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【読めて聴ける英語・雑記帳バックナンバー】 Vol.32
2008.10.31 本当は熊はおとなしい動物です。
ちょっと前のことですが、NHKの6時のニュースで熊の特集をやってました。
私もタイマー録画して見たのですが、見ていて涙が出てきました。
檻に入った熊の映像が流れたのですが、その熊がすごかったのです。
唸り声をあげて、ものすごく、凶暴化していて、たぶん、この映像を見た人は、これまで以上に熊は怖いという印象を持ったことでしょう。
何故、NHKがあんなむごい映像を使ったかはわりませんが、マスコミが、このような映像を使う限り、我々の努力は無駄になります。
この雑記帳でも何度も書いてますが、熊は本当におとなしい動物です。
特に、本州に生息しているツキノワグマは臆病な動物です。
では、なぜ、NHKで流した、檻の中の熊は、凶暴に見えたのでしょうか?
それは、あの熊は、自分が殺されることがわかっていたからです。
実際に、あの映像の熊はすでに殺されていると思います。
熊は、目の前に迫っている死を感じて、最後の抵抗をしていたわけです。
私は雌猫を飼っているのですが、いつも日向で寝転がっているものすごくおとなしくい猫です。
そんな、猫でさえ、野良猫が自分の領域に入ってきたら、別人(別猫)になったように豹変します。
激しい唸り声をあげて、野良猫を威嚇します。
一度など、外でものすごい声がしたので、いってみたら、我が家のミコで、ものすごい興奮状態でした。
絶対野良猫どうしの喧嘩だとおもったのですが、自分の飼い猫だったので驚きました。
私が、外に出たことで、野良猫は逃げてしまったのですが、ミコの興奮は冷めず、しばらく、唸り声をあげていました。
私が、何度なだめても駄目で、その時は、触れば、私も襲われるのではというくらい凶暴化していました。
普段、おとなしい我が家の猫があんな姿になるなんて信じられませんでした。
何がいいたいかというと、私の家のおとなしい飼い猫でさえ、自分の身に危険を感じたら、このように凶暴化するのです。
たぶん、それが野生動物の本能なのだと思います。
NHKが流した檻の中の熊も、本来は、ものすごくおとなしい動物なのです。
ただし、動物の本能で、自分の身に危険を感じると、防衛本能が働いて凶暴になるのだと思います。
それが、人間が熊に襲われる理由です。
だから、人間が出来ることは、熊を興奮状態に追いやらない努力をすることです。
その為、熊の領域である、奥山へ入る時は、鈴をつけるとか、熊に人間の存在を知らせる努力をする必要があると思います。
結局、人間が熊の領域を開発しすぎたのが、現在の熊問題の一番の原因なわけで、やはり、人間側がなんとかしなくてはならない問題だと思います。
出てくれば駆除では、絶滅してしまいます。
すでに、特に四国をはじめ西日本のツキノワグマは、絶滅待ち状態のところが多くあります。
それでも、東日本ではいまだに、狩猟がOKの所が多く、有害駆除ならどこの県でも許可されています。
今、熊が絶滅しても、我々の世代は何も困ることはありません。
困るのは、子供や、孫、さらに先の世代です。
実際、現在、我々が困っている、花粉症などは、我々の前の世代の方が、天然林を切って、杉やひのきなどの人工林に変えてしまったのが一番の原因です。
水もそうです。
今後、水の量がさらに減ることは容易に想像できます。
水がわき出てくるには、人が想像しているより長い時間が必要です。
今流れている水は今の水ではありません。
今、自分たちだけのことを考えて生活していると、次の世代の人が困ります。
人間がしでかしたことなので、人間がどうにかするしかない問題です。
一人ひとりができることをやってゆかないと、本当に将来はないと強く感じています。
"YouTube"動画「クマともりとひと」を見る
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【特別リンク】
日本熊森協会について (今、私たちのできることから始めよう!)
今、日本の豊かな森を守っている生態系のトップに位置する、ツキノワグマが絶滅の危機に瀕しています。
ツキノワグマが絶滅すれば、大変なことになります。
世界でも有数の豊かな日本の森を守るために、日本熊森協会は地道な活動を続けています。
興味のある方は、ぜひ、チェックしてみてください。
そして、子供や、孫、さらにその先の代まで、日本の豊かな森を残してゆきましょう。
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