準備


クリエイティブでプロを目指すためには、個性というものが必要になってくる。もともと誰しも持っている個性というものを、自分の作品に反映させようとすると、これがなかなか難しい。作品を作る技術とは、作品に自分を反映させる技術だとも言えるよね。作品に自分を反映させるには、恐る恐る作っていてはだめだし、あまり頭で考えすぎちゃってもだめ。感じたものをさっと形にしないとなかなか良いものにならない。細かいところは後から頭も使って直していけば良いけど、原型はあくまで感性。ここをさっとやるには、大胆にしろ繊細にしろ、自信が必要なんだ。自分に自信が無いのに良いものなんて形にできない。
そして、この自信をもって良い作品を作る力を持続させるには、精神的、人間的な基盤が必要なんだ。若い頃から売れまくってしまったスターが大人になって人気が持続しなかったり、コンプレックスをバネに、プラス思考で自信を纏っていった人が人気者になって傲慢になっていったり、貧乏人が這い上がり金持ちになったときに強欲な駄目人間になったりするのは、自信なりお金なり権力なりを手にするための人間的基盤がしっかり出来ていないからなんだね。
ここがしっかりしていないままの自信だと、作品作りも長続きはしない。
僕はもっとお金持ちになりたい。今よりずっとずっと良いものを、生きている限り作りつづけたい。もっとずっと良い男になりたい。だから、それらを手にしたときに、大切な人間性を失わない、逆に人間性ももっと磨いていける自分でありたい。
死ぬまで向上していきたいのなら、死ぬまで「更にハイレベルを手にするための準備」を怠ったら駄目なんだ。