皆さんは、『ザ・コンビニ』というゲームをご存知だろうか?

元々はパソコン用のゲームだったが、昨今ではプレイステーションなどの家庭用にも移植され、続編も4まで出ているので知っている方もいるかもしれない。



このゲーム、読んでそのまま「コンビニの経営を行うゲーム」なのだ。

まずは街中で出店位置を決める。もちろん現実と同じように道路沿い、それも幹線道路沿いが良い立地なのは言うまでも無い。

交差点や駅のそばならかなりの客足が見込めることだろう。


だが、ここでファミレスの立地面積よりもコンビニの立地面積のほうが広いことを気にしてはならない。








もちろんファミレスよりも広い面積の交番があっても、びっくりしてはいけない。

これはゲームである。







立地を決めたなら、次に店舗の内装をデザインする。

これが結構楽しい。

本部の意向なんてお構いなしに思う存分配置換えが出来るのだ。

冬場に全面アイスクリームばかりという、現実にあったら開運コンビニにも勝てそうなキチガイじみた店も作れる。



それでも客が来るのだから世の中わからない。





店中下着だらけにして変態店長を気取るも良し。







おでんと酒だけ置いて、ガード下の屋台気分に浸るも良し。





もちろんお店の収支がまっ赤っ赤なのは言うまでも無いだろう。









次は店員を雇う。

24時間営業のコンビニであるにもかかわらず、店員は最大で3人である。

お前らみんなスーパーマンか?





労働基準法に引っかかるのは火を見るよりも明らかだが、そこはそれ、ゲームということで。





まぁ、店員のほうもそこいらは心得たもんで、休む時はしっかりと休みを取ります。







どれだけお客さんがレジに並んでいようとも(笑)




っていうか、一人くらい接客に出ろよ。

万引きやり放題だな、この店。




どれだけレジに行列が出来ていようとも、疲れているときは絶対に働かない。

それくらいでないと3人の店員で24時間営業なんて無理なんでしょう。










お店を開店したなら、あとは売上や季節の移り変わり、ライバル店の動向を睨みつつ店舗を運営していきます。

基本的に品減りした棚は店員が自動で商品を補充してくれます。

もちろんオーナーであるプレイヤー自ら商品補充や棚の商品入れ替えをすることも出来ます。

しかも、驚くべきことにこのコンビニ、書籍だけでなくありとあらゆる商品を返品することが出来るのです。

半年前に仕入れた弁当であろうが、1年前に仕入れた肉であろうが、何でも引き取って返金してくれるのです。

実質売れ残りが存在しません。

もちろん発注ミスなど存在しないのです。

販売期限切れで泣く泣く商品を捨てるなんてことも起こらないのです。





すごいぜ!このコンビニ。



イカス・ザ・コンビニ!



ビバ・ザ・コンビニ!
















でも店員の勤務態度は最悪。













このゲーム、お客さんひとりひとりにもそれぞれ正確や所持金が設定されているという芸の細かさ。

短気で待たされるのが嫌いな人や、マナーが悪くてすぐにお店を汚してしまう人など…お客さんをクリックすれば、ちゃんとステータスを見ることが出来るのだ。


でも、ここで注目するべきはそんなところではない。







そう、ここです!ここ!






駐車場にたむろするヤンキー、根拠の無い理由で難癖を付けてくるチンピラ、自己中心的なおばちゃん、店の中を荒らしまくるガキんちょ・・・。

コンビニにやってくる様々な「困ったちゃん」達に常に悩まされ続けて来た、全国80万人(勝手に推測)のコンビニ店員が望んでやまないこのコマンド。










コンビニ店員にとって、最強最後の伝家の宝刀といえましょう。

現実でこのコマンドを実行した店員さんが、はたして全国に何人いるのか?

これさえあれば、理不尽な要求に悩まされることもないし、ムカつく客の相手をする必要も無い。

黙ってこれでいいのだ。






それだけではない。






たとえば渋滞で弁当の納品が遅れた時、今までなら

(1)誠意をもって謝る。

(2)平に平に謝る。

(3)高嶋政伸風に謝る。「申ぉ〜し訳ありませぇ〜ん」(火に油を注ぐ危険大)


と、ただひたすら謝る選択肢しか無かったのが、




(1)追い返す。

(2)ケリを入れる。

(3)


という魅惑の選択肢に早変わり。途端に好戦的な武闘派店員に変身!







駐車場を散らかす学生も


棚の奥から商品を取って、棚をぐちゃぐちゃにしていくおばちゃんも


トイレで水浴びする輩も


客「これ、腐ってたぞ!」


客「お釣り間違ってたわよ!」


客「おでんくださ・・・」


なんて素敵な


あぁ、すばらしき






間違いなくお店は潰れるけどね。


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