8月16日、海から直接立ち上がった桜島が描きたくて、与次郎が浜へ。朝5時過ぎに到着して形をとりはじめる。桜島のうしろに太陽の赤みがにじみ始め、まだシリウスの輝きが残っている時間帯。この光を描こう。ちょうど5時半。今の色を覚える。光がどんどん上がってくる。スケッチブックに落ちてくる光の色も変わってくる。でもなんとかさっきの色の印象をFixさせよう。
桜島の噴煙が赤く染まりだした。だんだんその色がオレンジから黄へと変化して、太陽は水平線より高くなり、6時20分、ちょうど南岳と北岳の中間の鞍部からフラッシュ!
そういえば昨日15日は、ザビエルが鹿児島に上陸した日でもあった。ザビエルの存在はこの太陽の光のように、当時の人々の心にひろがっていったのかもしれない。

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