地獄の7人(Uncommon Valor) 2016年5月16日 三日月座BaseKOMシネマ倶楽部 1983年、ジーン・ハックマン主演作品。基本的に戦争映画ってあまり好きになれないということもあって、公開当時はパスだった。 ベトナム戦争が終わって10年。捕虜になったまま戻らない息子の消息が気になる父親。どうやらまだ生きていてラオスの収容所にいるらしいという情報を得る。アメリカ政府に、捕虜引き渡しの交渉を願い出るものの、いつまでたっても進展しない。業を煮やした父親は、かつて息子とベトナムで戦った仲間などを集めて、政府がやらなきゃオレたちが武力で取り戻すと、ラオスに潜入し、奪還作戦を決行する。 製作にジョン・ミリアスが入っているだけあって、かなり右寄りな映画。それこそ例えていえば、北朝鮮に拉致されている日本人を、家族が武装し潜入して、ドンバチやって連れ戻してしまうといった話。これじゃあ再び戦争を仕掛けているのと同じ。 まあ、娯楽作品だからいいじゃんという見方もあるだろうけれど、それにしては、な〜んか中途半端で暗い映画。もっと娯楽に徹すればよかったのに。 仲間を集め、収容所そっくりのセットを作ってシュミレーションして、武器を持ってバンコクに渡れば、そこで武器は没収されてしまう。それじゃあ現地調達だと、武器商人の経営するレストランに行く。メニューを貰って開いてみると、食事メニューの後ろのページに武器が写真入りで載っているというのが大笑い。金がないので二束三文のバーゲン品を手に入れる。 足が必要だとジープを盗むなんていうのも、やりたい放題。ガイドが必要だと現地の女性をガイドにして、ついでに銃も持たせてしまう。収容所に付き、さあ捕虜奪還。というより攻撃。橋や建物を爆破はするは、銃を撃ちまくるは、殺戮の限りを尽くして救い出す。なんか一方的って感じだな。 途中で、クリームの Sunshine of Your Love を流しながら踊り狂うシーンがある。自動小銃をエレキギターに見立ててエアギター。なんか笑っていいのか悪いのか・・・。 5月17日記 静かなお喋り 5月16日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |