月刊短波2024年6月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間  JST

◎Radio Free Asiaが中国向DRM短波送信試験   4版新規
 スリランカのAlokesh Gupta氏によれば、Radio Free Asiaは2024年6月12-17日の06:00-07:00に11700kHzで中国向中国語DRM試験放送を行う。カナダのRichard Langley氏はNew Brunswickで6月14日に実際に受信できた。その時のモードはMode Bで、「Radio Free Asia DRM Test」のテキストが表示されていた。受信報告は<qsl @ rfa.org>へ。(WORIG 6/14) 送信地はWoofertonという噂があります。RFAが何故?

◎RNZ Pacificが新送信機からの試験送信開始
   4版新規
 ニ
ュージーランドのChris Mackerell氏によると、RNZ PacificのRakitangi送信所に設置されたThales社製新短波送信機の試験送信が2024年7月12日の11:00過ぎに17900kHzで開始された。(WORIG 7/12)

◎Uncle Bill's Melting Potがハイチ・ドミニカ音楽を放送   4版新規
 
米国Uncle Bill's Melting PotのBill Tilford氏によると、同局はハイチ・ドミニカ音楽の特集を以下のスケジュールでドイツChannel 292より2024年6月16日(日)に放送する。スケジュールは次の通り。
 02:00-03:00 9670 南アジア向
 04:00-05:00 3955 6070
 08:00-09:00 3955
 1時間の放送全部を聴いた場合の受信報告(リモートSDRで受信した場合はその明細を記述すること)はeQSLを発行する。この発行条件は今後の放送全体に適用する。
(WORIG 7/10) 受信報告の宛先は<tilfordproductions @ gmail.com>。"From the Isle of Music”と同じ経営母体、経営者の局です。

◎From the Isle of Music 6/9に放送   3版新規
 
米国のキューバ音楽専門局"From the Isle of Music"のBill Tilford氏によると、同局の2024年6月放送は、6月9日(日)にドイツのChannel 292より以下のように行われる。
 02:00-03:00 9670 南アジア向
 04:00-05:00 3955 6070 欧州向(無指向)
 08:00-09:00 3955 欧州向(無指向)
 受信報告に対してeQSLを発行する条件は①1時間すべての番組を受信すること、②どこのSDRで受信したかを明確に記述することである。URLはhttp://www.tilfordproductions.com、メールは<tifford @ gmai.com>である。(WORIG 6/5)

◎BBC World Service南極向特別放送   3版新規 4版追加
 南極で越冬中の英国南極観測隊員に向けたBBC World Serviceの南極向特別放送が、2024年6月22日(土)の06:30-07:00に実施される。周波数は未発表だが昨年は7255(Dhabbaya)、12005・13810kHz(Wooferton)が使われた。なお同日10:32からはBBC WS English上のストリーミング放送として若干短くしたものが放送される。(BDXC "Communication" June 2024 via WORIG 6/5)
   
ドイツのWolfgang Bueschel氏が英国Encompass Digital MediaのSteve Palmer氏から受け取った情報によると、6月22日に予定されるBBC World Serviceの南極向特別送信の予備送信が以下のように行われる。
 6/15 06:30-06:45 7255(Dhabbaya) 11685(Woofferton) 9870(Ascension)
(WORIG 6/12) 実送信では11685 、9585kHz(Woofferton)と9870kHz(Ascension)は使用され、7255kHzは使用されなかった模様です。

◎Scandinavian Weekend Radio 6~8月の放送予定   3版新規
 
フィンランドのScandinavian Weekend Radioは2024年6~8月には以下の予定で放送する。
 期日:6/8 7/4 8/7
 時間:06:00より24時間
 周波数:5980または6170kHz、11690または11720kHz、1602kHz
 詳細はhttp://www.swr.netを参照のこと。
(BDXC "Communication" June 2024 via WORIG 6/5)

◎Atlantic 2000が創立42周年記念放送   3版新規
 
フランスのAtlantic 2000は1982年6月6日に短波で初放送を行ってから42周年となるのを記念して、特別放送を来たる2024年6月8日(土)の17:00-18:00にドイツChannel 292より6070、9670kHzで実施する。放送はhttp://radioatlantic2000.free.fr上でも同時に行われる。短波放送の受信報告には特別QSLを発行する。宛先は<atlantic2000international @ gmail.com>である。(Atlantic 2000)

◎メキシコRadio Queretaroが「日本の時間」で日本のCFM局番組を放送   3版新規
 
 月刊短波2017年9月号掲載のメキシコ・ケレタロ州の州営局 Radio Queretaro 日本音楽番組「日本の時間」(日曜日08:00-09:00JST)では、さくまひろこさんが担当する「ひろこの音部屋」(日本語番組)が隔週で15分ほど流されている。これはエフエム熱海湯河原で制作され、日本のコミュニティーFM各局で放送されている番組の短縮版である。同局では2023年3月に開始されたとのこと。5月の放送パターンからすると、同コーナーの6月の放送日は9日と23日となる。これらの週には普段の日本語による開始・終了アナウンス、番組告知に加えて、一部の曲紹介に日本語を取入れている。番組はオンラインで聞く事が出来る。https://www.rtq.mx/100-3-fm-qro/。ちなみに、「ひろこの音部屋」はパラオの Eco Paradise FM でも毎週放送されている。(東京都 平原哲也氏)ケレタロ州(Querétaro de Arteaga)は首都Mexico Cityの北約100kmに位置しています。



◎保存局SAQが100周年記念送信   2版新規
 
英国のMike Terry氏によると、スウェーデンの世界遺産保存無線局Grimeton Radio - SAQは来る2024年6月30日(Alexanderson Day)に、送信開始100周年を迎える。これを記念して当時使用されていたAlexanderson alternator送信機を使用し、当時の同じ周波数17.2kHz(CW)で記念送信を行う。100年前のこの日から米国東海岸のRiverheadを受信所に、Rocky Pointを送信所として対米長波通信が開始されたのである。
 記念送信をスケジュールは以下の通りで18:00と21:00の2回行われる。送信の後には、アンテナや施設のガイドツアー(1回目、2回目終了後)、記念コンサート(1回目終了後のみ)が実施される。
 6/30 17:20 YouYubeで中継開始
    17:30 Alexanderson alternator始動開始
    18:00 記念メッセージの送信
 6/30 20:20 YouYubeで中継開始
    20:30 Alexanderson alternator始動開始
    21:00 記念メッセージの送信
 記念送信に先立ち6月28日の20:00-23:00間にごく短時間の試験送信を行う。受信報告に対してはeQSLを発行する。受信報告は必ずHP上のフォーム(http://alexander.n.se/receptionreport)より送ること。メールや郵便で送った受信報告にはQSL発行を保証できない場合がある。またこれと並行して特別アマチュア無線局SK6SAQが開設され、6月30日~7月26日の間に3.5/7/14MHzにて記念QSOをSSB/CWで行う。(WORIG 6/2)

◎Tropical Bands Monitor6月号発行   2版新規
 
米国のGlenn Hauser氏によると、デンマークのAnker Petersen氏が「Tropical Bands Survey」の補遺版として発行している「Tropical Bands Monitor」の6月号が発行された。http://www.dswci.org/tbmonitor/2024.pdfよりダウンロードできる。(WORIG 6/2)

◎「中国之声」短波DRM試験放送のスケジュール変更   2版新規
 
「中国の声」(中央人民広播電台第一放送、CNR1)で行われている短波DRM試験放送のスケジュールが2024年6月1日より変更された。今まで使用されていた6030(北京)、7360(斉斉哈爾)、9420(斉斉哈爾)、9870(斉斉哈爾)、11695(東方)kHzは廃止となり、新たに不定期放送として6180(北京 30kW 0°)、15760(斉斉哈爾 30kW 225°)、21530(東方 30kW 341°)が追加された。
 全体のスケジュールは以下のようになる。出力はすべて30kW。
 北京 10:00-18:00 13825 175° ID=0 19:00-01:00(不定期) 6180 0°  IDなし
 東方 07:00-02:00(不定期) 21530 341° IDなし 10:00-18:00 17700 16° ID=27FA
 昆明 10:00-13:00 15180 32°  ID=2 13:00-20:00 13810 32° ID=2
 斉斉哈爾 06:00-02:00(不定期) 225°  IDなし
 烏魯木斉 07:00-10:00 17:00-21:00 9655 98° ID=3EC 10:00-17:00 17830 98° ID=3EC
 この試験送信に関する連絡先は<drmrtprc @ 163.com>である。
 原情報はhttps://cahcn.github.io/posts/2024-05-31-cnr-drm.html及びhttps://cahcn.github.io/drm/を参照のこと。
(Cahcn的自留地 5/31)

◎Radio Free AsiaがQSLの発行制限   2版新規
 
オーストリアのPaul Gager氏がRadio Free AsiaのValerie Ripley氏から受け取ったレターによると、放送局の機能を適正に維持するため同局では2024年5月1日以降、QSL発行枚数を1人あたり一週間7枚に制限することにした。(WORIG 5/31) 沢山受信報告を送って短期間にQSLを多数請求してくる人や組織があると見られます!

◎フィンランドに新短波局Radio Piko  2版追加
 
デンマークWMRのStig Hartvig Nielsen氏によると、フィンランドのAsikkalaに新短波局Radio Pikoが誕生し2024年6月1日より正式放送を開始する。試験電波は5月末より発射される予定。周波数は3990、5980、9770kHzの3波で、出力は10W。免許期限は2024年8月15日までで、土曜・日曜のみの放送される。ビッグバンドによる音楽を中心とした番組で「3L」(Low power、Low antenna、Low budget operation」をモットーとしている。URLはhttp://radiopiko.fi/。(NORDX 5/15 via WORIG 5/15)
 フィンランドのKari Kallio氏によると、Radio Pikoは6月1~3日に次のスケジュールでオンエアする。
 6/1 21:00-22:00 9770USB ノルウェー・デンマーク向
 6/2 03:00-04:00 5980AM フィンランド・スウェーデン向
 6/2    04:00-05:00 5980LSB フィンランド・スウェーデン向
 6/2    06:00-07:00 3990AM
    6/2    21:00-22:00 9770USB ノルウェー・デンマーク向
    6/3    03:00-04:00 5980AM フィンランド・スウェーデン向
    6/3    04:00-05:00 5980LSB フィンランド・スウェーデン向
 この他に3990、5980、9770kHzのいずれかで不定期試験送信を行っている。
(WORIG 6/1)  以降は土日に同様のスケジュールで出るようです。メルアドは<pikofinland @ gmail.com>。

何故かロゴは第二次大戦中の米軍女性兵士


◎モンゴルの4895kHz復活? ~キャリアのみ
 
米国のRon Howard氏によると、21時過ぎより4895kHzでキャリアが受信されている。キャリアのみで音声は確認できない。長年出ていないモンゴルのMuron局ではないかと推測される。(WORIG 5/22)
 東京で確認したところ、確かにキャリアが出ていた。信号は弱くないが、変調が浅く、番組内容は音にならない。わずかに毎正時の時報の音が聞こえた。キャリアは23:58頃に消滅しs/offしている。Ron Howard氏によると、現在のMongolian Radio第一放送は23:55に国歌が出て終了することになっている (https://www-mnb-mn.translate.goog/live/radio1?_x_tr_sl=mn&_x_tr_tl=en&_x_tr_hl=en&_x_tr_pto=wapp)ので終了時間は一致する。このことからMuron送信所からの送信の可能性は高い。同送信所には2003年導入のNEC製10kW短波送信機HFB-7840がある。(赤林)
   Mongolian Radioから来た情報では、現在Muron送信所の4895kHzの復活作業中であり、今後Altai送信所の4830kHzも復活させる予定であるという。(フィンランド Mauno Rilta氏)

◎電子制御マルチループアンテナAziloop DF-72発売

 ギリシアのZacharias Liangas氏によると、英国のQuiet RadioよりHF~VHF用の受信用ループアンテナAziloop DF-72が発売された。直交する2つのループアンテナを組み合わせた形状だが、アンテナは目立たず、設置面積は小さくて済む。最大の特徴はアンテナを物理的に回転させることなしに、電子制御で5度毎にアンテナの向きを指定できる点で、108本の指向性アンテナを立てたのと同じ効果が得られる点である。18dBのプリアンプと4段階の減衰器(0~18dB)を持ち利得は36dB幅でコントロールできる。単体でもコンピューター連動(クライアントにもサーバーにもなる)でも制御可能で、今までにない特徴を持つ電子制御マルチループアンテナである。詳細はhttps://www.quietradio.co.uk/index.htmを参照のこと。(WORIG 4/30) 販売は現在英国国内のみで価格は£399+国内送料£6(約8万円)です。BCL用には今後「買い」かも知れません。

左:Aziloop DF-72本体とコントローラー 右:設置模式図 (上記HPより)
   


◎VOA MuseumがVOA関連ビデオをオンライン公開
 米国のSimon Hicks氏によると、VOA MuseumはVOAの歴史に関するビデオをYouTube上で公開している。最近では旧Bethany送信所のビデオが公開された。https://youtube.com/@nationalvoamuseumofbroadca6021?si=awsg9WhcZlqbOqrN。(WORIG 4/30)



◎Arctic Radio Clubの過去会誌アーカイブ公開
 米国のGlenn Hauser氏によると、スウェーデンのArctic Radio Clubは会誌「mv-eko」の過去号のアーカイブを会員外にも無料公開している。最新号は会員のみ閲覧できるが、過去の号にも参考になる内容が多い。但しスウェーデン語である。http://www.thomasn.sverige.net/ARC/ARC_archive.html。(WORIG 5/1)

◎南極Radio Nacional Arcangel San GabrielよりeQSL
 スペインのuan Carlos Perez Montero氏によると、アルゼンチンの南極局LRA36 Radio Nacional Arcangel San Gabriel(15476kHz)はeQSLを発行している。受信報告を送信後3日で届いた。宛先は<lra36nacional @ gmail.com>である。(WWDXC TP 1579)

◎アルゼンチン海軍無線局
 アルゼンチンのNestor Damian Fischetto氏によると、アルゼンチン海軍のUshuaia Prefectura Naval Radioは8414.5kHzを使用している。受信報告に対して印刷したQSLはないとしつつも、メールによる受信確認が来た。宛先は<ushu-contrase @ prefecturanaval.gov.ar>。(WWDXC TP 1579) Ushuaiaは南米最南端のマゼラン海峡に面したアルゼンチン海軍の拠点です。

◎ベラルーシがDWの活動・聴取を禁止
 ベラルーシ内務省はドイツDeutsche Welle (DW)ベラルーシ支局の活動を「過激派の放送」として禁止した。またDWのロシア語及びベラルーシ語のサイトも聴取が禁止されブロックされた。(WWDXC TP 1579)

◎ブルキナファソが西側のメディアの活動を禁止
 ブルキナファソは4月末にBBC、VOAの活動・聴取を禁止したが、更にドイツDW、フランスTV5、フランスの新聞「Le Monde」、英国の新聞「The Guardian」の活動・聴取・閲覧を禁止した。(WWDXC TP 1579) 2022年のクーデター以降ロシア・中国寄りの姿勢が明確になっています。

イタリアのBCL雑誌Radioramaダウンロード可能
 イタリアAssoziazone Itariana Radioascoltの機関誌「Radiorama」の4月号(#127)がhttps://www.air-radio.it/index.php/2024/04/24/radiorama-numero-127/よりダウンロード可能である。このサイトで他のBCL情報も見ることができる。(WWDXC TP 1579) イタリア語ですが一部英語もあります。

◎Polish RadioがeQSLも発行
 ロシアのDmitry Zhavoronkov氏によると、Polish RadioはリトアニアRadio Baltic Waves Internationalより06:00-12:30に1386kHz(75kW)で行われている近隣向放送の受信報告に対してeQSLも発行している。通常は手紙により返信が来るが、ロシアのように郵便が届かない地域にはeQSLが来る。同局のロシア語部門のアドレスは<ru @ polskieradio.pl>。(RUS-DX #1287 via WWDXC TP 1579)

◎チェコより廉価版SDR「MALACHITE V5 SDR」
チェコ製単体型ポータブルSDR受信機Malachite V5が発売された。3.5インチの480✕320素子のディスプレイを装着している。受信可能帯域は10kHz-2GHz(250-400MHzを除く)で、AM、SSB、DSB、CW、NFM、WFM(ステレオにも対応)モードが受信できる。液晶ディスプレイ上には40/80/160kHz幅で信号波形を表示できる。内蔵の3.7V5000mAh電池で約12時間稼働できる。PCと連動するためのUSBポート、IQデータ端子、オーディオ端子も備えている。アンテナ入力はでSMAコネクタ(50Ω)の他、ハイインピダンスアンテナを接続可能である。RFフィルター、RFプリアンプ、減衰器も内蔵している。詳しい仕様はhttps://hamparts.shop/malachite-v5-sdr-rx.htmlを参照のこと。(WWDXC TP 1579) 価格は送料別で€199と廉価です。

MALACHITE V5 SDR


◎無指向性ビーコン3ハンドブック発売
 ドイツのMichael Oexner氏は、長波で発信されている無指向性ビーコン(NDB:Non Directional Beacon)のハンドブックNDBHの2024年版を発行した。全世界編Global NDBH(GNDBH、17,400局収録)、欧州編European NDBH(ENDBH、8,400局収録)、北米編North American NBDH(NANDBH、5,900局州力)の3部に分かれており、それぞれ冊子版とCDがある。価格・内容等の詳細はhttps://ndblist.info/index_htm_files/NDBpublications2024.pdfを参照のこと。(WWDXC TP 1579)

◎"Radio St.Helena"のRalph Peter氏死去
 ドイツのRobert Kipp氏によると、1990-2009年に行われたRadio St.Helenaによる全世界のBCLに向けた特別短波放送で同局(現在は存在しない)のマネージャーとして重要な役割を果たしたRalph Peter氏が2024年4月5日に死去したことが明らかになった。氏の活躍の様子はhttps://sainthelenaisland.info/radiosthelena.htmを参照のこと。(BDXC "Communication" May 2024 via WORIG 5/4)

2006年のRalph Peter氏 Radio St.Helenaにて(上記HPより)


◎ザンビアVoice of Hopeに電力危機
 ザンビアVoice of HopeのMalcolm Kirk氏によると、同国では電力不足に伴い1日8時間の計画給電が定期的に実施されている。そのため01:00-06:00 4965kHzの送信が行えないことがあり、その場合は代わりに13:00-18:00 9680kHzで送信される。(BDXC "Communication" May 2024 via WORIG 5/4)

◎HCJB-Germanyからロシア語・ウクライナ語放送
 HCJB-Germanyは本来ドイツ語放送のみであるが、現在07:00-12:00にはロシア語番組、12:00-14:00にはウクライナ語番組を放送している。詳しくはhttps://agradiohcjb.wixsite.com/hcjb-deutschland/blank-1を参照のこと。周波数は3995kHz(Weenermoor送信所 10kW)であるが、07:00-08:00の1時間のみは同一周波数でIssoudunの100kW送信所からとなっている。(BDXC "Communication" May 2024 via WORIG 5/4)

◎ニュージーランドでのオーストラリアQRP局受信状況
 ニュージーランドで受信できるオーストラリアQRP局は以下の通りである。
 2325/4970kHz Radio 567 21:30頃 17:00頃
    2368kHz Radio Symban 21:30頃
    4385kHz Shortwave Australia 08:00頃 18:30頃
(NZ DX Times May 2024 via WORIG 5/3)

◎カナダ沿岸警備隊より沿岸航行無線ガイド2024年版発行
 カナダ沿岸警備隊は沿岸を航行する船舶向に「The Radio Aids to Marine Navigation 2024」を発行した。カナダ海岸局の周波数、運用方法等が詳細に記述されている.pdf版はhttps://www.ccg-gcc.gc.ca/publications/mcts-sctm/ramn-arnm/docs/ramn-arnm-2024-eng.pdfよりダウンロードできる。(CIDX Messenger May 2024 via WORIG 5/6) 全299ページの資料です。



◎英国SDRplay社より新SDR受信機RSPdx-R2発売
 英国のMike Terry氏によると、英国SDRPlay社より、廉価な新SDR受信機RSPdx-R2が発売された。既に発売されているRSPdxに更なる改善を加えた機種である。(WORIG 5/10)  
 同社のHPによると、特徴は以下の通りである。特に低い周波数数帯での性能が改善されている。
 ・1kHz-2GHz間の任意の周波数帯を10MHz幅でスペクトラム表示可能。
 ・1MHz以下の周波数帯(中波・長波)のパフォーマンスを改善。
 ・2MHz以下の周波数帯でのダイナミックレンジを向上。
 ・3系統のアンテナ端子を装備し、ソフトで切り替えられる。
 ・長波・超長波受信時に500kHzのローパスフィルターを稼働。
 ・RFノッチフィルターを装備。
 ・重量315g、大きさ113✕94✕35mm。
 ・USB2.0でPCと接続。
 ・価格は$235。
 詳しくはhttps://www.sdrplay.com/rspdxR2/を参照のこと。
(赤林)

RSPdx-R2



◎Hans Knot International Radio Report5月号発行
 英国のMike Terry氏によると、欧州海賊局の歴史や情報を掲載している「Hans Knot International Radio Report」の2024年5月号が発行された。最新号では「Caroline Road Showの話」、1960年代の海賊局関係者の死去情報とその業績などが掲載されている。https://offshoreradio.info/wp-content/uploads/2024/05/hans-knot-int-radio-report-2024-03.pdf。(WORIG 5/10)

◎Music Programmes on Shortwave A24第2版発行
 英国のAlan Roe氏によると、短波放送で行われている音楽番組をまとめた「Music Programmes on Shortwave」のA24シーズン第2版が公開された。https://app.box.com/s/kbdxb4c5lwpju0kpoi27aiwc35br2g2aまたはhttps://bit.ly/3LgKNJ2よりpdf版がダウンロードできる。(WORIG 5/13)

◎Radio Mosoj Chaski受信される
 スペインのManuel Mendez氏によると、ボリビアCochabambaにある昔からのDX局Radio Mosoj Chaskiが5月7日の09:00過ぎに3310kHzで放送しているのが確認された。(WWDXC TP 1580)  
   米国のRobert Wilker氏は10:30頃(ケチュア語)、オーストラリアのRob Wagner氏は19:30頃(ケチュア語ではなかった)に確認した。(NASWA Flashsheet 5/26 via WORIG 5/26)


◎Radio Saturno情報
 スペインのManuel Mendez氏によると、ブラジルBelo Horizonteから比較的最近出てきたRadio Saturnoは15-18時頃まで6150kHzで確認できる。またギリシアのZacharias Liangas氏によると、20時過ぎにもブラジル各地のSDRで比較的良好に受信できた。(WWDXC TP 1580)

◎Dan's digital archive of QSL Cards
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、米国のDan Greenall氏が収集したQSLカードが「Dan's digital archive of QSL Cards」として公開されている。https://swling.com/blog/2024/05/dans-digital-archive-of-qsl-cards/。(RUS-DX #1289 via WWDXC TP 1580)

◎Radio Afghanistan Internationalは終了か?
インドのAlokesh Gupta氏によると、英国のVolant Mediaにより7600kHzで放送されていたRadio Afghanistan InternationalはA24シーズンでは聞こえておらず終了したものと思われる。同局は2021年8月以来、アフガニスタンから送られた音声を元に1日24時間7600kHzで放送していた。これに関して現政権の文化情報省は2024年5月9日、国内外のジャーナリスト等に対して同局に関わりを持つことを禁止し、放送の受信も禁止する通達を出した。(WORIG 5/17)

◎アルゼンチン南極局の新スケジュール
 ウルグアイのHoracio A. Nigro氏によると、LRA36 Radio Nacional Arcangel San Gabrielは現在15476kHzUSBにて週4回放送している。スケジュールは以下の通り。
 火曜 22:00-24:00
    金曜 03:00-05:00 21:00-24:00
    日曜 03:00-06:00
(WORIG 5/16)

◎World Radio NetworkのA24スケジュール発表
 ロシアのAlexander Miatlikov氏によると、英国のWorld Radio NetworkはA24スケジュールを発表した。https://www.encompass.tv/solutions/radio/world-radio-network/network-schedules/。欧州向英語、北米向英語、アフリカ・アジア向英語、アラビア語、ペルシャ語、ロシア語別にpdfファイルで提供されている。(WORIG 5/22) NHK Worldも多数甲斐中継されています。短波のスケジュールは掲載されていないようです。

◎戦時中及び共産主義時代のチェコの放送についての書籍
 戦時中及び共産主義時代のチェコの放送についての書籍が相次いで発行された。
 RADIO AND THE PERFORMANCE OF GOVERNMENT:Broadcasting by the Czechoslovaks in exile in London, 1939–1945はナチス占領時にロンドンから行われていた抵抗放送の記録である。Erica Harriso著、Karolinum Press、385ページ、$35。
 RED TAPE: Radio and politics in Czechoslovakia, 1945–1969は第二次大戦直後から当時のソ連が放送をプロパガンダの手段としてどのように利用して非民主的な国家を形成して行ったかの記録である。Rosamund Johnston著、326ページ、Stanford University Press、$32。(WORIG 5/17) AmazonではKindle版・書籍版ともに前者は約¥5,700、後者は約¥5,500です。

左:RADIO AND THE PERFORMANCE OF GOVERNMENT 右:RED TAPE
 


◎Unique Radio Australiaが5月29日でwebサイト一時停止 ~料金高騰のため
 Unique Radio AustraliaのTimothy Gaynor社長によると、webサイトのプロバイダー料金が1ヶ月AUS$36から急にAUS$100に値上げされたため、同局のwebサイト(https://www.uniqueradio.biz/)は2024年5月29日で一時停止せざるを得なくなり、オンライン放送も不能となる。放送されている番組の内「Calling all Radio Nutz」は独自のサイトから放送を聴くことができるようになる予定である。短波の5035、3120kHzUSBは継続される予定だが、新しいwebプロバイダーを見つけた上で夜間に新しいサービスを増強する予定にしている。(WORIG 5/24)

◎Shortwave Bulletin最新号
 Shortwave Bulletinの5/26号が発行された。http://www.hard-core-dx.com/swb/2055.pdfよりダウンロードできる。(WORIG 5/26)

◎Texas Radio ShortwaveがChannel 292より放送
 米国Texas Radio ShortwaveのTerry Colgan氏によると、同局は来る2024年6月2日(日)にドイツChannel 292より特別番組「Texas blues legends Hugh D. Ledbetter and Lemon Jefferson」を放送する。
 04:00-05:00 3995
    21:00-22:00 9670
    受信報告に対してはリモートSDRによるものも含めてeQSLを発行する。宛先は<texasradioshortwave @ gmail.com>である。(WORIG 5/30)

◎Channel 292が31mbのビーム強化試験
 ドイツChannel 292のRainer氏によると、同局は9670kHz用のアンテナのビームを強化して受信状態を改善する試験を行っている。既にニュージーランドまで直接良好に届くことが確認されている。改善された受信状態について報告を歓迎する。(WORIG 5/30)

◎ペルーRadio Tarmaが4775kHzに復帰
 イタリアのAntonello Napolitano氏がコロンビアのRafaél Rodriguez氏から得た情報によると、ペルーのRadio Tarmaは送信機内での過放電で4775kHzの送信が途絶していたが、2024年5月26日に正常に復帰した。この局は欧州で受信できる数少ない60mbペルー局の一つである。(DX Fanzie via WORIG 5/30)

◎Encore - Classical Music on Shortwaveの最新スケジュール 4版追加
 英国「Encore - Classical Music on Shortwave」のBrice Avery氏によると、同局の最新スケジュールは以下の通りである。
 金曜 11:00-12:00 WRMI 5850 北米向
 土曜 05:00-06:00 WRMI 15770 欧州向
 土曜 19:00-20:00 Channel292 9670 欧州向
 日曜 10:00-11:00 WRMI 5850 北米向
 月曜 04:00-05:00 Channel292 3955 欧州向
 月曜 11:00-12:00 WRMI 5950 北米向
 火曜 22:00-23:00 WRMI 15770 欧州・北米東部向(下側波帯に時々RTTYの混信がある)
 同局のURLはhttp://www.tumbril.co.uk。同局は個人の運営によるもので、WRMIに月100ドル、Channel 292に月100ユーロの送信料を支払っており、PAYPALによる寄付・支援を期待している。(WORIG 5/30)
    フィンランドのKari Kallio氏によると、英国Radio Tumbrilは2024年6月14日から2週間北欧音楽の特集番組を放送する。同局のHP https://www.tumbril.co.uk/copy-of-playlist-2上に曲目が発表される。(WORIG 7/12)

出典の略称
   WORIG : World of Radio io group
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  

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