Legend Of Rockers 2013年5月23日 Thumbs Up シカゴでココ・テイラーのバンドでギターを弾いていた菊田俊介が始めたユニットが活動開始。そのメンバーを見て目を疑った。フラワー・トラベリン・バンドからドラムスの和田ジョージにキーボードの篠原信彦。ベースにナニワエキスプレスの清水興。ヴォーカルは若手の生沢"AIK"祐一。それにこの日のゲストに外道のギター&ヴォーカル加納秀人が加わる。ハードロックじゃん。シカゴでブルースをやっている菊田俊介がなぜ? 半信半疑でThumbs Upへ。メンバーがステージに上がる。クリーム、フリー、イーグルス。懐かしのロックが流れる。メンバーみんなニコニコしながら楽しんでいる。お客さんも同じ。どちらも年を取り、年を重ね、いい顔になっている。ヒリヒリしたような、あのころの感じは無い。ストレート・ロングヘアーだった和田ジョージもグレーの髪になり、表情も穏やかになっている。 四曲目で加納秀人が加わる。白いロングヘアーだが表情が柔和。えっ、これが加納秀人か。私が抱いていたイメージと随分違う。にこやかに客席に語りかけ、と思ったらジミ・ヘンドリックス二曲続けて。ギターが唸る。もう昔のまんま。驚いたなぁ。 第二セットの二曲目、キーボードのイントロが流れる。ドラムスとベースがビシッ、ビシッと入る。Make Up だ。フラワー・トラベリン・バンドの名曲。そういえばCMに使われたこともあったっけなぁ。ヴォーカルはAIKよりさらに若いGAKU。高音に伸びがある。死んだジョー山中に負けるとも劣らない高音。艶がある。和田ジョージが本当に楽しそうにドラムを叩いている。だって彼らの曲だもんなぁ。 加納秀人が再び加わり、始まったぜ。 ♪ゲーロゲロゲロ ゲロゲゲゲゲケ・・・・ 外道の『香り』だ。なんか懐かしい。でもなんだろう、この感覚。昔はこれ聴いて妙に熱くなっていたものだが、今は楽しい。あれは時代だったのかもなぁ。 ラストナンバーがステッペン・ウルフの Born To Be Wild 私の通っていた学校の不良たちはみんなこの曲が大好きだったんだよね。オートバイ、ロック、不良というのは三点セットみたいだったから、あのころは。ウハハハハ。今では、このラスト・ナンバーを終えてステージ降りるときに「ワイルドだろ?」とギャグを言う余裕も。 アンコールでは加納のオリジナル・ブルース『いつものところでブルースを』を披露してくれた。これぞ横浜ブルース。ブルースというと大阪というイメージがあるが横浜だって古くからジャパニーズ・ブルースの拠点だよ。 帰宅してから眠れなくて、朝までフラワー・トラベリン・バンドや外道をYouTubeで観ていた。70年代というのは私が10代後半から20代後半にかけての時期。ロック、それも主にハードロックに夢中になっていて、さらには、ひょんなことから飛び込んだ会社でロックに関わり、辞めたときが1980年に日付が変わろうとしていた年の暮れだった。そんなことを思い出しながら朝までボンヤリとしていた。 5月24日記 静かなお喋り 5月23日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |