第17回 報道しない理由を考える
尖閣諸島海域で、中国漁船が、海上保安庁の巡視船に体当たり『攻撃』を仕掛けた事件は、一応、被疑者一歩手前の船長を釈放することで幕引きとなり、軽く発狂したかのような中国政府の対応も、やや下火になりつつあるように見受けられる。
だが、本当にそうなのだろうか?と、疑いの目を向けざるを得ないのである。
理由は簡単である。日本国内で巻き起こっている、国威発揚・領土回帰の風潮が盛り上がっていることを映像メディアは一切報じていないからである(国内では1社のみ、と言うブログを見つけたが、その一社は『やまと新聞社』であり、いわゆるメジャー紙ではない)。
例えば地域的紛争で『しか』ない暴力団企業の入居反対の抗議活動などは、時事が伝えている(http://news.biglobe.ne.jp/domestic/1003/jjp_101003_3931721365.html/あえてリンクは張りません)のにもかかわらず、約3000人(主催者側数字で2670人)もの国民が、日章旗を立てて、都心を練り歩いたデモ行進のことは、国内の通信社はおろか、テレビも新聞も知らせていないというのが現実なのである。
→以下は、紛れもなく、日本で起された、尖閣諸島の主権主張のデモであり、大手マスコミが知らせない事実である。
2670人尖閣デモ行進!壮観!はためく日の丸、東京都渋谷区を席巻!【10.2 中国の尖閣諸島侵略糾弾!全国国民統一行動】(東京)に参加・渋谷駅前→青山通り→表参道→原 宿駅前・報道したのはWSJやCNNやAFPなど海外メディアのみ
東アジア黙示録 尖閣死守デモ2670人の怒濤…集団自殺した日本メディア
動画もあります。10.2中国の尖閣侵略糾弾デモin渋谷 Anti-China rally in Shibuya Tokyo
こういう、右翼系とされる、デモや示威活動は、ここ最近報道される回数が極端に減っている。先ごろのNHKの捏造報道疑惑(JAPANデビュー)の際にも1000人ほど集まったようだが、『他人の不幸は蜜の味』のはずの他局ですら報道しなかった。ネットで、ブログで、私のようなHPで『こんなことが行われた』と言う報告がなされて、はじめて知る人もいることだろう(ネットにつないでいる人間とそうではない人との情報格差を如実に計れる現象だ)。
しかし、こういう行動が起こっていることを報道しないことが、報道機関として、『国民の知る権利』を侵しているのではないか、と思うのは私だけだろうか?
当然、報道する時間や題材と言うものは限られている。その結果この項目がはじき出されたというのなら、そこに意図的なものを認めずにはいられない。また、国家の根幹にかかわる領土問題(むしろ、某大国が主権を侵そうとしている問題)に関する国民の行動を報道しないということ(なかったかのように扱うこと)は、このことそのものを過小評価しているマスコミの独自の判断によるものとも考えられる。いずれにせよ、3000人程度のデモは報せないくせに、ちょっとした地域の抗議活動を記事にするということで、今のマスコミの体質と言うものが垣間見えたようである。
海外の報道機関/通信社はこの抗議活動を配信している。恥ずかしい話だが、日本のマスコミではなく、海外の新聞のほうが日本を正しく伝えている現状そのものが正直腹立たしい。日本のマスコミは、本当に『日本国』のマスコミなのだろうか?
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