第18回 自爆するマスコミの「呆道力」
麻生副総理・財務大臣の「ナチスの手口に学べ」発言は、完全に、切り貼りと、捏造が確定する事案になってしまった。
【筆者注:この事案は、2013.7.29の麻生氏の講演のさなかに、ワイマール憲法がナチスに都合のいい憲法に摩り替えられたことを例示して、「そういうやり方ではなくてみんなで議論して決めましょうや」といっているのを当該部分を思いっきり切り取って本人が意図しない論調に勝手に捏造したことである。<ご参考>麻生氏本人の講演の模様が示されている動画サイトはこちら/全文起こしされているサイトはこちら←書き起こしするにしてもいろいろ限界がある、ということを例示なさっていますので、すとんと腑に落ちると思います。勿論、この文面を字面通りにしか判断できない方もいらっしゃることも付記しとかないといけません。だれとはいいませんがwwww】
この、恐ろしいまでの理論の飛躍振りと、無理筋にもほどがある、「ナチス正当化」を麻生氏が思っているという具合に書きなおせる文才。さすがは共同通信社である。
→サイトの例示ばかりで恐縮ですが、元共同通信の記者であり、当方もリスペクトする青山繁晴氏の火病ぶりが感じられる音声がここから聞けます。
実際、今までにこういう類の「事実と異なる」報道は今までさんざん目にしてきた。事実を報道しなかったフジテレビデモ以来、「マスコミはなんかおかしい」と思っている層が、もはやマスコミを信用せず、一時ソースを重要視し始めている現在、この手の捏造でだまされるのは、よほどの情弱か、だまされたフリをして相手を攻撃するネタにする一部の左翼的(この場合反政府的、とまで言ってしまおう)な人でしかない。
しかし、残念なことに「だまされている」のである。「本当のことを知らされていない」のである。これすなわち、「馬鹿にされている」ということである。「あーあ、やばいこと言っちゃった」としか考えられない人は、一歩立ち止まって事実の確認を出来ない、そんなレベルの人間であるといえる。こんな人は仕事も、人間関係もまともに形成されているとはいえないだろう。
マスコミの情報発信は、今回の捏造事件でその信頼性を大きく毀損したのは間違いない。この一件を「捏造ではありません(キリッ)」と釈明できるのか、どうか。既に当方は今のマスコミには「報せを呆れさせる」ことをもじって呆道力しかないと揶揄しているが、図らずもその本性をあらわにしてしまった。ちなみに、今回の捏造で、逆に窮地にたたされるのはこの記事を配信した共同と、それを裏取りせずに妄信した各紙であることは言うまでもない。
他人の失言を捏造したら見事なブーメラン・・・。某ブーメランの名手を多数輩出排出する政党を支持してきたマスコミならではの自爆劇である。
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