月刊短波2024年12月号(第6版)
編集 赤林隆仁  時間  JST

◎ドイツSE-TA 2がDRMクリスマス特番  6版新規
 
ドイツのSE-TA 2は2024年12月27日の18:00-22:00にDRMでクリスマス特別放送「Musikalischer Frühschoppen」を行う。番組前半の18:00-20:00はMSC Mode B、後半の20:00-22:00はMSC Mode Cで行う。放送はドイツ語で、周波数は6195kHz(Waldheim送信所)である。音声コードはxHE-AAC、同時にメッセージやスライドショーも流される。元情報はhttps://www.drm.org/drm-sw-transmissions-from-germany-after-christmas/。(WORIG 12/24)

◎スペインRequiRadi
oAMがクリスマス短波特番  6版新規
 
スペインの音楽局RequiRadioAMが、短波でクリスマス特番を放送する。スケジュールは次の通り。
 12/29 04:00-06:00 9670(Channel 292) 6931(Indy Radio)
スペインの同局本局(108.1MHz Mota del Cuervo,Cuenca)、Joven FM(100.7MHz El Pedernoso,Cuenca),Disco Radio (96.8/92.6/108.0MHz)でも放送する。また同局のURL http://www.ruquiradioam.com上でオンライン放送も行う。
 短波・FM放送の受信報告にはeQSLを発行する。宛先は<ruquiradioam @ hotmail.com>。(スペインAER via WORIG 12/24)

◎アラスカKSKOのクリスマス短波特番  6版新規
 
英国のAlan Roe氏によると、米国アラスカ州McGrathにあるKSKO局はブルガリアのKostinbrod送信所より、以下のスケジュールでクリスマス短波特番を放送する。
 12/25 12/26 01:00-02:00 9400 02:00-03:00 17900 03:00-04:00 5900
(WORIG 12/24) 通常の周波数は89.5MHz、連絡先は<gm.ksko @ gmail.com >。

◎最後の「100kW Shortwave Marathon」  6版新規
 
ドイツの放送局が高出力で特別放送を続々と行う「100kW Shortwave Marathon」が2024年12月26日の18:00-24:00に行われる。周波数は6070kHz、送信所はMoosbrunn、出力100kW、0°。Moosbrunn送信所は2024年いっぱいで廃止されるため、この形式では最後の放送となる。ドイツのChannel 292がこの時間だけ特別に6070kHz用にMoosbrunn送信所をレンタルして実施する。内訳は以下の通り。すべてドイツ語。
 18:00-19:00 Radio DARC
    19:00-20:00 SM Radio Dessau
    20:00-21:00 Radio Klein Paris
    21:00-22:00 Jake FM
    22:00-23:00 Decade FM
    23:00-24:00 Radio Power Rumpel
 受信報告は今回のホスト局Jake FMで一括して受付ける。宛先は<100kwqsl @ jake-fm.de>。(SWB #1269)(Channle 292)


◎RNEIによる「125kW Christmas Marathon」開催  6版新規
 
ルーマニアRadio CarpathiaのLuca Trifan氏によると、Radio Northern Europe International(RNEI)主催の「125kW Shortwave Marathon」がクリスマスに開催される。これは英国Woofferton送信所から125kWの高出力で各局の放送を特別に中継する試みである。スケジュールは以下の通り。9670kHzのみChannel 292のRohrbach送信所(低出力)、他はすべてWoofferton送信所である。
 12/25 23:00-23:30 Mamma's Mest Metal 9740
 12/25 23:30-24:00 16 Gwendoline Street 9740
 12/26 00:00-00:30 Pop Shop Radio 9740
 12/26 00:30-01:00 Radio Carpathia 9740
 12/26 01:00-02:00 Radio Northern Europe International 5880 9670*
 12/26 02:00-02:30 Radio Catface International 3955
 12/26 02:30-03:00 DK Radio 3955
 このプロジェクトのQSLマネージャーはLuca Trifan氏自身であり、受信報告はすべて氏宛に送れば各局に転送する。E-mailでは<radiocarpathia @ gmail.com>、郵便ではLuca Trifan, O.P. 1, C.P. 458, 400750 Cluj-Napoca, ROMANIAへ。 (RUS-DX #1321 via WWDXC TP 1601) 昨年も開催されましたが、今年は参加局数が増えています。

◎限定免許局Asfalttelegrafen 1494 kHz上でDXクラブが特別放送  6版新規
 デンマークのYdun Ritz氏によると、スウェーデンではAsfalttelegrafen Media Serviceに対して2024年12月22日-2025年1月4日のみ中波の1494kHz(200W)で放送できる免許が交付された。この周波数はRadio Moldovaが使用しているが、その終了後に2つ下のDXクラブが特別放送を行う。
 Sveriges DX-foerbund SDXF: 12/23-1/1 06:00-07:00
    Arctic Radio Club : 12/23-1/1 07:00-08:00
   受信報告は<1494khz @ gmail.com>へ。
(mediumwave.info via WWDXC TP 1601)

◎World Radio TV Handbook 2025年版発行  5版新規
 
2025年版のWorld Radio TV Handbook(第79巻)が2024年12月中旬に発行され、早期予約者の手許には既に届けられている。ページ数は2024年版(816ページ)とほぼ同じ800ページとなっている。巻頭の色刷り特集では、今年のDXerとしてハンガリーのBenedek Kovacs氏及びアルゼンチンのMarcelo A.Cornachioni氏が紹介されている。特集記事は「SDR用ソフトウェアの比較」、「NEP TEF 6686系受信機によるリモートDX」、「FMDX.ORGプロジェクトの紹介」、「ひげもじゃ国の意味なのにひげを生やしている人の少ない国バルバドスの放送局」、「アフリカでユニークな国リベリアの放送」、「ウガンダにおける市民参加型ラジオ放送」、「イノベーションで世界の人をつなぐDRM技術」。恒例の機種紹介は「SDRPLAY RSPDX-R2受信機」、「STAMPTL帯域ブッロク型プリセレクター」、「NTI ALLMOPRAN 120 パッシブループアンテナ」。「2025年の短波伝播予測」も例年通り掲載されている。ページ上下の国名及びページは白抜きの大型活字となり、検索し易くなっている。送料とも€49.90で、https://shop.radiodatacenter.net/product/wrth-2025-book/より出版元のドイツRadio Data Centerに直接注文可能。(赤林)12/19現在Amazonではまだ扱っていません。

2025年版表紙は欧州・北アフリカ・中近東の上空夜間風景


◎RealMix Radioが年末特別放送 5版新規
 
英国のAlan Pennington氏によると、フィンランドのRealMix Radioは2024年12月21-25日(現地時間)に連続24時間放送を実施する。但し若干の休憩が入るかも知れない。周波数は6185kHz。詳しくはhttps://www.realmix.fiを参照のこと。(WORIG 12/20)

◎長波クリスマス特番 5版新規
 
英国のMike Terry氏によると、Brian Justin氏は例年通り長波でクリスマス特番を放送する。コールサインはWI2XLQで、FCCより正式に実験局としての免許を得ている。周波数は486kHzで、1909年にReginald Fessendenが行った世界初の音声送信の録音を放送する。放送は2024年12月25日の07:00から24時間実施する。また2025年1月1日の07:00より24時間再放送を行う。(WORIG 12/29) 毎年行われています。FCCによると、住所は、Brian Justin, 1704 Cottontown Road, Forest, VA 24551, USA、E-mailは<wa1zms @ att.net>とのことです。

◎RNEIがクリスマス特番放送  5版新規
 
カナダのTony Pavick氏によると、北欧からのRadio Northern Europe Inatenational(RNEI)は2024年のクリスマス特番を12/25~26日に以下のように実施する。
 12/25 23:00-01:00 9600
    12/26 01:00-02:00 5880
    12/26 02:00-03:00 3955
    送信所はWoofferton、出力125kWで、送信方向は東(欧州本土)。
(WORIG 12/18)


◎Radio Victoriaリバイバル特番  5版新規   6版追加
 
フィンランドのKari Kallao氏によると、1980年代ドイツの海賊局Radio Victoriaを偲んだ特番「Radio Victoria Revival」をドイツShortwaveradioが放送する。スケジュールは以下の通り。期日は12/26、12/31、1/1で時間は18:00-22:00、周波数は6160kHz。この放送に対する受信報告には、実際に同局が使用していたドイツBad Homburgの私書箱からQSLカード(紙)が発行される。詳細はhttps://shortwaveradio.de/en/Radio_Victoria_Revival_2024を参照のこと。(WORIG 12/18)
   この番組は「Victoria Listener Club」の旧メンバーによって復活放送される。番組内容は1984年に故Roger Kirk氏(2012年死去)によって制作された4時間のヒットパレード。同年の年末年始にRadio Milano Internationalより41mbで放送された。(WWDXC TP 1601)


◎FRS-Hollandのクリスマス特番  4版新規
 
オランダのFRS-Hollandは2024年12月22日の16:52-23:05に7700、9300、5940または5840kHzでクリスマス特番を放送する。この放送は12月26日の01:52-07:05に5840kHzで再放送されることになっている。周波数等は変更されることがあるためhttp://frsholland.nl/holiday-season-broadcast/をチェックして欲しい。(FRS-Holland 12/12)

◎2024-2025・年末年始特番リスト発行  4版新規
 
英国のAlan Roe氏は年末年始の各局の特番予定をまとめたリスト「Holiday Programmes on Shortwave 14 Dec 2024 to 1 Jan 2025」を発行した。新情報は随時加えて改訂版が発行される。https://app.box.com/s/kbdxb4c5lwpju0kpoi27aiwc35br2g2aまたはhttps://bit.ly/3LgKNJ2。(WORIG 12/12)

◎スウェーデンSAQ Griemton Radioが今年もクリスマス特別送信  4版新規
 
スウェーデンの保存長波局SAQ Griemton Radioは2024年も例年通りクリスマス特別送信を行う。1924年から使用され、今年で100年を迎える200kWのAlexanderson alternatorを使用して17.2kHz、CWで信号を発射する。スケジュールは以下の通り。
 12/24 16:25 YouTubeで中継開始 16:30 Alexanderson Alternatorのスタートアップ・調整開始 17:00 クリマスメッセージの本送信開始
 これに先立って試験送信を12/20の22:00-24:00の間の短時間実施する。当日は16:00(現地時間08:00)より入場(有料)して送信風景を見学することができる。詳細はhttps://grimeton.entryevent.se/ticketshop/events/julaftonsandningを参照のこと。
 受信報告は12/24~1/10の間にURL上の「ONLINE QSL FORM」(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScKqX1aVtxLn9Ua44UKTsc6hD5ArhnOtprJ7HGQGazTC8ucng/viewform)から送付した場合のみeQSLの発行を行う。(WORIG 12/10)

◎Atalantic 2000の12月放送  4版新規
 
スペインのManuel Méndez氏によると、フランスのAtlantic 2000は2024年12月14日(土)の18:00-19:00に6070/9670kHzでドイツChannel 292より12月の放送を行う。http://radioatlantic2000.free.fr上で同時にストリーミング放送も行う。受信報告は<atlantic2000international @ gmail.com>へ。それ以外の時間では上記URL内でpodcastが提供されている。(WORIG 12/10)

◎Mossbrunn送信所が最後の独自「お別れ放送」   3版新規
 
ドイツのHansjörg Biener氏がDX雑誌「Kurier」に発表したところによると、オーストリアMoosbrunn送信所は2024年12月31日で廃止となるため、送信所スタッフ主導による異例の「お別れ放送」を実施することになった。期日は12月31日18:00-21:00で周波数は6055kHz。周波数は当初現在ORFが使用している6155kHzを使うことを検討していたが、6160kHzや6160kHzを使用しているQRP短波局に混信を与える懸念から6055kHzに落ち着いた。この放送は送信所が独自に行うものでORFは関知しない点が特徴である。3時間の放送内容は最近録音が発見されたHerbert Richard Leutgeb氏らによる「オーストリアの放送50周年」記念番組、10月に国内向に放送されたWolf Harrath氏にる「オーストリアの放送100周年」(これには300通の受信報告が寄せられた)、国内向第一放送で行われた短波放送に関する4つのエピソード等である。(BDXC Communication Dec. via WORIG 12/7) 他の「お別れ送信」については月刊短波11月号「Moosbrunn送信所からの最終送信予定」をご覧ください。なおドイツNDRによる「Gruss an Bord」の放送は12月25日03:00-06:00にMoosbrunn送信所からは9635kHz(100kW 130°インド洋向)で行われます。

◎フィンランドにまた新短波局    3版新規
 
フィンランドのJari Lehtinen氏によれば、当局はRadio Ambienceに2024年12月6日よりの放送免許を交付した。周波数は6095kHz、出力20W。放送局ではこの日から放送を開始するとしている。原記事はhttps://sdxl.fi/itsenaisyyspaivana-radio-ambience/。(WORIG 12/5)
 米国のDan Robinson氏が欧州のリモートSDRで確かめたところ、12月7日の23:50頃に6095kHzにて男性の声で「This is Radio Ambience, we're transmitting from southern Finlnd with 20 watts of carrier power.」というIDを確認した。送信所はLappeenrantaと言っていた。(WORIG 12/7)連絡先は<tesla18 @ hotmail.com>。

◎Radio Deltaのクリスマス・年末特番    3版新規
 フィンランドのKari Kallao氏によると、オランダのRadio Dletaは2024年のクリスマス・年末特番を以下の様に放送する。
 12/24 21:00-02:00 12085
    12/25-12/29 16:00-22:00 6170 21:00-02:00 12085
    詳細はhttps://radiodelta.am/2024/12/06/radio-delta-christmas-transmission-schedule/を参照のこと。(WORIG 12/6)


◎Radio Blacksmith Knollの12月放送    3版新規
 
ィンランドのKari Kallao氏によると、同国のRadio Blacksmith Knollは2024年12月の放送を次のように実施する。周波数は6120kHz。
 12/7 19:00-19:35 20:00-20:35
    12/8 03:00-03:35 05:00-05:35
    但し混信も含めて状態が悪い場合はその回の放送は中止する可能性もある。
(WORIG 12/6)


◎Big L - Radio London Internationalがクリスマス特別放送    2版新規
 英国のAlan Roe氏によると、同国の「Big L - Radio London International」がクリスマス特別放送を予定している。スケジュールは以下の通り。ドイツChannel 292よりの送信。
 12/23 03:00-09:00 9670 6070 07:00-09:00 3955
    12/24 04:00-09:00 9670 06:00-09:00 6070 07:00-09:00 3955
    詳細は同局のHP(https://www.biglradiolondon.co.uk)を参照のこと。当日の詳しい番組内容は12月14日頃に発表される。(WORIG 12/3) 昔の海賊局Radio London Internationalの継続局で、放送開始60周年記念とのこと。連絡先は<biglradiolondon @ gmail.com>。

◎CRI外国語放送のwebサイトをリニューアル   
2版新規
 2024年11月24日の午後、中国国際放送(CRI)の外国語放送webサイトが一斉にリニューアルされ、CGTN(中国国際電視台)のサイトとして統合された。例えば日本語放送のwebサイトのURLはhttp://japanese.cri.cn/と従来と変わらないが、http://japanese.cgtn.com/と入力してもほぼ同一内容が表示される。また11月26日以前の旧バージョンの画面はhttp://japanese.cri.cn/index.shtmlのように入力すると参照することができる。多分これは近日中に削除されると思われる。なお頭の言語名がcriとcgtnで異なる言語がかなりの数存在する(例 criではbengaliだがcgtnではbangla)。(Cahcn的自留地 12/1) 英語はhttp://english.cri.cn/とhttp://radio.cgtn.com。


◎Radio Thailand日本語放送復活
 
2024年10月1日より休止していたRadio Thailandの日本語放送は、予告通り12月1日の22:00-22:15に9940kHz(Udon Thani 250kW 54°)で復活した。(赤林)

◎2025年の欧州・大電力短波送信所わずか11カ所に!
 ウクライナのAlexander Miatlikov氏によれば、2024年末にオーストリアのMoosbrunn短波送信所が廃止されることで、2025年には欧州で稼働する100kW以上の大電力短波送信所は以下のわずか11カ所となる。
 ブルガリア Kostinbrod、フランス Issoudun、ドイツ Biblis/Lampertheim/Nauen、イタリア Santa Maria di Galeria、ルーマニア Galbeni/Saftica/Tiganesti、スペイン Noblejas、英国 Woofferton。
 100kW以上の送信所についていえば21世紀になってから今回のMoosbrunn送信所を含めて46カ所が閉鎖されたことになる。(WWDXC TP 1599) 国で言えばわずか7カ国です。20世紀には大規模短波送信所があるのは国力の象徴と見なされて常識でしたが。

◎マレーシア11665kHzからは3局出ている?

 米国のRon Howard氏がhttps://philipdxinglog.blogspot.com/2023/12/waifm-sw11665kHz-MYTV710-AstroCH871-schedule.htmlで確認したところ、マレーシアのサラワク州ではMYTV710、Astro 871衛星チャンネルで次の3局を中継放送している。
 07:30-13:00 Wai FM Iban
 13:00-16:00 Limbang FM
 16:00-19:00 Miri FM
 19:00-23:05 Wai FM Iban
 短波の11665kHzもこの衛星波を受信して中継しているので3局が出ていることになる。
(WWDXC TO 1596) 11665kHzの送信時間は07:00-23:00ですので、Wai FMは07:30-13:00と19:00-23:00、Limbang FMは13:00-16:00、Miri FMは16:00-19:00ということになります。日本で聞こえる夜間の時間はWai FMですが、19:00以前は他局を中継している可能性があるということです。MiriはKuchingの北、ブルネイの西側、Limbangは東側の町です。

◎RNZPが新送信機運用開始
 ニュージーランドRNZPではRangitaiki送信所のAmpegon社製新送信機がB24より運用を開始した。1989年導入のThomson社製送信機はそのまま予備用として残存する。(WWDXC TP 1596) B24でもDRM放送(AMとDRMで2波放送)以外は1波のみの放送です。DRM放送時のみAMに2006年導入のThales社製送信機を使っているのでしょう。

◎B25ロシア語放送一覧表
 ロシア国内と海外からのロシア語放送を時間順に網羅したB25版「Radio Broadcasting in Russian」が公表されている。https://muromdx.ru/resources/radioveshchanie-na-russkom-yazykeより参照できる。(RUS-DX #1314 via WORIG 11/3)

◎リトアニアKlaipeda Rescue RadioよりQSL
 リトアニアのMaritime Rescue Coordination CentreよりKlaipeda Rescue Radio(2187.5kHz)のQSLカードが発行された。(RUS-DX #1314 via WORIG 11/3) Maritime Rescue Coordinationはロシアを除くバルト海沿岸諸国の連合機関で、リトアニアの機関はKlaipedaにあります。QTHはN.Uosata 24, Li-9224 Klaipeda, Lithuaniaです。Klaipedaはリトアニア北部のバルト海沿岸にあり、Klaipeda Rescue Radioの周波数は短波では2187.5kHzのみです。

Listening to the Radio Magazine
 コロンビアのYimber Gaviria氏によると、世界の放送を扱った英語の電子雑誌「Listening to the Radio Magazine」がpdf版で発行されている。2024年10月号は19ページで、https://drive.google.com/file/d/1QTpOYd0yICsDVsPcFaSFGpLOhT9UZEmW/viewよりダウンロード可能。(RUS-DX #1314 via WORIG 11/3) 「Escuchando la Radio」というスペイン語圏の集団が発行している模様。毎号結構役立つ内容です。

◎オランダCupid Radioが13mbで放送
 フィンランドのKari Kallio氏によると、オランダのCupid Radioは週末米国向に13mbの21460kHzで放送することを計画している。同時にSSTVの信号を送ることも考えている。詳しくはhttps://www.facebook.com/people/Cupid-Radio-Shortwave/100081034434169/を参照のこと。(WORIG 11/5) 以前は15070kHzで放送していましたが送信機を新調した模様です。

◎Radio Romania InternationalがQSLの発行を停止  ~国内向も  3版追加
 メキシコのDXerがRadio Romania Internationalから受け取ったメールによると、同局は今後受信報告に対して、印刷したQSLカードだけでなくeQSLの発行も行わないことになった。(BDXC "Communication" Nov 2024 via WORIG 11/5)
 イタリアのMaurizio Nald氏によると、Radio Romania Internationalは2024年11月よりQSLの発行を一切中止したが、このポリシーは国内向放送にも適用されることが分かった。同氏は国内向放送Radio Romania Actualitatiを1179kHzで受信して受信報告をメールで送ったが、「NO QSL for the time being」との回答を受け取った。(BDXC Communication Dec. via WORIG 12/7) 「当面の間」ということで一時的措置であることに期待したいですね。なおRRIの場合紙のQSLカードの発行は既に行われておらず、eQSLも無記入のものが送られてきてリスナー自身で記入する方式になっていたようです。


◎BBCの長波198kHz廃止準備が進む ~RTSスマートメーターの交換
 英国の電力業界で使われているスマートメーターはピーク料金とオフピーク料金の切替えの際にBBC Radio4の長波放送198kHz(英国内3送信拠点より送信)上に載せた信号を利用するRadio Telemetry System(RTS)という仕組みを利用している。電力業界は2025年6月を期限として最大80万台のスマートメーターをRTSを使わない方式のものに交換する計画である。実はこの期限はBBCによる長波廃止の計画期日でもある。(BDXC "Communication" Nov 2024 via WORIG 11/5)

◎呼和浩特市の2FM放送局が閉局
 中国内蒙古自治区呼和浩特(フフホト)市の城市生活広播、文藝広播が2024年10月23日に公布された中国広播電視総局の放送局リストから削除された。関係者によると2024年11月1日で閉局するとのことだが、詳細は不明である。(小林放送局 10/27)
内蒙古自治区呼和浩特市の城市生活広播(FM90.1MHz)と文芸広播(FM99.8MHz)が2024年11月1日01:00に放送を終了した。放送停止1時間前の00:00に文芸広播はお別れ生番組を放送し、全スタッフがリスナーに別れを告げた。城市生活広播の番組の一部は綜合広播(FM92.9MHz)に、文藝広播の番組の一部は交通広播(FM107.1MHz)に吸収された。なお同時にTVの都市生活チャンネルも停止された。城市生活広播は2006年12月31日、文藝広播は2010年12月8日に開局したものであった。(Cahcn的自留地 11/1) 予告なしの突然停止が普通なためお別れ番組を行うのは異例のようです。

  

◎瀋陽市で高速ラジオ放送網騒動
 遼寧省瀋陽市の遼中区電台(FM 92.6MHz)は2024年10月10日より独自番組を廃止して遼寧省高速道路運営管理会社の高速ラジオ放送網の番組を中継することになっていたが、これが中国の放送規則(企業は無線放送を行うことができない)に違反するとして禁止されたため、元の独自番組に戻っている。同様の事態は遼葫芦島市の綏中電台(FM 94.7MHz)でも起き、3日で元に戻った。また同社が錦州市と盤錦市に建設した独自のラジオ放送局(FM 87.8MHz)も中止させられた。(小林放送局 10/27)


◎中国から別のDRM放送
 2024年10月29日の午後、17700kHzにDRMモードで緊急放送の試験信号が出現し、四川省の天気状況を放送した。公式資料に発表されたこの周波数は海南省東方送信所のものであるため、四川省までカバーできることを確認するためと思われる。更に6185、7500、9500、11500kHzでは「CUC-ECDAV」という名称が表示されるDRMの試験電波が発射され、流行歌が流された。これは「中国伝媒大学広播電視数字化工程研究中心」(中国通信大学ラジオ・テレビ・デジタル化研究センター)のことである。また11月2日には「DRM broadcast from Fuchou」のメッセージが表示されたことから、これらの放送は福建省福州の第552送信所から出ている可能性がある。(小林放送局 11/3) 中国伝媒大学(CUC:Communication University of China)は北京市朝陽区定福荘東街1号にある放送メディアの専門大学です。

◎Radio ThailandがeQSLシステムに移行
 コロンビアのYimber Gaviria氏によると、Radio Thailandは今までの紙のQSLカードに代わってeQSLを発行するシステムの運用を2024年11月8日より開始した。リスナーが<rthworldservice @ gmail.com>に受信報告を送ると、eQSLが迅速に送られて来るようになる。(WORIG 11/8)

◎インドAkashvaniのB24スケジュール
 インドのJose Jacob氏によれば、同国Akashvaniの海外向サービスのB24スケジュール(中波も含む)が発表された。https://prasarbharati.gov.in/wp-content/uploads/2024/11/External-Services-27.10.2024.pdfよりダウンロードできる。受信報告は<spectrum-manager @ prasarbharati.gov.in.>へ、QSLカードは印刷したものが郵送される。(WORIG 11/7) 英語放送が消滅しています。極東向は08:45-10:15 15280kHz、19:30-21:00 15410kHzの中国語放送のみです。

◎フィンランドPoriに新中波局認可
 フィンランドのKari Kallio氏によると、フィンランド運輸通信庁Traficomは2024年11月8日、Alfa Media Group Oyに対して同国Poriでの小規模中波局免許を与えた。2023年夏に申請されたもので周波数は963kHz。フィンランドでは中波放送は殆ど行われておらず、最近運用しているのはTempereにあるAM局のみである。(WORIG 11/8) PoriもTampereも短波放送に因縁の深い場所です。北欧各国のメディアに放送時間を販売することで広く欧州向に発信する目的とのことです。

◎ブラジル向Radio Palavra Alegre
 KNLS局を運営するWorld Christian Broadcastingがブラジル向にMadagascarのMahajanga送信所から送出しているポルトガル語放送Radio Palvara Alegre(「人々を喜ばせる言葉」という意味)は06:00-07:00に9765kHzで放送されているが、受信報告にはブラジルからQSLカードが発行される。宛先は<contato @ palavraalegre.com.br>。(RUS-DX #1315 via WORIG 11/10) 同局のURLはhttps://palavraalegre.com.br/。



◎Radio Sylvia
 ドイツのロック音楽局Radio Sylviaは、毎月第一土曜日の次の日曜の02:00-03:00にドイツChannel 292より6070及び3955kHzで放送している。同局のURLはhttp://www.radiosylvia.de、受信報告にはeQSLが発行される。宛先は<info @ radiosylvia.de>。(RUS-DX #1315 via WORIG 11/10) 次の放送は12/1になる筈です。同局のQTHはP.O. Box 90 23 49, D-21057 Hamburg, Germanyです。



◎米国"Imaginary Stations" ~ドイツから放送
   ドイツのShortwaveradioは米国の色々な局の番組を"Imaginary Stations"として、日曜19:00-19:30 23:00-23:30 6160、月曜06:00-06:30 3975kHzで放送中である。受信報告には"Imaginary Stations"としてeQSLが発行される。宛先は<imaginarystations @ gmail.com>。(RUS-DX #1315 via WORIG 11/10)

◎ドイツ語放送リスト発行
 B24における各国のドイツ語短波放送のスケジュールをまとめた「List of Broadcasts in German」(Hörfahrplan Deutsch)がドイツの「DX MAGAZINE」より発行されている。https://www.wwdxc.de/hfd.pdf。(RUS-DX #1315 via WORIG 11/10) 各局のスケジュールが時刻順に掲載されている。3ページ。

◎SM Radio DessauのMoosbrunn送信所お別れ特番
 ドイツのThomas Becker氏によると、同国のSM Radio Dessau (https://www.smradio-dessau.de)はオーストリアMoosbrunn短波送信所が2024年12月31日に廃止されることに伴い、以下のような「お別れ特番」を放送する。送信は特記したもの以外はMoosbrunn送信所より100kWで行われる。
 12/8 21:00-22:00 6070
 12/15 19:00-20:00 6095 Nauen 100kW
 12/26 18:00-24:00 6070 最後の"Shortwave Marathon"
 18:00 Radio DARC 19:00 SM Radio Dessau 20:00 Radio Klein Paris 20:30 FM Kompact 21:00 Jake FM 22:00 Decade AM 23:00 Radio Power Rumpel
 12/31 21:00-23:00 6070 最後のお別れ番組
 "Shortwave Marathon"に対する受信報告は今回に限り、Jake FMのMichael Fischer氏が担当する。同氏のアドレスはP.O. Box 500138, 47870 Willich, Germany、E-mailは<100kwqsl @ jake-fm.de>である。(WWDXC TP1 597)

◎NDR Hamburgの"Gruss an Bord"の詳細決まる
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、Media BroadcastはNDR Hamburgが行うクリスマス短波特番"Gruss an Bord"の詳細を発表した。実施期日は2024年12月25日の03:00-06:00で、周波数は以下の通りとなる。
 6030kHz Issoudun 250kW 251°北東大西洋向
   6080kHz Tashkent 100kW 301°欧州向
   9635kHz Moosbrunn 100kW 130°インド洋向
   11650kHz Issoudun 250kW 148°大西洋・インド洋・アフリカ南部向
   13830kHz Nauen 250kW 205°南大西洋向
   15770kHz Okeechobee 100kW 44°北西大西洋向.
 この特別放送は1953年頃から、当時のDWの短波放送に載せて行われていたが、近年はNDRが独自に実施している。ドイツの船主協会は以下のように述べている。通信手段が発達した現代でも、このような放送は遠くの海上にいるドイツの船員と本国の家族を結ぶ絆として機能しており。クリスマスでも遠くの海上にいなければならない船員の孤独感を癒やす重要な働きは70年前と同じである。(WWDXC TP 1597)

◎Radyo Pilipinas World ServiceのB24スケジュール
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、フィリピンRadyo Pilipinas・World ServiceのB24スケジュールは以下の通りである。すべてOSAGMのTinang送信所からの250kW送信である。
 11:00-12:00 9745 283°15640 17820 270°英語
 02:30-04:30 9925 12120 15190 283° タガログ語
(WWDXC TP 1597)
 
◎米国WMLKのB24スケジュール
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、米国WMLK局(在Bethel, Pennsylvania)のB24スケジュールは以下の通りである。欧州向に重点が置かれている。すべてBethal送信所、300kW、53°。
 21:00-02:00 15150
 02:30-07:30 17525
 08:00-13:00 9275
 欧州では良好に受信できている。米国のDXerによると、時々DRMモードの試験も実施している。(WWDXC TP 1597)

◎Asian DX Review 11月号
 インドのBabul Gupta氏によると、Indian DX Club Internationalが毎月発行しているAsian DX Review(ADXR)の2024年11月号が以下よりダウンロードできる。http://www.idxcidxpedition.blogspot.com。(WWDXC TP 1597)

◎DX番組一覧表B24版
 ドイツのWolfgang Bueschel氏編集の英語・ドイツ語・スペイン語のDX番組一覧表「List of SWL/Media Programmes」のB24版が発行された。https://www.wwdxc.de/swl.pdfよりダウンロードできる。(WWDXC TP 1597)

◎保存局SAQが12/1に創立100周年記念特別送信
 英国のMike Terry氏によると、スウェーデンの保存局SAQ-Grimeton Radioは1924年12月1日の米国(米国側の受信局はRiverhead、送信局はRocky Point、いずれもNew YorkのLong Islandにあった)との間でVLFによる商業通信を開始して今年で100周年となる。これを記念して丁度100年となる2024年12月1日に特別記念送信を実施する。いつも通り当時から使用されているAlexanderson alternatorを使用し、周波数17.2kHzでCW信号を18:30頃よりhttps://grimeton.entryevent.se/ticketshop/tickets/sandarstart発信する。当日は局の施設や送信風景の見学もでいる。見学券の予約・購入はhttps://grimeton.entryevent.se/ticketshop/tickets/sandarstartへ。
 送信は以下の手順で行われる。
 18:00 送信室の扉を開ける
 18:20 YouTubeによる生配信開始
 18:30 Alexanderson alternatorの回転開始
 19:00 メッセージの送信開始
 これに先立ち試験送信が2024年11月29日の22:00-01:00の間にごく短時間実施される。受信報告は12/1~12/20の間だけHP上に設けられる受信報告フォームから入力する。それ以外の方法で送られた受信報告に対してはQSL発行を保証しない。詳しくはhttps://alexander.n.se/saq-to-air-on-dec-1st-anniversary/を参照のこと。
 なお同時に特設アマチュア無線局SK6SAQを開設し、3517.2kHz CW、7017.2kHz CW、14017.2KHz CW、3755kHz SSB、7140kHz SSBで記念交信を行う。記念交信の受信報告・交信報告のみ<info @ alexander.n.se>で受け付ける(SAQの受信報告はここでは受付けない)。(WORIG 11/12)

◎エリトリア向Radio Erenaがピンチに
 英国のMike Cooper氏がENAFNの報道として伝えたところによると、Radio Erenaは、世界で最も抑圧的な国の一つで「アフリカの北朝鮮」といわれるエリトリア向にパリ13区のアパルトマン内のスタジオから過去15年間信頼のおけるニュースを提供してきたが、現在資金不足で放送停止の危機に瀕している。スタッフはここ1年間で6名から3名に縮小された。エリトリアでは2001年にすべての民間メディアの活動が禁止され、一部のエリート以外はインターネットのアクセスも許されていない状況で、外部からの短波放送が唯一の情報手段となっている。同局はティグリニャ語とアラビア語で放送を行っており、ドイツのDeutsche Welle Akademieが2017年に調査した結果では、350万人の国民の内52万人が週に1回は耳を傾けていたという。当然政府からの弾圧を受け、パリにいるスタッフの近辺にも危険が及んでおり、サイバー攻撃も絶え間なく受けている。民間のドナーやアメリカやヨーロッパのNGOからの資金で活動が支えられているが、このところ資金が枯渇し2025年は予算の半分程度しか確保できておらず、このままでは2025年前半に放送を停止せざるを得ない状況に追い込まれている。原情報はhttps://menafn.com/1108871017/Radio-Erena-Eritreas-Voice-Of-Hope-Under-Threat。(WORIG 11/12) 「erena」は「我々のエリトリア」という意味。B24では02:00-03:00 9585kHz Gavar 100kWと1日1時間(従来は2時間)となっています。URLはhttps://erena.org/。独裁的・抑圧的な国が増えすぎて支援が行き届かない状況なのでしょう。



◎Pop Shop Radioが新年高出力放送
 カナダPop Shop RadioのTony Pavick氏によると、同局は2025年1月1日の12:00より英国Woofferton送信所より6060kHzにて北米向に新年特別放送を実施する。(WORIG 11/13)

◎中央人民広播電台「中国之声」DRM試験放送B24スケジュール
 2024年11月8日発表の中央人民広播電台「中国之声」DRM試験放送B24スケジュールは以下の通りである。
   北京 10:00-18:00 13825kHz 30kW 175°
   東方 10:00-18:00 17770kHz 30kW 16°ID:27FA
   昆明 10:00-13:00 17:00-20:00 15180kHz 30kW 32° ID:3EB
           13:00-17:00 17800kHz 30kW 32°
 烏魯木斉 07:00-10:00 17:00-21:00 9655kHz 30kW 98° ID:3FC
           10:00-17:00 17830kHz 30kW 98° ID:3FC
   HFCCには登録されているが、公式発表にはなく、実際にも使用されていない周波数は以下の通りである。
 6030(北京)、11695(東方)、11990/13710/13850(斉斉哈爾)。
 斉斉哈爾からの公式送信はなくなり、従来使用されていた送信機はジャミング用に転用された模様である。またA24で不定期周波数として登録されていた21530kHz(東方 30kW 341°)はB24になっても送信されていることがあるらしい。 原情報はhttps://cahcn.github.io/drm/。
(Cahcn的自留地 11/8)

◎世界初のトランジスターラジオ
 英国のMike Terry氏によると、世界初のトランジスターラジオRegency TR-1(米国Texas Instruments製)についての資料「The Incredible Story Behind the First Transistor Radio」が公開されている。https://spectrum.ieee.org/transistor-radio-invented。(WORIG 11/15)

◎20世紀の海賊局アーカイブ
 Gary Drew氏によると、年内限定で20世紀(1960~80年代)の欧州海賊局の録音アーカイブが公開されている。https://laserinternational.bravesites.com/lpr。(WORIG 11/15)「Laser Hot Hits International:The Shortwave Legend」という題名です。
 
◎Radio Slovakia Internationalがリスナーアンケート
 オーストリアのPaul Gagaer氏によると、Radio Slovakia Internation(RSI)がオンラインでリスナーアンケートを実施している。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeOLj5qNNSOrDq2moIcdxnCaV_JTABA2bikfo33mbaXx8MJOg/viewform。(WORIG 11/14)

◎金融情報短波実験局JS2SB認可
 総務省は新たな金融通信短波実験局JS2SBを2024年10月22日にSora Communications合同会社(東京都中央区)に対して認可した。期限は2027年3月31日まで。通信の相手方は香港、インドネシアBatam島、マレーシアJohor Bahruである。認可周波数は10K0D7D形式:6900/9126/10953/12159kHz及び6864/9081/10845/12117KHz、10K0D1D形式:14736/16209kHz及び14673/16119kHzで、出力は8kW。送信所は千葉県富津市。現地を調査したところ、JR佐貫駅近くの東京湾観音に通じる道路脇(富津市南部)に2基のビームアンテナが設置されていたので、これが同社の送信所と推察される。詳しくはhttps://jj1wtl.seesaa.net/article/505597775.htmlを参照のこと。(JJ1WTL 本林良太氏)

◎KiwiSDR簡易操作ガイド発行
 ギリシアのZacharias Liangas氏によると、氏はKiwiSDRの簡易操作ガイドを作成し、pdf版として無料配布を開始した。10ページ、スマホ等からの操作を可能とするショートカットの一覧も掲載されている。https://app.box.com/s/7gw6mmowye6i9gue0n78we25d47a0end。(WORIG 11/20)

◎Guam KGUMが閉局
 米国のGlenn Hauser氏が、NRC DX NEWSからの情報として伝えたところによると、GuamのKGUM局(在Agana、567kHz)は2024年11月9日に閉局した。理由は経営不振によるもので、資金が枯渇したため、オーナーは局の売却を考えている。(WORIG 11/20)



◎Sitkunai送信所からeQSL
   ベラルーシのAlexander Myadel氏によると、リトアニアSitkunai送信所を運営するLithuanian Radio and Television Centreは、同送信所から出ている666kHz(Radio Signal)、1557kHz(Radio Lenta)に対する受信報告にeQSLを発行している。宛先は<Info @ telecentras.lt>。(RUS-DX #1316 via WORIG 11/17)

◎Tony Rogers氏が地域別中波ガイド発行
 英国BDXCのTony Rogers氏は、地域別中波ガイドの2024/2025冬版を発行した。以下のURLよりダウンロードできる。
 External Services on MW:http://www.bdxc.org.uk/MWexternal.pdf
 Africa on MW:http://www.bdxc.org.uk/africaMW.pdf
 Europe on MW:http://www.bdxc.org.uk/europeMW.pdf
 Middle East on MW:http://www.bdxc.org.uk/mideastMW.pdf
 X-Band in the Americas 1610-1710 kHz:http://www.bdxc.org.uk/Xband.pdf
(RUS-DX #1316 via WORIG 11/17)

◎VL8K domestic Shortwave Australia
 米国のRon Howard氏はVL8K domestic Shortwave Australiaを2310/4835kHzで22:00過ぎにオーストラリアNew South Wales州のSDRで受信した。なお高調波の9670kHzでも受信できた。局のURLはhttps://shortwave.crossbandradio.com/である。(WWDXC TP 1598)
現在のスケジュールは4835kHzは24H、2310kHzは日本時間の夕方-01:00です。

◎Overcomer Ministryがブルガリアより放送
 ウクライナのAlexander Miatlikov氏によると、米国Overcomer MinistryはブルガリアKostinbrod送信所より以下のように放送している。欧州、インド、中近東向。
  00:00-02:00 17900
    01:00-02:00 11600
   同局の全スケジュールはhttps://overcomerministry.org/radio-schedule/を参照のこと。(WWDXC TP 1598) 受信報告は<lastime @ oercomerministry.org>へ。

◎RNEIが12月中旬までWRMIより英語特別放送
 フィンランドのKari Kallio氏によると、Radio Northern Europe Internationalは11月21日より12月中旬までWRMIのOkeechobee送信所より英語特別放送を実施する。開始時間は以下の通り、放送時間は3-4時間程度。
 10:00 5010 5850kHz
    22:00 15770kHz
   なおクリスマスには更にWoofferton送信所からも放送する予定で、その試験電波も事前に発射される。
(WORIG 11/21)

◎江蘇省で3つのラジオニュース網が完成
 2024年11月8日、江蘇新聞広播の蘇州中・南部地区局がFM95.3MHzで正式に開始された。これで同省内での3つのラジオニュース網が完成した。それらは以下の通りである。
 南京地区 93.7MHz
 江蘇省南部・中部地域 95.3MHz
 江蘇省北部地域 91.2MHz
   なおあくまで3地区内をカバーするもので、江蘇省内で同一の番組を放送している訳ではない。
 別の情報によると、更に徐州で計画中の江蘇新聞広播の周波数は95.9MHzを予定しているが、まだ調整がついていない。
 江蘇省統計局が2023年2月にネットユーザーから寄せられた「江蘇省南部、蘇州中、江蘇省北部地域はどの都市を含むか」という質問に対して回答したところによると、江蘇省南部、蘇州中、江蘇省北部地域は以下のように分けられるとのことである。
 江蘇省南部(南京、無錫、常州、蘇州、鎮江)、江蘇中部(南通、揚州、台州)、江蘇北部(徐州、連雲港、淮安、塩城、宿遷)。
(Cahcn的自留地 11/21)

◎常徳音楽広播が突如放送停止
 湖南省の常徳広播電視台は2024年11月18日に、現地時間の同日24時を以て常徳音楽広播(93.1MHz)の放送を停止することを放送以外の手段で発表した。そして発表後8時間で放送は停止されてしまった。この局は2019年3月に常徳音楽旅游広播という名称で放送を開始してわずか5年8か月で廃止されたことになり、湖南省では5年半で放送を停止した株洲文学生活広播に次ぐ短命な局となった。
 「常徳音楽旅游広播」という名称で開始したが、「旅游」(観光)に関する番組は当初からほとんどなく音楽が中心であった。そして「常徳音楽広播」に名称を変更してからは一日中音楽を流していた。自前の番組制作能力では放送時間を維持できず、他局から番組を購入して放送していた。番組購入費用が収入を上回り経営が成り立たなくなったための廃局と考えられる。(Cahcn的自留地 11/19)



