September.16,2003 『オケピ!』特別メニュー
ホームページの更新が遅々として進まず、いまさら4ヶ月も前の5月のことを書こうと思うのは気が引けるのだが、5月に大阪に『オケピ!』を観に行ったときのことを書く。芝居は昼すぎからの開演なので、昼めしを食べてから観ようと思った。会場はフェスティバルホール。日曜とあってオフィス街にあるホールの近所は、あまり食事のできる店が開いていない。どうしようかとフェスティバルホールの前まで来ると、フエステイバルホールというのはリーガグランドホテルというホテルの中にあるのだということに気がついた。ホテルなら食事ができるレストランがあるではないか。ホテルに入るとポスターが目に付いた。なんと、『オケピ!』上演との連動企画、特別メニューを用意しているとある。
スペシャルコースメニュー[Menu The Orchestra Pit]は3500円。このコースメニューの説明が面白いので書き写しておこう。
ミュージカル(料理)の幕開けは新しい世界(食材)との出会いです。
フランス産フレッシュホワイトアスパラガスと半熟卵のタルトレット カリカリベーコンを添えて
指揮者(キャビア)が演奏(ポテトのスープ)にメリハリをつけます。
冷製ポテトとキャビアのクリームスープ
12人の演奏者(有機野菜)が奏でるメロディーが1つとなり、主役(海の幸とフォアグラ)を引き立てます。
海の幸とフォアグラのフリカッセ 12種類の有機野菜と共に
感動を締めくくるカーテンコール 思い出深い味わいに仕上げました。
甘夏のゼリーとパンナコッタ
パン/コーヒー
うーん、食べてみたいと思ったけれども、昼食に3500円はなあ。というわけでアラカルトの方を見ると、これまた面白いものが並んでいる。
◆おとぼけピアノさんのミックスサンドイッチ 1400円
◆娘の幸せを祈るオーボエさんのサフランライスカレー 1500円
◆ハープさんの気まぐれピラフ 1400円
◆頭も舌もシビレちゃう!? バイオリンさんのグリーンカレー 1400円
◆お買物上手なチェロさんのマーケットサラダ(パン付) 1300円
ネーミングを考えた人は、よく『オケピ!』を観ているようだ。一緒に観に行った友人ふたりは、それぞれ、おとぼけピアノさんのミックスサンドイッチと、娘の幸せを祈るオーボエさんのサフランライスカレーを注文。私は「頭も舌もシビレちゃう!? バイオリンさんのグリーンカレーをください」と注文した。ああ、フルで言うと恥ずかしかったじゃないか!
注文したものが、次々と運ばれてきた。おとぼけピアノさんのミックスサンドイッチはと見れば、サンドイッチとポテトチップスが乗せられた皿に、グランドピアノの形に切り抜いた黒い紙に[Orchestra Pit]と書かれたものが置いてあるだけ。味は普通のサンドイッチだったとのこと。娘の幸せを祈るオーボエさんのサフランライスカレーは、サフランライスの乗った皿と、ステンレス製のカレー用の容器が運ばれてきた。どこでも見るホテルのレストランのカレーだが、サフランライスにはなぜかエビフライが三つ乗っていた。エビフライ? 今もって私には娘の幸せを祈るオーボエさんのサフランライスに、なぜエビフライが付くのか、その理由が思いつかないでいる。で、『オケピ!』との関係だが、サフランライスの上にト音記号の形をしたビスケットがひとつ乗っているだけ。最後に運ばれてきた私の、頭も舌もシビレちゃう!?バイオリンさんのグリーンカレーだが、これは野菜カレーだった。これまたライスの上にト音記号のビスケットがひとつ乗っているだけ。
こうなると、ハープさんの気まぐれピラフもト音記号のビスケットが乗っているだけだろうなあと予想がつくが、お買物上手なチェロさんのマーケットサラダはどんな工夫がなされていたのだろうか? つくづく大阪人は商魂たくましいと思う。これらのメニューは普段は紙やビスケットを除いた形で普通に売られているもののような気がするんですけど。