September.30,2000 キャメロン・ディアスちゃんどうしちゃったの?

        わがアイドル、キャメロン・ディアス。いったい。あなたは何を考えているのか? 『メリーに首ったけ』で、世のディアス・ファンを熱狂させておきながら、まあ『ベリー・バッド・ウエディング』は許すとしても、何のために出たのかわからない『エニイ・ギブン・サンデー』、そして期待に期待を募らせている『チャーリーズ・エンジェル』の前に、『マルコヴィッチの穴』ときた。キャメロン・ディアスの出ている映画なら、何でも見ると決意した私にしても、こんなヘンテコリンな映画を見せられるハメになるとは思わなかった。

        劇場の入口でウチワだと称するお面を渡された。これがジョン・マルコヴィッチの顔。ジョン・マルコヴィッチって何者だ? ほほう、あの『コン・エアー』で怖い服役囚を演じた俳優か。それにしては、このウチワの顔はマヌケ。役者だなあ。どういう役柄にでも成り切れる。

        ジョン・キューザックが操り人形師で失業中だという出だしはわかる。そのあとから、わけがわからない世界に突入しだす。手先の器用さをアッピールして就職した先は、あるビルの7と1/2階にあるオフィス。天井までの高さが、通常の半分しかなく、そこで働く人は、屈んで働くしかない。

        そこで、ジョン・マルコヴィッチの悩に繋がる穴を発見するという常識を超えた展開に発展してしまうから、「な、何これ」という気分にさせられる。この脚本を書いたチャーリー・カウフマンの意図をわかって映像化したというスパイク・ジョーンズの才能に唖然。

        そのあとの展開は、見ていない人のためにも書かないが、つくづく「なんじゃ、これ」といった内容である。でも、決してつまらないわけでもない。ただ、どんなものなのかなあ、私には別に変身願望とかは無いしなあ。そりゃあ、ミック・ジャガーになれたらとかはあるけれど、ジョン・マルコヴィッチになりたいとは思わないものなあ。

        それにしてもキャメロン・ディアスは何でこんな映画に出たんだろう。まあ、彼女以外に、夫に満足できずバーチャルなレズ体験に夢中になるなんていう役どころを演じられる役者なんて他にいないんだろうけれどね。それにしてもだ、今回のディアスのメイクは何だ? ボサボサの長い髪、生活にやつれたような表情。ああ、彼女にはいつもキュートで、小悪魔のような存在であっていて欲しいのだが、彼女もマルコヴィッチと同じ役者。何にでもなるのだろうな。

『マルコヴィッチの穴』ホームページ

ジョン・マルコヴィッチ ファン・サイト Cool!! John Malkovich 

キャメロン・ディアス ファン・サイト キャメロンに首ったけ

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September.24,2000 本所防災館の3D映画

        よく遊園地などでもあるでしょ、3Dシアター。ヘリコプターに乗ったり、船に乗ったり、レーシングカーに乗ったり、スリルのある映像を体験させてくれるやつ。本所防災館にも4階にあるんですよ。もっとも、こちらは遊びじゃないんですけどね。

        入口で3D用のメガネを受け取り、席につく。小さなお子さんは、ショックを受けて後々のトラウマになる恐れがあるとか、体調の悪い人は止めた方がいいとか、散々脅かされる。

        上映開始。タイトルはないが、20分ほどの特撮スペクタクル大作。東京に大地震が起こり、大パニックになるという内容。東京下町の夕方。夕食の支度をしている最中に大地震。急いで火を消すおかあさん。古い建築の家は倒れそうになる。おばあさんを連れて逃げようとするが、おばあさん何を思ったか、死んだおじいさんの位牌を仏壇から持ち出そうとして必死になっている。落ちてくる物を避けながら、やっとの思いで位牌を手に脱出。サスペンスたっぷり。

        外は、大パニック状態! みんな着の身着のままで逃げている。おいおい、コオリを担いでいる奴がいるぞ! いつの時代だ! 大八車を引いているのがいないのが不思議なくらい。ゴジラ映画か?と錯覚しそう。これまさか円谷プロダクション制作じゃないだろうな。そうだ、この次ぎのゴジラは3Dしかない! 屋根から落ちてくる瓦。それが3Dで目に向かって落ちてくる。おー怖!

        一方、帰宅ラッシュ時間の地下鉄駅でも地震! 女子高生が逃げ惑う人波に押されて転んでしまう。みんな自分が逃げることに夢中で彼女を助けようなどとするものなし。座席の下にもスピーカーが仕掛けられていて、尻からも「ズズズズズ」と振動が伝わってきて迫力満点!

        オフィス街でも地震直撃! ビルの窓ガラスが割れ、バラバラと観客の目に向かって破片が落ちてくる。ひー怖! ある会社のオフイスでは、OA機器から火が吹く。「落ちつけ! 火を消せ!」と命令する男性社員。

        東京中いたるところで、地震によるパニックが起こる様子をテンポよく見せてくれる。迫力ありまよ。これはもう、教育映画の範疇を、軽々と越えていますね。それだけのことかと思っていると、ラスト近くなって、公園に避難した人達の映像があって、先ほど地下鉄構内で転んだ女子高生と、オフィスで「火を消せ!」と怒鳴った男が実は親子で、お互いの無事を確認し合うという感動的なシーンもある。おばあさんも位牌を持って無事。よかったね。

        入館無料で、このパニック・スペクタクル大作が楽しめるんだもの、行かなきゃ損ですよ。


September.21,2000 すこぶる面白い潜水艦映画

        実のところ、あんまり期待していなかったんですよ。だって、潜水艦ものって、今まであんまり面白いものに出会った経験がない。たいていが、潜水艦が故障して浮上できなくなるといったパターンでしょ。もう、飽き飽きしちゃったし、私、閉所恐怖症(というより密室恐怖症)なんで、こういうの息苦しくて嫌なんですよ。それとですね、潜水艦ものって絵になりにくいという気がするんです。何しろ潜水艦内で、見えない敵相手に闘うわけでしょ。こういうのは、小説の方の分野のような気がしたんです。

        そんなわけで、最近の潜水艦もの、『レッド・オクトーバーを追え!』にも『クリムゾン・タイド』にも不満で、どうせ、これもそんなもだろうと何の予備知識もなく、『U−571』を見に行ったわけです。いやあ、びっくりしました。面白い、面白い! 今まで見た潜水艦ものの中では一番面白かった。

        監督は誰だと思って、慌ててパンフレットを買ってみたら、ジョナサン・モストウ。ああ、『ブレーキ・ダウン』を撮った人かあ。あれ、あんまり話題にならなかったけれど、面白かったよなあ。アメリカの田舎のハイウェイで起こるサスペンス・アクションものだったから、『激突!』でデビューしたスティーヴン・スピルバーグの再来といわれたそうだけど、とすると、これはモストウにとって、『ジョーズ』? 同じ海洋ものだからね。でも、今回のも凄く面白くできている。

        何せ脚本が、びっくりするほどよく出来ている。『ブレーキ・ダウン』のときと同じく、サム・モンゴメリーとの共同で書いたオリジナル。まだ見ていない人のためにも、ストーリーには一切触れないことにする。海洋冒険小説ファン、初期のアリステア・マクリーンのファンだったら、もう必見ですね。

        追記―――アップしてから気が付いたのだが、この映画のプロットって、何かに似ていると思ったら、「ああ、そうだ『ファイヤーフォックス』!」って思った。あれ、ソ連の最新鋭ジェット戦闘機を盗みに行く話ですけどね。盗むのには成功するものの、見つかって追っかけられる。そこでジェット機同士の空中戦になる。こちらは、ドイツの暗号解読機を積んだUボートを襲い、解読器を手に入れたはいいが、そこまで乗ってきた潜水艦が撃沈されてしまう。それでぶっ壊れかけたUボートで敵の駆逐艦と闘いながら逃げる話。『ファイヤーフォックス』がヒントになったかどうかは分からないけど、同じようなプロットだと思った。どちらも面白かったから、どうでもいいんだけど。


September.16,2000 アイデアが勝負の短編映画

        急に短編映画が見たくなった。ダラダラと2時間もやっている映画に少々食傷ぎみでもあった。そんなとき、『ぴあ』がやっているPFFシアターで今回、CSのシネフィル・イマジカが集めてきた世界の短編映画を上映してくれるという。よおし、見に行ってやろうじゃないか。

        今回上映されたのは10本。
『残響』(ECHO)
監督=フレデリック・ルリエ・ガル/99年/ベルギー/14分
『闇を走るタクシー』(TAXI DE NUIT)
監督=マイケル・カスティラ/97年/フランス/11分
『お話でも・・・』(TALK)
監督=ルーカス・モッディソン/97年/スウェーデン/14分
『ファットマン・ショー』(FATMAN SHOW)
監督=ピエール・スティン/99年/ベルギー/99年/14分
『消えた被写体』(THE VANISHING POINT)
監督=ジョナサン・ハワード/98年/アメリカ/14分
『旅路の果てで』(THE END OF THE ROAD)
監督=キース・トムソン/98年/アメリカ/11分
『天使の背中の羽はどうやってつけるか』
(HOW WINGS ARE ATTACHED TO THE BACK OF ANGELS)
監督=クレイグ・ウェイチ/99年/カナダ/11分
『夢のザンジバール』(ZANZIBAR)
監督=クリス・ローシェ/98年/アイルランド/22分
『水色の諍い』(BISBILLE)
監督=ロッシュ・ステファニック/94年/フランス/9分
『眠る子供』(HIBERNATION)
監督=ジョン・ヨンチョル/99年/韓国/16分

        やはり面白かったのはアメリカの2本。見る人に楽しませようというサービス精神がある。そして、短い話の中に、ちゃんとオチをつけるところが私には好感が持てた。

        『旅路の果てで』は、いかにも粗暴そうな男がヒッチハイクをしようとして、歩いているところから始まる。一方、ガソリンスタンドでは老婆がクルマにガソリンを入れてもらっている。ラジオでは凶悪連続殺人犯が刑務所を脱走したというニュースが流れる。老婆の運転するクルマが走りだし、やがて、先ほどのヒッチハイクをしている男を乗せる。

        老婆がラジオでニュースを聞こうとすると、男は嫌がり、強引にデスメタルの放送局にしてしまう。どうやら、ニュースを聞かれたくないらしい。やがて男はクルマを止めてくれと言い出す。そして、ちょっと森を散歩しないかと言う。男は老婆のあとをナイフを抜いて後ろからついていく・・・。このラストのどんでん返しには「あっ!」と思いましたね。タイトルにもなっている最後のセリフ「エンド・オブ・ザ・ロード」にはニヤリ。

        『消えた被写体』はこんなはじまり。真冬の田舎の小さな駅。回りは雪だらけ。若い女性がホームのベンチに座り、本を読みながら電車を待っている。他には人っ子一人いない。駅員すらいない小さな駅だ。やがて単線の線路を、こちらに向かって写真を撮りながら近づいてくる男がいる。ちょっと気持ち悪くなり、女はホームから逃げ出す。男はそれでも追ってくる。駅を出て、自分のクルマに向かう。クルマのドアを開けようとするが鍵が閉まっている。しまった、ベンチにバッグごと置いてきてしまったのだ。絶体絶命! ところが振りかえると男の姿がない。

        女はホームへ戻ってみる。鍵の入ったバッグはちゃんとベンチにあった。盗まれてはいなかった。そのバッグを持ち上げると、その下に撮影済みらしい一本のフィルムが置いてある。興味を感じた女は、スピード現像の店で現像してもらう。プリントしてもらった写真を持って外へ出ると、先ほどの男の姿が見える。が、男はその場から立ち去ろうとする。女は男のあとを追ってみるが見失ってしまう。

        クルマで自宅に帰った女は、テーブルに現像された写真の束を置き、1枚1枚見ていく。最初の写真は駅のホームを遠くから撮ったもの。次ぎの写真は駅に少し近づいている。ベンチに座っている自分の姿が見える。写真は徐々に自分に近づいてくる。やがて逃げ出す自分の姿になる。駅を抜けて走っている姿。クルマの前でドアを開けようとしている姿。

        その次の写真が見えたときは、ぞーっとしましたね。何と女本人がベンチでバッグを拾い上げている姿。そして、フィルムを訝しげに眺めている姿。「えっ!」と思って不安を感じる。その次ぎの写真、今いる自宅の前の写真、ドアに近づいた写真、ドアを開ける写真、玄関に入った写真・・・。そして、

        アメリカ以外だと韓国の『眠る子供』が割と面白い。近未来、失業している夫婦に赤ん坊が生まれる。経済的に育てられないと感じた夫婦は、赤ん坊を3年後に解凍するようにセットし、冷凍保存してもらう。なかなか面白いSFアイデアなのだが、ちょっと暗い。

        あとはアイルランドの『夢のザンジバール』。マフィアの金を横取りしたカップルが、ザンジバールへ脱出しようとする。ところが土壇場でマフィアの殺し屋に見つかってしまう。港で銃を向け合う3人。ところがカップル同士でも仲間割れが起きていて、三すくみの状態に。そして・・・。これにもやられました。脚本がよくできている。これ、長編の映画に出来ないかなあ。ハリウッドでこのアイデアで作れそうだけど。


September.12,2000 出だしはいいんだけれど・・・

        何で今ごろになって・・・。というタイミングで公開された映画がある。『ルール』。これまた何でこんな日本語タイトルになったのかも不可思議。原題は『Urban Legend』。直訳すると都市伝説。それが何で[ルール]なの? 別にいいんだけれど、映画を見終わっても、なんで[ルール]なんだかわかんないところがヘン。98年の作品。プロデューサーが『ラストサマー』のニール・H・モリッツ。柳の下のドジョウを探して、もう一本、キャンパス・ホラーを作ったものらしい。オクラだったらしいが、何と続編まで出来たので日本の配給会社も公開に踏み切ったらしい。

        出だしがいい。夜の田舎道、若い女性がひとり、車を運転している。ガソリン・タンクがカラになりかけている。警告ランプが点滅しているのを知り、女性は焦りを感じる。しかも、空からはポツリポツリと雨が降り出してくる。やがて、どしゃ降り。踏んだり蹴ったりだ。

        ようやくのことで、汚いガソリン・スタンドを見つける。中から、薄汚い男が雨に濡れながらやってくる。いかにも不審な男。極度のドモリで気持ち悪い。窓を少しだけ下げ、「満タンにして」と言って、クレジット・カードを差し出す。男はガソリン・タンクにホースを差しこみ、建物に消える。

        やがて、戻ってくるとドモリながら、このカードは問題がある。カード会社と電話が繋がっていて、相手があなたと話したがっていると告げる。雨の中、仕方なくオフィスとなっている汚い建物に男と向かう。電話に出てみると、電話は繋がっていない。男は扉に鍵をかけ、女性に近づいてくる。てっきりレイプされると思った女性は、男の顔に防犯スプレーを吹きかけ、急いで車に戻り、急発進。そこへ、男が追っかけてくる。ドモリながら、ようやく、走り去るクルマに向かって叫ぶ。「後ろのシートに誰かいるんだ!」

        ガソリン・スタンドの男は、バック・シートの人物に気付かれないように警告したかっただけなのだ。ガソリン・スタンドから遠ざかり、ホッとした女性。すると後ろのシートに人の影。その人物は大きな斧を持っていた・・・・・・。ねっ、けっこう面白い出だしでしょ。

        でもね、面白かったのは、このオープニングくらい。細かい伏線が後で効いてくるあたり、うまい脚本でもあるのだけれど、それがほとんど小技でしかないのが、残念。このあと、次々と殺人鬼による惨殺事件がつづく。そして例によって真犯人がラストで判明。これまた、最近のキャンパス・ホラーそのままで、犯人なんて誰でもよかったような犯人。動機も、一応伏線は張ってあったものの、だからといって、それはちょっとムチャじゃないのといったもの。

        真犯人が明かされるホラーって『スクリーム』あたりからかな。でも『13日の金曜日』だって、真犯人出てきたしなあ。もっとも、それは1作目だけで、なぜか以降はジェイソンという化け物が暴れまわるだけになっちっゃたけどね。私なんかそっちの方がスッキリしていい。つまんない犯人なんか無理に作るよりもさ。『ゲーム』の続編はどうなるのだろう。また別の真犯人が登場するのだろうか。それとも今回生き残った(!)真犯人がまた殺人鬼と化して・・・。うーん、どうでもいいか。それで、「いやだいやだ、こんなくだらないの」とか言いながら、やっぱり見に行っちゃうんだろうな、私。


September.6,2000 元ネタを下ネタに変えればパロディだと思う?

        もう、映画自体をパロディにした映画って、いいかげんに、うんざりしません? またやってきましたよ、『最終絶叫計画』。ねえねえ、何でこんな日本語タイトルになったか知ってる? あたしゃ、想像もつきませんでしたね。何と『最終』(ラストサマー)『絶叫』(スクリーム)『計画』(ブレア・ウィッチ・プロジェクト)なのだそうです。このタイトルを見た瞬間にピンと解った人います? まあ安易に原題そのままカタカナにするよりいいけど。

        あ〜あ、見ちまいました私、この映画。もうこの手の映画に行くのは止めようと思いながらフラフラと映画館に入ってしまった。だって笑えないんだもの、最近の映画パロディって。これ、7月にアメリカで大ヒット。今年『M:I−2』に次ぐ、興業収入だったんっていうんだから、アメリカ人って好きだね、この手のやつ。私が見た時にも、近くにいたアメリカ人とおぼしき人達が大笑いしていた。そんなにオカシイか、これ。アメリカ人にしかわからないネタっていうのもあるんだろうけれどね。

        配給会社の宣伝部によると、パロディの元ネタになった映画は約30本あるというけれど、そんなにあるかなあ。気が付いたのはせいぜい半分くらいだなあ。オープニングは、もろ『スクリーム』。これは、正直いって、よく出来ている。『スクリーム』のオープニングを、よくここまで真似したと感心しましたね。セットそっくり。役者はちょっとケバイけれども、そこがオカシイ。衣装もよく似たのを着せているし、カメラワークもそっくり。だけど、それだけ。あとはつまんない。

        あとかろうじて面白いのは『サイコ』の階段のシーンのパロディ。これは、若い観客にはわからないかもしれない。それと最後の方で出てくる『ユージュアル・サスペクツ』のパロディって映画ファンでないとわからないだろうなあ。きっと見ている人少ないだろうから。

        ただですね、全体として問題なのは、その笑いのほとんどが下ネタであること。私、ほとんど引いちゃいました。凄く下品な笑い。こういうので大笑いできないのだ、私は。いや、下ネタを否定するわけじゃないですよ。最近では『メリーに首ったけ』とか大好きです。でもねえ、程ってものがあるでしょ。これはひどい。

        一応、話は『スクリーム』と『ラストサマー』を下敷きにしていて、結末は『スクリーム』にたどりつく。それで唐突に真犯人が現れるのだけど、「何で、このキャラクターが?」と思うと「『スクリーム』に筋はあるか?」「ない」「『ラスト・サマー』に筋はあるか?」「ない」。これには笑った。そして、例によって殺し合い。かと思うと実は、他に真犯人が・・・。もうめちゃくちゃ。

        まっ、私もともと『スクリーム』も『ラストサマー』もあまり好きじゃないから、どうでもいいんだけどね。

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