第4回  国会議員の役割
 
 最近政治家の話題がかまびすしい。北海道では、北教組からの資金援助問題で民主党の議員が辞職せずに居座る、とし、自民党に目を転じれば、首相の弟でもある鳩山邦夫氏の突然の離党・新党構想が露出、勿論与党内でも、選挙が戦えないとばかりに与党幹事長下ろしという反旗が翻りそうな不穏な動き、と、あっちもこっちも「私利私欲」のために動いているかのような様相になっている。

 特に民主党政権になってから、この、役職や地位にしがみつくといった潔さのない人たちが急増したと感じている人は多いと思う。自身が逮捕された元・小沢氏の秘書氏は、離党はしたものの、議員バッヂは外していない。北海道の女議員にいたっては、離党も辞職もしないという面の皮だ(両名とも本名を書くのさえ、腹立たしいのでこういう記述にさせてもらった)。確かに「脱税」といわれている贈与を知らなかったで押し通して、検察と半ば取引してしまった首相や手続きに疑義がある土地取引をしても「自己資金だ」と言い放っておれば、それで説明責任は果たしたと居直る幹事長がやめていないのだから、『自分たちのような下っ端がやめるのはおかしい(逆に上がやめているならやめざるをえないし、自分がやめてしまったら、上も辞めざるを得なくなる)』という感覚にとらわれるのは、あながち間違っていないともいえる。

 しかし、おかげで、国民は、「国会議員は、結局、自民も民主も汚い同士ではないか」という本来なら知ってはならないようなことを知ってしまったのである(小沢氏やその取り巻きの一部は元自民党。要するに根っこは一緒なのだ)。だから、自民党の支持率も上がっていないのだ(民主党の支持率が下がるのは当然。自民が上がらないのは、完全に政党として見限られている証拠)。
 政治にしらけムードが漂うと、「変えよう」という動きは急速に鈍り、結局現政権の舵取りを是とするような世論が形成されやすい。しかし、さまざまな、国体破壊法案を出してくる民主党は、決して「日本の」政党ではない、と断言できる。何度も書くようだが、首相があんな発言をしているような党である。また、幹事長が特定法案を成立させる、となぜか外国の要人に約束している。そして、その幹事長は、昨年末に不敬なる行為をしてもふんぞり返っての釈明会見を行ったことを忘れるわけにはいかない(もはやリンクを張らなくてもすべてのことはご承知だと思う)。

 今こそ、国会議員一人ひとりが、自身のなすべきことは何であるかを問いただすときにきていると思う。

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