第 8回 マスコミが伝えないこと
ここ最近のマスコミの報道に仕方に、疑問を感じなくてはいけないな、と感じることが多くなった。
たとえば、草g氏の素っ裸逮捕事件。何でNHKがトップで報じるのか?彼が殺人など、重大犯罪でも犯したというのなら話も分かるが、所詮酔っ払った挙句の出来事。逮捕そのものが異常であると言う認識に立たず、「逮捕」という事実に舞い上がったかのような伝え方にびっくりした。昨今の新型インフルエンザ報道にしても、疑い例をこれでもかとばかりに報道、そして「違ってました」という。これで飯が食えるのだから、うらやましい限りである。
微罪を大きく取り上げる反面、「言うべきことを言っていないのではないか」「敢えて伝えようとしていないこともあるのではないか」という逆の立場も考えに入れておかないといけないな、と思うきっかけになった動画がこれである(録音音声のみであるが、一部聞き取れない/分かりにくいところもあるので主要部をテキスト起こしされているブログもあわせて記載しておく)。
【音声のみ】麻生太郎のこれからの日本の話(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2369900)
麻生氏が行なった中東和平についての話のみを抜粋した動画がこちら→字幕付【中東和平】平和と繁栄の回廊【善行と罰】(http://www.nicovideo.jp/watch/sm6682534)
この字幕付動画のテキスト起こし版がこちら→ぼやきくっくり(くっくりさんブログ内)麻生さん講演【中東和平】平和と繁栄の回廊
2007年に外相だった麻生氏が、こんなことをしていることを知っている国民はそれほど多くないと考えられる。しかもこの事例、あの「アメリカ」抜きで話を進めていることがすごいし、外交ベタといわれる日本でもやろうと思えばできることの証左である。しかし知らないのは知らされていないから。こういう成功事例をわれわれが(報道によって)知らないだけなのではないか、と思うようになってきたのである。
そして、今や私を捉えて離さない動画がニコニコ動画にアップされている。
解散総選挙特別企画 「危機をチャンスに変えろ」〜G20と予算成立の舞台裏(前編)(ニコ動版はコメントがうっとおしいのでこちらにしました)
解散総選挙特別企画 「危機をチャンスに変えろ」〜G20と予算成立の舞台裏(後編)
特に後編は必ず見てほしいと思う。というのは「どうしてすぐに法案出さないのか」と私も忸怩たる思いで見ていたのだが、実は民主党対策だったこと、そして、二度と同一法案は上程できないという国会法があり、予算案の廃案は絶対避けたかったという意味合いがあったからである。また「解散先送り」論も、世界に向けてコミットメントした4月のG20の議決があったため。つまり「世界を見据えた国家論」を麻生氏が持っているから、そしてそれをはぐらかすために(ええ恰好しないために)「しかるべきときに判断する」といい続けたわけである。
馬鹿呼ばわり(漢字読み間違え云々)されるのはそういう報道しかしようとしないから。つまり、麻生氏の「本当のところ」を知らせようとしたマスコミは殆どいないということである。NHKがするべきところがそこですらしないのだから他の民放がするはずもない。それでも政府はいい仕事をしている。それが国民に知られるとまずいのか?とうがった見方をしたくなる。
放送法には「報道は事実をまげないですること」が謳われているが、事実を必ずしも報道しなくてはいけないというわけではない。しかし、報道すべき事実が埋没したままになっているとしたら…。そのつもりがマスコミになくても、われわれ一般人はマスコミにいいように誘導されていると思うのは間違っているだろうか?
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