バレットヒート 消えた弾丸(Bullet Vanishes 消失的子弾) 2013年12月13日 シネマート六本木 なんの予備知識もなく観に行って、チラシのデザインやタイトルから、てっきり現代アクションものだと思い込んでしまっていた。映画が始まって「あれ?」。どうも時代は、いゆる戦前の中国って感じらしい。主演のニコラス・ツェーとラウ・チンワンの刑事をシャーロック・ホームズとワトスンに見立てる意思もあったらしく、ちょうどそのころの時代なのかもしれない。 それでアクションもあるにはあるのだけれど、やっぱりミステリ映画を作ろうとしたらしく、いくつかの謎がある。密室もあるのだけれど、これはどうといった事ではない。面白いのはタイトル通りの消えた弾丸。射殺された死体のはずなのに体内、あるいは貫通したあとの弾丸も部屋から見つからない。これは氷の弾丸を使ったのではないかと試してみると、どうも死体とそぐわない。弓で氷の弾丸を撃ったのだろうと試してみるが、それでは銃声を聞いたという証言はどうなるのか。途中でこのトリックは明かされるのだが、なかなか面白かった。 あともうひとつのトリックはロシアンルーレット。自分の番には当たらないようにして相手の番で弾が出るようにするにはどうしたらいいか。これはね、う〜ん、出来ないトリックではないにしても、結構難しいと思うなぁ。 話がゴチャゴチャしてくるのは、話が一応決着がついてからの、また続きがあるところから。これがよくわからない。この部分本当に必要だったのだろうか? もう唖然としてしまう展開。それが驚きのどんでん返しというのならいいのだけど、これって無理矢理じゃない? となってしまう。 北京語版というのも香港映画好きとしてはテンション下がるなぁ。昔の中国だからってことなんだろうけど、やっぱりニコラス・ツェーやラウ・チンワンには広東湖喋って欲しい。 12月14日記 静かなお喋り 12月13日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |