聳え、かつては日本語放送も行っていた欧州でも屈指の国際放送局でしたが、A24で残っているのは; 
 アムハリ語 毎日 01:00-02:00 15275 17800 Issoudun エチオピア向
 アラビア語 水曜のみ 21:15-22:00 15275 17800 Issoudun スーダン向  木曜のみ 03:30-04:15 15275 17840 Nauen スーダン向
 これだけです。全部で週8.5時間。他のギリシア語、英語、フランス語、ハウサ語、ポルトガル語、スペイン語、ロシア語の放送は衛星またはインターネットとなりました。

◎新局Real Mix Radio Finlandが試験放送を開始

 英国のMike Barraclough氏がYduns MW Info 2/29の記事として伝えたところによると、フィンランドRaaseporiの新局Real Mix Radio Finlandが放送免許を取得し2024年3月2日の15:00より6185kHzで試験放送を開始した。送信出力は当面15Wで、将来は250Wまで増力する予定である。また中波でも同時放送する計画もある。放送当事者はJoakim Weckström氏。連絡先は<realmix.sw @ gmail.com>である。同局は2024年2月29日付で、フィンランドの通信当局Traficomより、週末、出力15W、期間3ヶ月間の限定免許を交付された。Joakim Weckström氏は「ラジオ少年」であった。(WORIG 3/2) 出力が小さくフィンランド近辺でしか受信できないようです。

◎Radio Ukraine Internationalは英語放送を継続
 英国のRichard Langley氏によると、Radio Ukraine Internationaは、1386kHz(リトアニアRadio Baltic Waves International、75kW)で放送されている週1回(日曜06:30頃約20分間)の英語放送を継続して放送中である。同局の英語放送としてはこれが唯一である。(WORIG 3/2)

◎BBC長波放送停止の影響
 英国のMike Cooper氏がDaily Telegraphの記事として伝えたところによると、BBCがスマートメーター用の信号(RTS:Radio Teleswitch Service)を重畳させている長波198kHzの放送が2025年6月に廃止された場合、英国全土で約100万世帯がインターネット対応のスマートメーターを新たに設置するか、割高な電力料金を支払うかの選択を余儀なくされる。設置費用が発生するためスマートメーターの置き換えは遅遅として進んでいない。長波の特性を利用してスマートメーターに利用するRTSシステムは約40年前に導入されたが、長波の送信費用、音質等を考慮すると、もはや耐用年数を超えているとBBCでは言っている。元記事はhttps://www.pressreader.com/uk/the-daily-telegraph-saturday/20240302/282286735216850。(WORIG 3/2)

◎メキシコIMRが自社の歴史本を発行
   イタリアのAntonello Napolitano氏によると、メキシコ最大の公共ラジオ団体であり、4500万人の潜在視聴者を持つIMR(Instituto Mexicano de la Radio)は現在17局(公共放送10局、商業放送7局)のAM・FM局を配下に持っている。このIMRが創立40周年を記念して「Historia viejas y nuevas - El Instituto Mexicano de la Radio (1983-1994)」(スペイン語、「IMRの古くて新しい歴史」)という本を出版した。250ページで、同局の初期の歴史に関する情報が満載されている。https://www.imer.mx/historias-viejas-y-nuevas/?fbclid=IwAR298Hem-Vgvn9LSBOIScMya4bItULUivpVThBzxGxmXK2dk9fgy9lOzC1Iよりpdf版を入手可能である。(DX Fanzie March 2024 via WORIG 3/3)



◎Shortwave BulletinのURLおよび連絡先変更
 スウェーデンShortwave Bulletinの発行者Thomas Nisson氏によると、URLやメールのトラブルが続いたため、Sverige.netおよびektv.nuを使用するのを停止して、独自のドメインを取得した。新しいURLはhttps://www.dxinfo.se/である。またThomas Nisson氏の新しいメルアドは<thomas.nisson @ dxinfo.se>である。(SW Bulletin march 2024 via WORIG 3/3)

◎アフリカにおけるラジオの役割についての研究結果を公表
 アフリカはラジオ聴取が盛んな地域である。国によって聴取者調査の方法が異なるため、正確な数字を出すのは難しいが、ラジオを聴いている人はアフリカ大陸の人口14億人の60~80%と推定されている。多くの欧米諸国ではラジオ聴取はストリーミングやポッドキャストにシフトしているが、アフリカでは伝統的なラジオ聴取が今でも主流である。識字率が低く、インターネットや技術インフラへのアクセスにばらつきがあるため、昔ながらのラジオが信頼性の高い包括的なメディアの地位を確保している。アフリカにラジオが導入されて100年に当たるのを記念して、アフリカ各地の大学研究者が、アフリカ大陸におけるラジオの歴史的意義、文化的関連性、政治力、社会的影響について研究した実績を「100 years of radio in Africa: from propaganda to people’s power」として公開している。https://theconversation.com/100-years-of-radio-in-africa-from-propaganda-to-peoples-power-222798。(Medium Wave News March 2024 via WORIG 3/4)



◎オランダGolden Oldies Radio
 オランダのGolden Oldies Radioは毎週日曜日の16:00-20:00ないしは22:00に5835kHz(Dutch Relay Serviceの送信機を借用)で放送している。インターネット上ではhttp://www.goldenoldiesradio.nl上で毎日24時間放送中である。放送はオランダ語。旧海賊局Radio Mi Amigoの精神を受けついで放送しているとしている。受信報告に対してはJeff Marinov代表からeQSLが発行される。宛先は<contact @ goldenoldiesradio.nl>である。(NZ DX Times March 2024 via WORIG 3/6) オランダRotterdamにて中波918kHzで放送している局で、1960-80年代のヒット曲を中心に放送しています。URLはhttp://www.goldenoldiesradio.nl、S-mailアドレスはOverwolde 46, 3191 AG Hoogvliet Rotterdam, Netherlandsです。



◎Radio 4KZは閉鎖に?
 オーストラリアのRadio 4KZ(5055kHz)は過去6ヶ月に渡り停止している。38年間社長をつとめたAl Kirton氏が退任したからである。同氏は4KZ局を売却し、新天地に移って新たにRadio 4DXを設立し同じような番組を流す計画で、周波数は2485kHz、出力2kWの予定としている。(Australian DX News March 2024 via WORIG 3/7)

◎ロシアがRFE/RLの職員を逮捕
 「Committee to Preserve Jounalists」2024年2月21日号によると、ロシア当局はRFE/RLのロシアでの活動を完全に禁止したが、更に30人以上のRFE/RLのジャーナリストを「外国の代理人」として認定し圧力をかけている。2023年10月には米露二重国籍のRFE/RL編集員Alsu Kurmashevaさんを「外国の代理人」登録を怠った罪で逮捕した。この罪にロシア軍に関するフェイクニュースを流した罪が重ねられ、拘留は少なくとも4月以降まで続けられる予定である。(Australian DX News March 2024 via WORIG 3/7)

◎Radio Nacional Arcángel San Gabrielが短波送信機を一時燃損
 ウルグアイのHoracio Nigro氏が、アルゼンチンRAEのディレクターAdrian Korol氏からの情報として伝えたところによると、Radio Nacional Arcángel San Gabrielの短波送信は従来のCollins社製HF80送信機より2024年1月13日までは正常に行われていたが、技術者が一時引き揚げた後不慣れな職員が操作手順を間違えたため、出力段が燃損してしまい短波送信が一時途絶し、FMアンテナを架設してFM放送のみを行った。2月には新規入れ替え用の短波用アンテナ、オーディーオコンソールが納入される予定で、送信機の燃損部分を修理して再び電波を出す予定である。なお新型の10kW短波送信機の製造は今年いっぱいかかる予定である。(WWDXC TP 1753) その後2月21日以降は電波が出ているとのことです。

◎SM Radio Dessau 4月の放送予定
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、SM Radio Dessau(http://www.smradio-dessau.de)は2024年4月には以下のように放送する。
 4/14 20:00-21:00 6070 Moosburunn 100kW
    4/21 19:00-20:00 6095 Nauen 100kW
(WWDXC TP 1573)

◎World Music Radioが新300W送信機の試験
 デンマークWorld Music Radio(WMR)のStig Hartvig Nielsen社長によると、同局は2024年2月19日より、25800kHzにて新300W送信機(旧来は60Wであった)の試験を行っている。当初イーサネット回線に妨害を与えたため若干出力を抑えて送信中である。超高性能の受信機とアンテナを有していて運が良ければ世界中どこでも受信できる筈である。既に北米西部、日本、南米、オーストラリア、ニュージーランドに直接届いている。現在25800kHzの他、927、5930、15700kHzで24時間放送を毎日実施中である。受信報告を歓迎する。宛先はP.O.Box 112,DK-8960 Randers,Denmarkで、IRC2枚または€5.0を同封して欲しい。
(Australian DX News March 2024 via WWDXC TP 1573)

◎AIR-Tuticornの中波放送復活
 インドのJose Jacob氏によると、同国Tamilnadu州のAll India Radio Tuticorinは中断していた中波放送を1053kHzで復活した。FMの100.1MHzとパラでタミール語放送である。1053kHzの送信所は数年前まで海外放送用に使用されていたもので、当時の出力は200kWであった。なおTamilnadu州ではAkashvaniへの改名後も「All India Radio」の局名が使い続けられている。(WWDXC TP 1573)

◎Polish Radioが放送開始88周年~海外放送も
 ポーランドPolish Radioは2024年3月1日に放送開始88周年を迎えた。放送開始と同年の1936年にいち早くポーランド語・英語による短波海外放送も開始したが、1939年に第二次世界大戦が勃発すると停止された。海外放送は1945年に「WarsawⅢ」という名称で復活した。1990年にはウクライナ語、ベラルーシ語、リトアニア語、チェコ語、スロバキア語の放送を新設、ソ連より解放された東欧圏に向けての放送も開始した。1994年にはWorld Radio Network上でも放送を開始し、2007年にはインターネット放送も開始した。現在は英語、ドイツ語、ロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語で放送している。元記事はhttps://www.polskieradio.pl/395/7791/Artykul/3343155,radio-poland-marks-88-years-on-airを参照のこと。(WWDXC TP 1573) 2013年10月27日で短波放送を廃止し、現在はリトアニアのBRadio Baltic Waves Internationalからの1386kHz(75kW)のみで海外放送を行っています。ポーランド語放送は長波252kHzで代用している形になっています。

◎フランス2023年1年間でDAB+送信機100基導入
 オーストラリアのCraig Seager氏がRadio Worldの報道として伝えたところによると、フランスTDFは2024年2月13日、2023年1年間でDAB+対応の新送信機100基がフランス全土の70の送信所に導入されたと発表した。その結果人口の55%がDAB+放送を聴取可能となり、550局以上がDAB+に乗り換えたとしている。今後はDAB+に多くのサービス(555以上のサービスが予定されているという)を重畳させて行くとしている。また全国の高速道路上での安定した受信も2024年第一四半期中に実現させる予定である。(Australian DX News March 2024 via WWDXC TP 1573)

◎動画によるInternational Radio Report
カナダのGilles Letourneau及びSheldon Harvey氏によると、両氏はMontrealのFM局CKUT(90.3MHz)で、現地時間の日曜10:30に「International Radio Report」を制作しているが、その動画版をYouTube上で公開している。https://www.youtube.com/watch?v=H2rRpcCdVVA&t=29s。(WORIG 3/10)

◎ITUのA24リスト公表
 インドのJose Jacob氏によれば、ITUのA24リストが公表されている。https://www.itu.int/itu-r/eterrestrial/ebroadcasting/ehfbc#/schedules。(WORIG 3/11)

◎Hans Knot International Radio Report - Spring 2024発行
 英国のMike Terry氏によると、昔及び現在の欧州海賊局の動きや記録を集めた「Hans Knot International Radio Report」の2024年春版が発行された。https://offshoreradio.info/wp-content/uploads/2024/03/hans-knot-int-radio-report-2024-02.pdf。34ページ。(WORIG 3/12)

◎北朝鮮が国営TV放送・朝鮮中央放送・朝鮮の声放送を有料配信
 英国のMike Cooper氏がRadio Free Asiaの報道として伝えたところによると、北朝鮮が一般向に国営TV放送・朝鮮中央放送・朝鮮の声放送の有料配信を開始した、ポーランドに本拠を置く親北朝鮮組織「千里馬戦線」が「Shiwani(시와니) TV」と称するサービスを開始したもので、価格は月€9である。2023年末に北朝鮮の韓国向情報サイトが閉鎖されたことに対する補完的措置とも考えられる。この件についてポーランド外務省は関知しておらず興味はないとしている。元記事はhttps://www.rfa.org/english/news/korea/streaming-03112024171310.htmlを参照のこと。(WORIG 3/15)「Shiwani TV」のURLはhttps://shiwani.tv/en/。「Shiwani」とは北朝鮮ではやっている歌の名前だそうです。

◎朝鮮中央TV無料配信サイトもある
 ロシアのOBOB.TVの報道によると、上記のサービスの他、朝鮮中央TVの放送は、韓国・米国による北朝鮮研究機関NK Newsが運営するサイトKCNA WATCH(http://kcnawatch.org/korea-central-tv-livestream/)上でも視聴することができる。これは同TV局の衛星放送を受信して中継しているものである。朝鮮中央TV自体はwebサイトを持っておらずインターネット放送を行っていない。一時YouTube上で配信しようとしたことがあったが、YouTube側ですぐにブロックしてしまった。(RUS-DX #1281 via WORIG 3/17) 放送時間は月-金曜の15:00-22:30、日曜・休日・毎月1のつく日は09:00-22:30に放送とのことです。



◎RFAが香港事務所を閉鎖
 カナダのLicky Leong氏がSouth China Morning Postの報道として伝えたるところによると、香港で国家安全条例が3月中に可決成立することで、Radio Free Asiaの香港事務所は存続が不可能になったため3月末に閉鎖されることになった。4人の常勤職員及び4人の非常勤職員の一部は台湾ないしは米国で引き続きRFAの職務に従事することになったが他の職員は失職する。2020年に中国本土で国家安全保障法が成立したのを受けて既に2人の記者が台湾に移って活動している。(WORIG 3/16)
   英国のMike Cooper氏によると、2024年3月30日にRadio TV Hong Kong(RTHK)はRFA事務所の閉鎖について以下のように伝えた。Radio Free Asiaは2024年3月29日に香港事務所を閉鎖したと発表した。香港の基本法23条に基づく国家安全保障条例が施行されたためで、常勤スタッフはいなくなり、事務所も物理的に閉鎖した。この件について香港特別行政府はコメントを拒否しているが、Chris Tang安全保障長官は2月に「米国の報道機関が23条を中傷している」と非難し、ある報道官は「国家安全保障条例は脅威を与える少数の人々を特に対象としている」と語った。RTHKの元記事はhttps://news.rthk.hk/rthk/en/component/k2/1746946-20240330.htmを参照のこと。(WORIG 3/29)

◎株洲広播電視台綜合広播が停波
 RT-SKYの情報によると、中国湖南省の株洲広播電視台綜合広播はFM102.1MHzの放送を2024年3月19日01:00に停止する。同時にTVの公共チャンネルも廃止される。その後の株洲広播電視台の放送は交通広播(FM98.4MHz)とTV綜合チャンネルのみとなる。株洲広播電視台では2022年9月6日には開始わずか1年半で文藝生活広播(FM105.7MHz)が停止となっている。湖南省の長株潭都市群の3大都市(長沙市、株洲市、湘潭市)の放送局ではこの2年間で国家広電総局によりラジオ・TVチャンネルの整理が促進される傾向にある。(Cahcn的自留地 3/17)



◎ロシア局が受信できるRadioPlayer
 ロシアの66の放送局がオンラインで受信できるRadio Playerが公開されている。https://radioplayer.ru/。(RUS-DX #1281 via WORIG 3/17))

◎Brasilia送信所開設50周年
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、2024年3月11日、ブラジルの首都Brasiliaの北西40kmにあるBrasilia送信所は開設50周年を迎える。1974年のこの日に1,500万ドルの費用をかけて落成したもので、Rádio Nacional Amazôniasの6180、11780kHzなどの短波・中波・FM送信所として使用されている。管理しているのは国営のEmpresa Brasil de Ccomunicação(EBC)である。元情報はhttps://agenciabrasil.ebc.com.br/geral/noticia/2024-03/um-dos-maiores-parques-de-transmissao-da-america-latina-faz-50-anos?fbclid=IwAR0D_qUc0hflZ5rkDRp_snwPNTuqB09X1JBXZnWiqHKYwfsY8eB829-BDBYを参照のこと。(RUS-DX #1280 via WWDXC TP 1574)

Brasilia送信所(上記HPより)


◎謎のM4J放送に3月から新チャンネル   4版追加
 カナダのWalt Salmaniw氏によると、ドイツNauen送信所から送信されている謎の局M4J(Music for Joy)に3月より新しい時間・周波数が追加された。アナウンスなしのテクノミュージックを放送している。スケジュールは水・金曜の05:00-06:00 9810kHzDRM 100kW 213°でアフリカ西部向である。(WWDXC TP 1574)
    M4JのA24スケジュールは以下の通りである。すべてNauen送信所からのDRM送信である。 
    東アジア向 火・木曜 22:00-23:00 17670drm
    アフリカ東部向 水・金曜 03:00-04:00 13730drm
    欧州・中東向 水・金曜 03:30-04:30 11710drm
    アフリカ西部向 水・金曜 05:00-06:00 11615drm
(BDXC "Communication" April 2024 via WORIG 4/10)

◎Europe on Shortwave発行
 英国のBritish DX Club(BDXC)より「Europe on Shortwave」が発行されている。Tony Rogers氏編集で、欧州各国からの短波放送(B23ベース)を32ページに渡り掲載している。(WWDXC TP 1574) http://bdxc.org.uk/europe.pdfより無料でダウンロードできます。



◎World Radio Networkの短波放送A24スケジュール
 英国のAlan Pennington氏によると、Encompass社仲介のWorld Radio Networkのロシア向短波放送はA24では周波数を22mbに変更して行われる。
 00:00-02:00 13650kHz Dhabbaya 250kW 345° ロシア向・ロシア語
(WWDXC TP 1574)

◎米国最後のCW局KPHの現状公開
 米国のDavid Cole氏によると、米国ではCWによる業務通信が1999年に終了したが、その後も「radio squirrels」(無線リス)と称するCW愛好家を中心に、カリフォルニア州で保存CW局KPHが運用されている。そのKPHの現状を説明した記事がhttps://www.theatlantic.com/magazine/archive/2024/04/ann-hermes-morse-code/677468/に掲載されている。(WORIG 3/19)

◎BBC World Serviceが米国で電話放送!
 米国のJoe Hanlon氏によれば、BBC World Serviceは大幅な放送時間カットで短波で聞くことが年々困難になっているが、米国では同局の最新英語放送ニュースのサマリーを5分間聞くことができるサービスが行われている。+1 605 781 9836で何時でも聞くことができる。この種の電話サービスはRFIやDWでも行われていたが、2020年頃までに廃止されてしまっている。(WORIG 3/19) 「今どき」とは思いますが、BBC World Serviceアプリが苦手な人はどうぞ。かつて24時間聞くことができるサービスが+1 712 432 5335で行われていましたが今はなくなりました。

◎南極LRA36の新送信機進捗状況
 ウルグアイのHoracio Nigro氏によると、「南極のアルゼンチン局LRA 36 Radio Arcángel San Gabriel用の新短波送信機が基地との今年最初の連絡用砕氷船に搭載余裕がなく到着しなかった」という情報は誤りである。Esperanza基地には2月29日に技術スタッフが付帯設備を持って予定通り到着し準備作業に当たっている。3月6日に起きた砕氷船との間の連絡ヘリコプター墜落事故は特に影響を与えていない。新短波送信機自体はまだアルゼンチンのPacheco工場で製造中で、2024年中には完成し、2025年夏にはEsperanza基地に搬入される予定である。それまでは旧送信機による15476kHzの放送が継続される。(WWDXC TP 1575)

◎BBC Radio 4が中波放送終了 ~長波は放送内容縮小
 英国のAlan Pennington氏によると、BBCの国内向放送Radio 4は2024年4月15日に中波放送を終了してFM・DAB・スマートスピーカー放送に移行する。終了する中波局は以下の通り。603 Newcastle upon Tyne、720 Londonderry、720 London (Crystal Palace)、720 Lisnagarvey、756 Redruth、774 Enniskillen、774 Plymouth、1449 Aberdeen、1485 Carlisle。廃止を知らせるBBCの声明はhttps://www.bbc.co.uk/reception/work-warning/news/changes-to-radio-4を参照のこと。(WORIG 3/20)
英国のMike Terry氏によると、長波198kHzでは4月1日より、Radio 4の番組の内いくつかの番組が放送されなくなる。(WORIG 3/20)

◎KTWR DRM放送のA24スケジュール
 インドのAlokesh Gupta氏によると、KTWRのDRM放送はA24では現状の規模を維持する。インド向放送は英語、南インド諸言語の放送が連続して行われる。新スケジュールは以下の通り。特にインド向放送の受信報告を期待している。
 土曜 19:59-20:30 12120 中国向英語
 土曜 20:30-21:40 9320 日本向日本語・英語
 月曜 21:15-21:45 9910 中国向中国語
 月曜 00:00-00:45 15390 インド向英語
 月曜 00:45-01:15 15390 インド向南インド諸言語
 元記事はhttps://ktwrdrm.blogspot.com/2024/03/ktwr-a24-drm-schedule.html。
(WORIG 3/20)

◎中国のジャミング局・妨害局等調査結果
 米国IRCA(International Radio Club of America)のChris Kadlec氏は中国のジャミング局、妨害等局の調査結果を「Chinese Rumblers, Jammers & Propaganda」という名称で発表した。スクリーンショット70枚、オーディオサンプル、対台湾宣伝放送の分布地図、DRM放送等の情報とともに、氏による「Chasing Chinese Rumble:Who Killed the frequency?」(中国の妨害電波を追いかける:誰が周波数を使えなくしているのか?)の文章が掲載されている。https://www.chriskadlec.com/radio/rumblersを参照のこと。(WORIG 3/20) 900-1575kHz間の妨害専門局33周波数が掲載されています。

◎ソウル気象放送が周波数を変更
 米国のRon Howard氏によると、HLL2 Seoul Meteorological Radioが周波数を5857.5kHzUSBから5855.5kHz USBに変更している。(WORIG 3/21)

◎新しいBBC.com・BBCアプリを全世界で提供
 ドイツのHansjörg Biener博士によると、BBCの商業部門BBC StudioとBBC Newは英国外の聴取者向に新しいwebサイトBBC.com(http://www.bbc.com)と新しい携帯アプリ「BBC app」の提供(iphone及びandoroid)を2024年3月21日に開始した。従来のサイトやアプリ「Internnational BBC News.app」と比べて情報量が多くなり、広告機能も強化されている。BBCでは海外向にはこの2つのデジタルプラットフォームの強化で対応し、短波放送・TV放送等の旧アナログ系メディアの比率を下げて行く方針である。詳しくはhttps://www.bbc.co.uk/mediacentre/bbcstudios/2024/new-bbc-com-bbc-app-launch-globallyを参照のこと。(WORIG 3/24)

◎BBC World Service A24ではかなりの放送時間をカット
 米国のStephen Luce氏によると、BBC World ServiceはA24スケジュールではアフリカ向英語放送を中心に放送時間をかなりカットする。16:00-17:00と04:00-09:00には英語放送がなくなり、残りの放送も周波数が削減される。また週末のみの放送となる番組も増えた。詳細はhttp://hfcc.org/data/schedbybrc.php?seas=A24&broadc=BBCを参照のこと。(WORIG 3/18) 上記記事のBBC World Serviceのラジオ・TV撤退の一環と思われます。。A24スケジュールでのBBC World Service英語放送は極東向がなく、東南アジア向が19:00-21:00 9410、07:00-08:00 9440、08:00-09:00 11825(何れもPhilippines中継)のみとなりました。日本で比較的安定しているには夜の9410kHzくらいです(送信方向は真反対ですが)。BBC World Serviceも聞きにくい局になってきました。

◎モスクワにラジオ・TV博物館開館
 ロシアMoscowのIzmailovo(Измайлово)コンサートホール内に、2024年3月27日にラジオ・TV博物館が新規開設される。「おじいさんの屋根裏部屋」(Дедушкин чердак)いう名称のプロジェクトの下に準備されたもので、シンフォニオン(ディスク交換式オルゴール)、蓄音機、1920年代の鉱石ラジオ、ソビエト時代のTV受像器等が展示され、19世紀末からロシアにラジオ・TVがどのように進化してきたかを見ることができる。旧アナログTV時代のスタジオなども実際に再現される。元記事はhttps://onair.ru/main/enews/view_msg/NMID__88597/を参照のこと。(RUS-DX #1282 via WORIG 3/24)

新規開設されたラジオ・TV博物館(上記のHPより)


◎Bill Tilford氏の2局がChannel 292に復帰

 米国Bill Tifford氏経営の「Isle of Music」と「Uncle Bill's Melting Pot」がA24シーズンよりChannel 292上に復帰することになった。
 「Isle of Music」は毎月第二土曜日、「Uncle Bill's Melting Pot」は毎月第三土曜日の18:00-19:00にChannel 292より9670kHzで、再放送はその翌日の04:00-05:00に6070kHzで行われる。これらは欧州東部向だが、米国向にはWBCQからも中継される可能性がある。(RUS-DX #1282 via WORIG 3/24)

◎USAGMの2025年会計年度予算を要求 ~中国・ロシア・イランに対抗
 バイデン米国大統領は2024年3月11日、2025会計年度のUSAGMの予算として約9億5千万ドル(約1425億円)を要求した。その理由としてUSAGMの有する5つのネットワークの視聴者数が過去10年間で2倍の毎週4億2千万人(63言語、100カ国)に達したという実績を有すること、米国の敵対勢力が毎年数十億ドルを投じてフェイクニュースや陰謀論をばらまき紛争や戦争を誘導する中で特に悪質な中国、ロシア、イランの影響力に対抗してこれらの企てを防止する必要があることを強調している。具体的な取り組みとしてこれら3カ国への対抗措置、所属ジャーナリストの安全保持、コスト削減があげられている。詳しくは予算要求書(https://www.usagm.gov/wp-content/uploads/2024/03/USAGMBudget_FY25_CBJ_03-08-24.pdf)及び戦略計画書(https://www.usagm.gov/wp-content/uploads/2024/03/Strategic-Plan-2022-2026_Update_03-08-24_5pm.pdf)を参照のこと。(WORIG 3/25)
    英国のMike Cooper氏によると、短波関係の重点施策としては、Kuwait中継局の改善強化によってアフリカ、中東、中央アジアのカバーを確実にする点があげられている。具体的には・効果の少ない他の中継局を閉鎖・縮小してKuwait中継局の増強(短波送信機の増強、送信棟の増設、空調システムの改善など)を行う予定である。(WORIG 3/26)

◎USAGMがKuwait中継局用に4基の短波送信機を調達
 フランスのMichel Fremy氏によると、米国USAGMはクウェートのAl JahraにあるKuwait中継局に、4基の250kW短波送信機を追加設置することになり、競争入札に加わる業者の募集を開始した。(WORIG 3/26)


◎VOAの番組制作ディレクターにRichard Frantz氏
 Voice of Americaは新しいTV及びラジオ番組制作ディレクター(Director of Studio and Production Operations)にRichard Frantz氏を起用した。氏はVOAのすべてのテレビ・ラジオスタジオ、マスターコントロール、トラフィック、リモートオペレーション、世界中の施設、ワシントンを拠点とする250人以上の技術・運営スタッフを統括するチームを率いる。氏はテレビ番組制作に35年の経験を有している。元記事はhttps://aib.org.uk/voice-of-america-names-new-director-of-studio-and-production-operations/を参照のこと。(Association for International Broadcasting via WORIG 3/26)

◎REEがNoblejas短波送信所の実情を報告
 スペインREE(Radio Exterior de Espana)はNoblejas短波送信所の現状を音声付で伝えている。同送信所は2014年にREEが一時短波放送を中止した際に廃止される運命にあったが、幸いなことに廃止は撤回された。しかし休止していた数ヶ月間にメンテナンスが行わなかった結果、機器には相当のダメージがあった。1972年開設のこの送信所の設備はそもそも耐用年数を過ぎて老朽化しており、故障時に部品が供給できない事態に陥ることもあった。ネットの普及率がラジオを上回る今日でもインターネットを利用できない地域に情報を伝えるという意味でこの短波送信所の存在意義は大きい。現在5基ある短波送信機の内1基は更新作業が開始される予定である。記事はhttps://www.rtve.es/play/audios/amigos-de-la-onda-corta/visita-sonora-centro-emisor-onda-corta-ree/16030704/を参照のこと。(WORIG 3/26) 250kW送信機が5基ありますが、最も古いものは2001年製、最も新しいものでも2006年製です。

◎Radio Afghanistanが改名か?
 英国のDavid Kernick氏によると、中東のwebSDRでRadio Afghanistanを1170kHzでモニターしていたところ、局名を「Mili Radio」ないしは「Afghanistan Mili Radio」と言っていた。なおhttps://rta.af上でストリーミングされているのはTVだけであるのでweb上では確認できない。(WORIG 3/28) 「国の」という意味のパシュトー語です。

◎中国福建省の東南広播公司がFM周波数を増設・局名も改名
 2024年3月23日、福建省の東南広播公司(略称:東南広播、福建省広播映視集団の子会社)は福州市の市街地向FM周波数として88.3MHzを追加した。そして3月25日に従来のAM585kHzに加えてFM88.3MHzが増設されたことと、局の別名を「融合之声」にすることを発表した。この88.3MHzは2023年12月31日に閉局した福建文藝広播が使用していたものである。東南広播公司は元々は福建人民広播の対台湾送信部門(対台播出部)の放送であったが、1993年1月1日に改称されて現在に至っていた。FMでは97.6、106.2MHzでも放送されていたが、その後FM放送は中止され(理由は不明)、中波の585kHzでのみ放送されていた。この局の性格は台湾向ラジオ局であり、中国華藝広播公司と同じような位置づけである。「電台」ではなく「公司」と称しているのも台湾のラジオ局が同様の名称を使用しているためとされている。(Cahcn的自留地 3/29)  585kHzは福州平潭送信所から200kWまたは400kWで送信されており、放送時間は06:55-01:00。同局のQTHは中国福建省福州市台江区西二環南路152号。インターネット放送はhttps://radio.fjtv.net/am585/。

