September.29,2000 [七味家本舗]の七味唐辛子
京都土産に[七味家本舗]の七味唐辛子をもらった。うっかりと知らなかったのですが、これ有名なんですってね。清水寺の近くに本店があって、かなり繁盛しているとのこと。それで、さっそく蕎麦にかけて食べてみたら旨いのなんの。唐辛子の割合が少なくて、その分山椒の香りが強いのが新鮮な気がしました。後から知ったら、東の方では唐辛子、西の方では山椒の量が多いんだとのこと。私、どちらかというと、唐辛子よりも山椒派なので、すっかり気に入りました。焼鳥なんかも、山椒で食べる方が好き。
七味唐辛子って、メーカーによって入れる七つのスパイスが、まちまちのようですが、[七味家本舗]のは、たかのつめ、白胡麻、黒胡麻、山椒、青のり、おのみ(麻の実)、青紫蘇の七種類。陳皮(みかんの皮)とか生姜とかケシの実は入らない。
上の写真は、左から、七味唐辛子、山椒の粉、一味唐辛子。一味唐辛子で見てみるとわかりやすいのだけど、唐辛子の色が、よそのは真っ赤ッかなのに、ここのはくすんだオレンジ色をしている。あまり強烈な辛さでないのが京都風なのかもしれない。ただ、賞味期限が全て短いので、せっせっと食べないと、なかなかなくならないのが辛い。
[七味家本舗]のホームページもあって、宅配もしてくれるみたいなので、興味のある人は覗いてみて。
September.25,2000 ヨーデル焼肉弁当
[サンクス]のお弁当って、よくぞ毎回いろいろな手を考えるもんだよね。今度は[ヨーデル焼肉弁当]ときた。ニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』が火を点けてヒットした、桂雀三郎withまんぷくブラザースの『ヨーデル食べ放題』にちなんで、発売しちまった。
焼肉弁当というと、普通、焼肉のたれに漬込んだ肉を焼いて、ご飯の上に乗せて売っている。ところが、これは本格的。ちゃんと、たれが別になっている。しかも、このたれの量の多いこと! とても使い切れない。しかもコチジャンつき。肉も柔らかくて、なかなか。
肉以外にも、カボチャ、キャベツ、ソーセージ、ニンジン、ピーマンも入っていて、栄養のバランスもいい。ご飯の部分もナムルが乗っていて、うれしい。ガムまでついているのが、シャレで笑えるしね。10月2日までの期間限定販売。急げ!
September.22,2000 新今市の駅弁
「どうせ書くんだろうなあ、しょーもなく、また駅弁の話を」というあなた、図星です。ご期待に答えて(誰も読みたくないだろうなあ、もう)新今市駅で買った駅弁でございます。では恒例の内容チェッーク!
いただきまーす!
エビフライ、枝豆入りのさつまあげ、肉ダンゴ、蒲鉾、卵焼き、シャケ
シューマイ、桜漬け
湯葉、筍、キンピラゴボウ
ごはん、梅干、ごま塩
オレンジ
ごちそうさまでしたー!
ところで、日光名物の湯葉ですがね、どうも私、この食材が旨いと思えないんですよ。ホテルでも出たし、ちょっと外で食事をすると、まず必ずといっていいほど、湯葉が付いてくる。湯葉懐石料理なんていうのもある。ダメだ、とうてい私には、この旨さがわからない。味音痴なのだろうか? それとも、歳を取るとわかってくる味なんだろうか?
September.15,2000 メゾネット樹林の朝食
いただきまーす。
高野豆腐、つけ菜のおひたし
卵焼き、塩鮭、湯葉
まぐろ刺身
切干大根
サラダ(レタス、トマト、コーン、ハム、パセリ)
漬物(白菜、山菜、梅干)
蕎麦(とろろ、山菜入りの冷かけ)
冷奴(自家製)
茶碗蒸(椎茸、ギンナン、梅肉)
味噌汁(豆腐、若布、三つ葉)
スイカ
とくに、自家製だという豆腐が美味しかった。醤油をかけないでいただきました。ほんとうに旨い豆腐は醤油をかけてしまっては、もったいない。
ごちそうさまでした。
September.11,2000 メゾネット樹林の夕食
食事は一階部分の和室で、懐石料理。少しずつ何回かに分けて供される。
食前酒として、日光イチゴを特殊製法でこしらえたという、ここでしか味わえないイチゴ・ワインが出る。ほんのりとイチゴの香りがして、旨い。小さなグラス一杯では物足りないくらい。買って帰れないかと思ったのだが、保存方法が難しいとかでお土産にはできないということでした。
奥まった山の中、刺身などは期待していなかったが、タコやマグロといった保存しやすいものを中心に、生湯葉なども使って上品なお造りに仕上げてある。
強肴にあたる牛ヒレ肉のサラダは、ローストビーフ。これが旨い。クレソンなどは近くの川で採れたそうで、新鮮で美味しい。XO醤を使ったドレッシングがまたローストビーフとの兼ね合いで、一本あった!という感じ。
一番気に入ったのは、小茶碗のトマト摺り流し。どうやって作るんだろう。おそらくトマトを摩り下ろして、裏ごしにかけて、味付けしたものを冷やしておいたものだろうが、ひんやりとして夏にぴったりの逸品。
ご馳走様でした。
ちなみに箸袋には、ひとつひとつ押し花がしてあった。こういうの、うれしいものです。手間もかかるだろうけど、ちょっとした心遣いなんだよなあ。
September.7,2000 日光駅の鱒寿し
東武日光駅の売店で売っていた鱒の押し寿司。店員さんが、これは全国駅弁コンクールでグランプリを受賞したんだと言うので、買ってしまった。
中禅寺湖のニジマスを使ってるんだって。寿司飯の部分には、かんぴょう、ゆば、しいたけなどを混ぜ込んであって、ただの寿司飯ではない。寿司を包んでいるのは男体山で採れた笹の葉。日光の地方色を出したってわけね。
でもねえ、これ、駅弁コンクールでグランプリを取るほど旨かったかというと、どうもね。こっちの味覚が野暮なのか、特別に旨いものだとは思えなかった。
September.2,2000 日光[翠園]の杏仁豆腐
ここ4年間、毎年夏になると日光方面へ温泉旅行するのが恒例となっている。泊まるホテルや地域は毎回変わるのだが、2泊か3泊して、のんびりとしてくる。ところが今年は様々な事情により1泊と、少々慌しい日程になってしまった。
そしてこれも恒例なのだが、昼食を食べに必ず寄る店がある。[翠園]という、小さな中華料理屋だ。東照宮へ入る西参道を、逆に大谷川の方へ下っていったところにある。外見が地味で、うっかりすると通りすぎてしまう。テーブルが4つほど。それと奥に座敷がある。
小さな店ではあるが、中国の料理人を雇っているそうで、味の方は、東京の下手な高級中華料理店よりもレベルが高い。まずは招興酒を貰い、メニューを見当する。ここの招興酒がまたトロリとして旨いのだ。一緒に梅干が付いてくる。これが日本ではあまり見かけないコチンコチンに硬い梅干。これを齧りながら、甘い招興酒を飲む。これも楽しみのひとつ。何を食べても旨いが、今回は、鶏の唐揚げ、酢豚、白身魚と季節の野菜の炒め物を注文してみた。
鶏の唐揚げは、味付けが抜群。香辛料がくどくなく、日本人の好みに合わせながら、それでいて異国の香辛料がしっかりと主張している。大ぶりに切った鶏の肉は、きわめてジューシー。
どちらかというと私は酢豚という料理は苦手なのだが、今回この店のものを食べてみて、考えが大きく変わってきた。旨い! 思うに、酢豚というのは、けっこう難しい料理なのだと思う。豚肉の下ごしらえ、一緒に炒める野菜との合わせ方、そしておそらく1番肝心なのが酢による味付け方なのだと思う。この甘くて酸っぱいという味付けは、一歩間違うと失敗する。[翠園]ではさらにパイナップルを入れていた。このパイナップルという食材も、最近は使うことが多いが、これも実に難しい素材だ。味の個性が強すぎるのだ。下手な料理人が使うと全体のバランスが崩れてしまう。そこへいくと、さすが[翠園]、豚肉、野菜、パイナップルが上手く調和している。
白身魚と季節の野菜炒めは、薄い塩味で、さっぱりと炒められていた。魚が大きく切ってあって嬉しい。
最後に海老団子入りのお粥をもらう。ここでお粥を食べるのは初めて。よくがっかりするのは、一度炊いたご飯に水を入れ、数分火にかけただけのものに遭遇するときだ。さすが[翠園]、ちゃんと米からじっくり作ったものが出てきた。海老団子も旨い。
もう、お腹が一杯なのだが、ここに来て、これを食べなくては意味がない。自家製の杏仁豆腐である。ここのは本物ですよ。よく中国の人が言うのは、日本の杏仁豆腐は杏仁豆腐じゃないということ。なんだかカンテンのようなものが入っていて、そこにシロップがかかっているのが出てくるが、あれは断じて杏仁豆腐じゃない。あれはみつ豆だ。 ♪あれは杏仁豆腐じゃない あれはみつ豆だあ