KaliningradからRadio Rossiiが1215kHzで試験放送
 ロシアRadio RossiiはKaliningradのRadio Center No.5(Bolshakovo送信所)から、12月初旬に1215kHzで試験放送を実施する。現地時間の夕刻に、数時間行われる予定。今後予定される24時間連続放送に向けて、安定性や受信可能エリアを確認することが目的。出力は150kW、アンテナは78m高の無指向性。(RUS-DX #1317 via WORIG 11/24)

◎スイスでは年内でFM放送終了
 スイスの公共放送SRGは2024年いっぱいでFM放送をすべて中止し、FM放送施設を廃止する決定をした。国内に散在するFM放送施設の維持管理に費用がかかり過ぎるというのが廃止の理由である。SRGでは代替措置としてDAB+放送とインターネット放送に切り替える。 (RUS-DX #1317 via WORIG 11/24)

◎西蔵広播電視台の「Holy Tibet」改名
 米国のRon Howard氏によると、中国の西蔵広播電視台で4905kHz等で行われていた英語放送「Holy Tibet」が「Hello Xizang」という名称に変更されている。(WORIG 11/24) 中国ではこの地域の名称を英語式の「Tibet」と呼ぶのを禁止し、中国語式の「西蔵(Xizang)」と呼ぶことが義務付けています。

◎Irkutskの旧ジャミング送信所解体
 ロシアのAnatoly Klepov氏によるとロシアTV・ラジオ放送網(RTRS)はソ連時代にジャミング送信所として使用されたIrkutsk近郊AngarskにあるRadio Center No.7の送信施設を解体する決定を行った。この送信所はソ連時代西側の放送に対するジャミングの拠点となっていた。2024年11月14日にほぼ1億1710万ルーブルの規模で、送信所内のすべての施設・建物の解体に関する入札通知が出された。(RUS-DX #1317 via WORIG 11/24)

◎Radio DARCが2025年より英国送信所も利用
 ドイツのTom Kamp氏によると、ドイツアマチュア無線連盟の放送局Radio DARCは2025年1月5日より英国Woofferton送信所の使用を開始する。スケジュールは以下の通り。
 日曜 19:00-20:00 9670 125kW 105°
 この送信にはカーテンアンテナ4基がすべて同一方向で使用されるため、実質4MW相当のパワーが得られる見込みである。
 従来から行われてきたChannel 292からの6070kHz(10kW、ダイポールアンテナ)も引き続き使用される。
 過去約10年間日曜朝の送信にはオーストリアMoosbrunn送信所が使用されてきたが、同送信所が2024年末に廃止されるための措置である。(WORIG 11/26)

◎Klingenfuss Publicationsの2025年版新規出版物
 ドイツのKlingenfuss Publicationsは以下の2025年版新規出版物を発行する。
 2025 Shortwave Frequency Guide:第29版。世界の短波放送局(国際、国内、秘密)4000波及びユーティリティー短波局8800波掲載の最新周波数リスト。340ページ。€45。
 2025 Super Frequency List CD: 第31版。世界の短波放送局及び長波・中波も含むユーティリティー局の周波数をすべて収録したCD。短波放送局4,061波、ユーティリティー局8,815波を収録、更に過去に使用したことのある24,201波も収録している。付録として920語の用語集、1000枚のスクリーンショット集、Windows用検索ソフト付き。€35。
 2025/2026 Guide to Utility Radio Stations:第33版。8,800波のユーティリティ局周波数リスト、国別・局別周波数リスト、気象局・海岸局の送信スケジュール、260枚のスクリーンショットを掲載している。550ページ。2026年にはサプリメント版が無料配布される。€55。
 2025 Frequency Database for the Perseus LF-HF Software-Defined Receiver:Perseus受信機専用の周波数リスト。短波放送局及びユーティリティー局の周波数12,491波を収録している。€50。
 Digital Data Decoder Screenshots on USB Stick 1997-2025:1997年以降のスクリーンショット28,000枚以上を収録したUSBメモリー。音声・復調結果等を広く収録している。€210。
 注文に関してはhttps://www.klingenfuss.org/を参照のこと。(Klingenfuss Publications)

VOAが5分間の英語ニュースpodcast「Worldwide in Five」提供
 米国のCharles Harlich氏によると、VOAは専用サイトで5分間の英語ニュース「Worldwide in Five」をpodcastで提供している。https://www.voanews.com/z/7982。(WORIG 11/28)



◎コンゴRadio Kahuziの復旧遅れる
 米国のDan Robinson氏が、コンゴBukavuにある宗教局Radio KahuziのRichard & Kathy McDonald夫妻から受取ったメッセージによると、同局の短波放送施設の復旧に当たっていたJean Marie氏が病気となり、Bukavuに来ることができなくなったため、復旧作業は現在中断している。短波の復旧はMarie氏の回復如何にかかっている。(WORIG 11/29)

◎ギリシアに新たな短波海賊局出現
 ギリシアのZach Liang氏によると、ギリシアには有名な「Zeppelin」(6280kHz付近+6900kHz台)に加えて新たな海賊局「Radio Mystery」が出現した。周波数は5780kHz、出力は150Wで、ギリシア北部Thessalonikiの近郊60kmの地点から出ているという。スケジュールは00:00-03:00で、主にe-popsを流している。運用しているのはアマチュア無線家で、QSOを行った結果情報が判明した。(WORIG 11/29)

◎VOVのBuon Ma Thuoot新中波送信所の追情報
 タイのUwe Volk氏によると、2023年1月15日より高出力で放送を行っている(200kW、693/819kHz)ベトナム中部のBuon Ma Thuoot(Daik Laik)新中波送信所のことが当時のVOVのベトナム語HPに写真入りで掲載されている。https://vov.vn/xahoi/dau-an-vov/vov-nang-cong-suat-phat-songam-khu-vuc-tay-nguyen-post996605.vov。ここにはかつて短波送信所があり6020/7210kHzで国内向放送を行っていた。200kW送信機2基は新設されたのではなく、南部メコンデルタのCantho送信所から移設されたものである。(WWDXC TP 1599)


出展略称
   WORIG : World of Radio io group
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  

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