ねぎせいろ 700円

志ん朝 人形町のそば屋にねぎせいろっていうのがあるんです。ねぎを縦に細く切って、揚げ玉もパラパラと入った温かいお汁につけて食べるんです。いつしか、その店が、いかのかき揚げを中に入れてくれるようになったんです。われわれの感じだと、非常に大サービスなんです。

杉浦 値段据置きで。

志ん朝 ええ。そして、そのそば屋の話を楽屋でしてると、誰かが、小さいご飯をつけるんだって言うんですよ。そのご飯にかき揚げを乗せて・・・・・・。

杉浦 あっ、天丼にするんだ。

志ん朝 レンゲで少しお汁もかけといて、これを脇へ置く。まずそばを全部食べてから、丼にそば湯を入れて、それをお汁に天丼を食う(笑)。

杉浦 おいしそうだなあ。

『小説新潮』1995年12月号、古今亭志ん朝、杉浦日向子の対談より。

人形町翁庵
東京都中央区日本橋人形町2−26−9
電話 03−3666−7656


人形町翁庵は、平成23年10月12日の営業をもちまして
閉店いたしました。
37年に渡るご愛顧ありがとうございます。

営団地下鉄日比谷線、都営地下鉄浅草線人形町駅下車徒歩3分
人形町駅A3出口から地上に出て、右へ歩く。
[ねむの木の詩]の壁画のあるビルの2軒先、NTTの向かい側。


営業時間 午前11時〜午後3時

土、日、祝休業

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