January.26,2006 鯨カツ弁当



        京王百貨店の恒例、元祖有名駅弁と全国うまいもの大会。今年も行ってきました。今年の目玉は、かに対決で、北の方の駅弁五つが激突。それと、カツ対決で名古屋駅の[びっくりみそかつ弁当]と、長崎駅の[ながさき鯨カツ弁当]の激突。かに対決も興味あるところだが、食材としては鯨に魅力を感じた。それで今年はこの鯨カツ弁当(1050円)を買うことにした。

        捕鯨禁止なんてことになって、いまや鯨肉は高価なものになってしまったが、私の成長期だった中学生時代には鯨肉は安く手に入るたんぱく質として重宝だった。我家の冷蔵庫にはいつも鯨肉が入っていて、学校から帰ってきて腹が減っていると自分で鯨肉をフライパンで焼いて食べていた。やや臭みがあるのと、スジがあるのが難点だが、伸び盛りの私はまったく気にしなかった。それがもう、なかなか口に入らないのは残念でならない。さて、久しぶりの鯨肉だ。



        鯨カツの肉は思っていたよりもはるかに薄い。正直にいって、がっかりするほど薄かった。それでもこのくらい薄くした方が柔らかいのかもしれない。肉自体に味がついていて、上からソースをかけたりする必要はない。この味付けがまた美味しく、肉を柔らかくもしているようだ。鯨独特の臭みもない。鯨カツ以外にも鯨肉のほぐし身を煮たものと、錦糸卵が入っていて、ご飯も味付けされていた。これにキュウリの漬物。美味しかったなあ。ごちそうさま。


January.21,2006 シベリア鍋

        ときたま、昔からの仲間と、やれ忘年会だ、新年会だと理由をつけて飲み会をやっていた。私がこのホームページを立ち上げたのも、今から思えば7年前、それまでまったくパソコンとは無縁の生活をしていた私を、「Eメールを使えないのはお前だけだ。パソコンくらい買ってネットを始めろ」とそそのかし、買ったら買ったで「ホームページを始めろ」と脅迫もどきで作らせる。まあ、結果、良かったのかもしれないが、私の生活はこれで一変してしまったことになる。おかげで毎朝、寝坊もできずにパソコンに向っている。

        それはともあれ、Eメールを使えるようになったのは便利だ。それまでは飲み会の日程を決めるのに、仲間の都合を確かめるのに、何回も電話をしなければならなかったのに、今ではメール1本ですむ。最初は、毎回どこかの店を予約して集っていたのだが、最近は私の店に集って鍋を囲むというのが定番となってしまった。なにしろ余所の店で飲むと高くつくし、周りに気を使わなければならないし、下手をすると時間制限なんてこともある。その点、ウチで会を設定すれば、安くすむし、他に人はいないし、店員に気を使うこともなければ、時間も無制限。凝った料理を作るとなれば、それなりに時間もかかるが、鍋ならば材料を揃えておけば、あとは次々に鍋に入れていけばいい。こうして、いい歳をした男ばかり6人で、何かといえば集って鍋。鍋奉行実業家Sの指揮の下、これまで食卓に上ったのは、黒澤明鍋、イタリアンすき焼き、タイスキ、難波風魚すきなど。これまでは、その場で食べてそのまんまにしていたが、あれ、書き残しておいて欲しいとの仲間の希望があったので、これからは記録に残しておくことにする。

        今年の新年会は、シベリア鍋だった。

材料 キャベツ(一玉)、じゃがいも(適当)、玉ネギ(一個)、ニンニク(一片)、ブロックベーコン(一つ)、生ソーセージ(適当)、ベイリーフ(一枚)、バター、オリーブオイル、酢、白ワイン、コンソメ・スープの元、水餃子(適当)、ショートパスタ(適当)。

下ごしらえ キャベツ、玉ネギはざく切り、じゃがいもは煮えやすいように小さく切る、ニンニクはスライス、ブロックベーコンは厚めに切る。鍋奉行Sによると、このベーコンが良いものが手に入るのが味を決めるとのこと。それと味の決め手は酢。

        鍋を火にかけ、オリーブオイルを入れてニンニクを炒める。そこに順にじゃがいも、玉ネギ、キャベツ、ベーコン、生ソーセージを入れ、お湯をそそぐ。煮立ってきたらベイリーフ、コンソメ・スープの元、バター、白ワイン、そして酢を入れる。この酢が重要。それまではポトフのようなものを想像していたが、酢が入ることによって、まったく別ものになる。ザウワークラウトの鍋といった感じだろうか。ソーセージが減ってきたら水餃子。〆はショートパスタ。

        酢が入ることによって、さっぱりした味わいになる。それにヘルシーだね、これは。塩分も少ないしね。何よりもうれしいのは材料費が安いことも魅力。高い食材はほとんど見当たらない。鍋奉行Sによると、元のシベリアではキャベツとじゃがいもしか入っていない鍋なんだそうな。しかしそれではあまりにも寂しいので、いろいろと入れてアレンジ。

        飲み物は、ビールか白ワインが合う。この日集ったのは5人。5人でビール500ml缶5本。スパークリング・ワイン1本、白ワイン1本、赤ワイン2本が空きました。


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