February.2,2003 コンピューター・アレルギー
パソコンを始めてから、そろそろ丸4年が経とうとしている(その昔Appleをいじったことがあるのだが、それはまったくのゲーム目的)。インターネットを始めたのが、このホームページを作るようになったのと同時の3年半前。パソコンをいじると言っても、実際に毎日1時間程度パソコンの前に座ってやることといったらホームページ作成ソフトを使って、このホームページに文章を書くことくらいしかやらないから、いまだにパソコンの仕組みをほとんど理解していないと言っていいと思う。
大好きなジェフリー・ディーヴァーの新作『青い虚空』(文春文庫)が出ているのを知ったのは江戸半太くんから。さっぱり本屋に行かなくなってしまっていたから、手にしたのは去年の暮。そういえばノン・シリーズものでディーヴァーが書いたハッカーを主人公にしたものがあると半太くんに教えられたのは、ずいぶんと前だっけ。年末年始に風邪をひいて、布団の中で朦朧としながら読んだ。
ページを開くと、いきなり[用語解説]とあって5ページに渡ってパソコン、インターネット関連の専門用語を解説した辞典のようなものがある。この時点で、この先読み進む気力が萎えてきた。苦手なんだよね、コンピューターの話って。原書で先に読んでいた半太くんに言わせるとコンピューターに詳しくなくても大丈夫ということだったが、いやあ結構、難物。まあ、こちらが重度のかばパソだからなんだろうけどね。
殺人をゲームとして楽しんでいる天才ハッカー<フェイト>、そしてその協力者<ショーン>。シリコン・ヴァレーのコンピューター犯罪科は、これに対抗すべく収監中の伝説のハッカー<ヴァーレーマン>ことジレットを使って、<フェイト>と対決する。
ディーヴァーだから、絶対にカメレオンがいると予測がつくが、今回も用心して読んでいるのに気がつくとカメレオンだらけ。カメレオンらしいと思わせておいて、スッとはずすテクニックまであり、「カメレオンは人間だけじゃないもんね」という展開には、「そっ、それは反則じゃあありませんか、先生!」という個所まである。大の苦手分野であるコンピューターの世界、今回もディーヴァーに、いいように翻弄されてしまった。
それにしても、ディーヴァーだから読み終えたものの、かばパソの私はコンピューターが出て来る話だけは勘弁して欲しいというのが正直なところ。今や現代を舞台にすればコンピューターは欠かすことが出来ない道具のひとつなのだろうが、コンピューターが出てきただけで読む気力が失せてしまう私はもう遅れている人種なのだろうか? 小説本を買って読むという行為は、かなりアナログの世界だと思うのだが、やっぱり現代人はコンピューターくらい常識の範囲内なのだろうか?