眠れぬ夜のために(Into The Night) 2013年6月10日 三日月座BaseKOMシネマ倶楽部 1985年、ジョン・ランディス監督作品。 とにかく70年代後半から、このころにかけてのジョン・ランディスの映画はバカバカしくも面白いものが多かった。1950年生まれというから、なんと20代で『ケンタッキー・フライド・ムービー』やら『アニマル・ハウス』やら『ブルース・ブラザース』を撮り、この『眠れぬ夜のために』だって30代半ばに撮っていた事になる。 『眠れぬ夜のために』はもちろん公開当時に観ている。ジョン・ランディスの映画はあまり内容を知らないで行った方が面白いから、たいして予備知識も無く観に行った。そしたらいきなりB・B・キングが主題歌を歌っているので、たまげたのを憶えている。 実はこの30年近く前に観た映画の内容はほとんど憶えていないままに再見してみたのだが、冒頭、夜のL.A.空港に旅客機が着陸してくる映像に Into The Night が被さるところだけは、よ〜く憶えていた。 「かっこいい〜」と思ったのだが、レコードなりCDなりを買った記憶は無い。後に Live At San Quentin を買ったら入っていた。他にもこの映画でB・B・キングは My Lucille と In The Midnight Hour が使われていて、3曲とも Six Silver Strings に収められている。 とにかく憶えていたのは、この冒頭のB・B・キングと、ランディス独特のおふざけシーンばかり。内容はきれいさっぱり忘れていた。 観直してみるとストーリーはなんだか、どうでもいいんじゃないかと思えてきた。かなりいい加減なんじゃないか? ちゃんと筋を辿れば、キチンとしているのかもしれないが、それ以上に、映画人を集めた豪華キャストのイラン人4人組のドタバタとか、よくわからないデイヴィッド・ボウイの起用とか、本筋に関係ないサービス・ショットとか、もうごった煮状態。一応ハッピーエンドのようにして終わるのだが、主人公の妻の浮気の件はあれでいいのだろうかとか、なんかスッキリしない感じ。 まあ、いいのかもね。 6月11日記 静かなお喋り 6月10日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |