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2001 USA 100 Min. 劇映画
出演者
Bill Paxton
(妻に先立たれた父親)
Matthew McConaughey
(Adam - 次男 - 成人)
Jeremy Sumpter
(Adam - 次男 - 子供時代)
Levi Kreis
(Fenton - 長男 - 成人)
Matthew O'Leary
(Fenton - 長男 - 子供時代)
Powers Boothe
(Wesley Doyle - FBI)
Luke Askew
(Smalls - 保安官)
Edmond Scott Ratliff (天使)
John Paxton (ロビーの守衛、ビル・パクストンの父)
見た時期:2002年8月、ファンタのオープニング
フレイルティー 妄執がファンタのオープニングに選ばれたのは納得が行きます。ミステリー・クラブの人でも充分満足できる作品だと思います。骨組みがしっかりしています。ネタをばらすとおもしろ味が半減どころか全部なくなってしまうので、話の枠だけ説明します。
悩みを抱えて FBI で連続殺人を扱っているエイジェントの所に出頭した若い男が、悩みの内容を語り始めます。「20年近く未解決になっている連続殺人の犯人を知っている、自分の家族だ」と言い出します。
彼の話は自分がまだ幼かった頃から始まります。元は4人だった家族。妻を亡くし、2人の息子と3人暮らしの父親。貧乏ながらしつけがきちんとしていて、家事をちゃんと手伝う息子。細々と暮らしていますが、人様にちゃんと顔向けのできる立派な家庭です。
ある日突然父親が「自分は天使に出会った、天使はこの世から悪い人間を追い出せと言い、武器を自分に与えてくださった」と言い出します。2人の息子のうち、長男はちょうど善悪の判断ができる年頃に入っていますが、次男はまだ幼く、父親の言う事をそのまま信じます。父親は天使の指示に従い、人を殺し始めます。息子はそれに付き合わされます。長男の苦悩は大きい。
この後の展開がすばらしく、伏線がしっかり引いてあります。それだけでなく、狂信的になってしまった人の怖さ、家庭で親が子供に与える影響など、静かな作品ながら、幅広いテーマを扱っています。この後どうなるかは言いません。機会があったらぜひ見て下さい。
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