アームチェア

血管が若返れば健康寿命はのびる
石井光 幻冬舎

 思う事があって、去年、それまで高血圧の降圧剤を処方してもらうために通院していた病院を変えた。この病院に今年になって初めての診察に行ったら、突然この病院の院長先生が、「これは私が書いた本だけれど、あなたに差し上げます」と言って、渡されたのが、この『血管が若返れば健康寿命はのびる』。

 先生はこの本で、日本人の死因の主な原因である、癌、心疾患(心不全、心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳卒中、脳出血など)のうち、がんを除くあとのふたつは、コラーゲンのサプリメントを服用することで、かなり抑えられるということを述べている。

 コラーゲンは、一般に美容にいいとされていて、女性に人気だ。飲食店でもコラーゲン鍋なんていうメニューがあるところもあり、コラーゲンのサプリメントも女性によく売れているらしい。私は男であるから、別に美容のためにお金を使う気も無かったのだが、これを読むと、ようするにコラーゲンという物質は、身体を若がえさせる働きがあるというのだ。なるほどなるほど。

 一番顕著なのが血管。年を取ると、血管が弱ってきてしまう。つまり、血管さえ丈夫にすれば、多少のドロドロ血液であっても、脳や心臓に送られる血管は詰まったり切れたりという危険をかなり回避できるというわけだ。その血管を常に健康に保てるのがコラーゲンの働きらしい。

 しかも、コラーゲンには血管だけでなく、骨や目や、あらゆる組織を若がえさせると言う。ということは、古くから人類が求め続けてきた不老不死のうち、不死は無理だとしても、不老の部分はかなりコラーゲンの力で実現できてしまうということ。これはやってみる価値がありそうだ。

 先生は、ただしコラーゲンも良質なものでなくては意味がないと、自らが開発して、商品を売り出す手助けをしている。こう書いていると、なんとなく怪しげな医者が金儲けのために、怪しげな商品を売ろうとしているように感じられそうだが、石井先生、ほんとに真剣なのだ。これからの医療は、病気になってしまってから治療していたんではダメだというのが、先生の考え。

 現に、長年コラーゲンの服用を実践している石井先生は健康そのものだし、肌の色艶もいい。66歳だそうだが、とてもそんな年には見えない。

 私も先月から、先生の開発したコラーゲンのサプリの服用を始めた。人間、いつかは死ぬものだが、生きている間は大きな病気をしないで済むようにしたい。癌は経験して、どうやら克服できたが、脳や心臓には以前から不安を感じていた。心筋梗塞や脳梗塞で緊急入院ってことだけは避けたいと思っている。

2014年2月9日記

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