ノー・ワン・リヴズ(No One Lives) 2014年4月27日 DVD ベルリンさんも、一年前のベルリン・ファンタで観ているようだ。 なんか、あまり褒めてませんね。でも、私は割と気に入っていたりして。 北村龍平のハリウッド2作目。1作目は『ミッドナイト・ミート・トレイン』。こちらもベルリンさん観てて、こっちは褒めてる。 私もDVDで観ているのだが・・・ありゃ、何も書いてない。むしろね、こっちの方が私はダメだった記憶がある。クライヴ・バーガーの短編の映画化。なんかでっかいハンマー持った殺人鬼が深夜の地下鉄で乗客を殺しまくるっていう、「そのままじゃん」っていう映画。呆れ返ってしまってたのと、何も書くことが無いと思って、そのままにしてしまったんだと思う。 『ノー・ワン・リヴズ』も言ってみりゃ単純な話なんだけど、何の予備知識もなく観たからか、出だしが面白くて。えっ!? この話どうなってるの? っていう興味で入っていけた。 最初のシーンってのが、森の中を少女が何者かから逃げているところで、逃げ切れるのかと思うと追手が何者なのかもわからないうちに罠にかかってしまう。 それで次に描かれるのが、一組の男女が車で走っているシーン。なんか、それまで住んでいたところでトラブルを起こしてしまったらしくて、別の土地に引っ越している最中なのかなぁと推測させる。 ドライブインに入って食事をしようということになって、夕飯を食べていると、そこに現れたのが強盗をナリワイにしている集団のひとり。ふたりにネチネチと絡む。仲間に説得されてとりあえずこの場は収まる。 ふたりは食事を終え、またドライブ。と、そこに先ほどの男がオートバイで現れ車を襲う。道路を逸れ事故を起こす車。 車は仲間の手によりアジトへ。一方、カップルはべつの場所に監禁されて銀行の暗証番号を訊かされようとしている。絶体絶命。どうなるんだろうとヒヤヒヤしていると、どうも様子がおかしい。捕まった男は椅子に縛り付けられていた紐を切って脱出。反対に相手をグッチャグチャにしてしまう。 さて、アジトでは車を解体しようとしていると、トランクの中に何かがいる。トランクを開けてみると、そこには少女が。 この少女こそ、冒頭で森の中を逃げていた少女で、なんと大金持ちの娘。 タチの良くない強盗集団が襲ったのは、とてつもない化け物みたいな殺人鬼だった! この逆転の仕方が面白かった。そのあとは、まぁ、強盗集団が次々に血祭りに上げられるスプラッター・ホラー。どうせ悪い奴らなんだから、どうされようが構うものかという気になってくる。普通の殺人鬼物は、罪もない人たちがバサバサ殺されたりして、なんか後味が悪いだよね。これならOK。って、そんな単純に割り切れるものでもないけど。 ラストも、割と好きかな。生き残るものは生き残るってね。決してノー・ワン・リヴズじゃなかった(笑)。 4月28日記 静かなお喋り 4月27日 静かなお喋り このコーナーの表紙に戻る |