超高速!参勤交代 2014年6月24日 TOHOシネマズ日本橋 テレビのバラエティ番組などに、出演者がやたらに番宣に駆り出されているので、嫌でもこの映画の事は頭に刷り込まれてしまい、気になってしまった。主演は佐々木蔵之助。いわゆる昔で言う大スターではない。なんとなく庶民的。一緒に番宣に回っている役者も、西村雅彦であったり六角精児であったり、どちらかというと脇役だった人。番宣に駆り出しやすかったのかもしれない。 最近、作られることが減ってしまった時代劇。それも、昔のような大スターが主人公の娯楽時代劇というわけではない。番宣で見た感じでは、喜劇の要素が強い映画のように感じる。確かに喜劇映画としての一面はあるが、テーマは割とシリアスだったりするし、話の方も、短期間、しかも費用をなるべく抑えて参勤交代を行おうとするアイデアに加えて、それを阻止しようとする隠密がいて、彼らに襲ってくる。江戸を目前にした宿場町での闘いは、敵側の忍者軍団との総力戦。案外、正統派チャンバラ映画だったりする。 でもせっかく、面白いチャンバラ映画を作るのなら、武芸において、とてつもなく強く個性的な敵役が欲しかったところ。これだと、単なる乱闘。せめてやたら強い敵との一騎打ちがあれば、もっと面白くなったろうにと残念でならない。それに伴って、佐々木蔵之助を取り巻く家来たちだって、ひとりひとりもっと個性を与えて、じっくりと敵との戦いぶりの殺陣を工夫してやれば、もっと面白くなったろうになぁ。 相手側の隠密やら忍者やらっていうのも、案外知恵が無いのもどんなものか。もっと行く手を阻み襲ってきてもよさそうなのに。だって隙だらけだよ、蔵之助たち。 6月25日記 静かなお喋り 6月24日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |