第19回  白日にさらされた真実
 ついに、良識ある一国民が、逮捕や中傷といった、とてつもないハンデを背負ってしまうかもしれない行動に出た。入手した尖閣諸島のビデオ映像をほぼノーカットで動画サイトに投稿したのである。

 実は、国会議員が見たとされるビデオは7分あまり。正直言って、国会議員が見た内容より濃いものと推察される(動向やタイムスケジュール等も時々表示されており、ナレーションも当時の撮影者が入れながらとっているものと考えられる。また、実際に漁をしているところも克明に記録されており、ほぼ、流出した内容に間違いないと思われる)。
 この期に及んで、この映像の真贋論争が巻き起こる可能性も否定しないが、どう考えても漁船側が当て逃げしたことは間違えようのない事実と判明しただけでも、このビデオを見ることが出来たわれわれは、政府や某国のまやかしの情報に左右されることなく、唯一つの「真実」を見極めることができたと思っている。

 そうなってくると、全ての動きがつじつまが合わなくなってくる。例えば那覇地検の判断。当然これとほぼ同じ(投稿されたビデオ映像は生映像ではないのは明らか)映像を見て「処分保留ね」としたというのははっきりいて納得行かない。他の力学が働いたのはほぼ間違いなかろう。もちろん、中国側の主張がでたらめであることもこの客観的事実が動かぬ証拠となっている。コレで中国が、「ごめんチャイ」してくるとは思えない(そういう国では当然ありません^^;)だけに、政府がどういう対応をするのか、見ものである。

 遅かれ早かれビデオの公開(流出)はなされると思っていた。しかし、このタイミングでの真実の発露は、非常に重要な意味を持っていると思う。もはや逃れられない、真実との葛藤。現政権の運営が立ち往生しかねない爆弾が投下されたに等しく、菅政権に死亡フラグがたったような予感すらある。乗り切れるほど技量のない首相では、ほぼ窮地を挽回するのは難しいだろう。どうやって、国会/APECをやり過ごすのか・・・見ものである。
 
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