ちびちびブラス 2016年12月25日 京橋エドグラン吹き抜け階段ロビー オープンして一ヶ月の商業施設[エドグラン]での無料コンサート。建物の南側入口から地下へ降りる大階段を座席にして、降りきった地下ロビーのエスカレーター前をステージにして行われた。 外に接している一階部分には扉がなく、吹き抜け。この時期は外の寒さがもろに入ってきて、座っていると寒い。 ステージは13時30分〜と、14時30分〜の2回。間の時間は30分近くあるから、次のステージが始まるまでは館内を歩き回って時間を潰す。 ちびブラスは。梅津和時(アルトサックス)、多田葉子(テナーサックス)。三原智行(トロンボーン)、菱沼尚生(チューバ)の4人編成、ブラス最小ユニットだが、今回は三原も外れて、トリオとなり、ユニット名も、ちびちびブラスになった。 1st Set 。一曲目はアルバムタイトルにもなっている『歌舞音曲』。乗りのいい楽しい曲で、早くもひとりひとりが交代で客席乱入。私は観ていないが、あの生活向上委員会のライヴって、さぞかしこんな調子だったんじゃないかと思う。 二曲目は初めて聴く曲で『熊本』。今年の熊本の災害のあとに作ったらしいが、とても明るい曲。南米風というのか、災害をものともしないで生きて行こうというメッセージが込められているのかもしれない・ 三曲目は、菱沼の歌『忘れず進む』。低音部がいなくなるので梅津はバスクラリネット。多田は鍵盤ハーモニカ。歌の途中では三原がトランペット。 四曲目は、ちょっと暗めだけれど、力強さのある『ステーション』。 最後が『ウエスタン・ピカロ』で、三人ともステージを飛びし、また客席乱入。さらには階段を上まで上がって街中にまで出て行ってしまった。外を歩いていた人たちは、何事かと思っただろうなぁ。アハハハハ。 2nd Set は、『Fey O』からスタート。 二曲目で『東北』。もともとこのバンドは、3.11をきっかけで、最少人数、マイクも使わなくても演奏できるという形でスタートしたということが語られた。あ〜、そういうことだったのか。『東北』はおおたか清流が作詞して、それに梅津が曲を付けたもの。ヴォーカルは梅津。ふるさとの風景を歌ったもので、しみじみとした感じにさせられる。 静かな曲が続いたところで、また楽しい曲『いつだっていい加減』。途中で三人ともマウスピースだけで遊んだり、足をバタバタさせてみたり、梅津さんは、またサックスを蕗ながらロビーを歩き廻ったり。「ほくらはこれで身体が温まりましたが、みなさんは寒いでしょうね」。 四曲目は多田葉子のヴォーカル。オーストラリアの『ワルツィンク・マチルダ』に日本語の歌詞を付けたもの。ここから梅津はクラリネット。 ラストナンバーは有名なユダヤ民謡『ハバ・ナギラ』で締めくくった。 私は高校時代に、ちょっとだけブラスバンドを齧った経験がある。このブラス・トリオを聴いて興奮を覚えた。三人だけでこんなに楽しい音になるなんて。あのころに戻れたら、私も少人数ユニットのブラスハンドで遊んでみたいなぁ。 12月26日記 |