女神は二度微笑む(Kahaani) 2015年5月10日 川崎市アートセンター/アルテリオ映像館 「面白いインド映画がある。ラストにはきっと驚かされると思うよ」という話を聞いて観に行った。2月に[ユーロスペース]で公開された映画だが、今は新百合ヶ丘で一週間限定で上映しているというので、いそいそと出かけてきた。 コルカタ(カルカッタ)の空港に一人の妊婦ヴィディアが降り立つ。彼女はタクシーで一直線に警察へ。自分の夫が出張でこの地に来たはずなのだが、もう一ヶ月も行方不明だと言う。警察に協力を求め、夫が宿泊していた宿に行ってみるが、そんな人物は宿泊していなかったと言われ、勤務先にもそんな人物はいないと言われてしまう。しかしやがて、夫によく似ているといわれる男の存在が浮かんでくる。ところがこの男を追ううちにヴィディアは命を狙われるようになる。 とまあ、こんなお話なのだけれど、詳しいことを書いてしまうと、この映画の性質上、ネタバレは、せっかくの楽しみを奪うことになってしまうのでマナーとして書けない。これはもう、観て、驚いてもらうしかない。思い返してみると伏線もちゃ〜んと張ってあって、ご丁寧にも、「ほら、あそこのシーンに伏線入れておいたでしょ」というショットも使って説明していたりもする。 二時間程度の映画だが半分まで来たところで休憩がある。もちろん日本の場合、そのまま最後まで上映してしまうのだが、インドって二時間程度の映画でも休憩が入るものなの? しかもこの切り方が絶妙で、「ええーっ、このあとどうなるの?」という場所で休憩になる。これなら休憩入れてくれて、「どうなるんだろう、どうなるんだろう」と想像するのも楽しいかも。 ハリウッドが目を付けて『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のニールス・アルゼン・オプレブ監督でリメイクの話があるらしいが、下手するとこういうアイデアだとネタバレしやすいから、今のうちに観ておいた方がいいと思うなぁ。しかもやはりこれは舞台がインドだから面白いというところもあると思うし。 5月11日記 静かなお喋り 5月10日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |