失敗から学んだこと
凄まじい雨が数日続いた。最後2、3日は降ったりやんだりしながら、梅雨がツユツユ続いてる。そんな中、朝8時から始まる仕事に行った。家を出る時は雨は降っていなかったので「今のうち!!」である。しかし、帰りにびしょ濡れにもなりたくないのでカッパは原付のメットインにしっかりと入れていった。これで帰りも安泰。
キャナルシティの裏にある駐輪場に入っていき、原付を停める。いかにもコンクリートの建物の隙間といった感じの駐輪スペースを通り過ぎると、地下駐輪場もあるのだが、もう5分もしないうちに朝の周知が始まってしまうのだ。それに朝8時前なんてキャナルシティで働く人達の中でも多分、掃除の人達を除けば、ほぼ一番乗りに近いのだ。駐輪スペースもガランとしている。さっさ停めて7階の事務所に上がろう。それにはヘルメットを脱いだり、U字ロックをかけたりと結構手間がかかる。そうそう、今日はカッパがあるのでメットはメットインの横の棒に引っ掛ける必要があるのだ。ギリギリセーフで打刻(いわいるタイムカード)完了。
午前中、集中豪雨のような大雨が降っていた。休憩時間に窓から見た景色は昼前だというのに、日の入り寸前のような暗さ。これは気を付けて帰らねば、いくらカッパを着ているとはいえ、雨の日の原付は非常に危険なのだ、滑ること滑ること。
昼過ぎに業務が終わって、外に出てみると、幸運にも青空が見えているほどの晴れ模様。「ラッキー!」とバイクを停めたところまで歩いていると、僕のヘルメットの内側が、雨上がりの太陽をキラキラと反射させてとても綺麗に輝いている・・・っておい。
ヘルメットには金魚蜂のように水が溜まっている。原付の横までたどり着き上を見た。しまった・・・ホントしまった。ちょうど屋根が終わってる。ヘルメットをひっくり返し、スポンジに含んだ水も出来るだけ絞ってやるが、完全に乾くのを待ったら明日も過ぎてしまう。仕方が無いからある程度でかぶって帰ることにした。「そーらはこんなに青いのに、(<コーラス>お凸キラキララ)、ぼーくの頭は土砂降りさあ〜」作詞作曲キャプテンである、詳しいメロディが知りたい人は僕が耳元で歌ってあげるから心配はいらない。熱い晴れた日に頭からジャージャーと水がしたたるツーリングは、なかなか自然を感じる人間の五感がバラバラに働いて鍛えられるのか壊されるのか。
人間は多くの失敗から多くのことを学ぶものだ。僕も学んだ。ヘルメットのスポンジに水を含ませてかぶると、寝癖が治る。ということだ。発見だった。失敗を重ねよう。うーん、なんてポジティブなシンキングなんでしょう。
<宇宙の声「履き違えてるなあ・・・」>
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