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DARUMASHI-KIKOU PRESENTS 続・TAHITI BORABORA
おさよのタヒチ旅行記 ● ランギロア・マニヒ ●
おさよ旅行記 7
タヒチ島滞在 7月19日
  ビーチコンバーにチェックインするなり、mamiちゃんお勧め「ロータス」にディナーの予約。
しかーし!満席で予約が取れなかった...。

そうそう、形から入る主人が気分のよくなる出来事がありました。
サーファーっぽいポーターの彼が例のサーフショップで購入した旅行バッグに気づきナイスバッグ!と絶賛。このサーフブランドはタヒチでも有名なんだそうです。
主人の意気揚々とした笑顔ったら。こだわることも大切かしらん。



部屋に入ってすぐトイレ直行した主人。
「やばっ!!流れなくなっちゃった!」との声が。
なんだかなぁ。踏んだり蹴ったり。
この緊急事態発生に、主人自らフロントに電話をかけ必死に状況説明。
「通じた?」と聞く私に「多分」との弱気な答え。
ほんまかいな?と思いながらもティアレ・レストランに軽食をつまみに部屋を出てしまいました。
もう修理してくれた頃かな?と期待しながら部屋に戻るとまだ大蛇がおりました。
「ちょっとぉ!ホントに通じたの?」と詰め寄る私に「う、うん」と更に弱気な返事。このままでは不自由だし、仕方なく私がフロントへ電話。
「トイレ・ブロークン・プリーズ・ハリー」と思いつく単語を羅列して電話を切ったら、ものの数分もしないうちに「スッポン」を持ったスタッフ参上。

単語並べるだけでも、会話って成立するのぉ?とちょっと感動なのでした。
スタッフさんありがとう。そして主人には大蛇禁止令を申し渡したのです。

トイレ騒動でぐったりしてしまった私たちは、パペーテに出る余力はなくホテル内で過ごすことに。夕食も先ほどのティアレ・レストランへ。
BARからの生演奏が心地よく耳に響き、いい雰囲気でタヒチ最後の夜を満喫したのでした。

そして帰国の途へ
  前日、係員からバッグは早朝部屋の外に出しておくように。との指示がありすごい頑張って早起きしたにもかかわらず、部屋を出る時にはまだバッグがありました。結局自分たちで運ぶハメになり、だったらもっと寝てればよかったー!とぼやきつつフロントへ。
そこで目に飛び込んできたのはチェックアウトをする人たちの長蛇の列。
げげっそういえば、デイユースの人も多いんだった。ここは離島とは違うのよ。
ものすごいドキドキしながら自分たちの番がくるまで落ち着きませんでした。
早くしてくれぇ。

どうにか精算も済み、空港に向かいます。
主人の気持ちはもはやビジネスクラスに変更する!ことに集中。
交渉なんてとんでもないと思っていた私。実は先手を打つべく事前に係員の方へ電話連絡して交渉時のフォローをお願いしておいたのです。
そしたらなんと優しい係員さん。「アップグレードに関すること」をご丁寧に紙に書いておいてくれて、私たちはただそれを見せるだけ。
何の苦労もせず、いとも簡単にアップグレード完了!となりました。

主人はどうするつもりだったのかなー。もしかしてまた日本語を貫いてたのかも。はぁ、上手くいってよかったわぁ。

  初めてのビジネスクラスにうきうきの私はラウンジに興味津々。
「あっクロワッサンだ!!」「いや〜ん、パイもあるぅ」と大はしゃぎ。
でも主人にはまた間の12時間半がやってくるので、すっかり沈み込んでいます。
「何か飲もうか?」「いらない」と即座にピシャリ。
何にも全く手をつけずに飛行機へ乗り込んだのでした。

初ビジネスの驚きを隠せない私たちは、あっさりと乗務員に「あっ初めてだな」と見抜かれたようで他のお客様にはしていない座席周りの機能を事細かに説明してくれました。
いちいち「へぇ〜」「ほぉ〜」と関心しきりの私たち。
でもそれがきっかけで乗務員さんと仲良しになり、飛行機恐怖症の主人から笑顔が出るように。
ま、それで万事解決とはいかず、アルコールをぐいぐい飲んで気分を紛らわせて、頭が痛くなって薬を貰ってました、とほほ...。
でもシートの広さが気持ちの余裕をもたらしたか、主人は眠ることが出来たので、私もこの旅初めて機内での睡眠を取れました。

そして帰国
  ながーいフライトの末、無事成田に到着。
そこには熱気と排気ガスの匂いが充満しています。
タヒチでは当たり前すぎて気づかなかったのですが、どれだけ空気が澄んでいたかと改めて気づかされました。

成田エクスプレスに乗ると「空調が壊れているので特急代金の返還を」という車内放送。なんだか終わりよければ全てよし。タヒチ、いい旅行をしました。
勿論こんな出来事がなくても、ですけどね。

そして翌日、早速写真を出して興奮気味に見ていたらデジカメと持参したカメラに問題はなかったのですが、マニヒで買った使い捨てカメラは全ての写真に主人の指入り。
せっかくの風景なのに、指が写りこんでちゃ何にもならん...。

帰国してからも、向こうで使っていた時計の時刻をこちらに戻すことがなんとなく出来ずにいます。次回のタヒチまで、この時計はタヒチの時を刻ませておきましょう。
タヒチ観光局のキャッチコピーは「タヒチがある奇跡」
まさにタヒチは奇跡そのものですね。
(注 ちなみにそれ以前の観光局キャッチコピーは「その人の手を、強く、握りしめていました。タヒチ」です。こちらも体験済みのようで... 笑)
現地に行くまで島の名前一つまともに言えなかった主人が、今では「今度はティケハウに行きたいな!」なんていうようになりました。

  私の初海外は7年前のボラボラ。エールフランスの頃、バァイタペに渡ると懐中電灯を渡された位、なんにもない素朴な時代のボラボラでした。でも懐中電灯が必要ないほどの星空に感動しました。
あれが私がタヒチにはまる大きな理由だったのかも。
そして新婚旅行でまたこの地に来ることが出来て、主人が同じ気持ちになってくれたのが何より嬉しく思います。

主人はシュノーケルセットを買い込み、早くも次回のタヒチ旅行に備えています。来年の夏は国内でシュノーケル合宿(笑)を計画中です。
燃えています。
タヒチ預金を帰国直後からスタートし、頑張っているところです。


とっておきの追伸
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飛行機恐怖症の主人が恐れる、もう一つの怖いものを最後に暴露させていただきます。
それは「テロリスト」への恐怖心。物凄いんですからぁー!
で、それにまつわるエピソードです。
旅行前夜、仕事から帰宅し満面の笑みで「武器調達してきた」と握られていたものは大きな石。
「ええ〜!?」
「これで機内にテロリストがいても殴れる!!」
とミョーに自信満々。止めても無駄だとわかっていた私はほっといたんです。でも手荷物検査でひっかかるんじゃないの?とふと心配になり、一応忠告。そしたらなんと返ってきた言葉は「ガキの頃からのお守りだって言うから大丈夫!」と全くめげない。
結局検査にも難なく通過(驚)し、往復リュックに入れ常備してました。
帰国後もその武器は「次回の為に」と旅行グッズと一緒に保管してあります。
私のダンナさんはこんな人です(笑)



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