レ・ミゼラブル(Le Misèrables) 2012年12月31日 TOHOシネマズ日劇 今年最後に、感動的な大作をという期待で観に行ったのだが・・・駄目だった。おそらくミュージカル好きの人には、これは感動的な映画なんだと思う。エンドクレジットのときは三回に分けて拍手があったし。 もともとミュージカルが苦手な私が観に行ったのが間違いだったのだ。冒頭から最後まで台詞はほとんど歌。これでもう私の拒否反応が起こってしまった。映画とか芝居っていうのは、役者の台詞を聴いて作品の世界にのめり込んでいく部分もあるのだが、歌っていうのはねえ・・・。 もともと『レ・ミゼラブル』は長い小説。それを歌で進めていくのだから当然どの部分にフォーカスして物語を再構築するかなのだが、とにかく前半部の進行が早い。あれよあれよという間に進んでしまう。有名なイントロ部分でもある教会の食器を盗むエピソードあたりは、あっという間にダイジェストで語られてしまう。あれあれ。 どうも主眼はジャン・バルジャンの養女と、その恋人の恋愛劇を中心にして、フランスの民衆の革命劇を描きたかったらしい。らしいというのは、あまりの退屈さにほとんど寝てしまったからで、ちゃんと観ていれば、また違った感想が書けたかもしれない。 ようするに、ミュージカルを面白いと思えない私が観に行ったのが悪かったってことなんだと思う。 なんかさあ、時代なのかもしれないけど、革命を起こそうとする学生がブルジョアの娘と恋に落ちるなんて時点で、60年代の日本だったら仲間内から粛清されちゃいそうだけどねぇ。余計な話だけど。 2013年1月1日記 静かなお喋り 12月31日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |