風雲電影院

Black&White/ブラック&ホワイト(This Means War)

2013年12月8日
DVD

 いささか無茶がすぎるCIAの諜報員FDR(クリス・パイン)とタック(トム・ハーディ)が暴れまくるオープニングが痛快。と、物語の本筋は、これがもとで、ふたりが内勤を命じられるところから始まる。てっきりふたりのアクションが見ものの映画だと思っていたら足元をすくわれた。

 暇を持て余して、ふたりは仕事をするふりをして、リース・ウィザースプーン演じるローレンをどちらがモノにできるか競争を始める。それがもうCIAの機能やら予算やらを流用しての公私混同というあきれ返った行状。映画の中のことだからかまわないけれど、「おいおい、真面目に仕事しろよ」と言いたくなる。

 それより問題なのはリース・ウィザースプーンだ。イケメンで仕事も出来るCIAの諜報員がホレるタマかぁ? 最初はゲームなんだからと思って観ていると、どうもふたりとも本気でホレちまっている。いや、私だってここで何回も書いているようにアラサー女性って、いいなあと思うクチなのだけど、リース・ウィザースプーンってアラサーと言うには、ちょっと行ってしまった感じだし、プロポーシヨンはいいけれど、それほどの美人には思えないんですけど〜。でも設定としてはおそらくアラサーってことでそろそろ結婚に危機感を感じていて、あわよくば結婚したがっている。で、結局、彼女の取った行動は二股にかける。二股かけちゃいけないなんて言いません。男だってやってることだろうし(笑)。悪いのはローレンの友人で、セックスに奔放なトリッシュって女。こいつに吹き込まれちゃったものだからローレンもイケイケになっちゃう。

 その結果、どちらからも愛想をつかされるというのが私の予想した結末だったのだけど、なんだか収まるべき方に収まってしまうのが、まあアメリカの娯楽映画なんだね。FDRとタックもだからといって、わだかまりを持つわけでもなく、映画の最後で謹慎も解けたようで、また無茶やりだす。あの〜、私はこのあとの話が観たかったんですけど〜。

12月9日記

静かなお喋り 12月8日

静かなお喋り

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