ドライ?オタク?


オタク…簡単に言えば何かにとっても没頭する人という意味で良く使われるけど、本当の意味は、自分の殻の中に閉じこもってしまう人のことだよね。他人と世界を共有するよりも自分の世界の中だけで生きていたい、そういう内向的な種類の人のことだ。
そのオタクをみて、ケラケラバカにして、浮き足立って自分達はオシャレだと思いこんで、良い車を乗り回したり、夜の町を遊びまわるドライ(悪い意味でね)な連中もいる。人付き合いは広く浅く、というやつらだ。

僕はこのどっちの人種も好きじゃない。どちらの気持ちも分かるけど、分かるから情けない。そう、オタクをバカにしてるヤツらも情けないことに気付かなきゃ。ディープに自分の中に入りこんで、その逃げ場でしか生きていけないオタクが情けないのは当たり前だけど、そいつらが何故そうなるのか。人を信じたくて誰かと友達になろうとしても、すぐに傷つけるヤツ傷つくやつが多い。そんなんだったら、自分の世界で遊んでたほうが、誰も傷つけず誰からも傷つけられず、楽じゃん。でも、それって情けないね。じゃあ、社交的で明るいつもりで、広く浅く生きてるやつらはどうなのか。オタクと同じだよ。ディープに人と付き合うと、傷つくし傷つけることもある。そんなのが恐いから、人とは距離を置こうとする。オタクを罵る資格はないね。

なんにしてもそうだけど、広く浅くも狭く深くも、どっちも間違ってるんだって。広い円を描かなきゃ深くなんて掘れやしないんだからさ。人を嫌ったり、バカにする前に、逃げるような人付き合いは止めましょうよ。本当は寂しいくせに。