台湾向なのでロゴも旧字体である


◎中国東南沿海部に不明局出現   ~1242/1241kHz 1242kHzは正体判明
 2024年3月下旬より中国の東南沿海部(江蘇省、浙江省、福建省周辺)で夜間1242kHzにて不明な中波局が受信されている。この局は繰り返し同じ中国の民族音楽を放送している。出力は低くカバーエリアは限られている。中国のBCLからの情報では3月25日には1241kHzで「中国之声」を放送する局も聞こえたとのことである。台湾新竹のSDRでは同一周波数のニッポン放送、燕声広播電台(台湾)とともに1242kHzの局が受信できた。01:00頃にs/offしている模様である。(Cahcn的自留地 3/29)
   中国のBCLからの情報によると、この放送は湖北省の潜江(せんこう:Quianjaing)市広播電台から出ている「武漢新聞広播」であることが判明した。放送内容は01:00-04:00には中国民謡「步步高」を繰り返し放送し、04:00-06:00には他の中国歌曲を放送している。湖北省の武漢広播電視台は10年くらい前から湖北省各地にあるローカル放送局の未使用周波数を利用して「新聞広播」と「経済広播」の中波放送を中継するようになった。その後もこの方式での中継を継続しており2016年には他に「経済広播」、「音楽広播」、「交通広播」、「青少(年)広播」がローカル送信所からも中波・FMで中継されるようになっていた。
 なお3月25日に1241kHzで出現した「中国之声」を流している局とは別局と思われ、こちらの局は依然として送信場所等は不明である。 (Cahcn的自留地 3/31)  1242kHzの潜江市広播電台はWRTH2024年版にも出力1kWとして掲載されています。今回急に良く聞こえるようになったのは送信施設の更新や改善を行ったためと考えられます。武漢広播電視台の新聞広播は武漢からは中波の873kHz(50kW)とFMの88.4MHzで放送されています。

◎Tony Rogers氏の「DX Guides」一時休止
 英国のTony Rogers氏は数々のDX情報を「DX Guides」(http://www.dxguides.info/)上で提供してきたが、A24のスケジュールに対応している時間的余裕がなくなったために更新を一時停止する。陳腐化した情報は削除しているが、有用と思われる情報は残している。このHPは氏の個人的ページで他のDXクラブ(BDXCなど)とは関係がない。(WORIG 3/28)

◎インドAkashvani海外向放送のA24スケジュール
 インドのJose Jacob氏によると、同国Akashvani(旧All India Radio)海外向放送のA24スケジュールを次のように公開した。
 時間別 https://www.qsl.net/vu2jos/es/time.htm
 言語別 https://www.qsl.net/vu2jos/es/Language.htm
 送信所別 https://www.qsl.net/vu2jos/sw/loc.htm
 中波のみ https://www.qsl.net/vu2jos/mw/es.htm
(WORIG 3/30)
 公式webサイトhttps://prasarbharati.gov.in/wp-content/uploads/2024/03/External-Services-07032024.pdfよりも入手できまる。こちらは今でも「All India Radio」と記載されている。(WWDXC TP 1574)


◎Pop Shop RadioがShortwaveradioからも放送
 カナダPop Shop RadioのTony Pavick社長によると、同局はA24シーズンではドイツShortwaveradioからの中継も開始した、またChannel292及びWRMIでは放送時間が変更された。
 Shortwaveradio中継 月曜 04:00-05:00 3975 6160
 Channel292中継 木曜 01:00-02:00 日曜 06:00-07:00 9670 3955
 WRMI中継 月曜 10:00-11:00 5950
(WORIG 3/31)

◎Radio Maria RussiaがQSLも発行開始
 オーストリアのHarald Suess氏によると、Saint Petersburgで活動を再開したカトリック局Radio Maria RussiaはQSLの発行も開始した。受信報告の宛先は<qsl @ radiomaria.org>である。
 放送はOlgino送信所より1053kHz、10kWで14:00-06:00に行われている。(RUS-DX #1282 via WWDXC TP 1575)



出典の略称
   WORIG : World of Radio io group
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  
   NDXC: Nagoya DXers' Circle


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