華麗なる賭け(The Thomas Crown Affair) 2013年5月7日 新文芸坐 1968年作品。公開当時やたらと評判がよく観に行ったら、私はこれ、全然ダメで、どうしてこんなに評判がいいのかわからなかった作品。主演がスティーブ・マックイーンとフェイ・ダニウェイ。ふたりとも好きな俳優だが、この映画に関してだけ、まったく受け入れられなかった。 これだけ評判がいいのに私には面白く感じられなかったのは、きっと観たときに私がガキだったんではないかと長年思っていて、そのうちに観直したいと思っていた。それでようやく今回観る機会に恵まれたのだが、やっぱりダメ。 とにかくフェイ・ダナウェイが魅力的に見えない。さすがにチェスのシーンは色っぽい・・・というより、かなりエロでしょ、これ。でも、こんな女性好きになれない。やな奴としか見えないんだよねぇ。 スティーブ・マックイーンは大金持ちなのに、その生活に飽き飽きしていて、金が欲しくてじゃなくてスリルを味わいたくて銀行強盗をする。いや、させる。これがまた嫌なんだよね。何様?って感じ。銀行員も、たまたま銀行にいた人も、実行させられた人もたまったもんじゃない。金持ちの道楽でこんなことをされたんじゃ、かなわない。なんか、こちら庶民というか貧乏人をバカにしているような気がして、観ていて落ち着かない。 これを面白いと思う人は、どういう生活をしているんだろう。ほとんどの人は毎日をアクセクして生きている人なんだろうし。こういう世界に憧れてうっとりと観ているんだろうか? 私はイライラしてくるだけなんだけどね。まあ貧乏人のひがみ根性なのかも知れないが。 まっ、いいけどさ。 5月8日記 静かなお喋り 5月7日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |