February.28,2001 [丸栄]の夕食

いただきまーす!

食前酒(ロゼワイン)、もろこし豆腐、エビのハーブサラダ、お造り(マグロ、甘エビ、タイ)、冷しうどん、海鮮鍋(カニ、ホタテ、イカ、餅、野菜)、甘鯛ハーブ焼き、甲州牛ミニステーキ、ヒラメの蒸し物、湯葉の揚げ物モミジおろし、シラスまぜご飯、吸い物、漬物、ブドウゼリー。

私は、もろこし豆腐が気に入りました。それに甲州牛のステーキが柔らかくて美味しかった。ごちそうさまでした。


February.19,2001 ラヴェンダー・ソフトクリーム

        山梨あたりだと白桃ソフトだとか巨峰ソフトといったフレーバーソフトクリームを売っているのが目に付く。それで、これは河口湖駅前の喫茶店で売っていたラヴェンダー・ソフトクリーム

        そういえば去年の今ごろは下田で、さくらフレーバーのソフトクリームを食べて3月のこのコーナーに載せたっけ。

        まあ、さくらなら分かるけれど、ラヴェンダーって食べ物でもないし、なんだかトイレの消臭剤の匂いだというようなイメージがありませんか? まあ、とは言え美味しかったです。私、ソフトクリームには目の無い方でして・・・。ごちそうさまでした。


February.16,2001 川津家のうな重

        富士急河口湖駅を出たのが午後12時30分ごろ。どこかで昼食をとろうと駅前をブラブラと歩いていると、[うなぎ 鍋焼きうどん]の看板が見えた。うなぎかあ。うなぎもいいなあと[川津家]と書かれたのれんをくぐる。

        メニューを見ると、うな重とうどん類しかない。うどんはウチでも売っているから、ここはやはりうな重を注文。すると店主が調理場から出てきて、店内に置いてある水槽から網で生きているうなぎを引っ張り出した。へえー、どうやらこの店は客の注文があってからうなぎをさばくらしい。おお! 本格的ではないか!

「時間かかるんですか?」
「ええ、25分から30分時間を見てくださいませんか」
そうとあればこっちもじっくりと構えることにする。
「それじゃあ、ビールを一本ください」
一緒についてきたキャベツの新香をツマミながらビールを飲んで待つ。

        そして約30分後、うな重は到着した。

        こいつは旨そうだ! 「あの、ぬる燗で一本つけてください」

        まずは、酒をチビチビやりながら別皿になっているうなぎをやっつける。うーん、脂が乗っていて旨い! 合間に肝吸をゴクリ。いいなあ、こういう贅沢な午後というのも。酒がなくなったところで、漬物でうな重。うんうん、旨い旨い!

        堪能したところで、店のおばあさんがお茶を持ってきてくれる。
「これって、ひょっとしてこの辺で捕れた天然もののうなぎですか?」
「冗談いっちゃいけませんよ、お客さん。今どき天然物なんて不味くて食べられませんよ。これはね、浜名湖のうなぎ。一度ね、近所の人がうなぎを捕まえたって持ってきてくれたことがあるんですがね、蒲焼にしたら泥臭くて食べられたものじゃなかったですよ」

        ごちそうさまでした。


February.13,2001 あずさ

        これ、新宿駅限定販売の駅弁[あずさ]。この駅弁の特徴は、ご飯部分が三つに分かれていて、それぞれ寿司飯、炊きこみご飯、白飯になっていること。これはうれしい。炊きこみご飯は、アサリごはんだった。別名深川めし。

        オカズ部分のご紹介。肉団子、煮物(ニンジンゴボウレンコンコンニャク)、エビとワカサギの天ぷら卵焼きわらび漬物サクランボ

        ごちそうさまでした。


February.9,2001 じゃり豆

        ついに賞味期限が切れてしまった。これ、[じゃり豆]っていうんですがね、去年のお中元にもらったもの。いいですか、お歳暮じゃなくてお中元ですよ! インターネットに出ているのとはちょっと違っていて、1パックにテトラ型の包みが48個入っている。これをいくつ送ってきたこと思います? なんと31個。大きな段ボールが送り届けられたので何かと思ったらこれでした。

        48個入りのパックが31個ですから48×31で1488個ですぞ! いや、この豆、不味いというわけではないんです。最初のうちは旨い旨いって喜んで食べておりました。日本茶でもコーヒーでも合うし、ビールのツマミとしても合う。原材料はひまわり、すいか、かぼちゃの種。これに小麦粉と砂糖とチーズを被せて食べやすくしたもの。いかにも健康的にもよさそうでしょ。

        しかしですね、さすがに飽きました。毎日食べていたら1ヶ月ほどでうんざりしてきた。その最大の原因が、この小分けのテトラパック。いちいち剥くのが面倒になってくるのですよ。只今残り3パック。まあこういうものの賞味期限なんて少しくらい過ぎても大丈夫だろうけれど、どうしようか思案中。


February.3,2001 麺食い

        去年の忘年会でのことだった。いいかげん酔っ払った時分に、鈴木がこんなことを言った。

「だって、冷やし中華なんて旨くないじゃん!」

        このひとことがキッカケとなって、忘年会の席は冬だというのに[冷やし中華は旨いか不味いか]というテーマで、[旨い派]と[不味い派]に分かれてしまい、白熱した大論争が繰り広げられるという、なんだか冷静になって考えるとバカバカしい展開になってしまった。[冷やし中華]が旨いか不味いかという問題に関しては夏が近くなったらばまた書くとして、当日私は多数派の[旨い派]に就いたのだが、少数派である[不味い派]の鈴木がシュッとジャブを放ってきたひとことには、正直いってグラッときた。

「だって冷やし中華って、麺を食っているんだかトッピングの具を食っているんだか分かんないじゃん

        この突然放たれたジャブは効いた。この瞬間、私は正直に言って[不味い派]に転向してしまおうかと思ったくらいだ。

        皆さんはヤキソバを作る時に、どうやって作りますか? たとえばキャンプにでも行って、野外で大きな鉄板を手に入れ、ヤキソバを焼いてビールを飲もうとしたとします。「ヤキソバに入れる具をどうしよう? まずは定番の豚肉とキャベツだよな。そうそう、それに今回はサクラエビを加えてみよう。アサリの缶詰も入れようか? ダシが効いてずっと旨くなるぞ。それに野菜だ。日頃外食が多くて野菜不足だ。よしこの際、栄養のバランスを考えて、ニラとモヤシも入れてしまおう。ついでに筍とキノコ類も入れるとグッと中華料理らしくなるぞ! それから揚げ玉を入れなくちゃ!」 こうして当日は具を炒め、最後に蒸した中華麺を炒めて、最後に調味料で味をつけて完成だ。

        こうして具をたくさん加え、大量に出来てしまったヤキソバを「さあできたよ、みんな食べてくれ」と勝手に取らせたとします。順々に自分の皿に好きなだけよそってもらう。「さあて、みんな自分の分は確保したかな?」。最後に残った人が、残ったヤキソバを自分の皿によそおうとすると、愕然とするはずです。肝心の麺が鉄板の上には残り少なくなってしまっているはずです。この時点で、どう考えても麺と具の割合は圧倒的に具の方が多く麺はごくわずか。これは箸で鉄板から皿によそう時に、麺ばかりが移動してしまい、具がバラバラと鉄板の上に落ちて戻ってしまうからなんですね。こうして、最後に食べる人はヤキソバを食べているんだか野菜炒めを食べているんだか分からなくなってしまう。

        ヤキソバの旨さって何だろうと思ったとき、麺が大すき!という人はきっと、適度に麺に絡まってくる具を持った麺を口いっぱいに頬張りたい!ということなのではないだろうか? 少なくとも私はそうだ。野菜炒めの中にところどころ見え隠れしている麺といった状態のヤキソバなんて食べたくない。

        グッチ裕三の作るヤキソバはいたってシンプルだ。
1.まず蒸した中華麺だけ、焦げ目がつくくらい少量の油でよく焼いておく。
2.ネギ、生姜、鷹の爪の微塵切りを炒める。
3.合わせ調味料(醤油、オイスターソース、水)を1と2を合わせたものにかける。
4.五香粉を振りかけて、よく混ぜ合わせる。
5.皿に盛り、香菜を散らして出来上がり。

        具といえるものがないといっていい。作って食べてみました。いやあ、旨かったです。旨い麺を食べているという実感があります。栄養のバランスなんてクソくらえという気になってしまうくらい気に入ってしまった。東南アジアあたりを歩いていて屋台で出くわすヤキソバの旨いこと! それらも具はほとんど入っていない。

        これは何もヤキソバに関してだけいえることではない。ラーメンを食べに行ったとします。ラーメンのトッピングなんて箸休めにチャーシューとメンマさえあれば十分だと思いませんか? 最近のラーメン専門店には[全部入れ]などと称して、チャーシュー、メンマ以外に、豚の角煮、モヤシ、煮卵、海苔、野沢菜、トウモロコシ、若布、バターなど大量の具が入っているものが売られたりしている。私はこれは、麺道(というのも厭な感じだけど)としては邪道だと申し上げたい! もうこうなってしまうと味はゴチャゴチャ。何を食べているのか分からなくなってしまう。シンプルに麺とスープを味わう。これがラーメンの醍醐味ではないですか。

        日本の蕎麦の場合も、あまりにゴチャゴチャと具を入れたものは旨くない。具は麺と汁を邪魔しないで、調和を保ったものに限るべきだと思います。もちろん、天ぷら蕎麦や鴨南蛮も美味しいのですが、以外と旨いのがかけそばなんです。おそらく、今一番売れないメニューです。しかし売る方の側からすると、これを注文なさるお客さんは、もりそばを注文なさるお客さんより怖い存在です。なにしろ誤魔化しが効かない。もう麺と汁だけの勝負です。お銚子一本とかけそば。燗のついた酒をチビチビやり、ちょっとのび加減になったダシのよく効いたかけそばを食べる旨さといったら、もう麺食いにはたまらないものがあります。

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