愛は大嘘つき?


男と女が出会い、愛し合い、永遠の約束を言葉で交し合うようになる。ここまでは純粋な頃のボクタチには誰にでも経験あることだね。ここから人は変わっていく。やがて別れがきて信じた愛を疑い始める。そう、「あれだけ自分を好きといっていた人が離れていった」「あれだけ君だけだよなんて言っていた人が他の人を好きになった」、「だからもう信じない、信じるとバカをみる」という風にね。だからオトナになるにつれ、距離を置きながら恋愛をするようになっていく。純粋に無防備に愛し合っている人達を見ては「若いね」なんて言いながらね。
でも、こんなオトナのなり方、ただ臆病になっていっているだけなんだよね。傷つきたくないから、始めから傷つかないようにしておく。そんなんで本当の愛情が育てられますかっての。
いったい、なんの為に傷ついたの?次から傷つかない距離を置けるようになるためなんかじゃないよ。むしろもっと傷ついてもまだ行ける!と自信を持つためだし(その方が本当の愛に近づけるんだから)、大切な人が傷ついて、何も信じられなくなっている時に、その人の気持ちを理解してあげられる器を持つために傷ついたんだよ。より魅力的な人間になるためには、臆病風に吹かれて物知り顔でオトナぶってちゃダメだよ。人の気持ちを理解してあげられる人間にならなきゃね、それが大人ってもんでしょ?

P.S.今、傷ついて何も信じられないあなたへ、
  今は良いんだよそれで、長くは続かないから。