第13回 アイドルも所詮人の子
8月第一週は、清純派アイドルでもあり、今やいい感じの女優としても成長していた酒井法子氏をめぐる醜聞で終わってしまった観があった。
夫の逮捕、直後の失踪、そして夫と同じ容疑での逮捕状請求に、警察施設への出頭・逮捕と本当に一週間が彼女関連の話題でワイドショーは埋め尽くされてしまった。
マスコミがここまで取り上げる理由はただ一つ。「堕ちた偶像」という一点からである。歌手としても90年代にトップクラスをひた走り、ほぼ同時に女優業も成功を収めるようになり、清純派女優として、欠くことのできない存在価値をも見出していた。主演するドラマがヒットを重ねたというのがその証拠である(星の金貨は、余りにも有名。続編も作られたほど)。薬物とは縁もゆかりもなさそうな彼女。しかし、夫がそもそも手を出したことから、彼女もはじめてしまったらしい。
だんなをいさめることもせず、一緒になって楽しんでいる。理由はどうあれ、彼女に一児の母/イメージ重視の芸能人という自覚が心の片隅にでもあれば、ヤクに手を出すことはなかったはずである。今はただ、反省して、自らがもう一度率先して「ダメ、ゼッタイ」をアピールするくらいしか手はないと思う。
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