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『SP野望篇』

 2年前にテレビ放送された連続ドラマ『SP』はずっと観ていて、途中で明かされる井上(岡田准一)と尾形(堤真一)の過去には唖然とさせられたが、その後も最終話まで来ても話が終わらない。そのあとに『SPスペシャル特別編』なるものが放送されて、これで解決かと思ったら全体の4分の3は今までの総集編。ようやく新たな展開が始まったら、この続きは映画にするとのテロップ。そりゃないよ。

 ところがこの映画版が公開されるまで2年間待たされるって、長くない? すっかり今までの内容を忘れちゃったよ。それでもまだ一応ドラマ版を観ていたからよかったようなもので、突然に映画版を観せられた人は戸惑ったろうなあ。

 最初の20分はノンストップ・アクションが続く。これで掴みはOKなんだけど、そのあとのドラマ部分がテレビ・シリーズを観ていない人には、登場人物たちの関係性を頭に入れるのは結構しんどいように思える。

 井上がいつも手錠を持ってくるのを忘れるというパターンもドラマのときからのクスグリなのだけど、ドラマ版を観ていない人には笑えないでしょ。第一、これ、もともと無理がある設定で、警察官が手錠を持ってくるのを毎回忘れるなんてありえないし。

 とはいえラスト。夜中の街を敵の襲撃から官房長官を守りながら官邸に送り届けるアクションはこれまた面白く出来ていて面白い。いや、これまたツッコミどころが多い。夜中にタクシーが一台も走っていないなんて今の東京では考えられないし、ダイナマイト爆発させれば大騒ぎになって警察が飛んでくるでしょ。

 まあ、娯楽映画だから何でもありなんだろうけれど。

 で、これがまた決着が付いていなくて、この続きは春に公開の『SP革命編』なのだそうで、映画会社も稼ぎますな。

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