ダイ・アナザー・デイ 2013年1月3日 TOHOシネマズ日劇 三が日に映画を観ようとしたが、これといって観たい映画が思い浮かばないし、だいたい三が日って映画館は混んでいることが多い。 それでインターネットを見ていたら、TOHOシネマズ日劇でジェームズ・ボンド・シリーズの旧作を、ナイトショウで連続上映していることを知った。正月映画といったらジェームズ・ボンドでしょ。それで、たまたまやっていたのが『ダイ・アナザー・デイ』だったというわけ。 2002年作品。 もちろん公開当時、映画館で観ている。観なおしてみると、だいぶ忘れていたが。 敵として北朝鮮を出してきたことに驚いたのを憶えている。ただ、もちろんそんなことをしては問題になるので、最後まで観ると、ある男の暴走だとわかるようにはなっているのだが、思い切ったことをしたなと当時も思っていた。 ジェームズ・ボンド・シリーズの一番面白いところは、実はタイトル前なんじゃないかと思っているが、『ダイ・アナザー・デイ』もそうだった。ホーバークラフトを使ったアクション。それに続く列車の上での火炎放射器。 そしてこのアクションで対決する敵役ザオ(リック・ユーン)との格闘が最大の見せ場だった。このザオという格闘技の達人との闘いが、このあとも続くのかと思ったら、本編が始まってからの闘いは、かなり後になってから。しかもそのシーンではザとの身体を張った肉弾戦は無い。 せっかくの強い敵役をもったいない気がするのだが。 この映画ではボスキャラがまた強いので、ザオにあまり見せ場を持っていかせないようにしたのかもしれない。グスタフ・グレーブス(トビー・スティーブンス)。フェンシングの達人でもあるというキャラクター。ボンドとフェンシングの試合をしているつもりが、熱くなり真剣を使った殺し合いに発展するところは面白かった。 ようするに一番面白いのは私にとっては肉弾戦だということ。この映画あたりからCGの使い方がマンガみたいになってきていて、冒頭のサーフィンでの敵地潜入とか、同じく中盤の氷河が崩れるところを急造のパラセイリングみたいなみのを使って脱出するとかは、失笑してしまった。アストンマーチンが透明になって消えるなんていうのも、なんだかねえ。やりすぎのような気がするし。 ピアース・ブロスナンがこれで降りて、次からダニエル・クレイグのシリーズになるわけだが、荒唐無稽路線がこれで終止符を打ったのは、さもありなんと思える。 1月4日記 静かなお喋り 1月3日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |